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  • v219 坊主と外道/北見発見伝:明言

    ■坊主と外道

    チカ
    チカ

    勤労感謝の日。久しぶりに何の用事もなく、久しぶりの晴天ということで、ちょうどチカが釣れているという噂があり、50km先の能取(のとろ)湖へ向かいました。
    オホーツク海とちょぴっと繋がっている湖です。

    釣り糸に7つもの針が付いている竿を使います。針には赤っぽい色がついていて、疑似餌(ぎじえ)的な感じなので、気持ち悪い虫を付ける必要はありませんが、虫を付けた方が良く釣れるようです。
    良く釣れるようにと、赤く着色されたウジ虫のような気持ち悪い虫を付けてチカ釣りを始めたのですが、2時間経っても1匹も釣れなかったのでした。釣り客は20組以上来ていましたが、誰も1匹も釣れていませんでした。

    『このままでは坊主で終わってしまう』
    (坊主とは1匹も釣れないことを言う釣り用語)

    能取湖
    釣り客がズラリ(11/23)
    能取湖で釣り
    寒いのでこんな風にして車で暖をとって待ちました

    待てど暮らせど釣れないのでとっとと諦めて、急きょ、西側にあるサロマ湖を目指し出発しました。
    25kmほど移動すると、富武士(とっぷし)という、一瞬「武富士かっ」みたいな名前の町の港がありました。北海道は変な地名が多いです。
    釣り客は、6人ほどの家族らしい一組だけいて、港はガラーンとしていました。

    地図
    1が能取湖で、釣り場は赤丸のところ「卯原内」(うばらない)。
    2がサロマ湖で、釣り場は赤丸のところ「富武士」(とっぷし)。
    緑の丸は私の住まいのある北見。

    地図では近く見えるのですが、実際に移動しているとやけに遠く感じます。道はうねってるようで長い直線道路が多く、ゲンナリする距離感なのでした。とは言え、快晴で、交通量が少ない気持ちいい道路でした。

    富武士の港
    漁港・富武士
    富武士の港
    奥の方にかすかに写っているのが、どこかの家族っぽい人々。

    その家族っぽい人々は、時々キラキラ光る魚を釣り上げていました。だいぶ前から釣っていたのか、かなりの数を釣り上げた様子。
    やっと釣れそうな雰囲気が高まる中、ついに、魚が食い付いたのでした。釣り上げるとそれはチカではありませんでした。

    「なんじゃこりゃあ」

    そのどことなく見覚えのある形は、何とサンマなのでありました。ちょうどチカと同じくらいの20~25cm程度の子どもサンマです。

    「この外道がぁ」
    (外道とは、狙いと違う魚が釣れることを言う釣り用語です)

    しかし、外道というほど残念感は無く、むしろ良かったとさえ思いました。こういう時は“うれしい外道”などと言うそうです。

    富武士で釣り
    矢印の先には釣れたサンマが2匹。
    富武士で釣り
    カミさんまでもが次々にサンマを釣り上げる

    釣れ始めると、気持ち悪い虫を付けるのもイヤで面倒なので、エサなしにしてみました。それでも次々と引っかかって来るので、思わず笑ってしまいました。
    群れが時々回遊して来るのでしょう。釣れなくなるとピタリと止まり、釣れ始めるとどんどん釣れました。(エラやシッポに引っ掛かってたり)

    私は釣りはあまり好きじゃありません。
    釣りは、私にとってはひとつの訓練なのです。近い将来の様々な危機に備えて、ほんの少しでも食料自給するための訓練なのです。畑もそうです。でもどうせなら楽しみつつやろうというお話なのでした。

    魚といえども、やはり殺す瞬間というのはイヤなもんです。できればすでに美味しそうに調理されているものを、ニコニコ笑って食べたいな。(苦笑)
    というか、逆に命を食べる、その有り難みを感じ取れるので、釣りや猟は経験すべきかも知れません。そして無駄な殺生はいけないと感じます。

    釣りは1時間ほどでやめました。小さいサンマなのでご近所にお裾分けするようなシロモノでもなく、食べ切れずに余って捨てるのは罪深い。あまり過剰に獲るのはいかがなものかと。

    さんま
    ていうか多いだろこれっ!! ピカピカの子さんま34匹

    いや、まだまだ釣れそうだったんすよ。

    さてここからは毎度の料理教室です。
    この小さいサンマは脂が乗っていません。焼いて食べても身が少ない。そして34匹。これはっ、と思ったのは「なめろう」です。

    子サンマは20匹ほど用意し、アタマを切り落とし、この新鮮なアタマは猫にやります。猫たちはフガフガ言ってめちゃめちゃ喜んで食べてくれます。キャットフード代が浮きますね。

    次に、身を3枚に下ろします。中骨は無駄にせず、油で揚げてスナックにします。
    身の小骨のある部分は落として捨てます。申し訳ないっ。
    身の皮を剥ぎます。そして皮は捨てます。残念ですっ。

    身をざく切りにして、さらに細かく切って塊にしていきます。そこにあらかじめ用意しておいた「A」を混ぜ込んでいきます。

    A:しょうがのみじん切り、ネギのみじん切り、シソのみじん切り、味噌、それぞれ適宜

    2本の包丁で叩くようにして混ぜ込みながら練り物のようになるまで叩き切ります。ドラムを叩くようにドコドコドコドコドコっと。

    結果こうなりました。

    さんまのなめろう
    子サンマ約20匹分。

    見た目はともかく、これが新鮮なだけに抜群に美味いのでした。脂が乗ってないのも良かったようで、ベタベタ感がなくて、もちもちして、あらかじめ用意しておいた日本酒にピッタリ。

    ついでに数匹、焼き魚にしてみました。

    焼きさんま
    焼き子サンマ

    いやー、写真撮る前に食べてしもうた。(笑)
    さすがにパサパサして美味しくはなかったですが、マズいわけではなく、一応食べることが出来て良かったです。
    それから煮物にもしました。保存食として油漬け(オイルサンマー)も作りました。どちらも小骨が少し邪魔ながらも、一応美味しく出来ました。でもやっぱ「なめろう」が最高でした。

    外道に感謝。

     

    ■北見発見伝:明言

    言葉というものは、「~かも」とか「~のはず」とか言うより、キッパリと「です」「ます」と言う方が気持ちいいですよね。そんな看板があります。

    します

    断言していますね。

    で、何を・・・。


  • v216 ヤマベ、イチゴ、昆虫、ちゃめ

    ■ヤマベ、イチゴ、そして…

    渓流釣り(筆者の妻)
    渓流釣り(筆者のカミさん)

    その後はいろいろな祭りがあったり、車で速度超過で警察に捕まったり、36年ぶりの友達に会ったりしましたが、ハヤシ君のことを書いても誰も知りませんし、他に特別なこともなく、今回もまた、畑とか魚とか、そんな話です。(笑)

    8月6日、川に魚を釣りに行きました。と言っても、行って間もなく雷光がピカピカしてきたので、13匹のヤマベと1匹のアメマスが釣れたところで引き返してきました。
    その後、ものすごい雨が降り、畑がまた水浸しになり、トウキビが15本全部倒れてしまったり、撒いたばかりのホウレンソウの畝(うね)が崩れて、種が流されてしまったり、散々でした。

    というか、つまらん話ばっかりで申し訳ないです。

    一応、毎日ルッコラのサラダや、コリアンダーや春菊やミツバやシソなども生でサラダで食べたりしている話や、キュウリやナスが採れて美味しいっていうつまらない話、イチゴも出来て毎日のように食べていたというつまらない話、ズッキーニの花が咲いてもうすぐ実が付きそうだっていうクソつまらない話、などを写真を交えて書こうかと思っていたのですが、今書いた以上に発展した話などないので、別の話題にしましょう。

    その前に一応、ヤマベの写真。

    ヤマベ
    こんな模様

    それと美味しかったイチゴ。色味的にキレイなので写真載せます。
    野良イチゴで、庭のあちこちで勝手に実が付いたのでした。買って来た苗のイチゴはほとんど食べられませんでした。自然に放置してあるイチゴやニンニクは非常に強いです。

    イチゴ
    先月中頃あたりまで2週間くらい毎日採れました(7/9)

    さて、こうなったら虫の話にしましょう。(魚や野菜の話とさほど変わりませんが)
    ま、野菜の話よりはきっとインパクトがありますから。

    去年はナミアゲハの幼虫が、山椒の木に大量に居着いて、葉っぱを食べ尽くしてしまい、山椒の木は今年、死んでしまいました。
    そうしたら、その周りに生えているミツバに、キアゲハの幼虫がいたのです。

    キアゲハの幼虫
    キレイですね。え、キモい?(7/13)

    ナミアゲハの幼虫に比べると、より派手で不思議な感じがします。神秘的ですらありますね。これがアゲハになるんですからね。

    キアゲハの幼虫
    (昨年の写真)ナミアゲハの幼虫もキレイですね。え、キモい?

    それよりも今年は去年に比べると、ワケの分からない虫がいるのです。今年は葉もの野菜を多くして支柱を減らし、畑にクモの巣が作られにくい構造にしたのです。クモの巣が少ないせいかどうかは分かりませんが、なぜかテントウ虫が増殖しているのです。
    それもいろんな種類のテントウ虫。

    テントウ虫。
    テントウ虫。

    他にもやたらと小さいテントウ虫とかいるんですが、写真には撮っていません。
    毛虫やイモムシ系もいろいろ存在しております。中でも不思議なヤツはこれ。

    へんな毛虫
    ギャー!! へんな毛虫

    多分「蛾」になるんでしょうね。しかしまあ不思議な形をしています。

    さてさて、ところで、よく見かけるのは「ダンゴムシ」です。いっぱいいます。気持ち悪いので殺してしまいたいのですが、殺すのもちょっとアレでできません。
    ところがダンゴムシのフンは土壌を良くするらしく、居てもらった方が植物には良いので、そもそも殺してはいけないのでした。無駄に生きている生物などいないのであります。

    さて、さっきから「ダンゴムシダンゴムシ」と書いていますが、うちにいるヤツは「ワラジムシ」だと言うことが最近分かりました。まずはご覧ください。

    ワラジムシ
    キモすぎるので生々しさを弱める画像処理をしました。

    大抵は集団でいるので本当にキモキモです。実は「ダンゴムシ」も「ワラジムシ」も同じ形らしいです。こいつがなぜ「ワラジムシ」なのかと言うと、丸まらないのです。

    突っついたりした時にクルーンと丸まって団子のようになるのが「ダンゴムシ」で、突っついてもアタフタと動き回るだけのヤツは「ワラジムシ」というのだそうです。

    木の枝や割り箸で突っついてみたら、ウチのヤツらは確実に「ワラジムシ」でした。
    昔からダンゴムシと言ってきたので、ちょっと違和感があります。やはりワラジよりはダンゴの方が言いやすいです。(どうでもいい)

    ワラジ
    ワラジ
    ダンゴ
    ダンゴ(やっぱこっちの方が良い)

    最後に、最近の「ちゃめ君」の写真です。こいつは他の猫を見るとやたらとでかい声で威嚇するので、最近は「ちんぴら」と呼んでいます。

    ちゃめ
    事務所の窓辺でまどろんでいます。
    ちんぴら
    すぐ威嚇する「ちんぴら顔」のちゃめです。

    目が金色なので一応、金運猫、ということにしています。
    金運無さそうな感じですけど。


  • v204 食物連鎖を体感

    ■食物連鎖を体感

    アゲハの幼虫
    アゲハの幼虫(7/2)

    裏玄関を出たところに、高さ1メートルもない山椒(さんしょう)の木があり、邪魔なので切ることにしていたある日、でっかい緑色のイモ虫的な生物が目に留まりました。

    「なんだっぺよ」(なんでなまる)

    アゲハの幼虫でした。よく見ると、それは7~8匹も居て、周辺にいろんな植物が接しているのに、山椒の木の葉っぱだけを食べているのでした。

    アゲハの養成所となっているこの木は切れないと思いました。1本しかない山椒の木を切ると、この周辺からアゲハがいなくなるかも知れません。この木は大切な役割を果たしている可能性がある。

    チンゲンサイ
    久々に晴れた日、チンゲンサイをゲット(7/14)

    そんな発見のあった頃、畑の作物は、1か月以上も晴れ間がほとんどなく、寒くて、天候がひどく悪かったにもかかわらず、キュウリ、ホウレンソウ、ルッコラ、とうがらし、チンゲンサイなどが食べられるくらいになっていました。

    川魚の釣りが解禁になった7月1日に、73歳になる父がヤマベを釣ってきました。
    中にはまだ生きているヤツがいます。
    魚をさばくのですが、腹を切って内蔵をえぐり出すわけで・・・

    「魚が限界だっぺよ」(なんでなまる)

    鳥も豚も牛も、自分でさばけといわれてもそれは無理な話だと思うのです。

    ヤマベ
    ヤマベとアメマス(7/1)

    自給自足を目指す私としては、自分も釣り名人にならなければなりません。そこである土曜日に、近所の川へ行きました。(車で20~30分)
    不運なことに川は雨で増水し荒れ狂い、水が濁りまくっていました。それで支流の上流へと移動して、どうにか釣り糸を垂れることが出来たのでした。

    結果は、ちっちゃいヤマベが4匹ほど。(写真もない)
    魚には「すまねぇなぁ」と思うものの、釣れた時はちょっと嬉しかったり。まあ、小さな収穫だが生きるための大きな一歩、というところでしょうか。

    そうこうしてるうちにウチの山椒の木の脇で、アゲハが羽化しているところを発見しました。

    アゲハが羽化
    アゲハが羽化(7/19)

    あいにく天気が悪く、乾かないのか、羽が伸びるまでパタパタしていました。何時間か経ってようやく飛び立って行きました。その間に鳥に狙われたら食われてしまうのでしょう。過酷でありますね。
    数日後にまた数匹が羽化し、そのまた数日後にはアゲハが山椒の木の周りに戻ってきて、ヒラヒラ舞っているのでした。またここに卵を産みつけるのかも知れません。

    でかキュウリ
    でかキュウリ

    7月31日。「どこまで育つか実験」で、穫らずにいたキュウリをもぎました。そろそろ食べないとダメになるような気がして。
    長さは45cmもありました。このビア樽みたいな猫の名前は「デカ」です。デカとデカキュウリを並べてみました。
    キュウリはとにかくよく育ち、次々に収穫できています。
    (デカキュウリは美味しく、腹一杯になりました)

    ひと月前、やや閑散としていた畑はいつのまにか鬱蒼としたジャングルのようになっていました。

    ジャングルのような畑

    左下はズッキーニ、左にトウモロコシ、中下はカラーピーマン、真ん中にキュウリ、右にトマトが写っています。
    この雑然とした雰囲気を醸し出している一番の原因はトマトにあります。実は、トマトの育て方で、「1本立ちさせる」とか、「わき芽を摘む」とか、「5段くらいで止める」とか書かれていた情報はあったのですが、よく理解できなかったのでした。

    「どこを切るのかわかんねーじゃん」

    育ってきたら考えよう、程度に構えていたら、いつのまにかモッサリと。

    親戚のおばちゃんがやってきた時に、「トマトのわき芽が良く分からないので教えてほしい」と言うと、秒速3mで畑に向かい、即座に、落胆しつつこう言ったのでした。

    「ああぁ、育ち過ぎだわ!」

    そして枝をポキポキ折りながら、わき芽のことを教えてくれました。

    「いいかい、わき芽はこれっ!! こういうのは取るっ!!」ポキポキ
    「この枝、全部無駄」ポキポキ、ポキポキ
    「これもわき芽!!」と言った直後
    「あ、キュウリだった」(明らかにミス)
    「この太い枝は全部わき芽!! 実もついちゃってるし、しょーがない、ほっとこう」

    後日、おばちゃんが訪ねてきた時、「あのトマトは無理だわ、残念だけど」とボソッと言ったのでした。おそらく赤くならないだろうと言うのです。育ち過ぎていて実に栄養が回らないらしいのです。

    しかし以前、「自然農法」について書かれたものを読んで、人間の手をほとんど加えない方が美味しいものが出来るとか、現代の農法が大量生産のために歪められているとか、常識は間違えているとか、「別の理論」もあるわけで、この際、せっかくだからトマトは実験として、ダメと言われるモッサリ農法を続けようと思ったのでした。

    「実践の失敗から学ぶのだっ!!」

    と思っていたら、ある日、父がこりゃダメだと言って、トマトの実ごと枝をポキポキ折って、少しスッキリさせてしまいました。中途半端な実験になってしまいました。

    ホウレンソウとウリハムシモドキ
    害虫 on ホウレンソウ(7/21)

    「なんだこの虫は!!」
    「黄金虫じゃないの」(妻)
    「黄金虫は違うじゃろ、ホタルっぽいが・・・」
    「ホタルなワケない」

    それはウリハムシモドキでした。なんだよウリハムシモドキって、普通に名前が分かるわけない虫って、みんなどう思う?
    ホウレンソウ、インゲン豆、チンゲンサイ、シュンギクのところに、こいつらがはびこっていました。とところがこいつらは、マリーゴールドが大好きらしく、ちょうど害虫対策で植えたコンパニオンプランツ「マリーゴールド」に見事に集中していたのです。

    マリーゴールドにたかるウリハムシモドキ
    マリーゴールドに集まるウリハムシモドキ(8/1)

    しかし、周辺の野菜にも付いてしまうので、少し殺さねばならないなと思いました。しかし、何だか可哀想で虫が殺せません。ゴキブリであれば完全に死を確認するまで徹底的に薬剤で殺害しますが、例えば嫌いなクモだって、その存在は必要な存在であり、それを気持ち悪いという理由でガスガス殺せば食物連鎖が崩れ去って行くのです。だから無闇に殺してはいけない。
    でもゴキブリだけは例外。ぶっ殺す。ワナワナ。

    ウリハムシモドキもここに居る理由がある。人の都合で殺してはならない。

    やがてウリハムシモドキはマリーゴールドを食いつくし、豆やホウレンソウに被害を与え始めました。マリーゴールドを新たに移植してごまかしたりしましたが、それにも限界がありました。ウリハムシモドキが増えすぎて。

    仕方なく、ウリハムシモドキの駆除についてネットで調べました。

    「洗面器のようなものに石鹸水を張って、そこに落とすだけ。水でも良い」

    何と簡単な。水でやってみました。水に落とすとウリハムシモドキは手足をバタバタさせて浮いています。器の壁がツルツルしていて水から出られず、やがて数匹がくっ付いてかたまりになって水に浮いたまま、ジタバタと動いていました。何時間も死にません。

    石鹸水なら、おそらく窒息してすぐに死ぬのでしょう。

    「できねーわ」

    何だか可哀想なので、遠くへ行って捨てました。まだ生きていました。
    その後、ウリハムシモドキはちっとも減らないので、ついに切れてしまいました。

    「あーウットオシイなー、このこのこの」

    水に次々に落として、蓋をして1日放置。みんな死にました。(泣)

    私の事務所はこの畑の前にあり、仕事をしているとクマンバチやモンシロチョウ、ガ、ハエ、ガガンボ、クモなどが「失礼します」の一言もなく入ってきます。

    ここでもハエが鬱陶しい時があり、手元に常備しているゴキジェットを噴霧した時が2回ありました。その都度、ハエがジタバタ苦しむ音がするので、最近ではゴキジェットを噴霧することが出来なくなりました。

    ハエですら、こいつらにも存在している理由がある、と思うようになってしまいました。ハエを殺すことは、巡り巡って、自分を殺すことでもある。無駄な殺生はいけません。

    メシを食っている時、ハエがブンブンとやかましく飛んできました。

    いい加減にせーよ。バシッ!!(一撃)

    まあ1匹ですから。


  • v061 オホーツクで海釣り/猫看護

    ■オホーツクで海釣り

    海釣り用のリール

    7月のイベントで、クイズに答えてしまったばっかりに、オホーツク海沿岸の紋別市から「ペアで行く流氷砕氷船“ガリンコ号”無料乗車券」が大当たりした話を以前書きました。流氷がない時期は、カレイ釣りの観光船として利用されています。私は泳げないので海が嫌いで、しかものんびりとした釣りは苦手。交通費自前となると、行く気も半々というところでした。

    しかし何と言う偶然。この研究所通信を見た札幌の数少ない知人の一人からこんな話がありました。
    「同じイベントで、うちの母が紋別市までのペアの往復航空券を当てたので良かったら使ってください」と。
    これは凄いことです。札幌市民180万人中数人程度の知り合いが、たまたまイベントに居合わせ、クイズで手を挙げ、たまたま指名され、見事に正解し、10人のうち1人に当たる航空券を当てているわけです。ウチにしても同じくたまたま10分の2の確率で釣り船が当たったわけで、これはざっと計算すると795億分の1の偶然であります。(数字はややウソ)

    それならば行かねばなりません。
    さて、何よりもびっくりしたのは航空機のことなのですが、それは次回に持ち越して、今回は釣りのことを書きます。

    紋別の天気は晴れ(前日まで雨でした)、23度前後の涼しい気候。
    現地の受付へ行くとこんなことを言われました。
    「乗り物酔いする方ですか。実は今日は少しうねりがありまして…」
    「酒で鍛えてますから…」
    「こーんな感じで結構凄いですよ。本当に大丈夫ですか」
    「酔い止めの薬って酒(アルコール)じゃないんですか」と私。
    「それはもっとひどいことになりますよ」
    「ゲロっ。薬ください」(300円の液体飲み薬を服用)

    釣り船客は12名くらいいました。外海に出るとうねりで船が上下します。ザッパーンと波しぶきがかかります。でも、すごく心地よく、薬のおかげなのかまったく酔うことはありませんでした。1人気持ち悪いと言ってぐったりしている以外はみな大丈夫そうでした。

    皆さん気合いの入った格好でした。私は初めての海釣りで、おおよそ釣りに来た格好とはかけ離れ、片手にはカメラ、船の手すりにがっちり捕まり素人丸出しです。リールも初めて使います。私の連れも同様海釣りは初めてです。

    船は水深41メートルのところに停泊。いよいよ釣り開始です。釣り糸には40グラムのおもりと、針が2つ付いていました。エサは気持ちわるっぽい長い虫で、塩づけのような形で冷凍されてシャリシャリしていました。
    カレイは海底を這うように生息しているのでしょう、釣り糸を海に入れ、リールを解放しておもりが海底に届くまで待ちます。41メートルは深いです。一番心配だったのは釣り竿を落としたらどうしようということで、とにかく竿は必要以上に力を入れて持っていました。素人ですねー。

    で、釣れたのかどうか全然感覚がわからず、時々重くなるので引き上げてみました。リールを巻き上げます。41メートル分。結構大変。いない。また41メートル落とす。41メートル巻き上げる。いない。41メートル落とす、41メートル巻き上げ…あーもうめんどくさいっ。

    そんな時に、隣で連れが大きめのカレイと小さいカジカをいっぺんに釣り上げました。
    「釣れると楽しいね」と、うきうきしています。
    「そうやね。釣れればね」(どんより)と私。

    見かねた漁師風の添乗員が、私のところに来てマンツーマン指導をしてくれました。その15分後くらいに、急に糸が重たくなりました。
    「あれっ、何かに引っ掛かったのかな、重いっ」
    でもリールは巻き上がるので、何かが釣れたようでした。力の強いカレイかも知れない。ナメタカレイ、というカレイなので、釣り上がったら
    「人をなめたカレイだ」と言おうと思っていたら、やけに立派な太い魚が2匹もぶら下がってきました。添乗員が叫びました。

    「フグだ。2本もついてるぞ。いやー、こりゃ、マフグだな」

    そりゃーもう、結構立派なフグを一度に2匹ですから、UFOキャッチャーでアンパンマンとショクパンマンを同時に取った時より嬉しいと思いました。

    ところがです。あちこちでフグが上がり始めました。
    「フグだ。フグだ」
    「こっちもフグだ」
    「フグの大群が来てる」
    「ありゃー、またフグだ、こりゃひどい」

    そう、「ひどい」状況でした。カレイを釣りに来て違うものが釣れるのは「外道」というらしく、いいことではないらしいのです。しかもフグは免許がなければ調理できないため、個人が持ち帰れるものではないのです。 下手すると毒で死にます。

    結局、約1時間強の釣りでの戦利品はカレイ2匹、小さいカジカ4匹のみでした。他の客も全体としてはフグばかり釣れて、肝心のカレイは少なかったようでした。
    しかしフグが釣れるのはめったにないようで、女性添乗員に聞いてみたところ「私は初めてです。こんなことはありません」と言っていました。

    私としては、あの手応えはなかなか気分が良く、釣りにはこうやってハマっていくんだろうなと思うのでした。

    ガリンコ号で釣り
    流氷を砕いて進むガリンコ号。夏場はカレイ釣りの観光船(左上)
    釣り糸をたれる連れ(右上)
    戦利品(左下)、釣れた2匹のフグ(右下)

     

    ■その後の猫看護報告

    猫のミュウ
    右目は良くなってきています。ボールなどのおもちゃで遊ぶようになりました。

    預かってから1か月経過、また劇的な変化がありました。 部屋の中を走るようになりました。はっきりと目は見えていないようですが、光を感知しているので、動いているものがわかる状態。右目はだんだん澄んできました。

    ただ左目の腫れが引かず、眼圧が高い。場合によっては破裂することもあり、脳もやられる場合もあるとのこと。一応「みゅう」に関してはまだその心配はないとのことですが、場合によっては眼球を萎縮させるとのこと。それは完全に左目をあきらめることを意味します。そうならないように、薬を飲ませ、点眼を続けています。

    紋別へ行った土日は飼い主さんへ戻しました。まだ平日手をかけられないので、もうしばらく預かることになりました。