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  • v156 大人げない/愉快な札幌85-ネタ切れ

    ■大人げない

    札幌
    イベント盛りだくさんの四番街まつり

    夏になるとほとんど毎週どこかで祭りをやっているんじゃないかと思えるほど、いろんな祭りが開催されています。

    今回は昨年まで行ったことのなかった「四番街まつり」に足を運びました。言ってみれば札幌で一番賑わってるところで、土日に渡って飲んだり食べたり遊んだり、今後のさらなる繁盛を願って神輿を担いだりするお祭りです。
    …多分。

    この祭りのために作られたチラシには、無料でわたあめやポップコーンがもらえたり、射的や金魚すくいなど、無料で遊べるチケットが6枚もついていまして、無料なので何かやってみることにしました。

    まず、あまり難しくない「千本釣り」というのをやりました。これは束ねられた紐があって、適当に1本を選び引っ張ると、紐の先に吊るしてある賞品がもらえるというものです。しかしその約半分には「はずれ」と書かれた紙が吊るしてあります。

    並んでいるのはほとんどが子連れの家族か、友達同士で来ている小学生でした。ここに働き盛りの40代の夫婦が並んだわけです。異色であります。

    遠くから見ていると、やはり半分の人はその確率通りはずれを引いていました。前の家族は子どもが3人で、3人のうち2人がはずれ。一番小さい坊主がはずれを引いてガッカリしている様子がちょっと可哀想でした。

    自分たちの番になり、2本選んだ紐を引っ張ると、それは両方ともアタリで、ひとつはちょっといい感じのおもちゃでした。後ろから子どもの声がしました。

    「あー、二人とも当ててるよ」

    しょーがねーだろっ、当たっちゃったんだからっ!! と思いつつ、ハズレを引いた子どもを横目に、大人げなく喜びながら立ち去りました。というか、ハズレを引いた子どもにあげようかとも思いましたが、それもまた何だか傲慢な気がして、しかもこれはそのモノが主体ではなく、当たる感覚を享受するものであり、モノをあげたところでその坊主は本当の喜びを味わえないのであります。(理屈っぺーっ)

    当たっちまった賞品
    水鉄砲のおもちゃと、変なお菓子が当たった。

    それから過去に一度もやったことのなかった「射的」の列に並びました。とにかくもうほとんど子どもばかり並んでおりました。そこにちゃっかり大人が2人並んだのです。異色であります。

    30センチくらいの長い銃身の先にコルクの弾を詰め、空気の圧力で飛ばします。一人3発打つことができます。何段かの棚にいろいろとチープな賞品が並べてあり、それを狙います。

    通常は倒したり落としたりするともらえるところ、今回はゆるいルールのようで、当てさえすればもらえるみたいでした。しかし見ていると当たるのは1~2発で、倒したり落としたりは出来ていませんでしたから、難しいのかなと思って見ていました。

    さて、自分たちの番。まずは連れが打ち、やはり2発外して1発を当てました。ひとつ賞品をゲットしました。次に私。初めてとは言えただ当てるだけでもらっちゃうのは大人げない気がしました。

    「当てるだけでいいんですか?」
    「お祭りだからね、いいよ」
    「あのー、厳しいルールでいいですよ。倒すか落とすかで」
    「そうかい。じゃあ大人ルールでやりますか(笑)。倒すか落とすかして、1つ倒しただけなら賞品は無し、2つ倒せば賞品はその中の1つ、3つなら2つあげます。それもお渡しする賞品は私が選びますからね」
    「あ、はい」『うーん複雑なルールだなぁ。まあいいや』
    「どうぞっ」

    私はとてもチープなおもちゃの指輪セットを狙いました。先にやったどこかのお母さんが取っていて、ちょっと羨ましく思ったからです。その指輪セットはまだ5~6個ありました。そのうちの中段の一つを狙いました。

    パーン バシッ ボトッ

    お見事っ!! 狙い通り指輪セットを倒し、しかも棚から落としました。
    「おー、すげー、さすが大人は違うっ」
    と後ろから子どもの声がしました。一応ガッツポーズをして喜んでみせました。しかし、大人ルールなのでこれではまだもらえません。少なくとももう一つ倒さなければなりません。上段に置いてある同じ指輪セットを狙いました。

    パーン バシッ ボトッ

    これまたお見事!! 狙い通り指輪セットを倒し、しかも棚から落としました。
    「おー」「すごーい」という歓声。
    「おにいさん、悪い人だねぇ」と店の人。
    一応私は「やったー」と声に出しました。これで一つはゲットです。そして最後の1発。下段にあった同じ指輪セットを狙います。

    パーン バシッ バタッ

    エクセレント!! 狙い通り指輪セットを倒しました。
    「おーすげー」「大人げねぇ」(子どもの声)
    『えーっ?』(うーん、大人げなかったかなぁ)
    「おにいさん、大人げないなーははは。じゃ2つね。えーと、こっちで選ぶよ。あ、全部同じやつか…(汗)」
    何だか大人げない大人買いみたいな感じになってしまいました。

    指輪セット
    見事にこの指輪セットを棚から落としたのです。
    ロマンチックなリングでプリンセス気分に、と書かれています。

    珍しく何をやってもうまく行き過ぎてしまうので、かえって子どもたちを悲しくさせているような気がして、無料券を使って何かやるのはやめることにしました。

    ぶらぶらと歩いていたら面白いものを発見しました。それは似顔絵コーナー。
    2人の女性が座っています。面白いのは、そのうちの一人が「紙粘土で作る立体似顔絵」を作っていたのでした。しかも無料。私は普通の似顔絵と立体似顔絵の両方お願いしたのでした。

    普通の似顔絵には“少女漫画の主人公風”に、立体似顔絵には“二枚目風”にと頼みました。結果からいえばその意図は全然汲んでくれてませんでしたが、普通の似顔絵の方はとても気に入りました。私の想像をはるかに超えた似顔絵で楽しくなりました。
    立体の方は、メガネが作りにくいようで、変になってすいません、と謝られてしまいました。いえいえ、メガネが変とかいう問題ではないですよ。できた似顔絵が変なのかな、ってそれまあ似てるのかな、できれば似てないと言ってほしいかな。

    立体似顔絵作成中
    こうやって作ってくれました
    立体似顔絵
    ふふふ、二枚目風って頼んだのに…。完成です(笑っちゃダメよ)

    連れが誰かに似てると言ってからこう言いました。あ、そうそう、南海キャンディーズの山ちゃんだっ。(えーっ?)
    というかこうやって写真にすると鳳啓介(おおとりけいすけ)っぽくない?

    ちょい複雑な気分。でもまあ、この立体似顔絵はアイディアとして面白いし、決してイヤな思いもありません。気に入りました。普通の似顔絵の方も気に入ったので、プロフィールの画像に使用しました。良かったら見てください。

     

    ■第85回 愉快な札幌大発見:ネタ切れ

    ネタ切れですが、最近、ちょっとした山道を歩いていたら、こんな顔を見つけました。

    顔

    いやー、顔ですねぇ、顔。札幌と関係ないですが…。


  • v152 札幌まつり/愉快な札幌81-べろべろ

    ■札幌まつり

    中島公園
    中島公園会場

    何気なく出かけていった中島公園。たまたま祭りで出店が並び、人でごった返していました。もう100年以上の歴史を持つらしい「札幌まつり」が、気がついたらやっていたのでした。

    北海道神宮例祭というのが正式名称のようです。毎年6月14~16日に決まっているのか、確か昨年は平日でした。今年は土日月と、土日にうまくハマり、大勢の人が祭りを楽しめたと思います。

    その土曜日、公園へ行く前、札幌の町を笛や太鼓でピーヒャラドンドンわっしょいわっしょいと賑やかに練り歩いている音が聞こえていました。神輿かな。

    神様の行事の詳細はよく分かりません。お祭り会場はといえば、たこ焼きとかクレープとか焼きそばを食べたり、くじ引きで安っぽいおもちゃをもらったり、金魚やカメをすくったり、お化け屋敷で悲鳴を上げたり笑ったりして、まあそれだけのことです。

    でも初老にもなると、クレープは食べたくないし、金魚やカメをすくってもその後のことを考えるとやりたくないし、お化け屋敷でキャーキャーってならないしで、そんなに楽しみってもんでもないです。というか、子どもを喜ばせる行事なのかも知れませんね。

    ただひとつだけ気になるものがあります。こんな店のおもちゃです。

    札幌祭り出店
    これはもうたまりませんね。この安っぽさは最高ですよ。というか自分喜んでるじゃん。確か去年もちょっと買いました。プラスチック製の野菜と魚を。

    で、今年もちょっと買ってしまいました。これですっ。

    札幌祭り買い物

    口のあるキティちゃんには笑いました。私としては奥のピンクとグリーンのワイングラスがお気に入りです。有毒物質がにじみ出てこないことを祈りつつ。本当にこれでワインを飲んでみようかと思っています。

     

    ■第81回 愉快な札幌大発見:酔ってベロベロ

    酔ってベロベロ

    前回の「べろべろばー」つながりで。
    「酔ってベロベロ」
    店名ですからね、これ。


  • v117 市民のための祭り/愉快な札幌47:遊ぶべ

    ■市民のための祭り

    人だかり
    朝からこんな感じ。

    札幌の祭りと言えば、“雪まつり”や“よさこいソーラン祭り”が有名です。
    しかし、その大規模な祭りには何かが足りない。

    それは、地元に根ざした庶民的な泥臭さであります。まあ、冬場は凍ってて泥がありませんけども…。札幌の大規模な祭りはあまりにスマートであります。

    そんな札幌で、泥臭くてエキサイティングな祭りをこの日曜日に発見してしまったのです。多分札幌のごく一部の人以外、誰も知らないような祭りで、やって来る人々はおそらく99%が近所の札幌市民と思われます。しかしその割にはびっくりするくらいの人が集まるのです。

    それはあの地下水(日本酒の仕込み水)を無償で提供している千歳鶴が主催する、「丹頂蔵まつり」なる祭りであります。今年で7回目の「歴史も伝統もない」祭りです。

    行列
    どうですかこの行列。建物は千歳鶴の巨大な酒蔵です。
    開場の10時少し前に行ったら、すごい行列でびっくりしました。

    なぜこんなに人が集まるのでしょう。
    うすうす勘づいている人もいると思いますが、そーなんです、いろんな特典があるからなんです。米や味噌や酒がタダでもらえちゃったりするんです。

    まず、先着500名に米(450g)が振る舞われます。この米をゲットするために我れ先にと早くから行列になるのです。我が家(2名)は、なななな何と、498人目くらいだったようで、「はーい、ここまででーす」と言われた後ろから2番目と3番目でした。いやー、迫力満点ですっ。祭りだ祭りだぁ。米ゲットだぁ。(ちょっと悲しい)

    それから入口でスタンプラリーのチラシが渡されます。この狭いエリアの4か所にスタンプがあり、全部押すと景品と交換してくれるのです。もうみなさん血眼(ちまなこ)になってスタンプのところに行列となります。
    行列の嫌いな私は、並ぶのをやめ、日本酒の試飲コーナーへと行きました。意外と空いています。酒目的の人は少ないようです。

    さすがに地酒だけあってうまい酒でした。

    近くには野菜や果物の産直販売コーナーがあったので、100円のキャベツを買いました。それからもともと欲しかった「米」を10キロ買いました。いい米が格安なのです。すぐに買わないと売り切れてしまうと思い、後先考えずに買いました。

    もらった米、でかいキャベツ、米10キロ、を持ち歩きながらスタンプラリーをします。これはもう祭りのアドレナリンと、試飲の酒の力が原動力になります。

    しかし、タダで飲める“甘酒”や“ぶたじる”は手も塞がっているし、さすがに断念しました。どこも行列で、人でごった返していました。祭りですねぇ。(祭りかな…)

    その後、どうにかスタンプを無事に集め、景品との交換所に行きました。景品は「みそ」か「日本酒」か「甘酒キャンディー」のどれかを選べます。ここは迷わず

    「日本酒ください」

    ということで、1本500mlの日本酒2本ゲットです。この酒がまた変わっていて、スイートオリゴ酒といって、パイナップルのような香りがする日本酒なのです。うんまいです。うまくて危険です。うーんさすが酒メーカーの祭りは気前がいい。

    そんなわけで、まるで配給のような祭りに酔いしれた日曜日でした。

    よさこいソーラン祭りのように踊りは踊りませんけれども、みなさん、景品に踊らされておりました。(こんな終わり方でいいのかっ??)

     

    ■第47回 愉快な札幌大発見:あそぶべ公園

    遊ぶべ公園

    あそぶべ = 遊ぶべ = Let’s play = 遊ぼうよ

    おそらく、「あそぶべ公園であそぶべ」と言って親子が2組ほど、朝の9時くらいに遊びに来てました。小さい公園ですが、子どもにとっては「遊び所満載のあそぶべ公園」と記憶されるのでしょう。
    みんなもここで遊ぶべ。


  • v107 タヌキ祭りで/みちおで食す/愉快な札幌37:もつなべ

    ■タヌキ祭りで

    にぎわう狸小路
    にぎわう狸小路

    狸小路はなぜタヌキなのか調べてみたら、昔実際にタヌキが出没したという説と、夜な夜な街頭に立つ風俗な客引き&お姉さんたちの騙しの手口をタヌキに例えたという説がありました。
    風俗系は別の「通り」に、ここでは扱えないダジャレの総合カタログのように店名を連ねております。(マツタケキヨシとか明日のニョーとか…。私はちょっと近寄れません。狸小路は健全です)

    先週の土曜日に、狸小路の年に一度のお祭り「狸祭り」(1日限り)がありまして、約1kmに渡って飲めや歌えや踊れやで大勢の人が集まり賑っておりました。

    ところどころで小ジョッキ程度の量のビールを100円で振る舞っているのですが、それらはなぜかアサヒビールです。札幌なのにサッポロビールは200円なんです。(安いけど)
    地産地消が声高に叫ばれている今(今年)こそ、サッポロビールを100円で飲ませてくれるべきではないんですか、と貧乏くさいことを思ったりしました。(我ながらせこいっ)

    この日の目的は、変なものばかりを売っている店に行くことでした。袋に詰め放題で100円というセールのチラシを見てのことです。

    そこには実際、私が普段から求めている、ものすごく雑でチープなおもちゃ類がいろいろありました。100円の袋より一回り大きい500円の紙袋(約25×15cm)を買い、誰も買わないようなつまらないおもちゃを詰め込んだのでした。

    詰め放題
    この3~4倍袋に詰めました。左側の「笛」はケバだらけで、最高にチープです。

    私の札幌の知り合いはほとんど飲食店関係者なんですが、この日は狸小路でロシア料理店を営む店主にバッタリ会いました。(狸小路なので会ってもおかしくはないのですが)
    とにかく引越してから2年半、道端で知り合いに出会う機会なんてほとんどない日々でしたので、ようやくこの土地に馴染んできたような気がして嬉しく感じました。

    帰宅してから、袋に詰めたくだらないおもちゃの一群を見て、あっと驚きました。

    知り合いそっくりの人形

    そこには、狸小路の道端で会った店主にそっくりの人形があったのでした。

    うーん実に良く似てる。

    左手で鳩のような鳥の首を握りしめていて、何気にスゴいです。

    店長、これお店にどうですか。メール頂けたらプレゼントしますよ。
    (私信)

     

    ■今年の愉快な札幌大賞記念企画、実際に行ってみた

    ほっかいみちお

    先週、ここの北海ホタテ弁当を食す目的で行ってみました。やはり居酒屋でした。完全に居酒屋でした。弁当屋ではありませんでした。
    店は地下にあり、そこそこ広くていい感じのお店でした。刺身が売りのようです。

    「あのー、チラシで見たんですが、ホタテ弁当ってありますか」
    「ちょっと待ってください」(立ち去って聞きに行く若い女性店員)
    「…今日はホタテ入ってないんですよ」
    「ゲロッ」

    というわけで、私が見たチラシはもうかなり古くなっていたようです。それはもうあきらめ、お酒を頼んでみました。刺身にはやはり日本酒。好きな銘柄が目に入りました。

    「田酒ください」 (青森の名酒です)
    「ちょっと待ってください」(立ち去って聞きに行く若い女性店員)
    「…田酒なんだけどぉ…」
    「…」(目が点の私)
    「…」(ハッという表情の若い女性店員)
    「 なんですけどぉ…」
    「…」(そうそう、ため口じゃダメだよね)
    「切らしてます」
    「ゲロッ」

    というわけで目的のホタテはない、ため口を聞かれ、飲みたい酒も切れ、散々なスタートを切ったわけですが、「本日の限界に挑戦」みたいな一品があり、その「380円のイカ刺し」を頼んでみました。これがまたスゴくて写真載っけちゃいましょう。

    イカ刺し

    赤いのは“チップ(姫マス)”のルイベなのでそれは割り引いて考えても、380円でこの量にはびっくりしました。イカ一杯内臓まで丸ごと使っていて1人前ですからね。

    突き出しも選べたり、木曜日がチューハイ1杯100円(オールタイム)、土曜日は刺身が1品150円など、一瞬のため口以外は、素晴らしく頑張っているお店でした。

    そしてさらに驚愕のキャラクターがっ…

     

    ■第37回 愉快な札幌大発見:もつ鍋男(もつなべお)

    もつなべお

    あやうく先週決めた「愉快な札幌大賞」が揺らぐところでした。ま、W受賞でもいいのですが、「ほっかいみちお」ならぬ「もつなべお」がいたのです。顔がまったく同じです。双子なんでしょうか。
    ひょっとして他にも何かあるのかも知れません。
    これは楽しみになってきました。