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  • v048 裏白のチラシ、チラシ検証

    ■裏白のチラシ、チラシ検証

    チラシ

    そういえば昔、北海道の奥地に住んでいた頃、家では新聞の折り込みチラシの裏の白いものは捨てずにメモ書き用にとっておいたものです。捨てるのがもったいなかったわけです。
    それが東京の生活では、まったく意識することがありませんでした。その必要がなかった(貧乏なのにメモ帳や紙はたくさん持っていた)ということに加え、そもそもその「裏白のチラシ」がほとんどなかったのです。ないでしょ?

    9割以上、というか99%は印刷されていた、という記憶です。なぜなら、裏白のチラシを発見していれば、必要がなくても、無意識のうちに「取っておこう」という思考が働くので、少なくとも杉並区と渋谷区と東村山市では、そして多分関東エリアでは、裏が白いチラシはほとんどないと私は断言してしまいます。(自信度A)

    チラシは仕事で随分いろんなものを作りましたが、その打ち合わせの時などにお客さんから時々こんな声を耳にしました。
    「せっかく作るのだから、“もったいない”ので裏面にも印刷したい」
    余白がもったいない、お金をかける以上は少しでも効率良く、と考えるわけです。
    (余白を埋め尽くす町づくりにも共通しているような…)

    そしてこちら“地方”では、はっきりとは分かりませんが、
    「両面に印刷するとお金がかかって“もったいない”、片面で済むものを」的な空気が感じられるのです。(こういうとこ多いような気がするんですよ、なぜか。なんちゅうか、ザックリ伝わればいいというか、裏面なんて面倒くさいというか…)

    とはいえ、スーパーのチラシは情報がぎっしりで両面印刷が普通ですから、どんなチラシが片面印刷なのかといった実際的な見方をしてみますと、その代表格は何と言ってもパチンコ屋さんなのでした。

    札幌の新聞折り込みのチラシの3割ほどはパチンコ屋のものです。
    「ジャンジャン出しますよ~、来てね~っ」
    ってなもんですから、細かな概要とか必要ないんです。しかも、派手にピカピカ光っているところに蛾や虫が群がるように、でかくて派手なチラシの方がいいのでしょう、大きなチラシが目立ちます。
    チラシもでっかいどー。裏は白い雪のよう。(無理矢理過ぎ?)

    パチンコ屋の宣伝が目立つのは地方の特徴だと思います。東京でパチンコ屋の折り込みチラシはめったになかった記憶ですし…。テレビコマーシャルにしても、北海道ではパチンコ屋のCMは予想以上に多く、結構びっくりします。

    あるパチンコ屋のCMは
    「1のつく日は、ジャンジャン出しますよ~、来てね~っ」
    また、あるパチンコ屋のCMは
    「3のつく日は、ジャンジャン出しますよ~、来てね~っ」
    また、あるパチンコ屋のCMは
    「4のつく日は、ジャンジャン出しますよ~、来てね~っ」
    また、あるパチンコ屋のCMは
    「8のつく日は、ジャンジャン出しますよ~、来てね~っ」
    って、毎日のようにやってますので、出ない日はいつなんだと突っ込みを入れている始末です。

    さて、そんなパチンコ屋などの裏白のチラシを我が家では捨てています。すいません、捨てています。チラシのリサイクルしてません。
    メモ帳に不自由してません。昔ほど紙が貴重でもありません。物質的には豊かになった、ということなんでしょう。

    裏白のチラシを捨ててしまうことに心が痛まないわけではないのです。でも昔と比べて痛む心はとても小さくなりました。溢れる物の中で生活しているので、きっといろんな痛みを感じられなくなっているのだと思います。本当に残念ですが、わたくし、裏白のチラシは捨てています。何かひっかかるけれども…

     

    試しに本日のチラシを検証

    本日(6月19日)の北海道新聞の折り込みチラシは全部で20枚でした。(月曜日は折り込みは少なめ)
    そのうち裏が白いものは10枚っ!!その10枚の内訳はこうなりました。

    パチンコ屋………………………6枚
    飲み屋……………………………2枚(同じものが2枚入ってた)
    自動車会社の期間従業員募集…1枚
    エステ……………………………1枚

    パチンコ屋さんは裏白チラシのホームラン王です。(ふるっ)

     

    ■ついでなので両面印刷のチラシの内訳

    スーパー………………3枚
    学習指導・講習会……3枚
    ドラッグストア………1枚
    健康食品………………1枚
    霊園……………………1枚
    キグレサーカス公演…1枚
    パチンコ屋……………1枚

     

    チラシ情報 本日の目玉
    19日は東急(10・9)デーということで、お買い得品満載。
    レタス99円、生ラム100g99円、ばちまぐろ3サク890円…
    なま寿司3人前24カンで1090円(これは本当においしくて安いので、今日はこれを食べようと思います)
    おしまい。


  • v046 気になる言葉

    ■気になる言葉

    スープカレー
    これはめっちゃうまいスープカレー屋「キャンディ・スパイス」のチキンカレー。
    チキンは、皮はパリパリで中はジューすぃー。
    水は札幌から約2時間かけて羊蹄山まで汲みにいくそうです。
    さすがに値段もやや高めなのでなかなか行けません。昨年11月に撮影。

    札幌に来て1年を過ぎた今でも、どうしても馴染めない、非常に違和感のある言葉づかいがあります。それはあらゆる接客の時に必ずと言っていいほど使われるものです。
    北海道弁、と言うのとは違う、標準語っぽい妙な使い方です。

    例えば 、カレー屋さんでカレーを頼みます。

    「チキンカレーの激辛お願いします」
    「はい。チキンカレーでよろしかったですか」
    「…はい」
    「あとはよろしかったですか」
    「…んじゃ、チャイをください」
    「チャイでよろしかったですか」
    「…はい 」
    「繰り返します。チキンカレーの激辛とチャイ、でよろしかったですか」
    「…はい」

    そして店を出る時も…

    「1050円になります。2000円からでよろしかったですか」
    「あ、ちょっと待って50円あるかな…。あ、ないや、すいません」
    「はい。950円のおつりでよろしかったですか」
    「…はい。ごちそうさまでした。あ、このマッチもらっていいですか」
    「あ、ひとつでよろしかったですか」

    とまあ、どこでも例外なくこんな感じです。文字にすると少し違和感が減りますが、その場にいると『えー、何で過去形なわけ?』みたいな感覚になるのです。
    来た当初は、店員の言葉遣いの教育がなってないんじゃないかと思ったくらいで、日本語の乱れに心を悩ませたものです。(半分くらいウソ)

    北海道にお越しの際は、是非、店での言葉遣いにご注目ください。
    「…でよろしかったですか」
    の現場に遭遇した時、少し混乱しながらも『これかー』と思うはずです。聞けば聞くほど違和感が増してきますよ。

    他にもこんな言葉遣いがあります。
    【ドアが風で閉まらさった】
    【ロープが腕に巻からさる】
    【櫛が通らず髪が引っ張らさる】
    【熱で卵が焼からさる】

    いやー、思わずいろいろと書からさってしまいました。(笑)


  • v041 妖怪人間ベム

    ■妖怪人間ベム

    怪しい
    怪しい

    両親とはぐれてしまい、路頭に迷っている小さな女の子がおりました。そこに通りかがったのが、見た目にはとても恐い妖怪人間ベムのような男でした。

    ベムは妖怪ですから得体の知れない力もあり実際に恐いのですが、その力が発揮されるのは「悪」に対してであって、か弱い女の子へのものではありません。
    そういうことには子供は敏感で、良い人か悪い人かはすぐにわかるものです。このベム似の男も悪い人ではありませんでした。

    「どうしたんだい、道に迷ったのかい?」
    「お父さんとお母さんがどこに行ったかわからなくなったの」
    「それは大変だ、一緒に探してあげよう」

    そう言ってベム似の男は女の子の手をとって一緒に両親を探してあげました。しかしなかなか見つけることができません。しばらくすると交番が見えたので、迷うことなく交番へ入りました。

    「おまわりさん、この人が私を連れ回すんですけど」
    「ええっ!?」
    「なにっ! お前みたいなヤツが社会を腐らせるんだ」
    「ちっ、違いますよっ」
    「お嬢ちゃん、もう大丈夫だよ」
    「ありがとう、おまわりさん」

    子供というのは、ちょっとしたウソもついてみたいものなのです。
    まあしかし、このご時世、小さな子供に声をかけ、一緒に歩くなんてことは泥棒するより危険な行為となってしまいました。親にとっては子供の命に関わることとなり、学校などにしても子供が知らない人に道を尋ねられてもまず逃げるような指導をするところまできてしまいました。

    このごろの犯罪は徹底して弱者へ向かっているように思います。どうせなら表に出せない大金を隠し持っている政治家をターゲットにすればいいのに、とか、思ったり思わなかったり。(ここ忘れていいですよ)

    さて、札幌のサイクリングロードの道端に、ベムのような風貌の男と女の子が手をつないでいる道路標識(?)を発見しました。なぜか分かりませんが、これがとても奇異に思えたものですから、ついつい写真にも撮ってしまいました。


    さて、この写真を撮ったあと、自転車に乗っていると、このベム兄さんが日本中にたくさんいることに気付きました。


    日本中で帽子をかぶったベム似の男が子供を連れ回しております。昔の日本は安全だったんですね。(何か違う)


  • v035 なんでかなぁ北海道

    ■なんでかなぁ北海道

    バス

    札幌に移転してちょうど1年経ちました。この1年間、日常生活で感じた「なんでかなぁ」を少々書きたいと思います。

    札幌をぶらぶら歩くと時々「なんでかなぁ」と思えることがあります。同業種の店がとなり同士だったり、近い場所にあったりするのです。思ったほど多くはないのかも知れませんが印象に残ります。私には店同士が潰し合っているようにしか見えません。片寄っているというか、バランスが悪いというか。

    『何で手羽先屋のとなりに手羽先屋を作るかなぁ』
    『何でラーメン屋ばかり何軒も固まっているのかなぁ』(ないところもいくらでもあるのに)
    『何で似たようなブティックが2軒並んでるのかなぁ』(ちょっと距離を離せば客の取り合いにならないのに)
    『何でアジア料理屋同士が向かい合ってるのかなぁ』

    という感じです。競合しないところに作ればいいのに、と思います。消費者の立場からもいろんな種類の店があった方がいいと思うのですがねぇ。

    バスに乗ると、高い確率で“バスが止まるかなり前に席を立つ人”が多いです。連鎖反応的な面もあります。降車口がバスも市電も前扉なので、みな前の方へ詰めて行きます。後ろの方にいると、もし降りない人ばかりだったら降りられなくなるような不安感が出てきて、到着前にできるだけ前の方に行っておこうという心理になります。停留所に着く頃には降車口は人だかりというわけです。

    ただ、それだけが理由でもなさそうです。実は北海道ってのんびりしてる雰囲気はあるんですが、せっかちな人が多いという話も耳にします。(自分もか…)

    こんなことがありました。一番前の席に座っていたおばさんが突然、おもむろに席を立ち、つり革につかまるのを見ました。バス停までまだ何分もかかるところでです。オイオイ、早過ぎだろっ、と心で叫んでしまいました。だいたい一番前なんだから席を立つ必要がないじゃないのよ。しかもバス、スカスカでした。どうなってんでしょうか。理解できません。

    それからこちら、やたらとスナックが多いです。そして店の中から漏れてくるカラオケのほとんどは演歌。スナックに限らず、街で何となく漏れ聞こえてくる音楽は大抵演歌です。ふと地方のどさ回りとか、田舎で下積みとか、演歌の神髄は地方にあるのだな、なんて思ったりして、「私は地方にいる」ことを噛みしめるのでした。
    コレばかりはイヤです。地方なのは別にいいんですが、演歌のイメージは「人生後ろ向き」で嫌いです…。なんとかならんのでしょうか。

    それから困ったことに喫煙者がやたらと多いのです。札幌ではつい最近「ポイ捨て条例」が施行され、健康や環境への感心が少しは高まってはいるのですが、レストランなども完全禁煙はまだ珍しく、分煙止まりです。

    飲み屋はもちろん、ありとあらゆる公共スペースは、たばこ天国状態なので、たばこが苦手な私としては閉口してしまいます。子どもだって煙にまみれているんですよ。もうちょっと科学的な見方と、公共の場に対する意識を高めてもらいたいと思う毎日です。そしてひと言。
    「せっかく空気がきれいなのに、なんてことするだっ!!」

    今回はちょっとネガティブな話題でした。

    PS ネガティブついでに。
    駒大苫小牧の春の甲子園出場がダメになってしまい、道民のほとんどは落胆&怒髪状態。
    耐震構造偽装マンションも札幌で続々表面化。
    渦中の武部幹事長も北海道。
    オリンピックも北海道勢ダメでした。
    景気も国内最低。

    北海道のダメな話題が全国レベルで目立っておりますね。


  • v034 難解なテレビチャンネル

    ■難解なテレビチャンネル

    手稲山
    「マウンテントップ式」テレビアンテナが林立する手稲山

    札幌に来てちょうど1年(3月5日)になりましたが、北海道のテレビ局の名前がどれもよく似ていて、いまだに覚えられません。
    『何でおんなじような名前にするのかなぁ』と思います。

    北海道の地方局が「テレビ北海道」TVH
    テレビ朝日系は「北海道テレビ」HTB
    毎日テレビ系は「北海道放送」HBC
    フジテレビ系は「北海道文化放送」UHB
    読売テレビ系は「札幌テレビ」STV
    それとNHK総合、NHK教育

    テレビ北海道、北海道テレビ、北海道放送、北海道文化放送がよく似ていますね。
    そしてHTB、HBC、UHBがよく似ています。

    これとチャンネルがまた妙に覚えにくいのです。
    アンテナの関係で、VHFが1から12チャンネル、UHFが13から62チャンネルとなっているのだそうで、上で書いた局の順で17、35、1、27、5、3、12チャンネルという具合です。ひどい数字のチョイスだと思いませんか。素数か、みたいな。
    だいたいUHFって何よって感じで、またUHBとUHFが似ていてごっちゃごちゃ。

    UHFのチャンネルは数字が13~62と大きいのでリモコンにその数字がなく、普通のテレビの12のチャンネルのどこかに対応させるしかありません。

    空いているチャンネルならどこに当ててもいいみたいですが、6チャンネルと9チャンネルは、すでにテレビショッピングの番組が取得しているらしく、空いているのは2、4、7、8、10、11のチャンネル。

    こちらの電気屋さんがしてくれた設定は、北海道文化放送(フジテレビ系)の27を7チャンネルに、北海道テレビ(テレビ朝日系)の35を10チャンネルに、テレビ北海道の17を4チャンネルにしてくれました。「普通こうだから」ということで落ち着きました。

    で、リモコンで「7」を押すと、画面右上に「27」と出るのです。
    「うあぁぁぁ」です。

    東京で慣れてしまったチャンネル構成は完璧に忘れた方がいいのですが、10チャンネルの朝日だけ同じなので、つられてフジは8チャンネルみたいな感覚に戻ったり、ローカル局のテレビ北海道のつもりで見ていたら実はNHK教育で、なんとなく感じが似ていて違和感がなくてごっちゃになったり、1年経ってもまだどこが毎日なのか朝日なのかサクッとわからない状態です。

    しかもHTBとHBCがまだ頭の中で整理されていません。フジテレビがなんで「U」なのか意味もわかりません。

    何とかならんのか、と思いますが、どうにもなりません。

    余談。
    ところで、札幌のテレビ塔は有名ですが、現在テレビ塔としての機能は持っていないようです。テレビ塔からの放送開始は1956年、NHKが最初だったようで、それから6年後の1962年(私が生まれた年)には、高い山の頂上から送信する「マウンテントップ式」に切り替わりました。
    これは当時日本で初めての試みで業界の注目を集めていたそうです。広い北海道では「マウンテントップ式」が広域に無理なく送信できるということで、今では札幌の「手稲山(ていねやま)」に各局のテレビアンテナが林立し、肉眼で確認することができます。(わかりにくいですが、写真にアンテナ群が写っています)

    写真は9月に我が家の窓から撮影したものですが、 現在は高層マンションが建ってしまい完全に遮られ見えなくなってしまいました。悲しい…。