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  • v093 ガスの定期点検に思う/愉快な札幌23:セブンイレブン

    ■ガスの定期点検に思う

    北ガスのキャラクタ

    10か月前くらいに、火災報知器等の点検があり、我が家の火災報知器が2つも壊れていて、さらに1~2個増設しなくてはダメだということになりました。お金がかかるので見積りをお願いしました。

    2年くらい前になりますが、配水管が詰まり気味で、業者の方に見てもらったところ、マンションが古過ぎてとても掃除ができないと言われました。床をはがして配水管の様子を目で見ないことには手がつけられないということでした。仕方なく、見積りを依頼したのです。

    先日、4月14日のことですが、我がマンションのエレベーター口に「19日月曜日」夕方4~5時にメンテナンスがあり、止まります、と書かれていました。19日は木曜日なので明らかに書き間違いです。日にちか曜日のどちらかが間違いと思われます。うちは10階なのでとっても気になります。

    先月24日の土曜日のこと、ドアポストに北ガス(北海道ガス)からのチラシが入っていました。「16日の朝」にガス管や器具の3年ごとの定期点検をしますというものでした。都合の悪い場合は土日が休みなので平日に電話で知らせて欲しいと書かれていました。
    16日なら来月ということになります。
    チラシが入っていた翌々日の月曜日の朝、偶然、廊下で検査員に会ったので、定期点検のことを聞いてみると今日だと言うのです。チラシは「26日」の「書き間違え」であることがわかりました。つまり「今から検査しますよーっ」ということでした。
    あまりにも急すぎるし、ガス器具も洗いたいのでその場で先に延ばしてもらうことにしました。
    しかし変じゃありませんか。土日に連絡できないのに、土曜日に「月曜日の朝の件」のチラシが入るというのは。しかも日付を間違えてるし。

    そしてあれから3週間。何の連絡もありません。3年定期のガス器具の検査、なくなったみたいです。いいのかなぁ。

    そういえば、火災報知器は10か月ほど経ちますが、何の連絡もありません。なくなったみたいです。いいのかなぁ。

    そういえば、配水管の見積りは、「最初の業者」は1年経っても見積りが来ませんでした。「2社目の業者」も見積りを頼んだのに来ませんでした。調子良く「待っててねー」なーんて言ってたのに…。(後に余談で★)

    結局どれもお金がかかるので、できるだけ連絡しなかったわけです。普通、商売って、見積り頼まれたらすぐ見積もって、あれこれ交渉するものだと思うのですが、札幌では高い確率で見積りは出てきません。催促しなければ自然消滅します。日付の間違いも目立ちます。火災報知器の設置やガス器具の点検のような人命にかかわる事でも、忘れ去られます。マジですよっ。

    そうなんです。そんな見積りだとか日程だとか、ましてや時間だとか、そんな小さなこと、スケールがでっかいどー北海道では屁でもない話なんですね。アバウトアバウト。
    「なんか適当にやって」
    と言って、後は気にしないというのが良いのかも知れませんね。あんまり細かい事にこだわって全体を見失ってもいけませんしね。ギスギスしますし。人命とか言っても報知器があっても死ぬ時は死にますから。ガス器具は簡単には爆発しませんし。
    曜日の間違いとかそんなこと、なんかその日あたりに何かある、ということなんです。別に何かあっても、大抵は人生には何の影響もありゃしないんです。大地と大空は変わりゃしないんです。

    そういえば、人体実験もまだ連絡がありません。

    ★ 余談
    配水管工事の見積りが来ないことに関しては、実は助かったと思っていました。
    配水管工事は300万円かかるとか言われていましたから、見積りは見たくなかったのです。その間ずっと洗面台で食器を洗ったりそれなりに苦労しましたが、300万円かかったら生活が成り立ちませんから。
    その後、たまたま知った「3社目の業者さん」に頼んだところ、手早く床をはがして調査、1か月かかりましたが見積りをくれて、“完全に詰まった配水管”を取り替えて、最近やっと我が家の台所は使えるようになりました。わははは。
    幸い配水管工事は、思っていた金額の10分の1で済みましたが、デコピン100発受けるくらい痛かったです。

     

    ■第23回 愉快な札幌大発見:セブンイレブンもダジャレ?

    セブンイレブン

    我が家は2店のセブンイレブンに挟まれております。右となりと左前。左前っていうと何となく縁起悪いですが、問題なのは右となりの方でして、セブンイレブンの札幌進出1号店、という噂も流れております。というか調べても分かりませんでしたが、そこが1号店であれば面白さは増幅します。

    その住所が、中央区南7条西11丁目。7の11。というわけです。こだわりますね、語呂合わせ。ダジャレではないですが、語呂合わせですね。

    余談ですが、セブンイレブンには北海道限定のサービスがあるんです。それは買い物するたびにポイントがたまる“ポイントカード”。これは北海道で強いコンビニのセイコーマートに対抗してできたそうです。

    セブンイレブンカード

    これですよ。セブンイレブンカード。


  • v091 年に1度の馬鹿値市/愉快な札幌21:地球防衛軍

    ■年に1度の馬鹿値市

    チラシ

    北海道に数多く点在する「ラルズ」と呼ばれるスーパーマーケットがあります。ラルズプラザとかラルズストアとかラルズマートとか、いろんなラルズで溢れています。

    そのうちのラルズプラザ札幌店というのが大通公園から2条下ったところにありまして、要は札幌の真ん中にあるラルズなんですが、年に1度、4月1日にセールをするのです。エイプリルフールのフール、つまり「バカ」にかけて、馬鹿値市と言います。

    きっとこの日を心待ちにしている主婦はたくさんいます。

    チラシを見ると、4月1日の41にかけて、41%引き、410円、1410円といった価格が並んでいます。その中でもやはり何と言っても目ん玉飛び出し商品は41円ってやつです。

    つい数日前に、あるお店へ入った時に、足元にあったストーブに気付かず、スボンを焼いて少し穴をあけてしまいました。スボンっていうのはナイロンのジャージなんですが、そのズボン(紳士裏メッシュウウォームアップパンツ)が41円で出ていたのです。しかも1人2着まで。これは時間差で2度入れば4着ゲットできるぜ、とか思いながらニヤリとしておりました。

    しかし、全体的に甘かった。そもそもスーパーのおばちゃんの争奪戦に加われるはずがないのでした。結果的には争奪戦にすら参加できなかったのですが…。

    朝10時開店と思い込んで、10時丁度くらいにラルズに到着しました。実際は9時半開店で、すでに店内はおばちゃんで溢れていました。とりあえず、41円の紳士裏メッシュウウォームアップパンツを求めて4階へ直行。紳士服などのフロアなのにおばちゃんで溢れていました。

    時すでに遅し。

    おばちゃんの群れはオオカミの群れ。さらにおばちゃんは下からどんどん上がってくる。やむを得ず、もうひとつの目的であった「2キロで410円のはちみつ」を求めて7階へと向かいました。

    時すでに遅し。

    全滅でした。仕方なくたまたまそこにあった41円の「フルーツのエキスを詰め込んだ綿とナイロンのボディタオル」を4本買うことにしました。

    レジは20人くらいの待ちで、後ろには迫力満点のおばちゃんが並び、「あらぁ時間かかるかしらー」とか言っています。声をかけられているのか独り言なのかわからず、居心地の悪い思いをしておりました。何だか落ち着きのないおばちゃんで、こっちも落ち着きません。
    行列の脇に乾パンの試食用の箱があったのてすが、空になっていて、そこに店員がちょうど乾パンを置きにきました。私の少し前方でした。

    『これはうしろのおばちゃん食いつくだろうなぁ』

    なんて思っていた時、乾パンが解き放たれました。途端にうしろからニューッと手が伸びてきました。はっ速い、速すぎるっ。そしてパリパリと食す音が耳元で…。オオカミだ。

    ひとりひとりの買い物カゴの中は山盛りで、レジまでの遠い距離に呆然としていた私でした。そしてズボンはまだ穴があいたままです。

     

    ■第21回 愉快な札幌大発見:地球防衛軍

    地球防衛軍

    これは民家か? というような外観ですが、実はこれ、バーなんだそうです。近所を歩いていた時に発見しました。その直後に、夕方のテレビで取り上げられていました。その名の通りのマニアックなバーでした。まだ実際に入ったことはありません。
    札幌では、このような民家を改造したレストラン系の店は結構目につきます。大抵、見た時には「これ何? 店?」とか言ってしまいます。
    入りにくいのが特徴です。


  • v088 手稲山 その1/愉快な札幌18:ダジャレハウス

    ■手稲(ていね)山 その1

    手稲山はもう見えない…。

    ちょうど2年前札幌に引越してきた時、我が家の窓からは「手稲山」(ていねやま)が見えておりました。手稲山の頂上には、おそらく地上波の全テレビ局の電波塔があり、にょきにょき生えているのが肉眼でも確認できました。(上の写真には拡大したものを付けましたが、はっきり見えました)

    それからちょうど1年後に、手稲山の電波塔を隠すように、でかいマンションがにょっきりと生えてしまいました。それがあの耐震偽装をしていたAPAマンションの建物だったのですが、生えてきたタイミングが実にナイスだったのです。

    街の景観・美観を損ねる高層ビルをむやみに建てさせないために、札幌市が建物の高さの制限を検討していた時期で、テレビでもその話題は取り上げられ、明らかに景観を壊す高層ビルへの不快感を示していました。

    制限が決まる前に、滑り込むようにしてAPAマンションが建ったのです。実に分かりやすいナイスなタイミング。焦って建てた印象は拭えません。それからすぐに、他のもっと高いマンションですが、建設計画が却下されるなど、大きな建物が明らかに建てにくくなったのです。住民の声もあるでしょうし、周囲の雰囲気や、景観にも気を配らないといけなくなったんです。

    APAマンションが連日スクスクと伸びて、それが生え切ってしまった時にはこう思いました。

    「えーーっ! 邪魔くさーっ! でかすぎーっ! 山見えんしーっ!」

    窓から見えた広々とした空間が台無しになってしまいました。ウチのビルもでかいっちゃーでかいのですが、4車線の広い道路の脇で、35年前からあるわけですし、建った当時の事情が違うわけで、だからウチはまあ許してもらえると思うんです。

    APAという会社については、たまたま悪しき噂が流れていたので知っていたのですが、まさかすぐ近くに建設していた物件がそれとは知りませんでした。

    その直後に耐震偽装が発覚し、ニュースになりました。それはずっと前から指摘されていた京都の2物件でした。ウチの近くににょっきり生えたマンションについてはまだよくわかりませんが、あれもとっても怪しいと思う。

    APAの女社長がみのもんたと仲が良く、それ以前に大問題になっていた耐震偽装問題とまったく同じ構図なのに、みのもんたにはズバッと非難されるどころかホロッと同情され、逆に被害者だなどと擁護されたり、APAの社長のダンナが安倍晋三の「安晋会」の副会長だからなのか、何か圧力があってなのか、マスコミも非常に消極的で、事が大きくならないように情報操作されている、といった話もあります。詳細を知ればまた怒りが込み上げるような内容なのですが、この研究所通信のカラーに合わないのでやめときます。(結構書いてるじゃん)

    で、その見えなくなった手稲山の向こう側にはスキー場がありまして、ちょっとしたイベントをやっていることを小耳に挟みました。ウチの窓から見えた(今は見えない)手稲山はとても遠くに見え、あそこまで行くにはちょっとした小旅行になるなぁ、なんて思っていたのです。

    でもその手稲山も札幌市手稲区なんです。市内なんです。調べてみれば電車でわずか6駅。JRで15分程度で行ってしまうんです。(札幌駅までが少し遠かったりしますが)
    だからちょっと足を運んでみました。そうしたら、そこにあったのはスリルとサスペンスとメルヘンと感動の世界だったのです。つづく。

     

    ■第18回 愉快な札幌大発見:ダジャレハウス

    我が家から歩いて1時間くらいかかるであろう遠い場所にあった数々のダジャレの店名や変な名前の店(前回・前々回参照)は、実はひとつの建物にあったのでした。
    「ばー・さん」(婆さん)
    「愛真祥」(会いましょう)
    「おかえり菜々」(おかえりなさい)
    「あ・そ・こ」
    と、これを発見した時は、4週は持つなぁ、なんて思いましたけど、3週で終わりですね。(しかも今回は手抜き?)


  • v085 目印はクリーニング屋/愉快な札幌15:ティファニー

    ■目印はクリーニング屋

    近所のクリーニング屋
    近所のクリーニング屋の脇を通り過ぎるタクシー

    札幌の路地を歩いていると、やけにクリーニング屋さんと床屋さんが目につきます。床屋さんは昔ながらの小さなところが多く、クリーニング店も、おばちゃんと犬が切り盛りしているような小さい店が目立ちます。

    札幌市はこの4年間で、6000軒の中小・零細業者が倒産したそうです。いわゆる商店街にあった、洋服や靴、文房具、家電、食品などの店が次々に閉店し、地方の新たな問題ともいえる“シャッター通り”が今も拡大しているところです。スーパーや大型店の出現が直接の引き金となっていると思われます。

    そういうなかで、床屋さんとクリーニング屋さんは、大型店の影響を受けにくかった、と考えられます。まだこの先どうなるかは分かりませんが、今のところ、街には数多く残っています。

    10日ほど前、私の妻が献血センターからお呼びがあって出かけました。困っている人の血液の白血球の型と合っていたために(なかなかピッタリってのはないんだそうで)、タクシーの送迎とお菓子支給で呼ばれたのです。

    妻はたっぷり血小板を抜かれ、おいしいジュースとお菓子を手みやげに、タクシーで帰ってきました。タクシーの中では、こんなやり取りがあったのだそうです。

    「その通りをまっすぐ行ってですね…」
    「…あ、そのクリーニング屋の角を左に折れてください」
    「ハイ、クリーニング屋さんね…」
    「…であのクリーニング屋の手前の道を右」
    「あ、あのクリーニング屋さんね…」
    「で、クリーニング屋がありますから」
    「クリーニング屋ね」
    「クリーニング屋さんを通り過ぎた先で降ろしてください」
    「クリーニング屋の先ね」

    そうです、我が家の西側200メートル圏には少なくとも5軒のクリーニング屋さんがあるんです。でもクリーニングに出すような服を持っていないので、うちはあまり貢献できてはいないのです。

     

    ■第15回 愉快な札幌大発見:茶ふぁにー(ティファニー)

    喫茶店

    うちのすぐ近所にある喫茶店です。ここの前を通過すると、若干、力が抜けるような気はします。ほぼ丸2年間、まだ一度も入ったことはありません。イヤだとか、店名が嫌いとか、そんな理由ではないのですが、何となくです。

    今度てぃふぁにーで朝食を食べてみようかと思います。


  • v078 年末年始

    ■年末年始

    猫の手
    ネコの手

    これを書いているのは年末です。ネコの手も借りたい時であります。テレビを見たり、昼寝をしたり、風呂に入ったり、酒を飲んだりと、忙しすぎるこの頃であります。(どこがっ)

    1月1日(本日・月曜日)は、朝8時にバスに乗り、6時間かけて実家へ帰省します。道中、あまりに長いので、多分寝ていくつもりですが、バス内で映画が流されるために、それを観ないとなりません。寝る間も惜しんで映画を観るつもりです。
    忙しい年末年始です。

    映画と言えば、2004年の作品で、岩波ホールで見た邦画「父と暮らせば」に胸を打たれて以来、あまり胸を打たれていません。時々乗る長距離バスの中ぐらいでしか映画を見ないからです。人から「これを観ろ」と言われると、DVDを借りてきて観るくらいのことはしますが、なかなか感動に打ち震えることはありません。

    だから年々「父と暮らせば」が引き立ってきます。自分にとって意味のある作品だったので、少し書きます。
    舞台は広島。1945年8月、15~20万人がほぼ即死したと言われる原爆投下で、映画では、父が死に娘は生き残った、そういう設定で進んでいきます。内容と言えば、死んだ父があの世から現れて、娘と普通に会話し、普通に日常が流れていく、極端に言えばそれだけです。残虐シーンゼロ、娘の恋愛ものです。派手さはなく、一見退屈な映画です。

    映画を観ていると、父がオバケであることで、本当はこの日常が失われた日常であることにふと気付いてしまいます。死んだ人と会話なんて普通できないんですから。その普通の会話がじわじわじわじわと、何だかよくわからない切ない感覚となって押し寄せてくるんです。音楽を使って涙を誘うようこともせず、淡々と進行する中でじわっとくるんです。

    非戦のメッセージも伝わってくるし、ああ、ちゃんと意味のある映画だなぁ、映画はこうでなくちゃなぁ、とか思ってしまう私でした。

    さて2007年最初の通信ですが、おめでたい元旦ですが、こんなことを言います。
    私は日本国憲法を変えないで欲しい、と。(もちろん前文と9条です)
    私は日本国憲法を変えないで欲しい、と。(つい2回続けてみました)

    戦争はただもう悲惨です。あの戦争の反省があって受け入れたのが、「戦争を二度と起こさないために」武力を放棄し、平和を希求すると謳った日本国憲法です。それが「改訂(とても改正なんて言えない)」されようとしているようです。私は憲法前文と9条をねじ曲げてはいけないと思っています。消し去っても行けないと。
    国是として「武力を放棄する」なんて、カッコいいと私は思っています。小さい頃から世界に誇れるスゴい憲法だと思ってきました。

    他国が怖いから武器を持つのではなく、むしろ手ぶらの国に攻め込む卑劣さを国際社会に訴えたら、それは強力なストッパーにできると思うのです。いったい誰が手ぶらの者へ暴力を振るうことに賛成できるでしょうか。

    今、自分がひと言も意思表示をしなかったら、後悔すると思ったので、ここに書いておこうと思いました。何となくモノが言える今のうちに。