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  • v268 庭の記録2

    ■庭の記録2

    庭・畑の様子
    からの
    庭・畑の様子
    クリーン

    草ボーボーだったんです。
    しかしそこには、ミントが繁殖し、レモングラスが自生し、コリアンダーも生え、ニンジンも草ボーボーの中で生えていたのです。この2年間あえて選んだ固定種です。
    一世代しか作れないF1種とは違う、固定種の第二世代で、勝手に自生すれば、これからは何もしなくても毎年食べたり、食材に利用できる野菜やハーブなのです。

    私の狙いはまさしくそれであり、そして「何もしない実験」でありました。
    膝の痛みもあり、何もしない実験をする絶好の好機であったのです。

    去年緑肥用で撒いたライ麦が生えていたので、秋には実を付けるのか、スズメ達が食べるのかどうか、ちょっと楽しみにしていました。

    さらには、夏場に刈り取ってはいけない「アスパラ」も、元々自生していたニンニクも、後からその種で増やしたニンニクも、すべて刈り取られました。

    「世間体」という怪物によって。

    草ボーボーは、誰に迷惑をかけるかと言えば、それほど誰の迷惑にもならないと思っています。まして我が家は、ほぼ囲まれるように周囲に家が建ち、日陰となって外からはほとんど見えないのですから。

    唯一の心配は実害があるかどうか。何もしないことによって、特定の虫が発生し、それが近所の庭にも影響するのかどうか、です。

    この草ボーボーの世界を観察していて、気づいたことは、毎年作物を食い荒らす「ウリハムシモドキ」もいつもと同じように存在していたことで、どうやら作物に関係なく、このあたりには普通にいるということがわかります。しかもそれは特別に被害を与えるほどでもなく、多分なにか理由があって存在しているはずです。

    草ボーボーはむしろ、チョウやハチ、クモ、何だか分からないいろいろな虫がバランス良く存在し、鳥もたくさんやってきます。見栄えが悪いだけです。
    (見栄えが良いか悪いかは個人の差もあります。私はむしろ美しいと思う)

    そして草ボーボーは、あえてそうしているのであり、否定されるのは心外なのですが、私が説得力を持たないため、それはもう世間体のやりたい放題、というわけなのです。
    そもそも「草ボーボー」と表現している時点で負けです。
    草キラキラ、花ピカピカ、虫イキイキ、とすればちょっとは勝ち目も出てくるかもしれませんが。

    「世間体」という怪物は強いです。その正体は多勢ですから。勝てるわけがないんです。私ごときに。(笑)
    これまでの常識を否定することは、上の世代そのものを否定することになるのかも知れません。イコールではないと思うけど。

    楽しい試行錯誤は続きます。


  • v240 実験農場開始

    ■実験農場開始

    荒野
    草ボーボーの荒れ地。奥の一部だけ畑(6/1)

    耕さない、肥料もやらない、雑草もとらない、もちろん農薬は使わない。ひたすら観察する。葉の状態、土、どんな虫がどんな場所の何を食べているのか、観察をする。
    そして究極は何もしないで、ラクをして、作物ゲット!!
    そんなことで本当にいいんですか、という「自然農法」の世界。

    自然農法的な考え方に衝撃を受けてから、かれこれ10年近く経ちます。自然農法は「農業」ではないです。多分「業」ではないのです。自然農法は生き方の追求であり、多様化であり、世界の成り立ち(食物連鎖・共存)の確認作業であり、観察眼の先鋭化であります。
    ひいては愚かさからの脱出、人類を救う道なのであります。いやいや、そんなもんじゃない。すべての生物と生物環境を維持する思想・哲学なのであります。宇宙も関係してるかも知れない。1億光年離れた星の得体の知れない生物の存亡に関わっているかも知れないのであります。

    だってそうなんだからそうなんであります。(ケロロ軍曹かっ!!)

    邪魔な虫を殺し、鳥を追い払い、サプリメントのような人工的な肥料を与え、一定の規格に合わせてつくる、こんな作業を続けていては、土地が痩せ、食物連鎖が壊れ、毒物が形成され、最終的に人間自身にそのしっぺ返しがくるのです。

    行き過ぎた農業はアメリカに典型で、殺虫遺伝子を作物に組み込んだりして、過剰な大量生産を無理矢理続けています。「経済的合理性」という悪魔のささやきにコロッと負けているのであります。
    食料は経済原理から遠ざけることが必要不可欠なんであります。食の安全性だけでなく、未来に続く地球環境の問題として、「お金」を言い訳にせず、よく考えておかないといけないのであります。

    だってそうなんだからそうなんでありますよっ!!(ケロロ軍曹かっ!!)

    理屈っぺー話はこんなところにしまして。(笑)
    ついにその自然農法にトライする環境が現れ、いつの間にか実験的な畑仕事をしている自分がいるのでありました。

    それは自然農法的手法で作物を作っているKさんと知り合えたことで実現しました。
    たまたま土地の一部が放棄地のようになっていて、たまたま自然農法に活用しているKさんが、一人では手が回らない、という状況があり、たまたま私が『ここで実験してみたい感じ』を何気にかもし出していたら、やっていいよ、となったのでした。

    Kさんの自然農法的試みは、まだ手探りの3年目くらいなのだそうです。
    この理解されにくい農法によって、周辺の常識的なおばちゃんなどからは「いわゆるひとつのキチガイ扱い」されているとのことで、何と言いますかこの・・・
    「常識外ではあるが、間違ってはいないと確信があるケース」
    はまさに、キチガイ扱いされる要因に100%合致するわけで、この宇宙を救う自然農法を実践するなら、大きなリスク(ご近所の白い目とか)を背負うしかありません。

    私の眼前には、草ボーボーの荒れ地がありました。

    荒野
    最初とおんなじ写真です。草ボーボーの手つかずの地

    さて、手始めに何をするのか。そもそも自然農法には「耕してはいけない」なんていう不文律があります。さらには「除草しない」ってのもあります。

    「無理じゃん」

    そう、無理なんであります。すでに草でいっぱいなのだから。
    いやいや、そう思った私は頭が固すぎました。畑を作るのだから、ある程度人の手が入っていいのでした。必要最小限、と考えるべきでした。
    だからやってみなけりゃ分からないですね。

    草を抜いた
    とりあえず草を抜いたのです(6/9)

    しかし、このボーボーの草たちを、ただ邪魔なだけと考えたらいかんのです。この草は虫のご飯なのです。全部抜いたらここにいた虫が全部いなくなってしまいます。虫がいなければ受粉しないから作物はできませんね。
    だからまず畑にしたい部分だけ草を引っこ抜きました。(その草はあとで使います)

    草を抜いた
    別の場所も少し草を抜きました(6/9)

    少なくとも、ウネは作らないと、大雨でやられたりしますから、やっぱスコップやクワが必要です。道具を置く場所を作りました。

    道具置き場
    道具置き場を設置(6/9)

    そして翌日から開拓を開始したのです。

    畑仕事
    おおっ、やってるやってる自分…(6/10)

    土の中は木や草の根が張り巡らされていて、長い根を引っこ抜くにも力が必要でしたし、木の切り株などもあってヘトヘト、土埃が立つのでマスクも必要でした。
    腰痛で死亡寸前。

    畑仕事
    なんとあのネズミ男(v237参照)が参戦(6/10)

    実験農場に興味を持ったネズミ男が加わりました。
    「トウキビとニンニクと、それからソバ、ソルトリーフも作りたいっ」
    屈託のない笑顔で明るい未来を語りました。

    畑仕事
    たったこれだけ作るのに疲労困憊(6/11)

    ウネは耕してません。ひどい木の根などは取り除き、両サイドの土をウネに乗せただけです。そして数日放置。(この時期、まだまだ寒くてストーブ炊いてましたし)

    腐葉土を
    秘蔵の腐葉土置き場から腐葉土を拝借(6/15)

    Kさんが苦労して集めた落ち葉などから作り上げた秘蔵のタレ的な「腐葉土」をバケツに入れて運びました。200メートルくらいかな。

    畑仕事
    ウネの真ん中にミゾを掘りました。
    ちなみに左は「福祉会館の駐車場」、町の中なんです(6/15)
    畑仕事
    腐葉土を投入し埋めます(6/15)

    肥料はこの「腐葉土」のみ。
    腐葉土は土中の微生物を増やし、何年もかけて良い土を作っていく、ということ。最終的には追肥も何もしなくても作物は育つ、という目論みであります。しかしそれは理想であって、収穫した作物の養分は引き算されるので、腐葉土は必要と思われます。

    常識的な農業は、この肥料がが牛や馬や鳥のウンチョコであり、余計な虫を呼ぶ可能性が大きいのです。そうすると農薬が必要になる。あるいは予防的に農薬を撒く。それはマズいのです。人の口に入るのだから。
    百歩譲って、ウンチョコは口に入れてもいいけど(え~!!)、殺虫剤はマズいですよね。

    しかも、牛や馬や鳥のウンチョコ肥料は、カンフル剤のようなもので、土を根本から改良するものではないと考えるのが自然農法であります。多分。

    「除草」は土の養分の引き算になるので、、抜いた草はその地へ戻すのが基本。
    しかも除草は最低限にする。それを食べる虫が、作物につかないように。コンパニオンプランツの考え方ですね。私、庭で虫用にマリーゴールドとか植えてましたが、いわゆる雑草でいいのです。あるいは作物を虫に食べられても構わないのです。どうせちょっとだし、それが自然だし。

    そして、ハイっ、

    ウネに抜いた草を置く
    ウネに抜いた草を乗せた(6/15)

    草のケーキや~!! (彦摩呂風)
    ズッキーニとキューリの苗を植えて、そのまわりに抜いた草を乗せたところです。

    特製草マルチです。(笑)
    ※マルチとは、ビニールなどで土を覆い、保温・防虫、雑草の抑制などを図ること

    草を乗せることで、水分の保全と、土の保温、ゆくゆくは養分も土に返す、という意味合いがあります。憎まれもののスギナも便利な草の毛布であります。

    普通の家庭菜園などは、キレイキレイに作るから、草は「雑草」として抜いて、有料ゴミとして捨てるんです。そうしないと変な目で見られます。
    「片付けもしないで何やってるんだ」と。
    世間の白い目攻撃は、人間を廃人にもしますから強い心が必要です。

    で、もう一回見てみますよ。

    ウネに抜いた草を置く
    何が草のケーキだ、なんだこれは

    「誰だこんなバカみたいなことやってんのは!!」

    ってなるね。世間は理解してくれませんよ。

     

    草マルチで育つじゃがいも
    これはこの敷地のじゃがいもですが、草マルチでスクスク育っています(7/2)
    草マルチ
    その3週間前の写真。ウネに草、いわゆる雑草は全部は抜かない(6/13)
    草マルチ
    ネズミ男のウネにも草乗せてます(7/2)

    さて、今回は、いくつかの実験をしています。

    ハーブの自生環境構築実験。蔓性植物の限界に挑戦。種のゲット。などです。
    種があれば、自給自足生活に一歩近づくのであります。
    経済システムが崩壊しかけている昨今、信じられるのは自然の恵みなのであります。

    さて、いい土が出来るまで、何年かかるでしょうか。


  • v228 第1回・収穫祭2012

    ■第1回・収穫祭2012

    ニンジン
    収穫したニンジン(笑)

    随分前に、友人から「収穫祭」をウチの庭の畑でやれ、という指令がありました。
    しかし、収穫時期の8月・9月は蚊が多いことから、10月にやることにしたのでした。
    そのかわり寒いのであります。

    蚊に食われるのをとるか、寒さをとるかの2択で、寒さをとったのです。
    10月21日、日曜日、12時30分より開催。

    収穫祭会場
    会場入口から撮影

    「収穫祭」と言っても、すでに収穫した野菜は食べ切っており、まだかろうじて残っているのは、何とも愉快なラインナップなのでした。

    ・ミニカボチャ1個
    ・生育不良のニンジン数個
    ・とうがらし数本
    ・ししとう5~6本
    ・驚くほど小さなゴーヤ数個
    ・ズッキーニが2本

    ズッキーニを除けば、両手に乗っかるほどの野菜しかありません。でもまあ、蚊がいない方が大事なわけで、「購入した野菜を持ち寄って、収穫した体(てい)」で、収穫祭は実現したのでした。

    しかも炭火でのバーベキューということで、肉やホルモン、焼きそば、フランクなど、野菜より遥かに多い肉の収穫祭になったのです。
    ブタを収穫した覚えはないのですが。

    さて、久々に、この研究所通信に「人間が登場」します。
    高校時代のクラスメイト2人、彼らは立派に偏狭な北の大地に根付いております。北見では知る人ぞ知る存在となっている、アクターにドクター。
    そして「こだわりの焼きそば職人」も参加しました。それは同級生の女性なのですが、他のクラスだったためにまったく記憶に残っていないのでありました。
    アクター、ドクター、マイスターそろい踏み。

    アクターは辛いとうがらしを「辛くない顔」で名演技。
    ドクターは帰りに自転車でこけてドクターが必要になりました。
    焼きそばマイスターには、焼きソバージュを振り乱して焼いていただきました。
    (ソバージュじゃねーわ)

    収穫祭会場
    久々に人間です。椅子にはMacのG4の筐体が。

    いつもより少しだけ高級な焼酎と、安いけど美味しいワインを持ち寄り、ついつい話に夢中になり、ハラを抱えて笑い、カラスがギャーギャー鳴き、静まり返った住宅街に活気が溢れたのでありました。(近所迷惑という気が…)

    収穫祭会場
    話に夢中になり、真っ黒に焦げてます。
    収穫祭会場
    そして、シメにラムのシャブシャブを決行!!

    12時半にスタートしたこの祭りは、3時を過ぎる頃に寒さが襲ってきました。それでも1時間ばかり寒さに耐えながら、飲み食いしたのです。

    「来年もやろうぜ」
    「やっぱ寒いからもうすこし早い時期に」
    「でも蚊が…」
    「寒いよりは良いんじゃないか」
    「しかし蚊が…」
    「さみーよ」

    まあ考えてみれば、蚊より寒さをとったのに、いざ寒さに襲われると、蚊の方がマシ、と言う具合になるのですね。人間って…。

    収穫祭と言うよりは、これは肉祭りであり、それより何より「楽しく酒が飲みたい」ための口実になっていたのでありました。

    さて来年はどんな肉祭りになりますやら。


  • v226 このごろの畑の様子

    ■このごろの畑の様子

    グスベリー
    グスベリー

    今年はあまり畑のことは書きませんでした。というのもずっと寒過ぎて、なかなか作物が育たず、あまり変化がなかったからです。7月半ば過ぎでも最高気温が14度とか、8月に入っても20度前後の肌寒い日が続きました。その合間に暑い日がちょこっと。変な気候でした。

    そんな中、畑はじわじわとジャングルのようになってくれました。
    ひとつひとつ検証していきます。

    多分つまらない話なので、読むのが辛くなったら写真だけ見て楽しんでください。何と言うかこれは単なる記録です。メモです。

    まずはニンニク。
    実は、過去2年、ニンニクの育て方を知りませんでした。調べたのですが、よく分からなかったというか、放ったらかすと何となく小ぶりのものが出来ていたので、肥料が足りないのだろう、くらいに考えていました。

    大きく育てるには、ニンニクの芽と呼ばれる部分をカットする必要がありました。「芽」と言っても、それは「えー? これ芽じゃないじゃん」的な感じなのです。
    常識的には「芽」って土から出たばかりの可愛いヤツじゃないですか。ニンニクの芽って、言ってみれば見た目的には「茎」(くき)なんですよ。だからよく分からなかったのです。

    ニンニクのタネ
    このくるんくるんした部分がニンニクの芽ってやつですよ。
    手でポキッと折れます。

    その芽というやつがウネウネしてちょっと気持ち悪い感じになっていき、先端が膨らんでタネの集合体ができます。それも当初タネなのか何なのか、何だか気持ちの悪い塊で、ひょっとして奇形じゃないかと疑ったくらいでした。

    ニンニクのタネ
    どうですかこのキモい感じ

    このタネが出来る前に、くるんくるんしたヤツをちょん切って、地下に出来るニンニクに栄養が行くようにするわけです。

    ということで今年はまあまあ大きく作ることができました。
    しかしこの芽をカットすると芽の先に出来るタネが穫れませんので、一応、何本か芽を残してタネは確保することにしました。
    (ニンニクの育て方を調べると、そのタネではなく、「種ニンニク(実)を購入して」土に埋めるようです。それ本当のタネの部分じゃないと思うのですが・・・。ということで「一般的な作り方」がよく分からない。一応、去年と今年は、気持ち悪いタネの集合体をバラしてそれを植えたのです)

    ニンニクの芽
    これがニンニクの芽ってやつだ。(6/25)

    おかげで今年は、去年よりは大きめのニンニクが穫れました。(それでも小ぶり)

    ニンニク
    ニンニク

    ニンニク
    根をカットして束ねて干して、このあとも暗い場所で乾燥させる。
    来年はもっとでかいニンニクを作るぞっ。(8/19、下8/21)。

    続きましてはズッキーニ。これが大豊作。なんぼでもできる。というのも、タネからポットで育てた2株と、街へ出た時につい買ってしまった苗2株と合わせて、畑には4株のズッキーニが居座ることになったのです。

    ひどくでかくなるというのに。

    ズッキーニ
    これで1株。痩せた大人20人くらいこのスペースに詰め込めますよ(8/17)

    こんなのが4株。もう畑は化け物だらけ。

    ズッキーニ
    毎日のように次々に採れるのです。完全に元を取りましたね。ふふ。マジウマ。(8/19)
    巨大ズッキーニ
    ちょつと目を離すとこんなにでかくなってしまう。(8/21)
    今年は1本残してそこからタネをゲットして来年植えてみたい。

    続きまして「キヌサヤ」。
    豆は過去2年失敗したのでやめようと思ったのですが、気が変わって植えてみたところ、寒い気候の中順調に伸びてワサワサと出てきたのです。一緒に植えた「枝豆」は伸びずに失敗しました。理由は不明です。

    キヌサヤ
    まさかいっぱい穫れるとは思っていなったキヌサヤ(絹鞘エンドウ)(8/17) しかもみそ汁の具など、とても美味しくいただけた。ありがたや。来年も作るっ。

    それからトマト。「できるだけ芽かきをしない実験」をしました。ずっと寒くて育たなかったのですが、じわじわと枝を伸ばし、8月手前から急速にもっさりとしてきました。どんどん枝が増えてくるので、支柱をどんどん追加して、少しだけ芽かきをして、伸びている枝を適当にカットして風通しを確保しました。(結局は手がかかるのです)

    去年は芽かきをし過ぎて、実がほとんど付きませんでした。今年は芽かきをあまりしていないため、実はどんどん出来てます。

    トマト
    トマト

    トマト
    透明マルチの2畝に3株。左が小玉のトマトベリー、右に大玉のモモタローと福建の2株。 ジャングル化しています。通路は通れません。(8/17)

     

    お次はダイコン。見た目はまずまず。

    ダイコン
    ズッキーニの葉っぱに隠れるようにして育ったど根性ダイコン(8/20)
    ダイコン
    とったどー(8/23)

     

    「ルッコラ」は、タネ実験に成功し、「間引かない実験」では「まあまあ普通に育つけどちょっと線が細い」という感じになりましたので、来年は間引きしようと思いました。
    しかし、とにかく、もう、毎日のようにその葉っぱを摘んでは、サラダで食べました。天気が悪かったのに、ルッコラはよく頑張ってくれました。

    ルッコラ
    ルッコラは育てやすくタネも穫りやすい。寒さにも強そう。写真左「D」はディルというハーブ。去年全然違う場所に植えたヤツのタネが飛んだのか、勝手に生えていた。

    ルッコラサラダの作り方。

    葉っぱを摘み取り、水洗い、葉っぱをちぎってボールに山積み、塩・胡椒を適当にかけて手で混ぜて、レモン汁を適当にバチャバチャかけて、オリーブオイルをバチャバチャかけて、箸かなんかでグリグリ混ぜて、粉チーズを適当に振り掛けて、完成。星3つです。

     

    次、イチゴ。
    畑の周りに散り散りになってたヤツを、陽当たりの良い1平米ほどの1か所に移植しました。肥料をやって、雑草を引っこ抜いとけば良いのができます。来年も楽しみです。

    イチゴ
    6月、イチゴは毎日数粒ずつ穫れました(6/26)

     

    次は「キュウリ」。
    今までで一番生育が悪かったのですが、それでも3株、15本くらい食べました。(本当に出来が悪かったです)
    黒マルチをした苗と何もしない苗で、生育を比べたところ、マルチをした方が伸びが良かったのでした。手をかけないと育たないのが野菜なんすかね。基本的には何もしない自然に任せる放置でやりたいのですが。

    毎年うまくいく「チンゲンサイ」。
    今年も成功もよく出来ました。
    特に、タネを撒いて、間引いた芽を移植すると、ほとんどが生育します。他の葉もの野菜は大抵移植には失敗しますが、チンゲンサイはなぜか強いのです。今年はタネを採取してみようと思っています。

     

    それから「カラーピーマン」。

    カラーピーマン
    まだ緑色。(8/20)

    生育が遅いです。とても遅い。これは寒さのせいということにします。というのも、似たような「シシトウ」も「トウガラシ」も全然成長しないのです。

    春先にはアスパラが出来ました。
    もう20株ほどあるので、来年から10年くらい毎年20~30本程度は食べることが出来ます。

    ホウレンソウと春菊は今回作りませんでした。小松菜はよく育つのですが、なぜか収穫し忘れたり、食べる気が起きなくて(何だかタイミングが合わない)、ものすごく大きくなっています。

    小松菜
    でかくなっているのに食べてもらえない小松菜。(8/25)

    万能ネギは生育が遅く、ゴーヤもなかなか成長しません。キャベツもブロッコリーも遅い。ニンジンは出来つつあるも、生育は遅いです。トウキビは完全に寒さでやられ失敗。オクラも育ちませんでした。

    そうそう、アゲハの幼虫用に手に入れた12株の山椒の木の苗が、今年の氷点下20度の寒さで、8本が死にました。しかし4本が生き残りました。
    アゲハの幼虫に山椒の葉を食べてもらいたいのですが、アゲハの幼虫は何も考えずに食べ尽くしてしまうため、山椒の木が死んでしまう可能性があります。
    せっかく生き残った山椒なので、今年はアゲハが寄らないように、不織布をかけて保護しながら育てました。(ていうか今年はアゲハの姿をほとんど見なかった)
    再来年あたりから、アゲハの幼虫に食べさせてやろうと思います。

    山椒
    分かりにくいですが、山椒の木。(8/21)

    こちらはミョウガ。そろそろ土からニョキニョキと出て来る頃です。ミョウガの場所は固定してあり、まったく手間がかかりません。

    ミョウガ
    手のかからないミョウガ。今年は少しバラ撒き肥料をあげただけ。(8/21)

    8月19日(日)に、グスベリー(最初の写真)のジャムを作りました。3kgのグスベリーで。第217号の「B」の漉すやり方で、トロトロしたジャムがたくさん出来ました。今年は収穫するタイミングが少し遅れたので、作りたかった「やたらと酸味のある超スッパイグスベリージャム」は出来ませんでした。残念ながら美味くなってしまいました。
    来年はもっとスッパイのを作りたい。

    畑を始めて3年目。何となくですが、畑起こしと畝づくり、種まき、雑草取り、程度は出来てきました。まだまだ、肥料のタイミングとか、虫対策とか、いろいろやらないとならないのだと思いますが、少なくとも、思うのは・・・

    「害虫」などいないし、虫を殺すのは最終的に自分を殺すのであり(かっくいーなー)、虫には虫の食い扶持を残し、蝶や蜂や鳥のいる畑でなければならないと思っています。イヤだけどクモも必要なのです。多分、アブラムシもワラジムシもムカデもダニも、全部意味のある必要なパーツなのだと思います。それらをいかにして共生させ、たっぷりと良い作物を収穫するかが課題になります。

    親戚やご近所のおばあちゃんたちからは、もっと整然とした美しい畑を望んでいて
    「ちゃんとやれ」「ダメダこりゃ」
    とか言われたりします。

    適度に様々な虫がいる畑を理解してもらうことができるのでしょうか。重く難しい課題であります。というか思ったように好きにやります。


  • v223 寒過ぎる/間引きをしない実験/北見発見伝:トビダス

    ■寒過ぎる

    ネズミ
    厳しい自然

    寒さで死んだネズミではありません。とりあえず。
    今年はずっと寒いのです。5月には、13 日に雪が降り、 桜やツツジの花に雪が積もってシュールでした。5月中旬にもなって雪が降ったなんて記憶はありません。
    6月は10日を過ぎても早朝は気温5度程度で、ストーブを焚く状況でした。20日になっても最高気温が14度と、肌寒い日が続きました。あまりにも寒いので、畑の作物はさっぱり育ちませんでした。

    何年も前のこと、道東なのに極寒の1月に雪ではなく「雨」が降って「信じられな~い!!」なんて言ってた温暖化はどこ行っちまったんでしょうかねぇ。

    寒い寒いとは言っても、雑草はスクスクと育って、畑以外は緑でもっさりとして、虫もいて、それを捕まえる鳥もいて、寒いのに生き物たちは元気でにぎやかです。
    野良猫はモグラを捕らえてモグモグしているのでした。

    ネズミと猫
    野良ちゃんが大きなネズミをプレゼントしてくれたり(5/21)
    モグラと猫
    モグラをモグモグしていたり(6/18)

    そんな中、6月29日に突然36度に急上昇。室温も33度に上がりました。(公式には最高が32.5度)
    ウチには冷房設備はないので、「あづいよぉ」と言って我慢するしかありません。でも翌朝には15度程度の「さみーよぉ」になりました。
    その後も朝は依然として肌寒く、7月8日の朝も「夏なのになんだこの寒さは」というくらいに下がりました。

    今年は、雨が少ないと感じていました。ところが7月5日、延々どしゃ降りの雷雨になりました。畑はと言うと、今年の春先に大雨を想定して作った水路が機能して(ドヤ顔)、作物はほぼ無事でしたが、気温も降水量も極端に振れる異常さを感じました。

    関東も近畿も九州も、どこも気象には異常な感じはあると思います。北海道は、東京の暑さに比べたら屁でもないのですが、ずっと寒い中で急に熱波が来れば参ってしまいます。
    しかし、野菜も人間も暑いだの寒いだのとダメですけど、雑草だけはスゴいですね。

    雑草はスゴい。

    ネタがないので天気と雑草の話になってしまいました。

    いや、

    ネタがないわけではなく、いまいちというか、どうでもいいというか・・・。でもこの際だからそのいまひとつの話を書いてみます。題して「間引きをしない実験」です。

     

    ■間引きをしない実験

    畑で何か作っていると、「間引き」と言って、育ち始めの野菜の芽を摘む作業があります。1本を元気に育てるために周辺の芽を摘むんです。チョキっとポイッと。鬼ですよね。人間で言えば、3人の赤ちゃんがいたとすると、元気そうな1人を残して、2人抹殺ですから。
    3人の社員がいたら、従順な1人を残して、目障りな2人を左遷ですからね。出る杭はちょん切るのです。可哀想だし、非人道的です。(なんか違う)

    だから最近はそれらを髪の毛だと思ってカットしています。

    しかしそれでも貧乏性のせいで間引きがもったいなくてたまらないのです。
    (雑草はブチブチと抜きますけど)
    (雑草をブチブチ抜きまくる方が鬼の度合いが上っぽいですけど)
    (髪の毛で言えば引きちぎる感じですもんね)

    それで、間引きはもったいないし可哀想なので、できることならしたくない。
    ということで、「本当に間引きは必要なのか」
    と、畑の素人ならではの発想によって、ちょっと実験をすることにしたのです。

    実のなるものは間引きしないと栄養が分散されて共倒れになるかもなぁ、とは思います。キャベツはおしくらまんじゅうみたいになるのが想像出来るので間引きしないとダメだと思います。
    だから“葉もの野菜”で試すことにしました。毎年美味しくいただいているルッコラの、畝(うね)を2倍の4メートルに広げての実験です。

    ルッコラ
    もったいなくて間引きし切れていませんが、一部だけ間引きせず密集させたままに。(6/9)

    そして今はまだこんな感じですが・・・。

    ルッコラ
    真ん中あたりだけ間引きせず。両サイドじわじわ間引いてます。(7/8)
    本当はもっと抜かないとダメなのかも知れません。で、できん・・・。

    で、何となく中途半端ながらひとつ結果が出ました。すでにサラダで食べたりしているのですが、間引きをしないで密集させたヤツらは、なんと、なんとなんと、他の葉っぱよりやわらかくて食べやすいのです。葉脈が固くないというか。

    ただ、葉っぱがすごく密集しているので、枯れてしまうのかも知れません。
    普通なら80cmくらいまで伸びますが、さてそれまでにどうなりますか。

    とまあ、いまひとつ盛り上がりに欠けるお話でした。
    それにしてもルッコラは美味いです。

     

    ■北見発見伝:子供トビダス

    運転しながらこれ見た時は、一瞬何だろうと思いました。

    子供トビダス

    宗教の何かか、なんて。
    これを見ながら読むと、外国人ぽくなりますよね。なりますよね。
    発音が難しいという感じに。
    そしてこれ読んでる間に子供跳ねそうです。(笑)