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  • v395 水システム

    雨の日はチャンス

    水供給システムというか、水流入システムというか、貯水システムというか、どれもおバカな感じが出ないので、単に「水システム」と呼ぶことにしました。マヌケっぽいので。

    単にビニールで広い範囲の雨水を集めるというだけのものですが、試作機がまずまずの効果をあげました。

    6月12日に作った熊のハンモック。発泡スチロールの箱いっぱいに溜まりました。50リットルくらいあります。

    いつも最大で80リットルの水道水を車に乗せて運んでいました。なかなか面倒な上、量的に十分ではありません。しかし、量があったとしても、水をジョウロで撒き切るには、それだけで2時間も3時間もかかってしまいます。

    だから現地に水が100リットルもあれば、なかなかラクができるわけです。ということで、6月12日に作った1号機の「熊のハンモック」の横に、あと2〜3個作る準備として、6月20日にこのようにしておきました。。

    手前に3個追加するのです。ということで、準備だけしました。ただ、熊のハンモックは結構面倒な上に、風に超弱いのは目に見えています。壊れるまではこのままで、いずれ形を変えようと思います。

    2号機3号機の形状がどうなるのか楽しみですね。

    なお、こうやってまずを放置すると蚊が発生しますね。ここに銅を入れておけばそれが防げるのです。つまり10円玉を2〜3個放り込んでおけば良いのです。

    10円玉を入れておくと2つの事態が予測できます。
    ひとつは泥棒が持っていく。もうひとつは賽銭が集まる。

    10円玉は盗まれるかもしれません。でも逆に日本人であれば、さらに10円玉(小銭)を放り込むという、条件反射的に日本人のDNAに組み込まれた習性により、10円玉は水増しされるかもしれません。水システムなだけに。

    6月23日。屋根材のジャバラが1枚余っていたので、それを3等分し、安い支柱を買ってきて組み立てました。ナイロンテープも含め、700円ほど。

    ちゃんと10円玉入り。

    これを「水システム2号機」と名付けました。
    簡単ですが、ちょっとコツが必要です。ひとつ作るごとに熟練していきました。

    「うーん、なんて簡単なんだ。そうだ、もう少し場所を増やして便利にしよう」

    ということで、6月24日(月)の朝、前日に仕入れた「支柱とジャバラ、1500円」で2つを追加作成しました。

    Aは1号機「熊のハンモック」のところ。Bは真ん中の通路の北。Cは東側の「菊芋の森」周辺。
    こちらはCの2号機改良。
    これはB、2号機改良。

    この発泡スチロールは、コープで買い物をすると使うなら使って持っていってもいいよと店に置いてある箱です。

    これを2個ゲットするために、猫のおやつ「チャオチュール」ひとつと「15リットルの燃やせるゴミの日に出す市指定のゴミ袋」を書いました。500円くらいかかってしまいました。

    なんだかんだで3000円で2号機を5個作れました。でも3000円分の野菜を売るのは大変です。割に合わねぇです。

    ところで、1号機の「熊のハンモック」は、24日の朝にぶち壊れていました。

    左が熊のハンモック

    悲惨です。多分風ではないかと思うのですが、本物の熊ちゃんが壊していったのかもしれません。この近くで、キツネの足が引きずられた形で落ちていたのをナオヒロくんが発見したのです。引きずった跡に、線状にアリが集まっていたらしいので、キツネは何者かに殺害され、引きずられたと考えられます。そして足だけ残っている。

    鹿がそんなことする?
    しないしない。

    リスがそんなことする?
    しないしない。

    人がそんなことする?
    しないしない。

    熊しかいないね。熊だね。すばしっこいキツネを獲るんだねぇ。知らんけど。

    お腹を満たした熊ちゃんが、熊のハンモックで遊ぼうとして、壊したのかもしれませんね。ここも2号機型に作り直しです。しかし材料がないなー。なんかタダのもので作れないかなー。


  • v393 菊芋の森と水供給システム

    すぐ近所の畑に小鹿3頭

    6月11日(月)。早朝から畑へ出ました。朝は17度程度の快適な気温。しかしドン曇り。我が家から山の畑までは車で5分程度で、その到着する500mほど手前の道路脇の畑に、バンビちゃんが3頭、野菜を喰んでいました。

    「いっぱいあるからゆっくり食べなさいよ」

    と思いましたが、農家さんには気の毒な上、バレたら鹿がぶっ殺されてしまうので、

    「早く逃げなさい」

    と思いました。

    この日、作業を終えて帰る時には、畑は32度まで上がっていました。下界より15度高いのでした。

    この日の目的は、「菊芋の森」を作ることでした。それと「水供給システム」を作ること。結果的にこの日は菊芋の森にしか手がつけられませんでした。

    6/11現在の大雑把な地図

    畑全体を下向きの「コの字」になるように植えた菊芋ですが、畑全体にロータリーをかけた時に、去年の土中に残っていた菊芋が混ぜられて、あちこちから生えているのでした。

    それらを集めて「森」にしようと、地図の右上に微妙なスペースを作っておいたのでした。

    去年、菊芋の種芋を寝かせて置いた場所に、取り残しがあって、たくさん生えていました。
    このように菊芋を根っこからブロックで取り出し、森予定地へ運びました。

    この野良菊芋を30株ほど掘ってネコ(一輪車)に乗せて、50mほど運んで、移植場所の草取って穴掘って、植えて、印を立てていく、ひとつひとつは大したことないのですが、2時間かかり、筋肉をいっぱい使います。

    その前にこれをご覧ください。左側に菊芋、右にジャガイモの列ができています。地図でいうと下の通路寄り左側の「宇宙人のジャガイモ」「宇宙人菊芋」のところです。

    「宇宙人ジャガイモ」の周辺に生えていたものを移植したようです。

    影の・闇の・裏の大魔王宇宙人が、野良芋を集めて作っていたのでした。
    ここは多分ナオヒロくんが陰の大魔王に操られて、収穫(力仕事)することになるのでしょう。

    うーん、しかし手が早い。このままでは地球は野菜だらけにされてしまいます。

    宇宙人によるミステリーサークルならぬミステリーストレート。ジャガイモへの土寄せまで完璧です。

    完璧な雑草取り。おそらく目から何かしらのビーム光線を出して、ひとつひとつの雑草をピンポイントで焼き切ったのかもしれません。大魔王おそるべし。

    それを横目に、菊芋の森の造成に取り掛かります。

    真ん中の黄色で囲ったところが「菊芋の森」になります。
    その左、マルチのないウネに、1粒ずつ20センチほどの距離を置いて蒔いたニンジン。

    この写真は、東端の下から撮ったものです。水色部分に菊芋を植えていて、順調に育っています。黄色で囲ったところに30株ほどの野良菊芋を植林のように植えました。ここはなかなか良い土でした。

    2時間かかりこの日は終わりです。

    ちなみにその南側はこう。

    これは東側の、南(下)から撮影したものです。この手前が「菊芋の森」です。
    水色で囲った部分は菊芋で、順調に育ってきています。真ん中はニンジンで、オレンジ色のウネウネが、アリの地獄世界となっており、何も植えていません。右の黒い囲みはズッキーニで、3〜4か所はすでに蟻塚となっていて、ズッキーニは半分くらいダメかもしれません。

    ところで西の端の菊芋の状況は、やや悲惨なことになっています。

    西の南側から撮影。

    黄色で囲ったところ1列に植えた菊芋は、北(上)の方の芽が出たのみで、下の方は芽が出ず不調です。繁殖力の異常に高い菊芋でもダメなんでしょうか、それともこれから根性を見せつけてくるのでしょうか。

    実はこのエリアは、土に木や石などの雑味が多く、アリも多く、以前ここに蒔いた「パクチー」「緑肥用ライ麦」はまったく生えることなく全滅したエリアです。それにしても雑草は強い。

    翌朝。

    翌6月12日(火)の朝、気温12度と寒く、作業するには適温でした。

    さてこの日は「雨水の自動流入装置」あるいは「雨水供給システム」を作ります。準備するものは、幅の広いマルチ(もともと畑に落ちてたやつ)と、支柱と発泡スチロールの箱。

    大洋ホエールズの帽子で頑張る私の勇姿。

    頭に描いていた完成形は、すぐさま行き詰まってしまい、その場で考えて適当に作りましたが、水を受ける箱が動かないように地面を掘るだけでヘロヘロになってしまいました。

    長い支柱を探したり、ナイロンテープを取りに車に戻ったり、あっという間に1時間半もかかってしまい、3つ作るつもりが1つしかできず、しかも、なんか気に食わなくて、2つ目はいいアイディアが出たらなんか作ります。

    単に雨水を集めるだけなんですがね。

    クマのハンモック完成。

    地面から20センチも掘ると硬い岩盤のようになっていて、支柱が深く刺さりません。とても不安定です。

    これ、強風が来たら全部ふっ飛ぶな。www

    はっ、今、書きながら、集水装置のアイディアが浮かびました。
    どうしようかなー。あ、うーん・・・。

    おしまい。


  • v392 ニンジン苦&宇宙人

    6月8日(土)。前日は雨、この日の朝の畑は19度。涼しい。

    ニンジンの種は余っている。それも1000〜2000粒はありそうで、それをひとつひとつ穴を開けて放り込んでいく。すべては後の作業を極力少なくする、夏場にほったらかしで作物が勝手にできれば大成功、という寸法で。

    そのためのウネを立て、オリジナル超ハバセマ(幅狭)マルチをかけていったのです。朝の7時から3時間半、腰痛に悲鳴をあげ、足がプルプルするまでやったのです。(ああ、また筋肉痛か)

    40メートルのウネを4本作りましたが。20センチ間隔で植えても、種800個にしかなりませんから。多分余るでしょう。

    マルチも、それを押さえる必殺の「竹串」も切れました。また買い足して続ける体力は残されていません。これ以上はもうやめて、タネが余ったら、嫌だけど筋蒔きして、嫌だけど間引きして、嫌だけど移植もしないで間引いたニンジンはそのまま土の肥やしとします。

    そして嫌だけど時々夏の炎天下で雑草取りをします。この夏は死が待ち受けているのかもしれません。

    この日は筋肉の限界なので、種植えはやめることにしました。種を入れていくのは6月20日頃かなと思っています。その方が、前回植えた時期と1か月ほどずれるので、収穫が重ならなくて済むという利点もあります。6月は霜が降りることもあり、慌ててタネをまいて芽が出た野菜が凍え死ぬこともありますから。

    ぐーぐー

    つまらん話で。

    と、この日、もうすぐ切り上げようとした時、1台の車がやって来ました。そして色とりどりの宇宙人が降りて来て、作業を始めたのです。

    こっ、これはっ!!

    推定70〜90歳の高齢宇宙人でした。そのうちの一人があの「陰の大魔王」でした。密かに作物の種を植えては去っていく、ナオヒロくんがそのフォロー(力仕事)をさせられて恐怖のズンドコに落ちてしまう大魔王とその仲間たちなのでした。

    陰の赤大魔王、闇のオレンジ大魔王、裏の青大魔王が勢ぞろい。他に緑や黄色がいるのかどうか、怖い怖い。

    この日はジャガイモの周囲の草取りと土寄せをしていました。

    宇宙人は車で来ていますが、おそらくどこかに移動して、空飛ぶ円盤に乗って帰ります。

    「地球を野菜だらけにしてやる」

    恐怖の大王の心の声がこだましました。

    続く。


  • v391 ニンジン苦

    LINEスタンプ、買ってねっ!!

    いやぁ、畑の現地で撮った写真、見た感じでは、随分減ったように見えた「ニンジンの種」でしたが・・・これね・・・

    これですが、ビニールのジップロックに入れてみたら・・・

    このくらいあって、ちょちょっと目で数えてみると、1000粒はありそうなんですが、これをひとつひとつピンセットでつまむようにして植えていくには、50メートルの畝に20センチ間隔で250粒だから、それが4本、うーん、これ、1000粒で済むかな、2000粒くらいありそうにも見えますね。

    少々悪い汗をかいているところです。

    でもそれをしないで、いわゆる「スジ蒔き」をすると、どうしてもタネが接近するため、間引きをせざるを得なくなり、それがもったいなくて、昨年は必死に畝を増設して「移植」したわけです。結果、移植組のほぼ全てがグロテスクにグローしたグログロニンジンになってしまったわけです。

    まあ、そのおかげで、げーじつ家の「ちょくだい氏」による「枯れニンジン」という名作が生まれたわけですが、この、これ。

    これは売れちゃいました。参考見本です。

    手作りですので、2つと同じものはできませんが、税・僧侶込みで、え、僧侶じゃない、送料込で5000円で販売もしますので、ひとつ、欲しい方はメールでお問い合わせください。(メール

    電気ガス水道電話料金に苦しむ、ナオヒロくんへのカンパ(応援)となります。

    話が逸れましたが、去年、そのような大失敗によって、体力と時間が奪われてしまいました。今年は同じ轍を踏まないために、「間引き不要」「雑草取り不要」を目指し、1粒ずつ丁寧に「タネ置き」し「幅の細いマルチ」をすると決めたのです。

    前の号でも書きましたが、70メートルくらいの畝を作り、タネを1粒ずつ植えたのですが(この1粒を掴むだけでも時間がかかってしまう)、まだ1000粒はある。畝を増設しないとなりません。

    畝ができたら、マルチを切ってタネ置いて土をかける。1粒に15秒(無理だな)として、1分で4粒。1000粒植えるにはえーと、250分。4時間10分。倍あったら8時間。タネ植えるだけで丸1日か。太陽が出るだけでここの畑は下界より10度高くなり、2時間で死ぬ気温になりますから、早くやらねばやばい。しかも、ずっと腰を屈めるので、膝と腰に来る。涼しくても死ぬ。

    てことで、体のためには4日くらいかけよう。

    いつも想定外だ。

    しかしアレですね。このすっごく小さいタネ1個から、あのまずまずでかい1本のニンジンになるっていうのは、驚異ですね。タネを見てると不思議に思います。

    6月6日(木)早朝から2時間かけて畝を作っていきました。ところがすでに草が生えていて、こんな感じ。

    一面に草ボーボー。除草剤も農薬も使っていないから。

    草を引っかきながら、その草を緑肥として、畝作りを進めました。

    ところどころに野良芋が育っていました。それをよけながら。

    結局50メートルほど作ったところで時間切れ。今年は「春の地獄のニンジンタイム」が襲ってきているのでした。

    先日40度まで上がった気温は、この日の朝は11度。気温が高いと熱中症で倒れてしまいそうなので、逆に寒くてありがたい。

    4日ぶりに来た畑ですが、ナオヒロくんがあちこちの伸びて来た草を刈ってくれていました。

    これもなかなか大変な作業で、本当によく頑張っています。

    この草刈りには、ブヨの発生を抑える目的もあります。


  • v387 ニンジン

    2019年6月1日、いよいよ、作っておいた畝にニンジンの種を一粒ずつ蒔きます。このニンジンの種の袋を開けてみて驚きました。

    「うわー、こんなんだっけ」

    去年も蒔いたのに、ニンジンの種ってどんなのだっけ、という感じですね。
    確か小さいのがどっさり入ってたな、程度の。

    開けてびっくり。
    「そうだった、思い出した」(笑)
    何粒入っているのかわからないのですよ。細か過ぎて。

    なんていうか、「これ種かよ」っていう、もみ殻みたいなのもあって、それ1粒なのか、と。

    でもしょうがないので、種の周辺10センチ程度のマルチをカッターで十字に切って、そこに種を入れていきます。

    真ん中に一粒。この写真はわかりやすいですが、これを撮るまでに何度もその種の位置がわからないという状況が続きました。置いた瞬間に土の陰になったり見分けがつかなくなったりしました。

    一粒を掴むのが大変で、あまりにも小さいのは種じゃないのではないかと思ったり、この広い大地でミクロな作業をしながら、途方もない無限地獄に陥っているような気持ちでした。

    ひとつひとつ、ちまちまと進めていくのですが、膝と腰、足、肩、目にヤバさがやって来ます。

    この畝、50メートルくらいあり、25センチ程度の間隔で仕込んでいくのです。種は足りるのか、余るのか。

    気温はよくわからない。暑いけど風が涼しい。しかし風に吹かれると種が飛ぶ。吹くな。いや吹け。吹くと困る、吹かないと困る、という地獄の状況。

    50メートル達成して種は「大量に余っている」のでした。

    困惑。

    畝の端から南に20メートルほどマルチをかけてあり、そこも使い果たし、その先20メートルほどマルチをかけていないところに、一粒ずつ蒔いて行きましたが、途中で集中が途切れ、2粒3粒4粒が手からポロポロと落ちてしまったりして、いわゆる「失敗」状態となり、膝もガクガクで中断したのでした。

    次回、新たに畝を作り、同様にマルチをかけて、また一粒ずつ仕込んでいくことにして、この日はニンジンの作業は終えました。

    一方、ナオヒロくんは、しっかりと牛糞肥料を土に混ぜ込んだりして、きちんと作った豆的な苗を仕込んでいってました。

    バッチリですな。

    こうして・・・

    こうして・・・

    じわじわと畑を構築しています。

    さらにナオヒロくんは、貴重な種類の玉ねぎを、前代未聞の「無肥料」で「雑草を徹底的に排除する」方法でやるエリアに行き、草取りをしていました。ここではもともと農薬は禁止です。

    これもまた大変な作業で、手伝ったところ、目が回るのでした。

    この無肥料エリアにはEM培養液すら撒かないということで、ここ以外のところにEM水を撒きましたが、水が全然足りないのですよね、広過ぎて。

    そもそも水撒くだけで1時間はかるーくかかっちゃいますので。足腰が鍛えられるどころか、鍛えられる前に筋肉が死ぬのですよ。そしてこの日死んだ筋肉は、翌日の「森林ウォーキング」という、さらなる死が待ち受けていたのでした。

    続く。