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  • v391 ニンジン苦

    LINEスタンプ、買ってねっ!!

    いやぁ、畑の現地で撮った写真、見た感じでは、随分減ったように見えた「ニンジンの種」でしたが・・・これね・・・

    これですが、ビニールのジップロックに入れてみたら・・・

    このくらいあって、ちょちょっと目で数えてみると、1000粒はありそうなんですが、これをひとつひとつピンセットでつまむようにして植えていくには、50メートルの畝に20センチ間隔で250粒だから、それが4本、うーん、これ、1000粒で済むかな、2000粒くらいありそうにも見えますね。

    少々悪い汗をかいているところです。

    でもそれをしないで、いわゆる「スジ蒔き」をすると、どうしてもタネが接近するため、間引きをせざるを得なくなり、それがもったいなくて、昨年は必死に畝を増設して「移植」したわけです。結果、移植組のほぼ全てがグロテスクにグローしたグログロニンジンになってしまったわけです。

    まあ、そのおかげで、げーじつ家の「ちょくだい氏」による「枯れニンジン」という名作が生まれたわけですが、この、これ。

    これは売れちゃいました。参考見本です。

    手作りですので、2つと同じものはできませんが、税・僧侶込みで、え、僧侶じゃない、送料込で5000円で販売もしますので、ひとつ、欲しい方はメールでお問い合わせください。(メール

    電気ガス水道電話料金に苦しむ、ナオヒロくんへのカンパ(応援)となります。

    話が逸れましたが、去年、そのような大失敗によって、体力と時間が奪われてしまいました。今年は同じ轍を踏まないために、「間引き不要」「雑草取り不要」を目指し、1粒ずつ丁寧に「タネ置き」し「幅の細いマルチ」をすると決めたのです。

    前の号でも書きましたが、70メートルくらいの畝を作り、タネを1粒ずつ植えたのですが(この1粒を掴むだけでも時間がかかってしまう)、まだ1000粒はある。畝を増設しないとなりません。

    畝ができたら、マルチを切ってタネ置いて土をかける。1粒に15秒(無理だな)として、1分で4粒。1000粒植えるにはえーと、250分。4時間10分。倍あったら8時間。タネ植えるだけで丸1日か。太陽が出るだけでここの畑は下界より10度高くなり、2時間で死ぬ気温になりますから、早くやらねばやばい。しかも、ずっと腰を屈めるので、膝と腰に来る。涼しくても死ぬ。

    てことで、体のためには4日くらいかけよう。

    いつも想定外だ。

    しかしアレですね。このすっごく小さいタネ1個から、あのまずまずでかい1本のニンジンになるっていうのは、驚異ですね。タネを見てると不思議に思います。

    6月6日(木)早朝から2時間かけて畝を作っていきました。ところがすでに草が生えていて、こんな感じ。

    一面に草ボーボー。除草剤も農薬も使っていないから。

    草を引っかきながら、その草を緑肥として、畝作りを進めました。

    ところどころに野良芋が育っていました。それをよけながら。

    結局50メートルほど作ったところで時間切れ。今年は「春の地獄のニンジンタイム」が襲ってきているのでした。

    先日40度まで上がった気温は、この日の朝は11度。気温が高いと熱中症で倒れてしまいそうなので、逆に寒くてありがたい。

    4日ぶりに来た畑ですが、ナオヒロくんがあちこちの伸びて来た草を刈ってくれていました。

    これもなかなか大変な作業で、本当によく頑張っています。

    この草刈りには、ブヨの発生を抑える目的もあります。


  • v387 ニンジン

    2019年6月1日、いよいよ、作っておいた畝にニンジンの種を一粒ずつ蒔きます。このニンジンの種の袋を開けてみて驚きました。

    「うわー、こんなんだっけ」

    去年も蒔いたのに、ニンジンの種ってどんなのだっけ、という感じですね。
    確か小さいのがどっさり入ってたな、程度の。

    開けてびっくり。
    「そうだった、思い出した」(笑)
    何粒入っているのかわからないのですよ。細か過ぎて。

    なんていうか、「これ種かよ」っていう、もみ殻みたいなのもあって、それ1粒なのか、と。

    でもしょうがないので、種の周辺10センチ程度のマルチをカッターで十字に切って、そこに種を入れていきます。

    真ん中に一粒。この写真はわかりやすいですが、これを撮るまでに何度もその種の位置がわからないという状況が続きました。置いた瞬間に土の陰になったり見分けがつかなくなったりしました。

    一粒を掴むのが大変で、あまりにも小さいのは種じゃないのではないかと思ったり、この広い大地でミクロな作業をしながら、途方もない無限地獄に陥っているような気持ちでした。

    ひとつひとつ、ちまちまと進めていくのですが、膝と腰、足、肩、目にヤバさがやって来ます。

    この畝、50メートルくらいあり、25センチ程度の間隔で仕込んでいくのです。種は足りるのか、余るのか。

    気温はよくわからない。暑いけど風が涼しい。しかし風に吹かれると種が飛ぶ。吹くな。いや吹け。吹くと困る、吹かないと困る、という地獄の状況。

    50メートル達成して種は「大量に余っている」のでした。

    困惑。

    畝の端から南に20メートルほどマルチをかけてあり、そこも使い果たし、その先20メートルほどマルチをかけていないところに、一粒ずつ蒔いて行きましたが、途中で集中が途切れ、2粒3粒4粒が手からポロポロと落ちてしまったりして、いわゆる「失敗」状態となり、膝もガクガクで中断したのでした。

    次回、新たに畝を作り、同様にマルチをかけて、また一粒ずつ仕込んでいくことにして、この日はニンジンの作業は終えました。

    一方、ナオヒロくんは、しっかりと牛糞肥料を土に混ぜ込んだりして、きちんと作った豆的な苗を仕込んでいってました。

    バッチリですな。

    こうして・・・

    こうして・・・

    じわじわと畑を構築しています。

    さらにナオヒロくんは、貴重な種類の玉ねぎを、前代未聞の「無肥料」で「雑草を徹底的に排除する」方法でやるエリアに行き、草取りをしていました。ここではもともと農薬は禁止です。

    これもまた大変な作業で、手伝ったところ、目が回るのでした。

    この無肥料エリアにはEM培養液すら撒かないということで、ここ以外のところにEM水を撒きましたが、水が全然足りないのですよね、広過ぎて。

    そもそも水撒くだけで1時間はかるーくかかっちゃいますので。足腰が鍛えられるどころか、鍛えられる前に筋肉が死ぬのですよ。そしてこの日死んだ筋肉は、翌日の「森林ウォーキング」という、さらなる死が待ち受けていたのでした。

    続く。


  • v351  恐怖の芸術ニンジン

    ■恐怖の芸術ニンジン

    ニンジン
    掘り出した直後のニンジン。完全無農薬。まともな形のニンジンは3割程度だった。その理由は・・・

    こりゃあ500本じゃきかないな。10月14日に収穫したニンジンは、ニンジン畑全体の約半分。

    写真では分かりにくいですが、とにかくすごい本数なのです。それで半分。

    まともな、立派なものが150本ほどありました。そして、恐怖としか言いようのない形状のニンジンはその倍くらいありました。その恐怖ニンジンのほとんどが「ワタス、失敗しないので」、と言って移植したニンジンでした。100%に近い確率で、移植ニンジンはひねくれていたのです。

    恐怖としか言いようがない。

    この血も凍るような恐怖ニンジンは、半分はナオヒロくんが引き取ってくれました。逆にその形状が芸術的であったからです。
    そして残り半分のうちの5分の1は、東京にお住いの「でっちさん」が、恐怖におののきながら引き取ってくれました。しかしその恐怖から一刻も早く逃れるために、速攻で無農薬野菜をありがたがってくれる人々に分けたところ、大変喜ばれたということで、まずまず落着してくれました。でっちGJ!

    まともなニンジンは畑にはもう少なくなってしまいました。残っているほとんどは、この恐怖ニンジンと思われます。移植した畑から掘り出すのが怖くて採るのをやめたからです。
    それらもそうですが、今回収穫してまだ残っている恐怖ニンジンを処理していかなくてはなりません。100個はあります。

    それらの恐怖の芸術ニンジンの一部を、とりあえず、ザックリと皮をむき、彫刻物のようにしてみました。

    恐怖感は消えたニンジン

    おお、普通だ。これはいいぞ。と思いましたが保存がきかない。冷蔵庫にはとても入りきらない。この作業は量が多すぎてとてつもなく時間がかかり、手が痛くなる。どうしよう。

    「そうだ、ジュースにしよう」

    ジュースなら形状関係ない。しかもまだちょっと土のついたニンジンは少しは日持ちするので、1日4〜5個を使って毎朝飲めばあっという間になくなるし、飲む分だけカットするから手も痛まないし、何よりも体にも良いはず。一石四鳥のお得感です。ミキサーさえあれば。

    しかし、薬のようなニンジンで作るジュースは甘みが少なくてゲロマズじゃなかろうか。でもやってみなくちゃわからない。ということで、安くて高性能のジューサーを手に入れることにしました。手に入ったらジュース報告をしようと思います。

    それから、越冬ニンジン、あるいは雪の下ニンジンというものが実際に作られていて、それはそれは甘みが強くなって美味しいのだそうです。まだ畑に残っている恐怖ニンジンは200本ほどあり、越冬させることにしました。

    さてどんなことになっていくのでしょう。

    それとこのニンジンは2種類あって、2種類とも固定種なので、種を採取して、また収穫することができます。もうそろそろ雪が降ってくるのですが、トウが立っていない、花が咲いていない状況で、花待ちです。
    調べてみると種採りがまた面倒で、げんなりしています。しかしなんとかせねば。

    ニンジンの話はまたあとで。