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  • v151 爆破予告の夜/愉快な札幌80-べろべろばー

    ■爆破予告の夜

    YOSAKOIソーラン
    第17回YOSAKOIソーラン祭り、最終日、ファイナルパレード

    その日はお酒をチビチビ飲みながらテレビを見ておりました。やがて猛烈に眠くなって寝てしまい、目が覚めたら深夜の2時。体力の低下とひどい老化を感じつつ、また眠ろうと思いましたが、もう目がパッチリでした。

    無理に眠ろうとしてもストレスになるだけ。運動不足でもあるし、この際、外に出て散歩をすることにしたのです。夜は夜でおもしろい効果のある写真がたまーに撮れることからカメラを持って、そして一人ではあまりに怪しいので、同じように老化をしている連れを連れて、2人で歩くことにしました。

    そういえばこの日、雪まつりをしのぐ大イベント「よさこいソーラン祭り」が開会したのでした。翌朝から札幌のあちらこちらで大集団の踊りが繰り広げられるのです。特に大通公園は賑やかになります。

    大通公園は約1km。家から往復すると3kmほどになり、チンタラ歩いて1時間の旅であります。

    大通公園はさぞかし明るくて、人も結構うろついているだろうと思いました。ところがびっくり。ほとんど歩行者はなく、灯りも少なく真っ暗で、あちらこちらに警備車両が黄色いフラッシャーを回しながら、中から警備員がギラギラと目を光らせ、深夜だというのに警備員と警察が散在していたのです。

    「随分警備がきついのぉ。なんか監視されているみたいだな」
    「それはね、爆破予告があったからだよ」※
    「まじっ? それを先に言えよー」

    そんなことなら別のコースにすれば良かったと思いましたが、こうやってネタになったのでまあプラスマイナスプラスかな…。

    ほとんど人がいない大通公園を、カメラを持った怪しい初老の2人が、爆破予告のあった日の夜に現場を歩いているわけですよ。それはもう監視の目が光りまくりになるのは当たり前で、4丁ほど歩いた時点でたまらなくなり、大通公園から離脱、すぐに帰ってしまいました。

    後日調べてみると、過去に何度か爆破予告されていたり、実際にゴミ箱に仕掛けられた爆弾が爆破して、スタッフ10人がケガをしたこともあったようです。

    まあしかし、爆破事件は起こらず、無事祭りもこの日曜日に終わりました。

    今回はその最終日に、良い場所で鑑賞できる席のチケットが手に入り、2時間たっぷり楽しみました。それは主にコンテストではなく、締めくくりのパレードで、参加している人数の多さを実感したのでありました。

    下の写真などは、小学生くらいの子どもがどっさりミッキーマウスの先導で現れて、あまりの人数に、少子化はもう解消されたのだなと思った次第であります。んなこたーない。

    ヨサコイ
    ヨサコイ

    ※6月3日・毎日新聞より抜粋:札幌市で4~8日に開かれる「第17回YOSAKOIソーラン祭り」の会場に爆弾を仕掛けることを予告するハガキが同市中央区のSTVラジオに7通届いた。札幌中央署は筆跡や文面から同一人物が書いた可能性が高いとみて、威力業務妨害容疑で捜査している。

     

    ■第80回 愉快な札幌大発見:べろべろばー

    べろべろばー
    べろべろばー
    このなめきった店名、合格。

    よく見ると「たこらんけの」とあり、絵の中にタコがいます。北海道には「このたわけものがっ」とか「バカ」とか「アホ」と同義語で「たくらんけ」という言葉があります。そのダジャレと、それに合わせてタコの絵を入れたと思われるのであります。
    とことん合格。


  • v126 雪がない/愉快な札幌55:サットリ君

    ■雪がない

    クリスマスソングを歌う子ら
    クリスマスソングを歌う子どもたち
    出店や屋台
    クリスマス用品等の出店や食べ物屋台が並ぶ

    ただいま大通公園の一角で、ミュンヘンクリスマス市(今年で6回目)というイベントが開催されています。

    これはドイツ南部のバイエルン州で盛大に行われている「年の市」という伝統行事の再現です。ドイツ南部ではカトリック教徒が多いから盛大なのであり、札幌市は多分、互いの文化的行事を通じて「理解を深める」というような理由でやっているものと推測出来ます。

    私はキリスト教徒ではありませんが、香辛料入りのホットワインの魅力にのみ惹かれて、フラフラと足を運びます。サンタクロースにトナカイに赤い靴下というよりは、坊主に袈裟にお経、鐘の音であります。(それも何か違うな)

    要は、宗教でも何でも、悪くなければ何でも受け入れる日本人の一人ということで、よろしいですね。(誰に言ってるんだか)
    美味しい何かと楽しい何かがあれば、イスラム教でもヒンズー教でも、フラフラと足を運ぶということで、よろしいですね。(誰に言ってるんだか)

    はい。(誰が答えてるんだか)

    まいいか…。

    昨年は雪がありました。2年前も、ちょっぴりでしたが地面には雪と氷があり、転ばないように気を使っていました。しかし今年は雪が全然ありません。時々降ってはいるのですが、すぐにとけてなくなってしまっています。

    この「クリスマス市」では、雪が大きな演出になるはずなのですが、雪がないので、どうも雰囲気が出ないというか、やや寂しい感じはあります。

    これは温暖化なのか、と言えばそうではなさそうです。ちゃんと冷え込んでますし、石狩平野を挟むようにちゃんと積雪があるらしいのです。ではなぜ札幌周辺に雪が積もっていないのでしょう。

    札幌は北西と南東を除き山に囲まれた地形になっています。

    地図

    こんな感じで山がありまして、基本的に雲は西から東へとやってきます。寒気は北からです。真西や南西からの雲では、山が壁となって雪は札幌に到達する前に降ってしまうらしいのです。南からの雲は雪になりにくい。

    札幌へ雪を降らせる雲となると、北西の隙間からやってこないとならないのです。

    つまり今年はたまたま、北西からの雪雲が少なく、ドカッと降っていないというわけなのでした。

    ミュンヘンクリスマス市は16日までやってます。それまでに少し雪が積もってくれたらいい雰囲気になることでしょうから、お祈りしませう。お祈りしなくても降る時は降るけど…。

    でも雪が積もっても、サンタもトナカイも来ませんけどね。ホットワインの飲み過ぎの、真っ赤なお鼻の役に立たないオッサンはいますけどね。

     

    ■第55回 愉快な札幌大発見:サットリ君

    サットリ君

    忍者ハットリくんのパロですね。通りかかった道に止まっていたワゴン車を撮りました。ま、まあ、笑えはしませんけど…。口の片側を少し上げて、フッ、くらいですかね。
    ネタが…。


  • v022 大通公園のイベント

    ■大通公園のイベント(クリスマスの季節)

    大通公園 クリスマス市
    大通公園 クリスマス市
    大通公園 クリスマス市

    1月23日、札幌に「Ario(アリオ)」という巨大なショッピングモールができ、話題になっています。実際、26日土曜日に見てきました。テナントの集合体ですから、特別どうということもないのですが、東京とはやはりひと味違うものはあります。(それについてはまた後の号で)

    その大きな話題の中で、先週お伝えした大通公園の「ホワイト・イルミネーション」の真ん中で「クリスマス市(いち)」という、写真を見ての通りちょっと雰囲気のあるイベントが、狭いエリアですが開催されています。(12月11日まで)

    正式名は「ミュンヘン・クリスマス市 in Sapporo」で、ドイツ・ミュンヘン市と姉妹都市提携30周年を記念して2002年に初めて行われたのだそうです。今年で4回目。ドイツでは香辛料入りのホットワインをクリスマス前に飲む伝統があるようで、私も1杯クリスチャンでもないのに飲んできました。ただ飲みたいだけとも言う。熱くてちょっと甘かった。はちみつとか入っているのかもと思いました。体はポカポカします。

    雪が積もってくると、さらに良い雰囲気になります。

    本当に欲しいものなどはあまりありません。そこに「いること」がいい感じです。


  • v021 ホワイトイルミネーション

    ■ホワイトイルミネーション

    大通公園 ホワイトイルミネーション
    大通公園 ホワイトイルミネーション
    大通公園 ホワイトイルミネーション

    札幌・大通公園と駅前通りでは、この時期になると毎年「ホワイトイルミネーション」という、街路樹や公園の木々に色とりどりの光で飾るイベントを開催しています。冬が観光シーズンということで、これは雪祭りまでの間楽しめるのだそうです。25年目、ちょうど私が北海道を出た頃からのイベントです。
    (今年は大通公園が1月4日まで、駅前通りが2月12日まで)

    写真を撮った日はあいにくの雨でした。前日に降った雪が残っていました。


  • v004 夏はビールで暖まる

    ■夏はビールで暖まる

    大通公園 ビアガーデン

    私の場合、平日の昼間はずっと室内にいるため、直射日光を浴びることはほとんどなく、窓から吹き込んでくる涼しい風に吹かれているばかりです。あまりの心地よさに睡魔に襲われ、床で眠っていたりする今日この頃で。
    床に寝てしまう現象を「床睡(ゆかすい)」と名付けてみました。床睡のあとは首や背中が痛い「床睡痛(ゆかすいつう)」になります。ふふふ。

    さて、仕事のない夜は時々外へ出てみます。外に出ると「ビール冷えてます」ののぼりや貼り紙が目に付きます。真夏なんだなあ、とは思うものの、夕方からは涼しいを越えて肌寒いくらいになっています。7月末だというのに…。

    ところで、札幌には都心部に大通公園という、幅65メートル、長さ1.5キロの巨大な公園があります。ここはいろいろなイベントに活用されます。少なくともこちらに引っ越してきて4か月の間に、いくつものイベントがあり、その都度楽しんできました。
    「ライラック祭り」「よさこいソーラン祭り」「花フェスタ2005札幌」「札幌夏祭り」…。規模もかなり大きいものです。今回は始まったばかりの「札幌夏祭り」(8月10日までやっています)について書きます。

    祭りの本番はやっぱり夜。
    そのメインはサッポロ、キリン、アサヒ、サントリーの4大ビールメーカー、それと世界のビールという5つのブロックで、大通公園をめいっぱい使ったビアガーデンです。国内では多分最大でしょう。北海道はでっかいどう。(オヤジくさ)

    それぞれの会場では、歌や踊りやクイズなどで盛り上がります。
    夏祭り初日(7/21)、私はサッポロビールのブロックへ行きました。人だらけです。そこでは設営されたステージで多分地元のロックバンドが、ギラギラの衣装で主にビートルズのナンバーを演奏していました。

    演奏が終わるとすぐに次のイベントが始まります。「ファイターズクイズ」でした。
    本当にこのファイターズへの力の入れようはすさまじいものがあります。
    “北海道日本ハムファイターズ”の株主は現在、札幌ドーム、北海道新聞、サッポロビール、JR北海道、北洋銀行、北海道銀行、北ガス、北海道電力、札幌商工会議所、ホクレンなどとなっていて、これらの企業が総動員でファイターズを応援するのです。

    このサッポロビールのブロックでは、同じファイターズへの出資者である北海道放送(HBC)が会場中心のやぐらに陣取り、場を盛り上げていました。
    クイズの正解者には「発泡酒6本と試合のペアチケット」という豪華な景品(冷え切った北海道経済の中では豪華なんです)があるため、みな血眼になって獲得しようと(んなこたーない)盛り上がるのです。

    HBCの司会者が、やぐらの上からビールのお運びをしている女の子を無作為に選び、その子が運んだ先のお客さんが解答権を得られる、というルールなので、なるほど、カネ使わないと答えられません…。経済効果抜群です。
    クイズの問題はというと、さぞ簡単なものだろうと思っていたら、「ファイターズが今年最初に勝利した対戦球団はどこ?」というものと、「今年は最高何連勝したか」などという、本当にちゃんと見てないとわからない問題が出され、思わず『わかんねーよ』とつぶやいてしまいました。ところが解答者は、3択ながら2人続いて見事に正解しておりました。すごい。(多分カンでしょう)

    こうして市民は、すでに肌寒くなった夜に祭りのイベントで盛り上がり、体を暖めるのでした。ホントに暑くないです。