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  • v109 千歳鶴の悲しい出来事/愉快な札幌39:福来軒

    ■千歳鶴の悲しい出来事

    千歳鶴の水

    北海道の地酒に「千歳鶴」(ちとせづる)という銘柄があります。最近、北海道の米が美味しくなってきていますから、水も良いし、全体的に日本酒のレベルが上がっているのではないかと思います。

    酒飲みには嬉しい現象であります。

    我が家からは自転車で20分くらいのところにその千歳鶴の蔵とミュージアム(販売店も)があります。そして販売店の外壁に水道の蛇口が2つあり、写真のように、いつもこのように蛇口に向かって長い行列ができています。

    真横に広い駐車場があり、みな車でやってきます。
    手にはポリタンクかペットボトルを持っています。

    この蛇口から出る「水」は地下150mから汲み上げられる地下水で、札幌南部の山々から200年かかって流れてきたありがたーい水なんです。
    それはまた鉄分やマンガンをほとんど含まない酒造りに適した水で、千歳鶴の仕込み水に使われている水なんだそうです。

    そのありがたい水を、なな、なーんと、無料で汲んでいってもいいですよと、太っ腹なことをしているんです。我が家では昨年夏頃からちょびちょびと汲みにいって、主にお茶とご飯に使っています。気のせいか知りませんけど、ご飯はつやつやでとてもおいしく炊けます。

    昨年は、何の制限もなく、朝の10時から夕方6時まで汲み放題で、しかも時間外でも蛇口をひねれば水が出る状況でした。太っ腹にも程があるってくらいのメタボリックなサービスでした。

    人間という生き物はとても悲しくできていまして、こういうタダのモノに対しては、常軌を逸するほど持っていっちゃう人たちが、必ず現れてくるものです。我が家は、何と言ってもパンクレスのリペアムゲル自転車で汲みにいってますから、せいぜい9リットルが限界でしたので、べらぼうに悲しい人間の方ではなかったと思います。

    千歳鶴としても、おそらく、節度のある行動を期待していたのだと思います。
    しかし昨年の秋頃に、ついに「ペットボトル5本」という制限ができました。

    しかし何でこう言うアバウトなルールにするのかな、北海道は、なんて思いませんか。

    当然、「1本の容量がでかい4リットルボトルを5本」汲んでいく悲しい事態となります。しかも、そんなルールさえ守らず、相変わらず大容量のポリタンクにどっさり持っていく悲しい人も消えませんでした。

    千歳鶴としては、おそらく、節度のある行動を期待していたのだと思います。
    しかし効果はなかったようで、この7月に再び制限が加えられました。

    千歳鶴の水

    悲しい貼り紙の内容です。
    『現在、この水汲み場では弊社の予想をはるかに越え、1.8リットル瓶に換算して1日に5000本以上の水が消費されております。このまま推移しますと酒造りにもかなりの影響を及ぼすことになりますのでご利用の方は下記事項を厳守願います。


    限られた資源を大切にするため、仕込み水はお一人様2リットルペットボトル3本までとさせていただきます。…(略)…ご利用時間:午後2時~午後6時』

    量と時間のダブル制限です。しかも時間外は元から閉めるようになり、蛇口をひねっても「お愛嬌サービス」的な水は一滴も出やしません。

    ギスギスですねーっ、世の中、どうなっちゃってんでしょう。
    今、市販のミネラルウォーターもピンキリで、高価なものも随分あります。そういう中でこの仕込み水の無料サービスは、ある意味無茶だったのかもしれません。
    何と私が並んだこの日、明らかに6リットルでは済まないポリタンクや、大量のペットボトルを持ってきている悲しい人が目につきました。

    でもルールを守らない悲しい人というのは少数なんです。
    文句をつぶやいているおばちゃんもいました。いや、みんな見て見ぬフリですが、心の中で怒っていますよ。思っていることは多分同じです。
    このままではサービス自体がなくなるか、監視員をつける最大に悲しい事態になると思います。有料化なんてことも…。

    制限をかけざるを得ない千歳鶴が一番悲しい思いをしていることでしょう。

    私が考える悲しい解決策は、監視員を付け、ルールを守らない人に対し、
    「ルールを守らないと、社会人として恥ずかしいですよ」「迷惑かけているんですよ」と、きちんと言って教えてあげることが必要なのかなと思いました。

    何のためのルールなのか、守らないとどうなるか、どういう気持でサービスしてくれているのか、よーく考えてもらって…って小学生かっ!!

    何ですかこれはー、助けてくださいよー。

    千歳鶴ミュージアム
    ミュージアムの中では、いろんな資料の展示や、販売コーナー、
    それと 試飲コーナーがあります。節度のある試飲を心がけています。

     

    ■第39回 愉快な札幌大発見:ウマい本場のウマさ

    ラーメン屋

    多分有名なラーメン屋さんです。「福来軒」といいます。食べたことあります。しつこくなくてウマいです、確かに。
    で、ここのビニールのひさしに書かれたいわゆるキャッチとマークが微妙でして、一見普通っぽいのですが、読んでみると…。

    ウマい本場のウマさ

    これ最初の「ウマい」が不要ですよね。ふはは。さらには「ウマ」が丸を作っていてウマだらけ。ラーメンはしつこくないのに、看板はしつこいです。