• タグ別アーカイブ:
  • v260 新春つるつる温泉

    ■新春つるつる温泉

    北見富士
    この日の北見富士1291m。
    つるつる温泉の近くからは見えるけど、温泉からは見えない。

    1月4日、朝9時、氷点下15度。何を隠そう、近所のコープで「くまもんのパン」を食べたあと、塩別つるつる温泉へと向かいました。温泉は11時からなので、周辺で写真を撮ったりして、ゆっくり行きました。

    12月の大雪での雪かきで腰痛がつらいのと、スタンプ作成の行き詰まりでリフレッシュの目的もありました。ゆったり休んでリスタートするために。

    露天風呂にほぼ同時に、若い2人組と入ることになりました。
    気温はもちろんかなりの氷点下。天気は風もなく気持ちのいい青空。

    若1「おおー、うわーこりゃいいなー、気持ちいいなー」
    若1「メッチャクチャいいなー、ここのお湯は本当にいいなー」
    若2「うん」
    若1「ここってさ、もっとメジャーでもいいんじゃないの?」
    若2「このへんじゃメジャーなんじゃないの?」
    若1「あそーか。でももっと有名になってもいいよね」
    私『内地(本州)から来たのかな』(心の声)
    若1「ポン湯ってあるじゃない。あれどうなの」
    若2「ああ、行ったことないよ、何ていうか暗いイメージ」
    私『そうそうイメージがね。あれ? この辺の人か?』(心の声)
    若1「あそー、ここほど良くはないのかな。お湯の質というか」
    私『悪くないらしいぞ、スゴく良い泉質という声もある。でも露天がない』(心の声)
    若1「でもここのお湯ホントすごいな。つるつるだよ」
    私『一瞬でぬるぬるになるマウレ山荘の温泉はもっとすごいぜ』(心の声)
    若1「お湯の量もいいし、この露天がいいんだわ」
    私『あ、急にイントネーションが北海道風味に。道民?』(心の声)

    ああ、いかんいかん、反応しちゃイカン。このままでは話に参加してしまいそうだ。ちょっと一回上がってまた来ようかな、と思った時に、豪快なオヤジが入ってきました。
    やたらと声がでかい。

    オヤジ「ああああ、あちあちあち、うおっほっほっ、くーこりゃいいなー」
    オヤジ「・・・あれぇ? 何か雪少なくないか?」
    あろうことか、こっちを向いて話しかけてきました。ただ、何となく少し方向がズレていたので、自分が声をかけられたのかわからず困っていると、また一人入ってきたところでした。その人の方向にジャストミートだったためにちょっと安心していました。

    入ってきたのは関取の松鳳山(しょうほうざん)に似た色と体形をしていました。

    松鳳山似の人
    こんな感じ(笑) 
    色は濃いが、話の内容的にこの人を絵にする意味は薄い。(笑)

    そしてまさにおすもうさんのように寡黙なまま、お湯に浸かり、ひと言も発しなかったのです。
    『ありゃ、仲間じゃないのね』

    なんかばつが悪い。

    オヤジ「いやぁ、アタマ凍るわ。もうちょっと何とかならんのかなぁ!!」
    私、苦笑。
    若1「頭が冷えるのは良いみたいですよ」
    オヤジ「そうなんだけどさー、カッチカチになるしょ」
    若1「いや、でも・・」
    オヤジ「ゆうゆって知ってる?」
    若1「知りませんけど」
    私『やっぱこの辺の人じゃないんだな』(心の声)
    オヤジ「カツヤマにあるんだけどカツヤマ知ってる?」
    私『ゆうゆ知らんならカツヤマ分かるわけないだろ』(心の声)
    オヤジ「あそこはもっとすごくて、頭凍ってカッチカチになっちゃうんだよ」
    私『日によるわ』(心の声)
    オヤジ「あそこは地震でお湯が6分の1くらいになっちゃってな」
    若1「へーそうなんですか」
    私『へーそうなのか』(心の声)
    オヤジ「でもお湯の量はそれでもやっていけるくらいは出てんだよ」

    あああ、いかんいかん、反応するな、ダメだ、増々引き込まれている。一旦離脱だ。
    知らない人と会話するのが面倒で(話し好きではあるけれど、ゆっくりしたい)、一度露天から上がりました。

    そして、もういないだろうと思って再び露天へ行くと、若1だけがそこにいました。若2はいない。ま、とにかく静かになってるからいいか、と思ったら。
    「あー、あちあちあち、あーーきもちいーわー、やっぱいいなーあ」
    とさっきのオヤジが入ってきました。
    「あー、さみー、アタマ凍るわ」

    私『もうええわ』(心の声)
    終わらしてもらうわ。