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  • 研究所通信v480 チカ釣り(笑)

    網走の第二埠頭だったかな

    10月31日(日)。チカ釣りに網走港へ行きました。正直、釣りは嫌いで苦手です。この5年間くらい、お付き合いで行った川釣りでは、釣果ゼロです。ヤマベ、アメマス、ニジマスっていうやつですね。ゼロです。釣れると胸が痛みます。(笑)

    まあ、写真を撮りに行くようなものです。魚を獲るのではなく撮る。いつも撮れ高はあります。

    網走の港には結構人が来ていましたが、密ではない、と思う。
    奥に一人います。密ではないと思う。

    みなさんそこそこ釣れているようでした。チカは冬の間ずっと氷の下でお過ごしになられ、釣り人は氷に穴を開けて釣っていたりします。今はまだ雪もほとんど降ってないですから、直接釣れます。

    ひとつの竿に、6つも付いている針に、「さし」という生きている元気なウジ虫的な虫を針に刺します。6つの命を犠牲にします。そして「撒き餌」は、小さいエビの死んだやつ800gだったかな、800円だったかな、なんかそれくらいの量と値段のものを、スプーンですくって「ぴょっ」と海に投げ入れ、竿を下ろし、釣りは開始されます。

    海を覗くとかなり小さい魚がわんさか泳いでいます。ワカサギもいるようです。それにしても小さいなぁと思っていたら、あっという間に2匹釣れました。

    おおー、初釣果!!

    どうですかっ!! かわいそうに。(違うか)
    いやいや、これね、大きさ的にはこのくらい。

    もちろんキャッチアンドリリース。(笑)
    ちゃんと海に戻っても生きてました。

    これとほぼ同じ大きさのカジカのようなやつもやたらと食いついてきましたが、どいつもこいつもチカじゃないんです。チカは15〜20cmくらいかな、銀色にピカピカ光ったやつなんです。

    この連中がほぼ入れ食いで、リリースリリースリリースリリースと10回くらいやって、まるでコントのようでした。

    1時間くらい全然ダメで、もうだめかっ、と思っていたら強い手応えがっ!!

    釣れてしまいました。20cmくらいの・・・

    釣れたーー!! かわいそうに。(違うか)
    しかもバタバタが半端ない。生命力凄すぎる。電池で動く魚とはワケが違う。

    でもこれ、何?
    チカじゃないぞ。この模様記憶にあるなぁ。
    サバ?
    サバってこんな港の中のヘリで釣れるの?

    それからこのサバの魚影が大量に見え始め、撒き餌だけを上手に瞬時に食い尽くし、竿の餌には食いつかないという凄さ。私は細かい魚を避けながら、どっさり寄ってきたサバの群れ近くに針を落として、偶然引っかかるような形にすると次々に釣れ始めました。なんか間違えて食うやつがいるのかな。4匹程度だけど。

    3匹ほど釣れた時に、こんなに食えないからとリリース。(笑)
    一緒に来た人も釣れてましたので、自分のはリリース。
    元気なうちに戻してあげました。

    なんだかんだ2時間くらいで、目的のチカはゼロ。サバが17(そのうちリリース5)、ワカサギが4でした。おそらく上手な人は針の大きさや餌のチョイスで、あっという間に40〜50匹は釣るような気がしました。釣りで数100匹釣るのは当たり前みたいに言われてますから。アミですくっている人も多く、あれは釣りではないと思うのでした。

    アミですくう人はリリースしないんだろうな。売るのかな。

    途中、こんな感じ

    魚影がすごかったので、なんぼでも釣れるような気がしました。
    なんぼでも釣れる。(北海道弁?)

    釣れなくてもいいというか、釣れないでくれ、という気持ちでいるので、私にはこれはヤバいくらいの大量なのでした。
    あ、私はサバ4(リリース3)、ワカサギ1が釣果でした。

    帰宅し、1匹のワカサギを猫にあげると、頭の部分だけ生で食べ、あとは残しました。

    クリームマロン(まろっちゃん)は、魚が嫌いです。

  • v246 ぶん投げられる魚たち

    ■ぶん投げられる魚たち

    キュウリウオとったどー
    とったどー!! キュウリウオ(1月25日)

    聞く話では、北海道ではウグイ(ハヤ)が釣り人からとても嫌われているようなのです。海でも川でも釣れるのですが、例えば、ワカサギのように小さな魚は、ウグイに食べられたり、散らされたりてしまうらしく、ワカサギ釣りでウグイが引っ掛かると「コノヤロー!! ムキーッ!!」となるそうです。
    ヤマベ釣りでも、やたらとウグイが食いついてくるとか、いわゆる外道(狙っていない魚が釣れること)な魚No.1のようです。

    そうしてウグイは、海ではカモメの餌食に、川ではキツネの餌食にされるべく、そこいらへんにぶん投げられてしまうのです。

    じゃあウグイはマズいのか、という疑問が湧きます。
    ひょっとしたら美味いのではないか?
    ということで、釣り場でぶん投げられていたウグイを拾ってきました。(笑)

    ウグイとワカサギ
    30cmのウグイと、ワカサギ3匹(1/8)

    こんな30cmもあるでかい魚を捨ててしまうとはなんと言うことでしょう。
    こいつを調理にかかろうとすると、うちのビックリちゃんが嗅ぎ付けてきました。

    ネコのビックリちゃん
    なーんか魚の匂いがするんですけど

    あー、わかったわかった。チミにはワカサギをあげますよ。

    ネコのビックリちゃん
    うまいにゃー

    そのスキにウグイをさばきます。骨が硬く危険なので、3枚におろして背骨は捨てます。

    ウグイを捌く
    左は皮目

    なんか、美味そうな気がするんですよね。小骨は、というと、ちょっと指先に当たるような感じはあるものの、火を通せば食えるっぽいし、小骨抜きで抜くにも細かくて難しいので、このまま調理することにしました。

    ウグイを捌く
    塩・コショウを振って、バターとオリーブオイル的なヤツに投入

    白身の美味しそうな魚じゃありませんか。どうです。これ。
    ムニエルっていうんですかね。

    ウグイのムニエル
    まあ、ちょっと崩れた見た目はともかく、美味そうです

    パクパク、ん、お・・・、いやいや、美味いじゃないですか。
    美味いじゃないですか!!
    クセがないし、美味いじゃないですかっ!!!
    こりゃ全然食えますよ。むしろこのアッサリ感は高級魚のようです。
    ちょっと弾力もあるし。

    ん、んんん。
    あーー、うわー、ほ、骨がー!!

    ウグイのムニエル
    こりゃ小骨が多いどころの騒ぎじゃねーわっ

    この小骨チクチクする。食べにくい。骨取るのめんどくさい。いっぱいある。
    下ごしらえの段階でこの小骨の部分をカットすると、本当に身の量が少なくなってしまいます。何か方法はないものだろうか。
    でもまあ、クセもないし弾力もあって美味しい魚だと思いました。次、機会があれば、どうにか小骨を何とかする方法を考えてみることにします。せっかく釣れたウグイは食べましょうね。

    さて、先日、1月25日(土)に、以前行ったトコタン川にチカ釣りに行きました。

    トコタン川のチカ釣り
    トコタン川のチカ釣り

    10組ほどの釣り人がいました。氷に穴をあけてチカを狙っています

    連日氷点下20度近い寒さが続いていましたが、この日は異様に暖かく(3~4度?)、風もありませんでした。川の両岸の氷が溶け始めていて、時々ボコ、バキ、ミシ、と音を立てていました。
    しばらくして一匹釣れました。おー、でかい。
    でもチカじゃない。こっ、これはっ…。
    このキュウリのような匂いは…。

    キュウリウオとったどー
    キュウリウオ

    これが、釣り人の間では不評なキュウリウオです。ウグイのように嫌われ感の強い魚なのです。チカを釣りにきたのにキュウリウオが釣れてしまうと、
    「くっそー、キュウリだー」と残念がられてしまうのです。これもウグイほどではないにしろ、ぶん投げられる類いの魚です。

    キュウリウオ
    チカもそうですが、キュウリウオも釣れた直後はこんな感じに口をガバーっと開けます。
    なんかいつも、可哀想になー、と思う私でした。

    この日は1時間ほどで、キュウリばかり25匹釣れました。これ以上釣っても食べ切れません。川の氷も溶けてきているし、帰ることにしました。

    結論から言うと、キュウリウオは少し甘みがあって美味いです。
    単純に塩焼きにしても、ムニエル的にしても、アクアパッツァ的にしても美味しかったですし、おそらく煮ても、揚げても、美味いはずです。

    味に関しては嫌われている理由が分かりません。そして、ウグイもキュウリウオも白身の淡白な「高級魚」です。タイやフグが見劣りするくらいです。知らんけど。

    ということで、このぶん投げられる魚たちを見ていると、とにかくもう複雑な思いがします。美味いのに釣っておいて捨てるなんて外道ですよ。外道が外道を釣ってるんですよ。
    なに上手いこと言ってんだか。

    おしまい。


  • v232 年始にワカサギを釣る

    ■年始にワカサギを釣る

    網走湖でワカサギ釣り
    初の本格的ワカサギ釣りは罰ゲーム?

    年末にワカサギ3匹を川の字にして気持ちも暮れている中、新年5日の北海道新聞の夕刊に
    「氷上わくわく ワカサギ次々」
    と、語呂の良い見出しが目に止まりました。
    「網走湖のワカサギ釣りが解禁になって、ドーパミンが出まくっている釣り客の写真付きの記事」でした。

    新聞記事
    「遊漁料」中学生以上800円。小学生以下400円。元は取れるか。

    この様子はテレビのローカルニュースでも流れました。
    有料もやむなし、暮れっぱなしの心を解放するためにも、6日・日曜日の朝に45km先の現地へと向かったのです。
    新聞テレビの効果は絶大で、駐車場の車のナンバーのほとんどは地元「北見」ではない地名ばかりでした。札幌、室蘭、旭川、帯広、釧路。みなさん遠くから来ていらっしゃる。

    駐車場
    駐車場
    地図
    赤い丸のところからはるばる★の釣り場までやってくるのです

    その日は新聞記事の写真とは違い、曇り時々雪&強風&低温という気候になりました。心はますます暮れていきます。
    湖面の氷上はテントでいっぱいで、多くの人はテントの中でぬくぬくと釣りを楽しんでいるようでした。(外から見えないけど楽しそうなオーラが出ています)
    貸しテントはあるのかも知れませんが、遊漁料でアップアップの我々は、寒いのを見越してカセットコンロストーブを持っていったのです。ところが、それは風に弱く使い物になりませんでした。

    網走湖ワカサギ釣り場
    網走湖、「呼人(よびと)」の会場はテントの中で大にぎわい

    ワカサギ用の糸には7つほどの針が付いています。それが、いきなり私の手袋に引っ掛かりました。
    「おー、手袋が釣れたっ」
    定番のクソつまらないギャグを飛ばしたものの、針が取れず、延々と時間が過ぎていきました。しかも寒い。暮れなずむ心。
    そんな中、カミさんが最初に2匹をヒット!!

    釣れたっ
    やっと釣れ始めた

    私も釣れた手袋がやっと外れて、ちゃんと手に装着。釣り糸を垂れて、いよいよドーパミン炸裂か。
    「あ、釣れたっ、やったー!!」
    おっと、手袋は外さないとまた手袋が釣れてしまう。手袋を外し、ワカサギを針から外します。手袋を外したままだと凍傷になってしまうので手袋を装着。
    「あ、釣れた」
    手袋を外しワカサギを外します。手袋装着。
    「あ、釣れた」
    手袋を外しワカサギを外します。手袋装着。
    「あー、めんどくさいっ!!」

    めんどくさいのよ。どうしたもんかな。うーん。どうにもならない。
    「あ、釣れた」
    手袋を外しワカサギを外します。手袋装着。
    「あ、釣れた」
    手袋を外しワカサギを外します。手袋装着。
    「あー、めんどくさいったらっ!! もう!!」

    というわけで、針が引っ掛からず暖かい手袋を開発すれば儲かるかも知れませんね。

    釣れたワカサギ
    ワカサギにしてはけっこう大きい
    ワカサギ釣り
    しかし思ったほど多くは釣れませんでした

    体感的には氷点下10度前後ではなかったかと思います。テントなしの他の釣り客も寒さに耐えていました。

    ワカサギ釣り
    寒そう
    ワカサギ釣り
    寒そう

    さて、釣果はというと、45匹。
    遊漁料にガソリン代、撒き餌に釣り糸、椅子のレンタルなどなど、1匹100円ほどの超高級ワカサギとなったのでした。

    帰宅するとまたまたやってきた野良猫クロちゃんに3匹、我が家の茶~ぶーに4匹プレゼントして、あとは唐揚げにして食べました。

    ちゃめとワカサギ
    「ちゃめぞう」(↑)も「トラッシュ」も猫のくせに生魚が嫌いらしく絶対に食べません

    唐揚げの方法は、美幌の釣り具屋に寄った時に、ワカサギコーナーに書かれていたレシピを参考にしました。それはワカサギを塩水で洗って、塩こしょうして、小麦粉と片栗粉1:1で混ぜて170度で揚げる、です。

    ワカサギの唐揚げ
    上の茶色いのは鶏肉

    十分に腹一杯になりました。たくさん釣るのも良いのですが、このくらいが適量かなと、結果的に思います。ワカサギくんに感謝。


  • v231 年末にワカサギを釣る

    ■年末にワカサギを釣る

    ワカサギ
    ざっと3000匹はいるのではないかと思います

    2012年12月29日。我が家から50kmの網走港へチカを釣りに出かけました。しかし、釣り人の姿はほとんどなく閑散としていました。

    網走港
    人影はなく、車が数台偵察に来ては去っていきました。

    かつてないほどチカが釣れない、という話は聞いていましたが、ここまでとは。
    網走の港と言っても広く、車でうろうろとしていましたら、何やら釣り人が20人ほど固まっている一角がありました。

    網走港
    ここだけ大盛況

    何やらアミを使って細かい魚をすくっています。近づいて見ると、それはチカではなく、なんとワカサギでした。
    ワカサギって淡水魚かと思っていたら、海でも生きられるみたいです。しかしまあなんという凄い量。最初の写真がそれです。(知らないおじさんに話を聞き、写真を撮らせてもらいました)
    アミですくっている人は10人くらいで、それぞれが容器に一杯になるとまた別の容器に入れていました。笑いが止まらない感じです。多分、パチンコの確変状態に似ているのかなと思うのでした。

    すぐ側で釣り糸を垂れてみたのですが、チカの針では大きさも合わないし、まるで釣れません。釣り糸で釣っていた人が数人いましたが、それでも全然釣れていないようでした。ワカサギはこの一角にしかいないようでしたし(周辺に釣り客がいない)、このピンポイントで、アミでかき回しているのですから、釣るのは難しいのかも知れません。

    『それにしても風情がないなぁ』
    『近所に配っても余るだろうに』
    『これって釣りじゃないし、趣味にしてはやり過ぎでは』
    『人間の欲望は果てしないのだな』

    見れば見るほど、獲り過ぎじゃないのかと、ちょっとばかり疑問が湧くというか、とても腹立たしいのでした。というのも私が釣った漁獲量はこうでしたから。

    ワカサギ
    海で釣ったワカサギが川の字に

    そうです、これが今回の釣果(ちょうか)です。でもこれで良いじゃないですか。ひがみとか妬みじゃなく、やっぱ、アミですくって持ってくのって、ちょっと何か違うなと思うのでした。
    実は、私は釣りがそんなに好きではありません。釣りの醍醐味とかどうでもいいです。釣りは自給自足生活の練習、訓練なのであり、食料をラクに手にする方法にいちゃもんをつける理由はありません。
    いや、むしろアミで大量にすくって保存食に加工してこそ、真のサバイバーかも知れません。しかしなんか美しくないというか、ズルいというか、インチキというか、もう

    『ちゃんと一匹ずつ釣れよっ!!』

    みたいな気持ちでした。それはやはり、そんなやり方はもう「商売的」であり、「大量消費」であり、「自然破壊」であり、「無駄な殺生」であり、「独り占め」であり、「足るを知らない」であり、「貧しい心」であり、もう、あー、くっそー、みたいな気分。

    確変でドーパミンが出まくり、笑いが止まらない釣り客を尻目に、仕方なく55km北方のサロマ湖へ向かいました。
    以前(v219)チカを狙ってサンマが釣れてドーパミンが出まくりウハウハ状態になったトップシの港を目指したのです。ところがそのトップシも釣り人は一人もいませんでした。釣れるのであれば人で賑わっているはずで、ここもあきらめました。

    そしてまた以前楽しい思いをしたこの近所のトコタン川へ行くと、川はすでに氷が張っていて、少しの釣り客が、薄いんじゃないかと思える氷の上で釣りをしていました。

    トコタン川
    歩くとミシミシ音がしました

    確かに今年の寒さは異常であり異様であり、寒過ぎて川も凍るのですが、1~2か月は早い気がする。
    こわごわ乗り込んで、誰かが空けた穴を利用して釣り糸を垂れてみましたが、1匹も釣れませんでした。
    結局、漁獲量はこうです。

    ワカサギ
    海で釣ったワカサギが川の字に

    ああ、笑いたまえ、笑いたまえよ。(笑)←自分で笑う

    帰宅すると、野良猫のクロちゃんがいつものように我が家にやってきました。こいつは家には入らないので、皿に貴重なワカサギを盛りつけ、外に出したら、クロちゃんは美味しそうに平らげて満足そうに立ち去っていきました。

    クロちゃん
    クロちゃん。氷点下20度でも生きている。頑張れ。

    ああ、今日はこれで報われた、と思ったのでした。


  • v220 トコタンでチカ釣り/チビ死す、猫近況

    ■トコタンでチカ釣り

    チカ
    釣れたチカ。よく見れば鼻先に引っ掛かっている。

    またしても釣りの話です。もはや人間が出て来ない通信と化していますが、いえいえ、ちゃんと人間も出てきます。ほい。

     

    釣りをする人間
    人間だらけ(12/25)

    人間が写っている、というだけですけどね。

    さて、世間はクリスマスで浮かれている中、またまたサロマ湖の「富武士」(トップシ)へ、チカを釣りに出かけたのでした。
    飽くまで自給自足の訓練であります。(キリッ)

    1時間ほどで現地(前回と同じ場所)に到着。釣り客はゼロ。
    船は陸に上げられて、やけにカッコいい風景なのでした。

     

    誰もいないトップシ港
    なんかカッコいいぞ。「富武士」(トップシ)の港。

    とにかく寒いので釣り糸を垂らして車の中で様子を見ていました。

     

    富武士で釣り
    こんな感じ

    竿はピクリともしないため、30分であきらめて、8kmほど西にある「バロ」へ行くことにしました。「バロ」は「芭露」と書きます。
    「なんだバーロー」とかいう駄洒落を吐く人間は多かろうと思います。

    トップシを出て3~4kmのところで、1台の車がハザードを点滅させて止まっていました。私はスピードを落とし、「何だろう」と思いながらノロノロと追い抜いていきました。道路脇に橋の名前の書かれた標識がありました。

     

    トコタン橋
    トコタン、と読みます。

    その先にあるその橋を渡りながら、「おおっ」と叫んでしまうのでした。

     

    釣りをする人間
    トコタン川

    必殺、同じ写真の使い回し。
    しかし見て下さいよ。川が凍って、その上に人が乗って、穴をあけて釣りをしているのですが、川の両端がシャーベット状なのです。

    とりあえず、みなさん釣れているご様子なので、行ってみることにしました。すぐ近くに駐車場のようになっている広い空き地があり、車が20台ほど駐車していました。佐呂間町の簡易トイレが設置されていましたので、「ここで釣っていいの?」などという心配もなく、安心して釣りが出来る雰囲気でした。

    川へ行くと、川辺に氷の厚くなっている部分が1か所だけあって、氷の島に渡れるようになっていました。
    釣り人の足元を見ると・・・

    チカ
    どんどん釣れるのか、ぶん投げられたチカたち。(あとで回収されるのでしょう)

     

    チカ釣り
    橋の逆側にも人が延々と。

    都合の良いことに、前に釣って帰った人が開けた穴があった(上の写真の右側)ため、そこで釣りを始めました。

    え、寒くないかって?

    さみーよ。

    寒いですよ。でもこの日はそれでも氷点下1~2度程度で、とても暖かい絶好の釣り日和なのでした。先週は氷点下17度近い寒さでしたから、それに比べると川辺のシャーベットにイチゴシロップをかけて食べたいくらいの暖かさです。

    でも寒いもんは寒いです。なんせ大して動きませんから。

    釣り糸には7つの疑似餌風味の針が付いていて、エサなしでバンバン釣れました。
    でも釣れない時間が長くなった時に、「気持ち悪い赤い虫」を針に付けてみたところ、またバンバン釣れるのでした。「釣れる楽しさ」が「気持ち悪さ」を上回るのですね。
    時々は、糸を垂れて1~2秒で食いつくのですよ。

     

    トコタン川
    よく釣れる。向こう側に見えるのがトコタン橋。川の名前はトコタン川。

    釣りは1時間ほどでやめました。食べ切れずに余って捨てるのは罪深い。あまり過剰に獲るのはいかがなものかと。(必殺、前回の文章の使い回し)

     

    チカ
    ていうか多いだろこれっ!! ピカピカのチカ50匹

    いや、まだまだ釣れそうだったんすよ。
    他のみなさんは多分、数百匹釣ってます。

    午後の1時半頃、帰り際に、しゃべりながら川辺を渡りました。
    「しかしまー、よくこの氷解けずに渡れるもんだね。川だって氷が抜けたらどうするんだろうね。ほらもう解けてるよね。ほんと、あっ!! ああっ!!」

    トコタン川

    矢印のところで、氷が抜けて右足水没。

    ジャボーン、と右足がずっぽり川に入り、ゴム長靴の中に超キン冷えの水がなだれ込んできました。どうにかすぐ引き抜いて渡りましたが、氷の島に残っていた人たちの、「可哀想に」的な、冷たい視線を感じるのでした。

    いや、ひょっとして、帰り道が危険になったわけだから、
    「帰り道を壊すな、バーロー」
    などと怒っていたかも知れません。芭露じゃないけどここは。

    釣れた50匹は、12匹をご近所にお裾分け。2匹は猫にお裾分け、8匹はムニエルにして、28匹を天ぷらにして、天ぷらの10匹を南蛮漬けにしたのでした。2日で食い切りましたとさ。

    しっかし釣りたては新鮮で美味かったです。

     

    チカのムニエル
    ムニエル。塩・コショウ・小麦粉・タイム・ローズマリーをふってバター焼き。
    チカの天ぷら
    チカの天ぷら

     

    ■チビ死す、猫近況

    猫のチビが12月20日に死んでしまいました。当日病院へ連れて行き、もう手遅れと言われつつ、何とか治療したもののダメでした。
    人間換算で93歳。合掌。

    猫たちの近況です。

    デカ・チビ
    左デカ・右が死んでしまったチビ。これは10か月前。
    ちゃめ
    ちゃめ。チンピラの風格。最近は「ちゃめぞう」と呼ぶ。(12/25)
    美人のトラッシュちゃん
    美人のトラッシュちゃん。(12/23)
    茶~ぶー
    数日前、ノンアルコールビールを窓と内窓の間に置いて冷やしておいたら、凍って破裂した。奥でガスファンヒーターの暖をとるピンボケの茶~ぶー。(12/19)
    茶~A
    寒い中で頑張る野良猫の「茶~A」(12/11)。なついている。
    ちなみにかつては「ちゃめ」を「茶~B」と呼んでいたのです。

     

    びっくりちゃん
    スズメやネズミをよく捕えてくる半野良猫のびっくり目の「びっくりちゃん」。
    おやつのスズメゲット。(12/26)