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  • v388 チミケップ・イベント 前編

    我が家から南にわずか24kmほどのところに、チミケップ湖という湖があります。写真を見ての通り、水はキレイで、波がないと鏡面仕上げになります。この撮影してるところがキャンプ場で、写真に写っている対岸に4kmほどの遊歩道があり、それが15年ぶりに開通したというので、記念のイベントを開催することになったようです。

    根底には市町村合併に関係しているようで、チミケップのある津別町は、近隣の美幌やら網走やらと合併すると言われていたらしいところに、北見と合併する話が湧き出て、町民が、そんなわけのわからん話は冗談でねぇ、と(知らんけど)いうことで、住民投票で合併を拒否したらしいんですね。多分地形的な問題か…。

    で、自治体の予算のことになるとそもそも当時、私はまだ東京でしたし、よくわからないです。ただ、津別町の予算の関係か、森林の管理が滞ってしまい、苦肉の策でクラウドファウンディング で援助を求めて、一定の額が集まったようで、整備に踏み切れたようです。でも詳しくは知りません。

    そもそも何で市町村合併なのか、東京に住んでいたら関心もなく、よくわかりませんでしたが、どうやら健康保険の行き詰まりが最大の問題であるようです。知らんけど。

    つまり、生活道路はともかく、このような遊歩道に割けるだけの予算がなかなか組めなかったのでしょう。地方には大企業がいないですから、あの札幌の時でさえ、市役所で「大企業のある東京と違って、お金が集まらないから、保険料がどうしても高くなる」と説明を受けましたし、お金が都市部というより、東京に集中しているんだなぁ、と思うのでした。人口も多いですが、一人当たりの恩恵(恩恵なのかな)という意味では、かなりゆがんでいるのは確かです。

    この小さなイベントにも、お金がない中で、しかし、観光資源として何とかしたい、人を集めたい、最終的に若い人来て住み着いてくれ、みたいな苦悩があるような気がします。クマちゃんの方が多いかもしれない人口ではね。

    個人的には「人間増えないでくれ」って思いますが。

    この画像の右下に「クラウドファウンディング」と書かれていますね。

    長い間、この対岸の遊歩道の整備がしたくてもできなかったけれど、チミケップファンによって、開通にこぎつけたと思われます。

    5月にこの「森林ウォーキング」のイベントをやるよと公表してたのを何かで見て、個人的には写真を撮りたいと思って参加を決めました。定員は50名。申し込んだら受理されました。

    チミケップ湖は水面の標高が290mと、高いんだか低いんだかわかりにくい位置にありますが、そこへ向かう道路は砂利の山道を登って行った上の方にあるので、標高の高い湖というイメージです。

    湖へ行く道は4本ありますが、訓子府からの1本は特に険しく、数年前から閉鎖されています。おそらく豪雨の時、道が崩れたり倒木で通れないんだと思います。かなりヤバい状況になっていると思われます。そしてやはり整備するだけの予算が厳しいのではないかと思われるのです。

    地方は疲弊しているような感じですね。あちこちで、整備できてない道がたくさんあります。

    車がすれ違うのも危うい砂利道で、誰もいないような静かな湖に、50人も来るんだろうか、というイベントであります。熊もいますしね。

    キャンプ場のすぐそば

    6月2日(日)、キャンプ場の駐車場に10時集合、20分から開会式です。おー、「開会式」って久々の響きです。人数が少ないと悲惨ですよ。はいっ、こうなりました。

    まずまずの人数。目測でスタッフ入れて60人はいました。道東でこんなに人が集まるのは珍しいです。しかもこんなクマちゃんが時々出るような山奥で。こりゃあ人間大集合です。

    流石に50名近くでぞろぞろ歩くとクマが興奮してしまうので(ウソ)、4班に分けられました。私は3班。

    この袋をもらいました。中には植物の資料やら、注意事項やら、いろいろ入ってました。

    主催は「北海道オホーツク総合振興局東部森林室」となっています。

    10人くらい乗れる車2台で、「西湖畔コース約4km」の北側入口へ行き、そこで降りて、南側入口へと歩き、そこからまた車で元のキャンプ場の駐車場へ戻ります。個人でこのコースを歩く場合、どうしても出発地点に戻らないといけないので(車の関係で)、8km歩かないといけない。そのいう意味では、4kmを歩いた先に送迎の車がいてくれるのはありがたいです。

    これ2台で行きます。

    北側入口までは車で4分程度。すぐ着きました。集団の前と後にスタッフが1名ずつ付き、クマちゃんが出てきた時に差し出すことになっています。(ここ笑うとこですよ)

    いよいよ出発

    はい、この続きは次回です。


  • v384 日本ダービー大予想

    スタンプ買ってくれー! クリックで飛ぶよ。(欲望丸出し)

    もともと馬に興味はなく、日本ダービーについても、何の情報もありません。
    馬の配置が決まったようですので、逆欲望理論に基づき、儀式を行いました。

    なんだか覚えにくい名前が多いですね。

    ちょうどいい箱(袋)がなく、平たいちっちゃい箱を用意しました。そこに折った紙を投入。

    フタを立てて、両サイドから手を伸ばして、引きます。

    「今から絶対勝つ馬を引きます」(棒読み)

    と言ってはサクっと、

    「今から絶対勝つ馬を引きます」(棒読み)

    と言ってはサクっと。

    「今から絶対勝つ馬を引きます」(棒読み)

    繰り返し言うとお経のようです。
    欲望が自然と込められるこのセリフによって、「欲望丸出しシステム」が稼働し、サクサクと引かれていきました。18枚の半分の9回繰り返しました。

    引いた9枚の紙

    この9枚には自動的に欲望が込められ、欲望にまみれているため当たるはずもないので、ゴミ箱へ捨てます。しかし、理屈では当てるつもりで引いていますので、次の魔法のセリフによって、簡単に捨てることができます。

    「なんで捨てちゃうかな」(棒読み)

    棒読みではあるが、未練いっぱいに捨てられました。
    欲望理論では残った9枚にアタリがあるのですが、それがわかってしまうと「欲望」が湧き出てきますので、アタリを捨てた体裁を作り出したわけです。

    捨てられた9枚。

    さて、9枚が残っています。無欲の状況を自動的に作るこのセリフ。これにより無欲で引いた体裁になります。

    「意味ないじゃん」(棒読み)

    「意味ないじゃん」(棒読み)
    「意味ないじゃん」(棒読み)
    「意味ないじゃん」(棒読み)


    そうして引いた9枚はこうなりました。数字は引いた順番です。

    エキサイティングな絵づらですね。
    それにしてもこれほど欲望をコントロールした必勝法は世界初ではないでしょうか。
    紙を開いてみました。ジャーン!!

    キレイですね。

    なんとなく雰囲気出すために、馬番号と名前を書いてみました。

    はい、これが待望の答えになります。
    前回披露した決め方で自動的に買い目が決まります。最後に引いた「4番、サトノルークス」が無欲を極めた一頭ということになり、これが軸です。
    (ああ、また黒枠だ、不思議すぎるっ)

    すべてワイド(3着以内に2頭入っていればアタリ)100円ずつ。

    4-12 (サトノルークス・アドマイヤジャスタ)
    4-6 (サトノルークス・サートゥルナーリア)
    4-8 (サトノルークス・メイショウテンゲン)
    4-2 (サトノルークス・ヴィント)
    4-18 (サトノルークス・シュヴァルツリーゼ)

    微動だにしません。これが答えなのです。
    無欲の馬券になります。

    これはマッドFによって、忠実に購入されます。
    私には元手も購入手段もありません。
    マッドFは高笑いすることができるでしょうか。


  • v334 アイヌ文化フェス その2

    ■アイヌ文化フェスティバル その2

    トンコリ
    トンコリの演奏

    前回からの続きです。

    小難しくも面白かった講演が終わり、休憩で気分転換し、スッキリしたところでアイヌ伝統楽器の演奏が始まりました。トンコリという楽器で、とにかく何の予備知識もないため、後で調べて「へー」が加わるわけですが、これ、最初に出た音を聞いて「ええ音やなー」と思ったのでした。

    腹にくるというか、地面から響いてくるというか、そう思うの自分だけかな、とにかくそれが3人で演奏しているので重層的にくるわけです。ただ、サビとか転調とかなくて、単調です。
    いやいや、あのー「ええ音」なんですよ、「ええ音」なのですが、単調に続くところがまた眠りを誘うわけです。スッキリしてたので眠りませんでしたけど。あ、単調なのが悪いっていうことじゃないですよ。汗汗。

    でもこの音聞きながら寝たら深い眠りに入れそうです。心地よい音であります。

    で「へー」の部分は、この楽器にはフレットがなく、弦を指でおしつけて音を変えることはしないんだそうで、基本的に弦の数(5本)の5音であるようです。ハープ的な感じ。

    web検索して聴いたトンコリの演奏は、どれも軽い音に感じました。生で聴いた音の方がズッシリして、暖かい音でした。曲にもよるのかな。音響環境かな。

    その後、ムックリの演奏もありました。音楽というよりは効果音のようでした。誰かが何か失敗した時に流れる効果音。
    ポヨヨーーン とか
    ビヨヨヨヨーン とか
    ポンヨヨヨーーン とか こらこら。

    ムックリ
    本体の竹の中に切り込んである細い方が本体から離れていて、ヒモを強く引くことで振動し音を出す。手を頰に当てて口の中の空間と共鳴させる。注意しないと唇を切ってしまうこともあるという。

    これ、人によって出てくる音が違うというのが面白いところで、ビヨーンボヨーンビヨヨーン的な軽めの音だけかと思っていたら、ベースのベンベン・・、デゥンデゥン・・、みたいな低くてキレのいい音も出ます。
    これ、実用的に使われていたのかなぁ。自分がいる場所を知らせるとか、クマよけとか。

    もしかしたら、ムックリは目覚ましなのかも知れません。ビヨーンビヨーンと鳴らしたら、ムックリと起きるという。
    えへ。
    山歩きでビヨヨーンと鳴らしていたら、クマがムックリと現れるとか。 やめなさいっ。

    あ、一応ムックリの解説。
    ムックリは、アイヌ民族に伝わる竹製の楽器。口琴と呼ばれる楽器の一種。製の薄い板(弁)に紐がついており、この紐を引っ張る事で弁を震動させて音を出し、これを口腔に共鳴させる。音程はほとんど一つの音高から変わらないが、口の形を変えることにより共鳴する倍音フォルマントを変化させて音楽表現とする。(WiKipediaより)

    ビヨヨーン、ボヨヨーーン、ベンベンベーン、ビヨンビヨンボヨン、ビヨヨヨヨーン。
    です。

    紙芝居的な

    えー続きまして、口承文芸っていうんですかね、アイヌには文字がなく、文化の継承がむずいんですね。言葉を伝承していかないとわからなくなってしまう。これ、紙芝居的なやつなんですが、一定のリズムで語っていきます。

    「ん、んん、あお、しねあん、と、た」 とか
    「ん、んん、あお、ぼくなしり、えん」 とか

    聞かないとわからないですね、それにこんなにハッキリした言葉じゃないので、日本語では表現できません。
    自分の耳には「んわ、ふわふわふー、◎△◇☆・・・」と聞こえてました。「んわ、ふわふわふー」が印象に残り、ずっと頭に残っています。一定のリズムで歌っているかのようでした。(写真の右下の人=伝承者が語っています)

    まず最初に、日本語で全ストーリーの説明があります。そして伝承者がアイヌ語で語りながら、そのシーンがスクリーンに動画で映し出されていきます。動く紙芝居ですね。この最初のストーリー説明の時、私は何かに気を取られていて、全く耳に入っていませんでした。そして始まってから、困ってしまいました。「クモの女神」というタイトルの物語です。

    日本語のタイトルがあってよかった。しかし以後、日本語訳はなかった。

    あとは「ふわふわふー、◎△◇☆・・・」と不思議なリズムで語られていきますが・・・。

    私の心の声。
    「このおじさん、何でこんなに顔小さいの?」
    「うわ、殺しとるやん」
    「え、なに、この地獄絵図はどういうこと?」
    「日本語説明はないんだな」(もうしちゃってるからね)
    「なんだろう、アイヌ語はわからないし、やっちまったな」

    まあ、しかし、要は言葉の「音」ですから、ああ、こういう外国語のようなのね、ということがわかれば良いのだと思います。
    ストーリー的には、悪い奴が地獄の底に追いやられる話です。(ザックリ過ぎ?)

    その後も、

    歌ったり

    踊ったり・・・。衣装は綺麗で面白い模様です。

    ・・・

    さて、ほぼ来場者全員にプレゼントされた楽器「ムックリ」ですが、ついにその時がやってまいりました。

    「みなさん、手元にムックリがありますね」
    「出してみてください。このヒモを左手の小指にかけて、しっかり固定します、できましたか」
    「で、いきなり音を出すのは難しいですから、まずは右手のヒモを・・・」
    「こんな感じで引っ張ってみてください」
    「どうですか、え? 音出ました? すごいですね、初めてですか、それはすごい」
    「ちょっと、音が出たっていう方は手をあげてください」

    私は、音が確実に出せる、と思いました。が、音を出すと大変なことになる、とも思いました。音が出ない事にしよう。と。

    「音が出たという方、ぜひステージに上がってですね・・・」
    (ほらほらきたよきたよ、あぶねー)

    何人か素人さんが生贄に捧げられていましたよ。

    前回の終わりに「ちょっとした勘が働いた」と書きましたが、予感があったのです。
    あの学術的DNA解析の講演を聞きながら、何の予兆もなく「これは参加型イベントかもしれない」と察したのです。
    かなりの予知力と言えるのではないでしょうか。(笑)
    そして前の席は危険なので「ここはダメだ」とつぶやき、通路から遠い会場のほぼど真ん中に移動したのです。

    ステージに上がるお客さんは、ムックリの時だけじゃありませんでした。

    「アイヌの踊りを皆さんもステージに上がって、一緒に踊りましょう」
    「簡単ですよ、誰でも踊れますーーーっ」

    なんかもうゾロゾロと上がっていくわけですよ、素人さんや、外人さんも。
    「えーーーーっ!! さ、サクラじゃないだろうな・・・」

    お客さんたちが踊っています。(ガクブル)

    さらにアイヌのゲームまで、皆さん和気あいあいとステージに上がって楽しんでいました。

    苦手だわー。(笑)
    ま、自分から上がらなきゃいいだけの話ですけどね。
    見てる分には楽しいイベントでした。

    ということでアイヌ文化に少しは興味が湧いたでしょうか。
    北海道の地名はほぼアイヌ語で、文字がないため漢字を当てたものです。ひどい当て字も多いのですが、後から全く関係ない和人の日本語を当てた地名などは何と薄っぺらいことか、とも思えるし、ともかくこちらのベース(土地)はアイヌ抜きには語れない。アイヌの土地を二束三文で買い叩いたとかヒデー話も聞きましたが、我々和人が侵略者なんすよね。

    ごくたまに、部屋でムックリを鳴らしていますが、特に楽しくもつまらなくもないです。
    ああ、音が出るなぁ、という感覚です。何かの時に役に立つかな。


  • v333 アイヌ文化フェス その1

    ■アイヌ文化フェスティバル

    アイヌ

    6月16日(日)、網走市のオホーツク・文化センターで「アイヌ文化フェスティバル」をやるよ、のチラシを見ました。

    「ご来場の皆様に先着でアイヌ伝統楽器「ムックリ」をプレゼント」と書いてありました。
    楽器がタダでもらえちゃうなんてね。行く気がムックリと起きました。

    ただ、それほど強い興味もなく、その日は久々に晴れたし、早朝から畑へ向かいました。菊芋を新たに9か所にぶっ込んだ日です。EM培養液を撒きまくって、4時間ばかり作業をして、筋肉が悲鳴をあげて終了。その時間が、文化フェスティバル開始の1時間半前。網走までは45km、車で1時間。せっかくだから行ってみることにしました。

    会場へ行くと280台は止められる駐車場がほぼいっぱいで、2か所空いていてかろうじてセーフ。何でこんなに来てるのと素直に思った次第です。さてはムックリ狙いか。(笑)

    開演10分前、ステージ会場への入り口でエコバッグを渡されました。中には公演のパンフと「国立アイヌ民族博物館2020年4月オープン」のリーフレットと「ムックリ」が入っていました。

    アイヌ
    「イランカラプテ」はアイヌ語で「こんにちは」。

    「ムックリゲット」

    ゲットしてから「ムックリって何?」というくらいよく知らないのでした。
    さて、まずは開催の挨拶。公益財団法人アイヌ民族何ちゃらの理事長など、が5〜10分ほど挨拶し、早速「基調講演」と題する篠田謙一博士による「DNAが明らかにする日本列島集団の成立史」の公演が始まりました。

    完全に学術的な講演で、実はこれが一番興味深かったのです。

    「日本人はどこからきたのか、アイヌ民族は、とやる前に、どうしても人類の成り立ちからやらないといけません」
    「ここ20〜30年で飛躍的に発展したDNA解析ですが、多くのサンプルを解析することにより・・・」
    「染色体のXとYの、男性(父)を決定づけるY染色体、そして女性(母)を追跡できるミトコンドリアDNAが・・・」
    「コピーされる時に起こるエラーが0.02%ほどあり、このUCCACCCGAUCC・・・といった配置を調査し、遺伝情報を比較することにより・・・」

    うーん、ぐー、はっ、・・・ぐーぐー。(眠りをこらえているが寝てしまう)

    「人類の発生は約20万年前のアフリカと推定され、6万年から7万年前にアフリカを出て3つの原人が・・・」
    「もう現代人とほとんど変わらないわけです・・・」

    んー、かくっ、ぐー、はっ、ぷるぷる、んー、ぐーぐー。

    いやいや、これね、すごく面白いのです。なんで寝るのかって? 考えてもみてください。早起きし、早朝から4時間びっちり畑仕事をやり、筋肉が悲鳴をあげ、コンビニ弁当で腹を満たし、1時間運転し、照明を落とした暗い会場でDNA解析の原理を15分聞いてみたらわかります、誰でも寝ますから。

    しかしですね、これ1時間強講演してましたが、よく頑張って聞いたんです。面白かったから。
    でも肝心なところを聞き逃すなど、あんまりここで適当なことは書けませんが、「DNA解析と調査によって、縄文人が進化して弥生人になったという過去の定説は完全にくつがえった」と言ってました。日本は単一民族とは言い切れない、実はもっと複雑だと。

    断片的記憶では、利尻島の縦穴式住居跡で発掘された人のDNAだったかな、興味深いことに、世界の中に類似のものがなく、特殊な位置に存在、日本に入ってきた以外のこの同種の人種は世界のどこかで滅んだのではないか・・・、とか。

    オホーツク海沿岸には、オホーツク人と呼ばれる人種の文化圏というか、遺跡がかなり広いエリアにあり、これがアイヌ文化とは別物で人種的にも謎が多いのです。そして消えてしまった。ちゃんと調べるとこれは深いです。多分。

    ここで一旦脇道に逸れます。

    「DNA・・・成立史」の公演を聞いてから10日後の6月26日、私が個人的にブックマークしてある「英語の翻訳家」のサイトの読み物を久々に見てみたところ、実にまあ類似の、非常に興味深いお話がありました。6月7日のものでした。

    それはアメリカとスイスの学者の発表で、10万種以上の生物種のDNAと、アメリカ政府の遺伝子データバンクにある500万以上のDNAの断片を、徹底的に調査した結果、ダーウィンの進化論を科学的に完全に否定してしまうものだった、という内容でした。DNA解析により、進化論が成り立たなくなったというお話。

    今いる生物の9割は少なくとも10〜20万年前には、ほぼ同時に全て新種として発生し、現在までどの生物も進化してきてはいないんだそうです。そういえば人間も発生したとされる時期から変わってないと講演で言っていました。
    「生物種には非常に明確な遺伝的境界があり、2つの間に位置する中間種は何もなかった」
    進化の過程とされる中間種は存在していないという衝撃。

    読み進みながら呟きました。「おいマジかよ」と。キリンの首が長くなったじゃん、あれはどういうことなの?
    試しに調べると、その中間種の化石は出ていないそうです。科学的な裏付けはないのでした。

    いや断定はできないか、ちゃんと調べないとわからんなー。
    でもこんな研究所通信ごときが、マジメに語ってもしょうがないわ。疲れるからこんなところで終わらそう。

    一応、元記事はAFP通信社(Associated Press)という、世界的な通信網を持つアメリカの大手通信社の特報記事でした。そして衝撃というか笑撃というか、これ海外では報じられてはいるものの、日本ではほとんど報じられていないんですね。(日本のAFPが、要旨を日本語翻訳されていますが、大変な発見であることがわかりにくかった)
    科学雑誌すら取り上げていないようです。根本的なことだから結構大事だと思うんですが、翻訳家も「定説を動かさない力」が強く働いているのかな、てなことを呟いておりました。なんとなくこの国は非科学的な方向へ向かっているなと感じるのでした。

    さて脇道から元の道に戻ります。
    アイヌ文化フェスティバルは長い公演のあと、20分ほどの休憩となり、ほぼ最前列の席からほぼ真ん中の席へ移動しました。ちょっとした勘が働いたのです。楽器の演奏が始まりました。

    トンコリの演奏
    DNAの講演の時は写真を撮っていいのかわからず、この時になってあちこちでシャッター音がしたため、安心して撮りました。だから講演の写真はありません。いくつか資料で撮っておきたかった・・・。

    トンコリっていう楽器らしいです。
    続く。


  • v318 カーリング女子 LS北見 祝賀パレード

    ■カーリング女子 LS北見 祝賀パレード

    カーリング女子 LS北見 祝賀パレード

    あけましておめでとうございます。2018年初記事ということで。

    3月21日(水)の春分の日、「そだねー」で話題になり過ぎた女子カーリングチームのLS北見が、北見駅前のなかなかにさびれてしまった商店街を約600m、祝賀パレードを行いました。

    ピョンちゃん・・・、ピョンちゃん・・、ピョンちゃんって誰? 地名だね、そのオリンピックで銅メダルを獲得したお祝いです。

    少し前からテレビや新聞、ラジオでも取り上げられていて、「実行委によれば2万人の人出」と予想、周辺の交通規制を実施すると報道されていました。いやぁ、高齢者多いし、まだ結構寒いし、普段は町に出ても20人もいないのに2万人はないよ、と思いました。ただ、メディアでこれだけ告知すれば、2000人くらい来るかも知れません。ちょうど2018人来るかも知れません。知らんけど。

    商店街は意外に狭いし、2万人も人が来たらおしくらまんじゅう状態で高齢者から死んじゃいますよね。・・・冗談ですよ冗談。

    で、本当に盛り上がるのか、全国レベルの話題でもあり、絶好の研究所通信のネタになると思い、パレードへ出かけました。

    テレビでは、パレードの障害にならないよう、路肩の雪を綺麗に除雪したと言ってました。必死の様相であります。一応、町から少し離れたウチの近所はこんな感じです。

    かなり融けていますが、この日の朝は氷点下13度でした。
    普通の人なら鼻がもげます。

    駐車場はおそらく空いてないので歩いて行きました。と言っても徒歩10分程度。
    会場が見えてきました。おやおや、遠目に、ちょっと黒々とした人の塊が見えました。
    うーん、結構いるなぁ。お祭りでもこんなにいなかったような気がする。

    ずんずん近づくと・・・

    ああ、これは一体どうしたことだ。本当に2万人くらいいるかも知れない。

    商店街は特に道が狭く、前に背の高い人が来たらもう見えません。前に出ようにも人が邪魔で(笑)、パレードがちゃんと見えるところまで行けないのでした。

    回り道して別のブロックへ移動。

    多分、藤沢選手の母校の北見北斗高校の吹奏楽部が演奏していました。

    しかしパレードの車が通る道には、ほぼ見えない位置までしか近づけず、そこで待つことにしました。
    パレードが始まり、車が近づいて来ました。

    全く見えません。

    通過しているらしいので、カメラだけを高く上げてシャッターを切りました。秘技心眼撮り。カシャカシャカシャ。

    現場ではよく見えず、後で画像を見たら、やたらとこの、お笑い芸人のナダルのようなコーチの姿ばかりが目立って写っていました。(失礼)

    写していた時はたまたま選手たちは逆方向を向いていたようで、やたらとハズレを引く自分らしいなと思いました。(失礼。コーチをハズレと言っちゃいかんですね)
    カシャ

    どうにもならないので、こんな手を。。

    おお、写っとる写っとる。  …って人のケータイやないかいっ。

    パレードの車が通り過ぎて人が減り、30mくらい離れた車を望遠でどうにか捉えることができたのが、肉眼とカメラで捉えた唯一の写真です。(最初の写真)

    ということで、このパレードには何人来たんでしょうか、
    ネットにはすぐ発表されていました。

    なんと、1万2000人だったそうです。
    現地での感覚では3万人くらいいるんじゃないかと思いました。ぎゅうぎゅう詰めでしたから。でも高齢者は死んでなかったし、2万人が危ないラインとすれば、1万2000人はまあ「ちょうどええ数字」だったと思います。

    後日談ならぬ、前日談になりますが、もぐもぐタイムで有名になった「赤いサイロ」というお菓子を、ウケ狙いで東京の方々に送ろうかと思い、そのメーカーである「清月」へ行きました。

    パレードの2週間くらい前です。午前10時過ぎに行ってみると「売り切れました」という貼紙が複数箇所にありました。毎朝開店前から長い行列ができ、すぐ売り切れるとのことで、ひとりでたくさん買うと顰蹙を買いそうです。ひょっとしたら個数制限があるかも知れません。

    ちなみに赤いサイロは、お菓子もパッケージも店の看板も、イメージ的には黄色です。
    何度か店の前を通過しているのですが、赤いサイロの看板が目に入る度に、「黄色かっ」と突っ込んでいますので、イメージは黄色です。

    ね。赤くないんす。