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  • 研究所通信v508 今年のじゃがいも

    今年はなかなかの自然農法でした。5月か6月に、土に軽く穴ほって、前の年に掘ったじゃがいもをぶっ込んで行きました。そのじゃがいもは芽が出まくって化け物のようになっていたのですが、それが100個くらいありました。土に埋めてから約2か月でこうなりました。

    この写真の手前10m四方の範囲にじゃがいもを埋めてあります。(7/19)
    ほぼ雑草にしか見えない原っぱに、よく見るとじゃがいもがあるんです。

    そしてこのまま手を付けずに10月となり、そろそろ掘らないとまずいのではないかと思うようになり、疲れるけど掘ってみるかとスコップを手に取るのでした。

    説明しないとわからない写真となっていますね。これは、雑草が腰の辺りまで伸びていて、じゃがいもは葉っぱが落ちてどこにあるのかわからない状態になり、まず、雑草を抜いていって、土を掘ると時々じゃがいもが出てきました。どこにじゃがいもがあるかわからないため、このエリアを全部掘ることになります。1日では掘りきれず、3日かかりました。写真は3日目のものです。土を掘ってじゃがいもを取り出したところに、次掘るところの抜いた雑草を置いていったらこういう風景になりました。

    「支柱とか何か目印を立てておけばよかった!」と思いました。
    1面全部掘るという無駄、もう懲り懲りです。

    全部でこの4倍くらい採れました。

    小さいし少ないのですが、全く何もしない割には採れたかなと思います。種芋の量よりはあったと思います。そう思うようにしています。

    かたや、ナオヒロくんの作った畑は素晴らしく、ビニールハウス内にもいろんな野菜ができていました。農薬は一切使わず、大変安全な野菜が多種採れていました。

    とうきびとオクラ。周りには勝手に生えるヨモギ。(7/19)
    玉ネギとなんだろう、ナスかな。
    こっちにも玉ねぎ
    ハウス内にはゴーヤ、大根、トマト、キュウリなど

    広々とした畑は数年間あまり肥料もあげなかったためか、野菜が元気にならない感じで、新たに開拓した部分を使っていました。この開拓っていうのもなかなか大変で、手伝わなかったのは「わりーわりー」って感じですが、畑大好きナオヒロくんの本領が発揮されておりました。

    今年は特に暑かったこともあるのですが、ダメだったものと良かったものの差は大きいと思いました。いろいろお裾分けしてもらって食べたところ、大根とカブはとても美味しかった。豆・ニンジン・カボチャ・じゃがいもは今ひとつだったようで、今年は失敗したものの新たにサツマイモにもトライしていて、来年に期待というところです。

    最後に、まだ復活していない山ぶどうはと言うと、我が家の庭に落ちた落ち葉をかき集めて、根のあたりに山積みにしておきました。このまま腐葉土となり、栄養いっぱいの土となって元気に復活してくれることでしょう。

    荒っぽいのぉ、自分

  • 研究所通信v501 今年の畑

    最近よく来るミケ。必ずシャーしますが、なんか食べていきます。ミケは99%がメスなので、「チ“ミケ”ップ子」(チミケップ湖が元)などと呼んでいますが、この呼び名は定着しないでしょう。

    さて今回は畑のこと。しかし今年はほとんど足を運んでいません。6月初旬にじゃがいもを100個くらい土を軽く掘って埋めました。去年採れたじゃがいもが部屋で芽を出して妖怪のようになっていたものです。

    8/1 いったいどこにじゃがいもがっ

    いつの間にか8月になっていて、そこは雑草だらけでしたが、一応じゃがいもも生きていました。ただ、肥料もあげてないし、もちろん虫除けなどの農薬も使っていません。

    その時に1か所だけじゃがいものまわりの草を抜いてわかるようにして、次来た時にどうなっているかを見ることにしました。多分だめかな。

    一方、畑大好きナオヒロくんは雑草と共に生きる枝豆を作っていました。

    いったいどこに

    ああ、ありますねぇ。それもなかなかしっかり育っています。ここも無肥料無農薬無手間の何にもしてないところです。

    ここに生えているのが枝豆。

    去年もこのようにして大成功していたわけですが、収穫する前日にエゾシカちゃんたちが「全部」食べていったと言うことで、1歩遅かったと嘆いていました。

    こんな畑ばっかりかいっ。と思うかもしれませんが、畑大好きナオヒロくんはしっかりいろんなものを作っています。今年も実験的なことが多く、大量には作れてないです。と言うか大量生産はほぼ不可能です。なんだかんだ言って、少しは肥料も必要で、雑草取りも必要です。

    真ん中の列がじゃがいも

    いつも何か作っている畑は、年々発育が悪くなっていて、少し寝かせるか、何かしらの施肥をしなければ難しくなっています。施肥と言っても、そこらへんの草を刈ってここにばら撒いておけば草の養分かなんか知らんけど、草が育つエネルギーは土に戻ります。ただここ数年気候がおかしく、下手すると全部やられてしまうので結構滅入ります。

    ニンジン 、大根、なんだろう、オクラだったかな
    手前はワサビ、イチゴ、奥は玉ねぎ
    とうきび

    新たに開拓した場所では野菜はスクスク育つことから、土の持つポテンシャルは野菜を収穫するごとに失っていくのかもしれません。どうやってその分を補っていくかが課題です。
    他にもビニールハウスを利用して、トマト・きゅうり・ナス・ズッキーニ・なども作っていますが、スペースに限りがあり、売るほどの量はありません。

    それにしても菊芋ってやつは・・・

    何にもしなくても森になっています。そして放置すればどんどん広がっていきます。切ったら増える妖怪のように増殖しています。収穫するときは下水管工事のような力仕事となり、高齢化と共に掘れる量が減り、そうするとますます増えていくと言う「好循環」で、食糧危機解決の糸口がここにあるのかもしれません。ないのかもしれません。
    仮に体力バリバリの若い人が採り尽くしても、わずかに残ったカケラから芽が出てくるため、菊芋が滅ぶことはないです。ほぼ同程度には回復するでしょう。さすが「雑草」と言われるだけのことはあります。

    畑の途中経過でした。


  • 研究所通信v475 ジャガイモ壊滅

    ちゃめくんは本当はイケニャン(9/4)

    なんでこういう写真を使うかな。と不満なちゃめくんだと思いますが、この100%失敗している写真だからこその面白さを理解していただきたいところです。

    さて、畑ですが。まずはこれを見てください。

    5/21

    ビニールハウスは限界でした。このハウスをナオヒロくんは中古のハウスの支柱やビニールを農家さんから譲ってもらい、ダメになった支柱の取り換えから始めました。土はめちゃくちゃ固く、大変な労力が必要です。

    さらに、畑の近くに道具を置きたいということで、頻繁に出没する泥棒のことを考えて、監視カメラを付けたり、立ち入り禁止のタテカンを設置したりしていました。

    私もナオヒロくんもお金がないんですが、最小限で抑え、道具小屋もハウスもナオヒロくんの知恵と体力で完成させていきました。

    7/6
    7/6
    7/6 ハウスの後ろ側に将来ニンニクを植えたいというので、木の根を掘り起こして畑を作っていました。
    7/6 ハウス内も畝を立てて、トマトやキュウリを植えてました。

    ハウスの中は激暑で、中にいるとすぐに息苦しくなるほどで、風邪を通すように工夫もしてましたが、40度くらいになっていました。天候がおかしいというか、雨は降らないし、北海道なのにやたらと暑いし、なかなか大変です。

    7/22 ハウスにドアも設置
    8/6

    8月6日にはハウスの中はズッキーニやナスや大根も加わりました。

    このように水が不足しないようにペットボトルを使って水対策もして、よく育っていました。しかし、ハウスの中だけでは量産することは難しく、身内で食べる分だけ確保したという感じです。

    そんな中、ハウスに植えた1本のゴボウがありました。

    8/26 マリーゴールドの横にゴボウ

    このゴボウ、後から植えたのに、ずっと前から植えていた畑のゴボウが、少雨のためか育ちが遅いのを見て、ナオヒロくんは思いました。

    畑のゴボウを掘り起こす

    「そうだ、ハウスに移植しよう」と。

    この畑のごぼうは、太さがまだ5ミリ程度と、泣けてくるような細さでした。それをハウスへ持っていきます。

    ハウス内のヘリに植えた。

    土が固くて深くないのですが、はたしてどうなりますやら。

    ついでなのでハウス内に植えたもののやっぱり厳しかったのがニンジン。芽が出たのは数本。

    8/26

    「ダメかもしれませんね」と言いながら高らかに笑い、その笑い声がハウス内にこだましていました。この感じではダメじゃないでしょうか。

    それよりひどかったのがジャガイモでした。

    これは8月6日

    この写真の手前の2つの畝はジャガイモですが、奥にもたくさん畝があります。とにかく私がぐうたらだったので、写真がないのでアレですが、

    採れたジャガイモはなんとビー玉くらいの大きさしかなく、ある日の畑で、極小のジャガイモを天にかざして、「なんすかこれ」と言いながら高らかに笑い、その笑い声が広い大地にこだましていました。

    ジャガイモ壊滅。


  • v455 鹿に食われたヒマワリ

    鹿の足跡っぽい(7/4)

    鹿ちゃんにキツネちゃんにクマちゃんが来ているご様子です。

    あっちこっち踏み荒らされて、しかも今年の楽しみであるヒマワリがなんと・・・

    食われてから、棒を立ててガードしてますが・・・7/4

    ガッツリ食われてました。それも2本芽が出ていたやつ。そのうち1本を移植しようかなと思っていたところ。

    ナオヒロくん情報によれば、専門家に話したところ、ヒマワリや玉ねぎは鹿が食べるという話はなく、この過酷な畑でできる作物の葉っぱが美味いのではないか、とのこと。実はナオヒロくんの玉ねぎの葉っぱも食われており、そんなバカなと思っていたそうです。

    しょうがねぇな。

    とりあえずニンジンの葉っぱは確実に鹿に食われるので、ニンジンエリアをナイロンテープでガードしました。囲むだけではなく、畑の上にも不規則に張り巡らせる。

    「これ、酔っ払いのオヤジが引っかかっても簡単にバタバタ倒れて意味ないんじゃないか」

    と私(研究所・所長)は思った。しかし、意外にこの地グモの蜘蛛の巣のような形状は鹿が嫌がるような気がするのでした。

    食われたヒマワリエリア(7/7)

    ↑ヒマワリもガードしなければっ!! とこうしてみましたよ。上からも横からも鹿が届きそうですけどね。

    ナオヒロくんの玉ねぎエリアも丈夫な黒いロープでガードしました。

    で、私のゴーヤエリアをナイロンテープで囲みました。ゴーヤは鹿が食わないとは思うのですが、食われたらショックなので。それにしてもこんな、人間が普通に歩いて引っかかってもバタバタ倒れそうなガードは意味があるのかどうか。

    1週間後の7/14に、ガードを強化

    囲みを囲むようにガードを追加。

    赤外線センサーかっ。何気にニンジンが育ち中。7/14

    簡単に倒されるけれども、ナイロンひもが鹿の足に絡んでちょっと嫌げな気分にさせるはず。

    ゴーヤが少し育ち始めたので、適当に棒を立てて絡ませた。7/14
    まだちょっと寒いのにゴーヤ頑張る


    で、鹿にやられたヒマワリは、育ちの良かった北東角のヤツでしたが、北西の育ちの悪いヤツはこうなってます。

    こっちは養分が足りないのか、育たない。雑草も弱々しい。(7/14)
    ヒマワリ細い
    こっちも細い

    まあ、とりあえず鹿対策として棒でも立てておけばいいだろうと。鹿もこっちサイドには来ていないと思われ。
    で、育ちのいい方のヒマワリはこう。

    二重に囲って鹿が届かないようにした。
    7/14

    ヒマワリはここに3本は残っています。1本でも花が咲けば、1000粒くらいタネが取れるのではないだろうか。ワクワクしますね。そうしたら来年は数1000本のヒマワリを植えられますよ。わっはっは。その翌年は100万本ってか。お花畑じゃな。

    7/4

    ↑こちらはその10日前の状態。一部鹿に食われ、慌てて棒を立ててガードした時の写真です。わかりにくいですが。
    それより周りの菊芋がすごい。菊芋は鹿も食わないし、食われても大量にあるから大したことがない。菊芋最強です。

    畑の様子は、宇宙人の出現によってかなりのミステリーサークルが出来上がっていて、今もなお進化し続けている最中なのですが、とりあえずこんな様子です。

    じゃがいも星人による所業
    豆星人による所業
    かぼちゃ星人も襲来
    玉ねぎもびっしり。菊芋が「モリゾー」のようになっている。

    ちょっと写真が足りませんが、今はもっと進化して「畑っぽくなっている」のでした。

    ナオヒロくんの玉ねぎは無農薬でなおかつ、貴重な品種であり、一部鹿に食われてショックを受けてましたが(笑)、大変興味深いものです。一部ギッて(かっぱらって)、乾燥玉ねぎを作ってみようと考えています。

    草取りをするナオヒロくん(7/8)

    私の作るコーナーでは、たいていほったらかし期間が長いので、ニンジン以外は手入れが少なく、畑に見えないとは思います。ゴボウはこれ。

    いや、どれがゴボウだよ。

    どれだよ。
    さすがにこれではまずいなと、雑草をぶちぶちやると。

    見えましたね。

    ゴボウがまだ生きてますよ。それにしても菊芋のすごいこと。
    次回菊芋のご様子をお伝えします。


  • v449 NEWニンジン地獄

    ヒマワリのタネから芽がっ!!(6/8)

    写真はヒマワリの芽ですが、今回はニンジンの話です。

    5月21日から3回に分けてニンジンの種まきをしました。長い畝を3本、石が多いので手で取り除いていきました。石がゴロゴロ、ひとつひとつつまみ出して、ポイッとぶん投げる。30〜40メートルやってみそ。腰と膝と足全部、きついから。www

    5月21日はこんな感じでした。それから6月3日・・・

    このようなスラローム畝を3本作りました。なぜジグザグなのか。それは、単に面白いと思ったからでした。何の意味もありません。

    もちろんここも石をつまみ出しました。ある意味地獄ですよ。

    2年前には「間引きしたニンジンがもったいない」と移植するために新たに畝を立て(畝といっても両側の土を山していくだけですが)、その数が多かったことも地獄でしたが、そうやってできたニンジンのほとんどがグログロ(グロテスクグローイング)で、意気消沈地獄となりましたし、去年は「間引きや雑草取りをしなくてもよくするために細いマルチ(ビニールをかぶせる)をして、マルチに小さめの穴を開け、すごく細かいタネを1個ずつピンセットを使って種まき」しました。異常に時間がかかる地獄を味わいました。しかも半分くらいは失敗でした。ダメージが大きいのでした。

    今年は今年でニュータイプの地獄が待っていました。まずは6月8日の様子をご覧ください。

    この緑の新芽はいったい・・・

    これはですね、ニンジンの芽が出ているのかどうかもわからない中で、ニンジンによく似た雑草がワラワラと生えていて、見分けはつく雑草の芽もワラワラと出ているところです。

    いやー、この中にニンジンの芽があってもわからない地獄。寄ってみましょう。

    まさに新しい地獄。

    たまりませんね。どうします?
    とりあえず畝じゃない通路をクワで鋤きました。

    いいですね。
    問題は畝。明らかにニンジンではないやつをひとつひとつつまみ出そうかと思ってやってみましたが、恐ろしく時間がかかるのと、下手をするとニンジンも摘んでしまう可能性が決して低くないので諦めました。

    ということで、とりあえずニンジンの頑張りで生えてきていただき、ニンジンだとはっきりした時点で、その周辺の草を掻き取っていこうと思っています。

    毎年毎年ニンジン君にはヤラレちゃいますね。

    ところで菊芋。去年の菊芋の森の場所はこうなってます。

    いよいよ恐怖感が増してきました。この写真の右上あたりにヒマワリを仕込んだわけですが、最初の写真の両側にも鮮やかな黄緑の葉っぱがちょっと写っていますね。その場所からはヒマワリは3つ芽が出ていまして、他の2つがこれ。

    真ん中あたりにヒマワリ。囲むように生えてきた菊芋の勢いがすごい。

    菊芋は2メートルから3メートルになります。ヒマワリも2メートルクラスのやつです。何となくヒマワリが菊芋に駆逐されるかもしれませんね。時間がきたら菊芋をぶち抜いて、他の場所にぶち植えてやろうかと思っています。

    一方ナオヒロ君はしっかりした作業を続けていました。

    じゃがいもと、手前ゴボウです。わかりにくいですが右にニンニク、その右に玉ねぎです。左側にも多分大量の玉ねぎが仕込まれています。大変貴重な無農薬玉ねぎになります。