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  • v003 目指せ札幌上級者、交通網を制覇する

    ■目指せ札幌上級者、交通網を制覇する

    札幌交通網制覇

    札幌には非常に複雑な交通料金システムがあります。路面電車と地下鉄とバス間の乗り継ぎ割引というものです。
    このシステムがあることは昨日今日引っ越してきたようなイナカ者には絶対にわかりません。なぜなら、その案内は見つけられないし、あっても一見では理解しにくいものです。

    簡単に言うと、電車やバス、地下鉄を乗り継ぐと80円か100円おトクである、ということだけなんですが、

    http://www.city.sapporo.jp/st/ryoukin.html#tikanori(リンク切れ)

    ↑このホームページの「電車・バスに乗り継ぐ場合」を見て理解できる人がどのくらいいるでしょうか。しかもその活用方法がわかりにくい、というか私には何だかほとんどよくわからないです。

    とにかくトクをするということで、一度、試しに[バス→地下鉄]の乗り継ぎ券を買ってみました。まずバス内に説明などがないので、降りるとき運転手さんに尋ねるしかありません。もちろん私のうしろには降りる人がズラリと並んでいる状況です。
    「このあと地下鉄に乗りたいんですが」
    こう言ったあとにものすごい不安感が押し寄せてきます。もしかすると「勝手に乗れば」とか、単に「あっちですよ」とか言われるかもしれない、と、心配になるのです。本当です。
    実際は「あ、はい、乗り継ぎね、120円です」と券を売ってくれました。

    しかし目的地を告げてもいないのに、なぜ120円であるのかが理解できず、「まあいいか」という感覚でした。
    いったい目的地でどう精算するのか、「金額が足りないよ」なんて言われたらどう説明すればいいのか、と、心配になったものです。本当です。なんせ、そのチケットの存在自体が不明瞭な空気なんですから。
    地下鉄を出るときに駅員さんに聞いて、不足していた数10円を渡して外に出たのでした。結果として80円安く地下鉄に乗れたのですが、なんだか釈然としません。(降りるときに精算する形で切符を買わせる、というのがやり方として何かおかしいような…)

    まるで札幌市民しか知らないウラルール。
    札幌上級者はもっと何か知っているのではないか、何か隠しているのではないか、と私はにらんでいます…。(きっと何かある)
    そう考える私はおかしいのか?(そんなはずはないと思うが…)

    さて、以下がそのシステムの説明です。私なりにわかりやすく書いてみたつもりです。ヒマがあったら読んでみてください。

    ・・・・・

    例えば、バスを降りた後に地下鉄を利用する場合、まずバスを降りるときに運転手さんに声をかけて、地下鉄乗り継ぎ券を買います。これが120円。
    (どこまで行くかは問題にせず、とにかく120円)

    とりあえずそのチケットで地下鉄の改札を通れます。
    地下鉄1区間(初乗りですね)は200円、1.5区間と2区間というのがあって240円、3区間なら280円、4区間で310円、5区間で340円、6区間で360円です。

    これで、1区間で降りるときはそのチケットで降りられるので80円トクします。(自動改札を通れるかどうかは未確認)
    1.5区間で降りるときは20円を足せばオーケー。
    つまり140円で240円区間が乗れるので100円トクをするわけです。
    降りるときに窓口で20円を払うか、精算機(未確認)で払うのでしょう。
    もしくは地下鉄に乗るときに窓口でチケットを見せ、プラス20円を払えば目的地までのチケットが買えると思われます。(未確認)
    (いや、料金が1.5区間と2区間が同じだから、それは無理か…。わからん)
    2区間(240円)の時は40円足せばいいので160円となり80円のトク。
    3区間(280円)なら80円を足せばいいので200円となり80円のトク。
    4区間(310円)は110円足せばいいので230円となり80円のトク。
    …と、まあ6区間まで80円トクをする計算になるようです。

    同様に、地下鉄を降りてからバスを利用するとき、あらかじめ地下鉄に乗る前に、バス料金分120円(どこまで行くかは問題にせず、とにかく120円)を加えた乗り継ぎ券を買うようです。
    (地下鉄の改札口を出る前に窓口で「このあとバスに乗ります」と言っても買えるようです。なーんかアバウトな気がするなー)
    するとバス1区間の場合、本来200円かかる区間ですが、120円で乗ることができます。バス2区間というくくりでは、降りるときに20円か30円を足せばいいようです。
    まあ、どうやっても80円トクをするということのようです。

    地下鉄から路面電車を利用するときは、地下鉄のチケットを買うときに「路面電車に乗り継ぎできるチケット」を地下鉄料金に90円を足して買います。
    もしくは地下鉄の改札口を出る前に、路面電車に乗ると申し出れば、90円で路面電車の乗車券が買えるのです。
    170円の路面電車に90円で乗れるので、やっぱり80円トクします。

    バスを降りて路面電車を利用するときはこのサービスはありません。


  • v002 市電の不可解

    ■市電(路面電車)の不可解

    路面電車

    札幌には風情ある路面電車が走っています。電車のボディは広告だらけで風情と言えるかどうかは別として、どことなくいい感じではあります。
    客も多いのですが、廃止の話もあり経営状況は良くないようです。車体もボロボロです。

    そんな路面電車にひとつ大いなる疑問があります。路面電車の料金は一律170円。中ほどのドアから乗り、前のドアから降ります。何が問題かって、“一律料金にもかかわらず後払い”だということなんです。
    多くのお客さんが降りる駅では、確実に出口ドア付近で人が詰まり、長時間ストップします。170円という料金はおつりが必要になったり、複雑な料金システム(次号で説明)があるのでサクサクと進まないのです。

    終点の「すすきの」で何度か降りたことがあるのですが、本当に糞詰まり状態で(人を糞に例えてはいかん?)、小さい車両なのに全員降りるのに5分くらいかかってしまいます。特に終点では乗り込む人が並んで待っていますが、全員降りるのにひどく時間がかかるので、ずーっと待っているんです。冬だったら寒いっしょ!!
    とにかく交通機関でこれほど非効率的な風景はあまり見たことがありません。

    みんなそれがわかっているので、路面電車は一番前の方から席が埋まっていきます。うしろの席が空いていても前の方で立っています。前の方が早く降りられますから。
    何度乗っても降車時には糞詰まっていて(人を糞に例えてはまずい?)、車内で「何でこんなことになっとるの?」とイライラしてしまいます。

    そーです。イライラしてはいかんのが北海道なのです。
    ハイ解決。

    って、これで解決ってのも気持ちが悪い。
    何で前払いにしないのかなと、とても疑問に思うので、札幌市交通局にネットで意見を投書してしまいました。
    「頼むから前乗り前払いにしてくでー」と。だってこんな非効率なことってありませんよ。

    市電の非効率と言えば、降りる客の中には時々運転手に話しかけ、道を聞いたりしますと、親切にも(多分仕方なく)対応したりしてます(何度か遭遇しました)。のんびり感漂う市電なので声をかけやすいのでしょう。
    で、私が見た限りの市電の駅は、ほとんどが信号機(横断歩道)の手前くらいにあるので、目の前の信号が青になっているときに、降りる客が
    「1万円札しかないんですけど…」とか
    「あのー、このへんのアレ知りませんか…」と客がなかなか降りなかったりすると信号機が赤に変わってしまい、あーもーせっかく青だったのに、とイライラします。

    いけません。イライラしてはいけません。北海道なのですからね。

     

    ■おまけ情報その1

    市電は山手線のように環状になっています。しかし惜しいかな、ちょっと切れているのです。わずか400メートルほどの距離をつなぐことで環状になるのですが、このちょっとをつなぐのががなかなか難しいようです。
    とことん非効率。