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    ■グスベリでジャムを作る

    グスベリの実
    グスベリの実

    北海道にはグスベリという1m程の低木があります。子どもの頃(40年程前)、よくその実をつまんで食べていました。ただそれはとにかく酸っぱかったという記憶だけで、決して美味しいものではありませんでした。

    そのグスベリが、なんと我が家の敷地の2か所にワッサーと生えています。でも酸っぱいイメージから、去年は口にしませんでした。

    グスベリの木

    グスベリというのは北海道の方言だそうで、正確には「グースベリー」と言うらしく、東北辺りでは「スグリ」と言うのだそうです。「西洋スグリ」あるいは「グースベリー」と言うのが正しいようです。

    豆知識みたいなつまらん話になりました。

    さて、酸っぱいイメージしかなかったこいつを、今年、何気なくつまんでみると酸っぱい中に結構甘みがあり、何とも美味いような気がしたのでした。酸味が美味い年頃になったのですね。
    「これは何とかしたい」

    どういう食べ方があるのか調べてみると、ジャムぐらいしかありません。肉にかけるソースにも出来るようですが、そのために肉を買ってくると、当然「肉を食べた感」だけが残り、グスベリはどこへ行った的な感じになりそうなので、やはりジャムを作ってみることにしました。

    グスベリの実
    たくさん実が付いています。(8/13)

    実の色は最初は青く(緑ですが「青い」という言い方をします)、だんだんぶどうのような色になってきます。青い時の味が超酸っぱいのですが、その時点で摘んでジャムにしても美味いらしいです。

    それから、こいつには触るとスゴく痛いトゲがいっぱい生えています。だから鳥すらもこの実を食べに来ないほどで、とにかく手を突っ込んで採るのが大変でした。

    「いててっ!!」
    「いててっ!!」
    「いっ!!」
    「いててっ!!」
    「いてててっ!!」
    「いててっ!!」
    「いててっ!!」
    「いててててっ!!」
    「いててっ!!」(この9行無駄かも)

    そうこうしているうちに、何だが面倒になってきたので、思い切って枝をグッとつかんで、実をこそげ落とすように手前に引っ張ってみました。するとまったくトゲに刺さらず、一気に実を採ることに成功したのです。
    「こうすれば良いのか、ふふふ」
    プロの技を会得した気分でした。

    グスベリの実
    右は採った実、左は枝やヒゲみたいなのを取り除いた実。気が遠くなる手作業。

    調子に乗って採りまくったら3.6kgにもなってしまったのでした。小さい木なのですが、すごくたくさん実をつけることがわかります。去年まで放ったらかしていたのが、もったいなかったような気分です。
    さっそくジャム作りに入ります。調べたら3つの作り方があったので、3通り試してみました。

    グスベリの実
    まず水洗い。青いヤツも結構ありました。

    グスベリが3.6kgもあるので、何かと計算しやすいように、まず900gを取り分けました。そのグスベリに600mlのリンゴ果汁100%のジュースで煮詰めていきます。

    グスベリをリンゴジュースで煮込む
    北海道余市の美味しい贅沢なリンゴジュースです。

    アクを取りながらグツグツコトコト煮詰めていきます。どんどん煮詰めます。暑いです。ひたすらグツグツコトコトグツグツコトコト煮詰めます。

    グツグツ…
    コトコト…
    グツグツ…
    コトコト…
    グツグツ…
    コトコト…(長い時間がかかっている様子)

    「いい感じ」にドロドロなったので火を止め、冷まして、仕上げにレモン汁を大さじ1杯加えて完成です。

    簡単でしたが、大変でした。

    リンゴペクチンがセシウムを体外に排出させる、素晴らしいジャムです。(えぇー)
    それは本当ですけど、えーと、砂糖を使わないところが健康的です。

    逆に、砂糖を使っていないからか、酸味が強烈でした。
    うわーっ、すっぺーっ、ていうくらいの酸味です。ある意味、美味い。
    これぞ大人の味。ということで星みっつです。★★★

    続きまして、第2のジャム製法。
    900gのグスベリを沸騰したお湯にサッと通します。サッと通すと言っても900gも入れるとお湯がシューンとしてしまって、再沸騰を待っていたら結構時間がかかり、ちょっと熱を入れ過ぎたかも知れないと感じました。
    だから再沸騰する前にザル上げてしまいました。
    それからひたすら「こす」のです。

    グスベリを漉す
    すりこぎだけじゃなくヘラなども使ってこしました。手が疲れます。

    荒めのザルが良いようです。ひたすらゴリゴリゴリゴリやりました。

    ゴリゴリゴリゴリ…
    グチャグチャグチャグチャ…
    ゴリゴリゴリゴリ…
    グチャグチャグチャグチャ…
    ゴリゴリゴリゴリ…
    グチャグチャグチャグチャ…
    ゴリゴリゴリゴリ…
    グチャグチャグチャグチャ…
    ゴリゴリゴリゴリ…(大変な感じを表しています)

    するとグスベリのジュースみたいな感じになりました。

    グスベリを漉す
    カスも美味そうでしたが捨てました!!

    これに300g(グスベリ900gに対して3分の1)のグラニュー糖(砂糖でもOK)を豆乳。豆乳じゃなく投入。(おやじギャグ炸裂中)

    グラニュー糖を足す

    やはり酸味が強いので、甘みをたっぷり加える感じです。そしてレモン汁を大さじ1杯入れて、完成です。
    ちょっと水っぽいですが、ヨーグルトにピッタリ合いそうで、色鮮やかで、こりゃもう星みっっっつですっ。★★★
    この製法は、大量にカスを捨てるので、とっても贅沢な感じがします。逆に言えばもったいない。

    そして第3の製法は、割と常識的な方法。
    900gのグスベリに、300gのグラニュー糖を加えて、300mlの水で煮込みます。アクを取りながらひたすら煮込みます。グラニュー糖が入っている分、焦げやすいので注意しましょう。私はちゃんと焦がしてしまいました。(ダメじゃん!!)
    「いい感じ」になったら火を止め、あら熱を取り、大さじ1杯のレモン汁を加えて完成です。これが一番甘くなりました。焦がしたので星2つです。★★

    何のことはない、ジャムは、甘みを加えて煮込んでレモン汁入れたら出来るのです。やってみたら出来ました、というところです。

    味はどれも「独特の酸味があって、サッパリとして美味い」です。

    さて、残りの900gは、第1の製法、リンゴジュースで作りました。
    なぜかって?

    リンゴジュースが余っていたからさ。

    グスベリのジャム
    100円均一で瓶を買って来て、熱湯で消毒してから瓶詰めしました。
    Aはアップル、こしたB、普通に作ったC。ひとつはAとCを混ぜてみました。(8/14)

    ところで、なぜレモン汁を入れるのかご存知ですか。
    それは果実に含まれるペクチンを固めるためなんですよ。煮込んで冷ましただけではジャムっぽくならないのです。レモンは必須です。
    またくだらない豆知識が炸裂してしまいました。

    なーんてね。これ書きながら調べただけの知ったかぶりでした。
    それでは、みなさんも美味しいジャムを作ってくださいね。さようなら。
    (料理番組かっ!!)

     

    ■北見発見伝:電話番号の覚え方

    いつも気になっていたヤツです。たまたまカメラを傍らに置いて運転していた時に信号待ちになり、目の前にそれがあったので撮影出来ました。

    金星タクシー

    「兄さんの兄さんサンキュー」って…。

    「兄さんの兄さんサンキュー」って!!

    これ、手動で電話交換をしていた大昔、2339(兄さんサンキュー)の番号だったところに、後から局番の「23」が付いて、こうなったんだとか。
    タクシーではなく電話で呼ぶハイヤーだけに、覚えてほしい感は出ていますね。

    余談になりますが、以前家から電話したら、すごいことになりました。

    「もしもし、ハイヤーですか」
    「はい、ご利用ですね」
    「はい」
    「お待ちくださいね」ガチャッ!!

    で、40秒くらいで来てびっくりしました。
    ウチの電話番号が登録されているようで、自動表示されるのか、名前や住所を言う前に「ご利用ですね」と確認されて、電話は切られたのでした。そしてたまたますぐ近くを流していた車が来たというわけです。
    早いハイヤーの兄さんサンキュー。(おじさんだったけど)