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  • v067 なんだか許し難い/札幌ダジャレ2:生まれた

    ■なんだか許し難い

    ファイターズ割引
    日ハム、25年ぶりパ・リーグ優勝で街は割引合戦

    北海道は不況である。仕事も無いし、消費者の財布の紐も固いから、時々あちらこちらの店で激安企画を立て、何とか客を招いて薄利で凌いでいる。多売ではない。薄利で凌いでいる。

    と、そんな感じなんですよ。それで、1500円程で、しゃぶしゃぶの食べ放題企画というのがありまして、牛(オージー)、豚、ラムどれでもいくらでも食べていいという店があったので行きました。
    驚異的なのは、これに300円を足すと「生寿司(なまずし)=にぎり寿司」も食べ放題になるところ。うにだっていくらだってつぶ貝だって、何だっていいんです。好きなだけ食べられます。

    さすがにモウロクが始まった私の胃袋は年々縮小していますし、無理して食べても肥満と病気になるだけなので、寿司の食べ放題プラスはやめておきました。

    さて、美味かったとかそういう話じゃございません。

    たらふく食べて、もう帰ろうかと思う頃、先に入っていた子ども2人連れの家族4人の客が席を立ちました。食べ飽きてしまったのか、子どもがドタドタとうろつき回っていましたので、さっさと帰ることにしたのでしょう。食べ物を山のように残してっ!!

    テーブルの上には肉の塊が残っていて、どう言ったらいいのか、両手のひらを握らずに少し丸めて小指の側をテーブルから2~3センチ浮かせて、こう、まるっとしてみてください、まるっと。キャベツひと玉ぐらいあろうかという量の肉を残しているのです。さらにそれだけじゃなく、にぎり寿司が30カンばかり大きな皿に残っていまして、食べた数の方が明らかに少ない状態で帰ったのです。

    『くれ』

    と最初に思いましたが、もちろん腹一杯でしたので本心ではありませんが、持ち帰って明日食うからくれ、というのが本心で、そう思いました。(まわりくどい)

    そう思った矢先に、店員がその残ったものに手ふきやら箸やら食器やらを重ね、もう明らかに捨てる準備に入っておりました。残り物は客に出さない良い店です。

    というか、何も感じないのかあの客はっ!! だいたい道民の生活が大変だからとギリギリまで安くしてくれて、やっとの利益で経営してるお店屋さんに対して失礼じゃないかっ!! というかもったいないだろっ!! 持って帰れっ!! というか注文するなよ無駄にっ!! というか子持ちだろ、どんな子どもに育つんだよっ!! 貧困層をあざ笑うようなことするなよもうっ!!

    はあはあ。

    むかむかーっとしてたところ、後ろに居たカップルの客が席を立ちました。しゃぶしゃぶの豚肉を皿一杯のまま残してっ!!

    あああもう力が抜けましたね。しゃぶしゃぶのお湯の中に残った野菜のかけらをコマコマと拾い食いしてた私が恥ずかしいですよ。どーーんと残して帰るのが札幌スタイルですよ。でっかいどー、ほっかいどー。納得いかねー。ひどすぎるよー。

     

    ■札幌のダジャレ的世界の発見 第2回・うまレター

    うまレター

    生まれた、と、言いたいんですなこれは。
    今回は冊子です。天下のJRA、日本中央競馬会が「協力」という形で、札幌の会社が作っている競馬情報冊子です。無料配布していまして、何でうちにあるのか分かりませんが、このタイトルを見て、ああまたか、と思った逸品です。

    ところで、競馬は馬券を買うとその馬と騎手の調子が悪くなるので何年も前にやめました。来て欲しくない馬がいたら私に相談してください。来ないようにしてさしあげます。(半分本当)


  • v066 モウロクじじい酔う/札幌ダジャレ1:届く

    ■モウロクじじい酔う

    居酒屋のメニュー

    9月のある日のこと。その日はかなり疲れておりました。
    夜8時頃のことです。バスを降りてダラダラと歩きながら、メシをどうしようか考えていました。焼き鳥でも食べて、酒飲んで、帰って寝よう。そう思って飲み屋へ入りました。

    「いらっしゃいませー。お飲物は何が良かったですか?」
    「(何で過去形なんだっ。「良いですか」だろっ)えーとね、ウーロンハイひとつ」

    焼き鳥を食べながら、そのウーロンハイを飲みました。
    ゴクゴクとね。
    ああ、たまには酒抜かないと病気になっちゃうな、なんて思いながら、何の疑いもなく焼酎と焼き鳥とのハーモニーを楽しんでおりました。でも1杯目ってすぐなくなってしまうんですよね。

    「すいませーん、これ、オカワリください」
    「はーーーい、・・・・オカワリでよろしかったですか」
    「ええ。(よろしいですか、だろっ)」
    「ウーロン茶ですね」
    「ええ。・・・ええっ!? 違う違う、ウーロンハイ。ウーロンハイをオカワリです」
    「ウーロン“ハイ”ですね。お待ちくださーい」

    まさかと思ったのですが、出て来たコップの形は、最初のものとは別物だったのでした。ああ、何と言う失態。さっきのは多分100%ウーロン茶。私はウーロン茶を酒と思って飲んでいたのでした。モウロクジジイかっ!!

    これにより心に結構ダメージを受けてしまいました。昨年“わさび”と思って“バンテリン”を間違えてタコの刺身に乗せてしまった時と同じくらいのダメージです。

    そこでこんな考えが浮かびました。ウーロン茶をウーロンハイと間違えて飲んでも酔うのなら、この際、ウーロン茶をウーロンハイと思って飲んでみよう、と。そのメリットは…

    ・ウーロン茶が脂肪を分解してやせる。
    ・酒の時と違って、おそらく食べ過ぎずに済むのでやはりやせる。(太りにくい)
    ・酒を飲まずに済むので、肝臓にやさしい。
    ・酔って絡まないので人にやさしい。
    ・飲食代がかなり節約できる。
    ・次の日になってあちこちに謎の擦り傷ができたていたりすることがない。
    ・飲酒運転をしないで済む。(車ないけど)
    ・二日酔いにならない。

    こりゃあ凄いメリットだらけ。何と言ってもダイエットできるかも知れない。ということでさっそく実行しました。何と1週間、酒飲まずに生活できました。こんな長期間飲まずに生活したのは、かれこれ15年ほど前の、飲み過ぎで倒れた時以来の快挙であります。やればできるんだねぇ。しみじみ。

    ただ、1週間経って測った体重はほとんど同じでしたので、ダイエット効果はゼロ(1人中1人失敗)ということで、またぼちぼち飲み始めたところです。

     

    ■新コーナー・第1回・札幌のダジャレ的世界の発見

    もう本当に力の抜けるものを時々目にするので、この際、見つけたらここに載せていくことにしました。
    今回は、チラシで見つけたこんなものです。

    トドック
    うーん

    「届く」→「トドく」→「トドック」
    ということで、トドなんだろうかというキャラクターになっています。でもトドに見えません。何とかしてください。


  • v065 ジンギスカン天国(地獄)/猫看護(最終回)

    ■ジンギスカン天国(地獄)

    さっぽろジンギスカン

    前回こう書きました。
    ――日本ハムファイターズが優勝すれば25年ぶりということなので、
    優勝したらジンギスカンを食べて祝うことにします。(またかっ)

    まだ優勝ではないのですが、1位になったわけであり、優勝に等しい。ということでそのお祝いにジンギスカンを食べに行ったのは、1位を決めた翌日(9月28日)のことでした。

    “さっぽろジンギスカン”という店の名だか肉の総称だかわからないような店の名のジンギスカン屋さんです。まるで工事現場のプレハブの仮小屋のようで、1階の釣具屋の看板が目立ち過ぎて、本当に飲食店なのか不安でとても入りにくい雰囲気です。2階へ上る階段もギシギシしてて耐震強度を知らない方が安心できる建物であります。

    じゃが、うまいんじゃよここが。

    人気のある店で、12~13人ほどしか入れず、閉店も9時台で終わってしまうため、大抵行列ができています。この日はたまたま席が空いていてすんなり食べることができました。 2階の不安定な空間で舌鼓を打ちまくり、“締め”にジャスミン茶をジンギスカンのタレに入れて飲みます。店によっては番茶やお湯で割ります。またある店ではラーメンを投入します。これがまたタレに入れたニンニクや唐辛子とからんで最高にうまいのですが、確実に太ります。

    さて、今回の本題はこちら。店の壁に興味深い貼り紙がありました。
    「ラムの端肉をペット用にお分け致します」と。

    『ほほー、うちのネコどもにたまにはこういう肉をあげたら喜ぶだろうな』
    と思い、できたらもらえないかと聞いてみたところ、あっさりとハイどうぞーっ、とビニール袋2つに入った肉を渡されたのでした。ずっしりとした重み。もちろん無料です。

    ペット用ラム肉
    ペット用ラム肉と茶〜ぶーとトラッシュ

    ラム肉を体重計で測ったところ2.3kgありました。さて、これをどうやってネコに食わすか―。生はさすがにコワいので焼いてみることにしました。これがまた、あろうことが人間が味見しまして、実にうまい肉であることが判明。そりゃそうです、店で出している端肉なんですから。ただ、脂身が多いのでたくさん食べると具合が悪くなります。(実験済み)

    さあ、ネコども、食いやがれっ

    すると、茶色い“茶ーぶー”は「イヤだ」と鳴いて立ち去り、白い“トラッシュ”はマズいものに砂をかける仕種を始めました。そしてふと思ったのです。

    『ペットって犬のことか』(貼り紙にはパンダのイラストが添えられていたが…)

    ペット用にもらった肉なのに、ペットが泣きながら嫌がっています。さあ困りました。この脂っぽい2キロを越えるラム肉をどうしようか、 と。捨てるのはもったいなさ過ぎる。
    こういう場合、煮込みにすると脂身も気にならずに、しかもやや日持ちさせられるということで煮込みを作ることにしました。

    ネギとショウガで臭みを取り、こんにゃく、ごぼう、にんじん、大根を投下。醤油だのミリンだので味付けし、鍋いっぱいの煮込みが完成したのです。パチパチパチ。

    ラム肉料理

    そんなわけで今日(10月2日)でラムの煮込み4日目です。飽きてないですよ。肉が本当にやわらかくてうまいです。日に日にうまくなります、このペット用の肉。(泣)
    そして一抹の不安。店にバレたらどうしよう。

    さて、さらに嬉しいことが起こるかも知れません。ファイターズの25年ぶりの“リーグ優勝”、そして1962年・私の誕生年以来の44年ぶりの“日本一”。そうなりゃもう、あと2度、ジンギスカンでお祝いだっ。

     

    ■その後の猫看護報告(最終回)

    猫のミュウ

    9月30日。ついにみゅうちゃんはわが研究所を卒業しました。両目とも結局腫れが引き切らなかったのがちょっと残念でした。しかし元気いっぱいになったので、良かった、と思いました。

    今、まだ足元で寝ているような気がして、時々、蹴らないか心配になったりしています。

    しかししかし、飼い主さんの状況が大変で、まだ点眼を6時間おきにやらねばならず、ひょっとするとまた少し預かる可能性も残っています。

    ま、それはともかく、失明しなくて本当に良かったので、卒業祝いにジンギスカンを…。


  • v064 ファイターズの力/猫看護

    ■ファイターズの力

    新庄選手のマスク
    札幌ドーム内に展示されている新庄選手のかぶったマスク

    以前も少し書きましたが、北海道日本ハムファイターズは、こちらでは地元の球団として実にスムーズにみんなが応援しています。協賛している会社や団体も半端なものではありませんから、いつも身近で、応援しようという気持に自然となっていきます。

    スポーツニュースではとにかくファイターズ。他球団の情報はほとんどありません。ほとんどというか、まったくやらない日もあります。驚くべきことです。

    ほとんどのイベントでファイターズグッズを発見できます。売り物を買わなくても、我が家には北海道新聞がくれたファイターズのメモ帳が机にあることから、おそらくほとんどの家庭になにがしかのファイターズグッズがあると思われます。

    札幌って、何だかダジャレの国でして、時計大臣(時計台グッズ)、テレビ父さん(テレビ塔グッズ)、なえボックル、ツドーム、ひつじがおかあちゃん(羊ヶ丘グッズ)、けがにいちゃん(毛ガニ)、まりもっこり、じゃがいもっこりなど、本当にそれでいいのかと言いたくなるようなものに囲まれている中で、真面目にファイターズグッズがあるわけです。(ひょっとすると将来、この札幌級のダジャレに染まる可能性は否定できない)

    街には選手が時々出没します。新庄選手がある人気のお菓子(近頃はスイーツと言うらしい)を買いに某ケーキ屋さんに閉店間際に現れたそうですが、売り切れだったというほのぼのした話もあります。私はジンギスカン屋で、ヒルマン監督を横目に食事しましたし、いろんな店で選手のサイン色紙を見ることができます。ファイターズが勝つと割引になる店も多々あります。

    さてそのファイターズが、間違えたら“優勝”しそうな勢いです。パ・リーグは3チームの大混戦で、ファイターズは現在首位西武ライオンズからゲーム差なし、1厘差の2位です。残り2試合、勝っても負けてもとても楽しむことができています。日本ハムファイターズが優勝すれば25年ぶりということなので、優勝したらジンギスカンを食べて祝うことにします。(またかっ)

    先々週、長距離バスに乗った時に、画期的な事件がありました。いつもバスや電車や公共施設などではどういうわけか「日本テレビ系列」にチャンネルが合わされていて、バスもほとんど強制的に日テレを見せられてしまいます。ところがその日は他チャンネルでファイターズの試合が放送されていました。ある乗客がチャンネルを変えて欲しいと言ったところ、その要望が通り、久々に日テレ以外の番組がバスに流れたのです。これは画期的なことです。
    さらに、その試合でファイターズが得点するとあちこちから小さい拍手と小さいガッツポーズがわき起こっていました。みんな応援しているんです。

    こんな感じですよ。ファイターズの力、恐るべし。

    ついでに、今日はプロ野球の高校生ドラフトがあります。苫小牧の選手も注目です。できたら北海道のファイターズでやってほしい…。

     

    ■その後の猫看護報告

    猫のミュウ

    ついに左目も抜糸しましたっ。体重は1キロを越えました。カラーも外し、現在、わが研究所内を自由に歩き回っています。ちゃんと目も見えます。エサもカリカリを食べるようになり、水も場所を確認できるようになったため自分で飲めます。トイレもトイレでします。こうなったらもう飼い主さんに返せる日がすぐにやってくると思われます。

    しかし、まだひとつふたつハードルがありまして、目薬が今4種類に増え、6時間おきに点眼する必要があります。会社勤めの飼い主さんにはまだそれができません。ただ、来週になると可能になるということで来週の土曜日に戻すことになりました。なぜならその人、9月いっぱいで会社を辞めるからです。

    何と会社移転のため、沖縄か東京での勤務が必須条件となってしまったのだそうで。共働きの妻のこともあるし、ネコのこともあるし(5匹)、暑さもあるしで断念したとのことでした。札幌は景気がいいとは言えず、飼い主さんにとって過酷な日が続きます。


  • v063 車を運転することについて/猫看護

    ■車を運転することについて

    高速バス
    またまた高速バスに乗り実家へ

    この連休は実家のある北見へ、今年7回目の帰省をしました。脳やら血やら心臓やら、すっかりガタのきた両親と、ガタのきた家、ガタガタの庭。どんな人にも物にもガタはきますからしょうがないんですが、ただ見ているただけというのもつらい。何か自分にできそうなことはないだろうか、と考えました。

    自分にできそうなことで、これだけはイヤでしなかったことがありました。車の運転です。しかし、この先必ず必要とされるに違いない。人間を運ぶくらいのことはイヤでもやろう、と思いました。大げさではなく、決死の思いで。

    それは遠い昔。小学校で見せられたビデオ(当時は映写機だったかも知れない)が衝撃的で、すっかり運転恐怖症となりました。――ある普通の青年が子どもを轢き殺してしまいます。何てことをしてしまったのだと、その被害家族へ泣きながら謝罪をする青年の姿が映し出されます。「息子を返せっ」と泣きながら叫ぶ母親、見舞いの花もたたき落とされ、罵声を浴び、修羅場と化します。重く物悲しいBGM。うなだれる青年の周囲は暗闇となり、スポットライトの中で精神的にもがき苦しむ様が描かれます。その後の労働はその償いをするための労働であり、賃金はほとんど相手の補償に回されるのでした。事故を起こしたばっかりに重たい十字架を背負い、好きなこともできず一生を棒に振る、という超リアルホラーストーリーであります。

    おかげで車には絶対に乗りたくないと思うのでした。文部省だか交通省だか警視庁だか知りませんが、よくもまああんなザラザラしたものを小さい時分に見せてくれたものだと…。

    しかしながら、北海道は車社会。車がないと不便でしょうがありません。免許はいずれ必要となることが予想されました。それでもあのホラーイメージが頭から離れません。
    高校の時に、排気ガスをまき散らす自動車がなんとなく許せず、私は自動車が電気化するまでは免許はとらないつもりでした。これは車を嫌がる気持ちがあったからなのか、もともとエコ(地球環境保護)の非常に高い意識が心を支配していたからなのかは自分でもわかりません。後者かな。(微笑)

    高校卒業後は東京へ行ったので、もう一生車とは縁がないものだと思ったものです。しかし25歳くらいの時に免許を取るための時間が発生しました。失業して一旦実家へ帰った時のことです。特にやることもなく、家でぼーっとしていました。その時親に「ヒマだったら免許でも取りに行け」と言われ、将来何かの役に立つこともあるだろうと、普通免許を取得したのです。
    北海道での免許取得は本当にラクです。路上へ出ても対向車が来ませんでしたし、信号機は2~3か所でしたし、教習員はとなりのシートで寝息をたてていました。おおらかですね。

    それはともかく、運転をしていると、もしここで子どもが飛び出して来たら絶対に止まれない、などと考えてしまいます。そして一生を棒に振るのでイヤだなと思うのです。もう洗脳ですねこれは。

    ところが若かりし頃のある日、後続車にピッタリ着かれ、追い越しを掛けられた時、カチンという音が鳴ってスイッチが入ったことがわかりました。自分が【一生を棒に振る < 何となく競いたくなる】というとても危険なドライバーに変身してしまうことがわかったのです。

    『やっぱり車には乗ってはいかん』と強く思うのでした。だから私には運転をするということに対して、かなり強力なストッパーがかかっているのです。

    さて、長くなってしまいましたが、そういう絶対に運転をしたくない気持ちを押し殺して、実家の車を借りて、近所をぐるぐる練習をしたのです。10年ぶりくらいの運転です。そういえば昔、東京で運転した時に、あまりの方向音痴でいつまでも目的地に着けなかったっけな、とか、一通を豪快に逆走したっけな、とか、青梅街道をまっすぐ乗ってたのに最後は行き止まりだったっけな、とか、夜にライトをつけ忘れて走ったっけな、とか、あり得ない体験が数々思い出されるのでした。
    練習した近所といえば、それはそれはのどかな場所で、道路に人はほとんどいませんでしたし、車もほとんど通りませんでした。それでも誰かが飛び出してくるような、すごくイヤな感覚はずっとつきまとうのでした。

    車の運転、かえって迷惑だろうか…。

     

    ■その後の猫看護報告

    猫のミュウ
    異様に大きな右目と、まだ縫合の糸を取ることができない左目。
    その顔は「ラピュタ」に出てくるロボット兵のようです。

    みゅうちゃん(メス)を預かったのは確か8月7日。かれこれ5~6週間になります。当初は両目が見えず、眼球の腫れがひどいために両目のまぶたを縫っていました。現在のところ、抜糸できたのは右目だけですが、どうやら両目が見える可能性が高まってきました。左目の抜糸はおそらく近々です。

    抜糸できた右目はまあまあきれいになってきたのですが、まだ眼圧が高いようで、異様に大きく見えます。片目が大きくて、片目が縫合してあって小さく見えるので、天空の城ラピュタの「ロボット兵」みたいになってます。

    食欲は旺盛で、450グラムだった体重は950グラムに膨張。いや成長。胸の奇形と、前足の湾曲があるものの、運動能力も高まり、50センチくらいの高さのところにはジャンプして乗ることができます。しっぽを振って走るので犬みたいです。

    カラーを外しても自分で目を傷つける様子がないので、先週半ばからカラーなしで、我が研究所に放し飼いしています。ケージが寝床とトイレで、ケージのドアは開けっ放し。眠い時やトイレの時は自宅に帰るように自分からケージに入ります。ネコは賢い動物です。