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  • v326 ヨモギの収穫 その2

    ■ヨモギの収穫 その2

    ヨモギ
    5月27日(日)早朝、先端の若葉のみを摘んだ、超最高級のヨモギ

    というわけで、ヨモギの葉を再び採取してきたのが5月27日(日)の午前でした。前回はやや長めにカットして、クキと葉を分離しましたが、どうもクキに癌細胞を選択的に死滅させる物質はなさそうだし(いや、それはちゃんと研究施設で調べないとわからないが)、クキは不要であろう。

    という思い込みから、クキを分離する手間を省き、さらに成長力・生命力に溢れる先端の超若葉だけを摘むことにしました。だってヨモギは無限にあるんだもん。(なんて贅沢なんだっ)

    A5等級のブランド牛の希少部位に匹敵するものであります。知らんけど。

    そしてこの希少部位に「癌細胞を選択的に死滅させるアルテミシニン」が詰まっているのかいないのかは知らんけど、イメージ的には詰まっているだろう。詰まっています。キッパリ。知らんよ。

    ヨモギ
    ちょっとわかりにくいですが、この先端部分のみを摘みます。

    45リットルの袋いっぱいになりました。無理すればそれを100袋でも200袋でも採れるのですが、それだけで過労死してしまうし、後の作業でも過労死してしまうので、「このへんにしといたろ」と、やめてやりました。

    さて、まだ葉っぱが元気なうちに作業開始です。最終的に「ヨモギの粉末」にします。それを料理に入れたり、ふりかけにして食べるのが目的になります。癌を予防するというのは副次的なものです。いつの間にかメインテーマのようになってしまっていますが、誤解です。採取したヨモギを長期保存することはできないか、と考えたのが実は最初です。

    まさかヨモギの成分が「ほぼ癌細胞だけを死滅させる」なんて、ウソみたいな話があるなんて思ってもいなかったわけで。

    さて、ここからは加工の記録です。

    台所はまたしてもヨモギだらけ。蛇口からはガス湯沸かし器によってかなり熱いお湯が出ます。

    問題は、水に漬け込んでアクを抜く作業が物理的に難しい、ということ。でっかいタライがない。置く場所がない。仕方がない。しかしこの若葉は超エリートであり、アクなどあるはずはない。アクはないのでアク抜きなし。

    次に「湯通し」作業。
    湯通しは「色と香り」を損なわないためらしいです。食すのであれば必要。癌を治すなら不要、といったところでしょうか。いや、知らんですよ。しかし湯通しして「アルテミシニン」が破壊されたら目も当てられん。

    湯通ししなくても重曹を入れた水で洗えばほぼ同じ効果であると、闇の大王情報もありましたが、やはり食すわけで、湯通しくらいはすることにしました。沸騰したお湯ではないので、重曹もちょっと混ぜてみる。アルテミシニンは壊れないだろう。

    てことで開始です。
    まずは、一度水洗い。重曹は、それ単体で癌に効くというお話もあり、決して害のあるものではないはずなので、溜めた水に重曹(食品用の粉)もちょっぴり混ぜる。(サササっ、程度)

    重曹
    重曹なのになぜ「タンサン」っていうのか。炭酸だと思っちゃうじゃない。このネーミングなんとかならんの、って思って調べたら、「重曹は酸(酢とかレモン)によって分解され、二酸化炭素(炭酸ガス)が発生する」のだそうで、炭酸発生物質みたいなものなんですね。

    ジャブジャブ洗う。次々洗う。すげー冷たい。北海道の水道水は氷のよう。
    「冷てぇーっ、冷たいよーっ、耐えられんくらい冷たいーっ」
    頑張って全部洗う。
    次に熱いお湯を溜めてそこにまたちょっぴりの重曹を入れる。
    ジャブジャブとヨモギを突っ込む。

    ジャブジャブする。湯がく。
    「アッチッチー」マジ熱い。やけどギリギリ。
    そして適当に取り出し絞る。
    「あつあつあつ、アッチーよっ!!」
    湯がく、取り出し絞る。熱い。
    「あっちー、あっちー、あちちちち」

    お湯が少しぬるくなりかけたら捨てて、熱いお湯を張り重曹をちょっぴり入れる。
    湯がく、取り出す。繰り返し全部やる。
    今度は冷たい水だけを溜める。
    軽くジャブジャブとヨモギを洗い、取り出し、絞る。全部やる。

    温熱療法によって手が鍛えられました。(笑)

    外に運び、天日に干す。
    ところが天気が悪く日が差さないのでした。
    しばらくはコンテナに入れて干しましたが、水気も切れず、数時間放置。

    やがて晴れ間が出てきましたが、気温が低く、乾かない。
    晴れてもすぐ曇る。寒い。私の目もどんよりと曇る。

    しかも、晴れたとしても、ここ数年で南と西側に建築されたでかい建物によって日差しを遮られるため、日向部分が時と共に移動し、ずっと監視しなければなりません。
    仕方なく、すぐ移動できるようにカゴに収納。

    ヨモギ
    少ない日向、少ない晴れ間に撮影。

    早くカラカラに乾燥しないかな。
    カラッカラになったら後日粉にします。
    今回は以上です。

    ところで、前回もそうでしたが、虫が1匹も付いていないのでした。まだ気温の低い日が多く(突然30度になったりしますが)、虫もまだ活動を控えているようです。

    ただ、2〜3匹、ごろっとでかいやつがいました。

    毛虫

    蛾の幼虫ですね。人の親指くらいあります。
    でも安心してください。でかすぎて間違えて葉と一緒に摘む可能性はありません。
    こいつも癌に効くのなら、さて、どうしましょう。

    うーん、殺生はやめときます。


  • v264 衝撃の津別/スタンプ販売開始

    ■衝撃の津別(つべつ)

    津別への道
    津別へ向かう道、延々とあるのは自然だけ

    「津別に行こう」と友人から誘われて、軍手を持って出かけました。
    4月29日、水曜日、祝日。
    何もない津別。いったい何もない津別に何があるのか。友人が説明をします。

    「ここだよ」
    「へー」
    「あれー? おかしいな、えぐられている」
    「そーなの」
    「この葉っぱの下が腐葉土になっているんだよ」

    津別
    こころなしかヘコんでいる

    「去年は、ここ全部、平らだったんだ」(↓赤い部分)

    津別
    表示が分かりにくいですが、トラック2台分くらいの土がなくなっていた

    「いいかい、この葉っぱの下をちょっと掘るとね・・・」
    「ほほー、こりゃいい土だね」
    「そうだろ、ここはスゴいんだよ、ホラホラ」

    いい土
    腐葉土、最高の出来栄え

    「でさ、ホーラホラ、どうよこれ」
    「うぎゃー」
    「どうよどうよ」
    「うぎゃー、すげー、すげ過ぎるー!!」

    カブトムシの幼虫
    幼虫なのだ

    「なんぼでもいるんだよ、掘ってみ」
    「うぎゃー」
    「スゴいだろ」
    「カブトムシの幼虫ってこんなでかいのか。知らんかったよ」

    カブトムシの幼虫
    カブトムシの幼虫。小さいヤツは多分コガネムシの幼虫

    「可哀想だから元に戻すよ」
    「そうだね、こりゃ業者とか来たらヤバいわ」と私。
    「でも土かなり持っていかれちゃってるから、幼虫減ってるよ」
    「なんだろね、土かな」
    「分からんけど、いい土だからね」

    ということで、カブトムシの幼虫を見せちゃる、っちゅう話でした。
    この友人、30年くらい前か、北海道にカブトムシがいないのが不満で、内地から取り寄せたカブトムシをツガイで山に放ち、その後しばらくしてカブトムシが生息するようになったという、生態系破壊・環境破壊行為を行なった極悪非道の人間なのでした。

    今ではカブトムシはその生息エリアを広げているようです。50km離れた津別にいるくらいですから。
    しかし温暖化のせいもあるし、黙っていてもカブトムシは北海道に上陸するのは時間の問題だったのかも知れません。と一応フォローしておきます。

    「こういうところにはミヤマクワガタの幼虫もいるんだ」
    「他のクワガタの幼虫は朽ち木にいる」

    などと小学生のように、ドヤ顔で語っておりました。

     

    ■スタンプ販売開始

    話はガラリと変わって、宣伝です。1月20日と2月3日に申請したスタンプが、ようやく98日ぶり、83日ぶりに承認が出ました。
    どうかひとつ、使えたら買って使って下さい。この2つです。

    猫と魚スタンプ黒猫スタンプ
    クリックでストアに飛びます
    オーバーアクション黒猫
    クリックでストアに飛びます

    30日の今朝、もうひとつ「ダジャレの世界―水の生物編」が販売になりました。
    2月8日申請、81日ぶりの承認です。

    水の生物ダジャレスタンプ
    クリックでストアに飛びます

    買って、使って、失笑を狙えっ!?


  • v216 ヤマベ、イチゴ、昆虫、ちゃめ

    ■ヤマベ、イチゴ、そして…

    渓流釣り(筆者の妻)
    渓流釣り(筆者のカミさん)

    その後はいろいろな祭りがあったり、車で速度超過で警察に捕まったり、36年ぶりの友達に会ったりしましたが、ハヤシ君のことを書いても誰も知りませんし、他に特別なこともなく、今回もまた、畑とか魚とか、そんな話です。(笑)

    8月6日、川に魚を釣りに行きました。と言っても、行って間もなく雷光がピカピカしてきたので、13匹のヤマベと1匹のアメマスが釣れたところで引き返してきました。
    その後、ものすごい雨が降り、畑がまた水浸しになり、トウキビが15本全部倒れてしまったり、撒いたばかりのホウレンソウの畝(うね)が崩れて、種が流されてしまったり、散々でした。

    というか、つまらん話ばっかりで申し訳ないです。

    一応、毎日ルッコラのサラダや、コリアンダーや春菊やミツバやシソなども生でサラダで食べたりしている話や、キュウリやナスが採れて美味しいっていうつまらない話、イチゴも出来て毎日のように食べていたというつまらない話、ズッキーニの花が咲いてもうすぐ実が付きそうだっていうクソつまらない話、などを写真を交えて書こうかと思っていたのですが、今書いた以上に発展した話などないので、別の話題にしましょう。

    その前に一応、ヤマベの写真。

    ヤマベ
    こんな模様

    それと美味しかったイチゴ。色味的にキレイなので写真載せます。
    野良イチゴで、庭のあちこちで勝手に実が付いたのでした。買って来た苗のイチゴはほとんど食べられませんでした。自然に放置してあるイチゴやニンニクは非常に強いです。

    イチゴ
    先月中頃あたりまで2週間くらい毎日採れました(7/9)

    さて、こうなったら虫の話にしましょう。(魚や野菜の話とさほど変わりませんが)
    ま、野菜の話よりはきっとインパクトがありますから。

    去年はナミアゲハの幼虫が、山椒の木に大量に居着いて、葉っぱを食べ尽くしてしまい、山椒の木は今年、死んでしまいました。
    そうしたら、その周りに生えているミツバに、キアゲハの幼虫がいたのです。

    キアゲハの幼虫
    キレイですね。え、キモい?(7/13)

    ナミアゲハの幼虫に比べると、より派手で不思議な感じがします。神秘的ですらありますね。これがアゲハになるんですからね。

    キアゲハの幼虫
    (昨年の写真)ナミアゲハの幼虫もキレイですね。え、キモい?

    それよりも今年は去年に比べると、ワケの分からない虫がいるのです。今年は葉もの野菜を多くして支柱を減らし、畑にクモの巣が作られにくい構造にしたのです。クモの巣が少ないせいかどうかは分かりませんが、なぜかテントウ虫が増殖しているのです。
    それもいろんな種類のテントウ虫。

    テントウ虫。
    テントウ虫。

    他にもやたらと小さいテントウ虫とかいるんですが、写真には撮っていません。
    毛虫やイモムシ系もいろいろ存在しております。中でも不思議なヤツはこれ。

    へんな毛虫
    ギャー!! へんな毛虫

    多分「蛾」になるんでしょうね。しかしまあ不思議な形をしています。

    さてさて、ところで、よく見かけるのは「ダンゴムシ」です。いっぱいいます。気持ち悪いので殺してしまいたいのですが、殺すのもちょっとアレでできません。
    ところがダンゴムシのフンは土壌を良くするらしく、居てもらった方が植物には良いので、そもそも殺してはいけないのでした。無駄に生きている生物などいないのであります。

    さて、さっきから「ダンゴムシダンゴムシ」と書いていますが、うちにいるヤツは「ワラジムシ」だと言うことが最近分かりました。まずはご覧ください。

    ワラジムシ
    キモすぎるので生々しさを弱める画像処理をしました。

    大抵は集団でいるので本当にキモキモです。実は「ダンゴムシ」も「ワラジムシ」も同じ形らしいです。こいつがなぜ「ワラジムシ」なのかと言うと、丸まらないのです。

    突っついたりした時にクルーンと丸まって団子のようになるのが「ダンゴムシ」で、突っついてもアタフタと動き回るだけのヤツは「ワラジムシ」というのだそうです。

    木の枝や割り箸で突っついてみたら、ウチのヤツらは確実に「ワラジムシ」でした。
    昔からダンゴムシと言ってきたので、ちょっと違和感があります。やはりワラジよりはダンゴの方が言いやすいです。(どうでもいい)

    ワラジ
    ワラジ
    ダンゴ
    ダンゴ(やっぱこっちの方が良い)

    最後に、最近の「ちゃめ君」の写真です。こいつは他の猫を見るとやたらとでかい声で威嚇するので、最近は「ちんぴら」と呼んでいます。

    ちゃめ
    事務所の窓辺でまどろんでいます。
    ちんぴら
    すぐ威嚇する「ちんぴら顔」のちゃめです。

    目が金色なので一応、金運猫、ということにしています。
    金運無さそうな感じですけど。


  • v204 食物連鎖を体感

    ■食物連鎖を体感

    アゲハの幼虫
    アゲハの幼虫(7/2)

    裏玄関を出たところに、高さ1メートルもない山椒(さんしょう)の木があり、邪魔なので切ることにしていたある日、でっかい緑色のイモ虫的な生物が目に留まりました。

    「なんだっぺよ」(なんでなまる)

    アゲハの幼虫でした。よく見ると、それは7~8匹も居て、周辺にいろんな植物が接しているのに、山椒の木の葉っぱだけを食べているのでした。

    アゲハの養成所となっているこの木は切れないと思いました。1本しかない山椒の木を切ると、この周辺からアゲハがいなくなるかも知れません。この木は大切な役割を果たしている可能性がある。

    チンゲンサイ
    久々に晴れた日、チンゲンサイをゲット(7/14)

    そんな発見のあった頃、畑の作物は、1か月以上も晴れ間がほとんどなく、寒くて、天候がひどく悪かったにもかかわらず、キュウリ、ホウレンソウ、ルッコラ、とうがらし、チンゲンサイなどが食べられるくらいになっていました。

    川魚の釣りが解禁になった7月1日に、73歳になる父がヤマベを釣ってきました。
    中にはまだ生きているヤツがいます。
    魚をさばくのですが、腹を切って内蔵をえぐり出すわけで・・・

    「魚が限界だっぺよ」(なんでなまる)

    鳥も豚も牛も、自分でさばけといわれてもそれは無理な話だと思うのです。

    ヤマベ
    ヤマベとアメマス(7/1)

    自給自足を目指す私としては、自分も釣り名人にならなければなりません。そこである土曜日に、近所の川へ行きました。(車で20~30分)
    不運なことに川は雨で増水し荒れ狂い、水が濁りまくっていました。それで支流の上流へと移動して、どうにか釣り糸を垂れることが出来たのでした。

    結果は、ちっちゃいヤマベが4匹ほど。(写真もない)
    魚には「すまねぇなぁ」と思うものの、釣れた時はちょっと嬉しかったり。まあ、小さな収穫だが生きるための大きな一歩、というところでしょうか。

    そうこうしてるうちにウチの山椒の木の脇で、アゲハが羽化しているところを発見しました。

    アゲハが羽化
    アゲハが羽化(7/19)

    あいにく天気が悪く、乾かないのか、羽が伸びるまでパタパタしていました。何時間か経ってようやく飛び立って行きました。その間に鳥に狙われたら食われてしまうのでしょう。過酷でありますね。
    数日後にまた数匹が羽化し、そのまた数日後にはアゲハが山椒の木の周りに戻ってきて、ヒラヒラ舞っているのでした。またここに卵を産みつけるのかも知れません。

    でかキュウリ
    でかキュウリ

    7月31日。「どこまで育つか実験」で、穫らずにいたキュウリをもぎました。そろそろ食べないとダメになるような気がして。
    長さは45cmもありました。このビア樽みたいな猫の名前は「デカ」です。デカとデカキュウリを並べてみました。
    キュウリはとにかくよく育ち、次々に収穫できています。
    (デカキュウリは美味しく、腹一杯になりました)

    ひと月前、やや閑散としていた畑はいつのまにか鬱蒼としたジャングルのようになっていました。

    ジャングルのような畑

    左下はズッキーニ、左にトウモロコシ、中下はカラーピーマン、真ん中にキュウリ、右にトマトが写っています。
    この雑然とした雰囲気を醸し出している一番の原因はトマトにあります。実は、トマトの育て方で、「1本立ちさせる」とか、「わき芽を摘む」とか、「5段くらいで止める」とか書かれていた情報はあったのですが、よく理解できなかったのでした。

    「どこを切るのかわかんねーじゃん」

    育ってきたら考えよう、程度に構えていたら、いつのまにかモッサリと。

    親戚のおばちゃんがやってきた時に、「トマトのわき芽が良く分からないので教えてほしい」と言うと、秒速3mで畑に向かい、即座に、落胆しつつこう言ったのでした。

    「ああぁ、育ち過ぎだわ!」

    そして枝をポキポキ折りながら、わき芽のことを教えてくれました。

    「いいかい、わき芽はこれっ!! こういうのは取るっ!!」ポキポキ
    「この枝、全部無駄」ポキポキ、ポキポキ
    「これもわき芽!!」と言った直後
    「あ、キュウリだった」(明らかにミス)
    「この太い枝は全部わき芽!! 実もついちゃってるし、しょーがない、ほっとこう」

    後日、おばちゃんが訪ねてきた時、「あのトマトは無理だわ、残念だけど」とボソッと言ったのでした。おそらく赤くならないだろうと言うのです。育ち過ぎていて実に栄養が回らないらしいのです。

    しかし以前、「自然農法」について書かれたものを読んで、人間の手をほとんど加えない方が美味しいものが出来るとか、現代の農法が大量生産のために歪められているとか、常識は間違えているとか、「別の理論」もあるわけで、この際、せっかくだからトマトは実験として、ダメと言われるモッサリ農法を続けようと思ったのでした。

    「実践の失敗から学ぶのだっ!!」

    と思っていたら、ある日、父がこりゃダメだと言って、トマトの実ごと枝をポキポキ折って、少しスッキリさせてしまいました。中途半端な実験になってしまいました。

    ホウレンソウとウリハムシモドキ
    害虫 on ホウレンソウ(7/21)

    「なんだこの虫は!!」
    「黄金虫じゃないの」(妻)
    「黄金虫は違うじゃろ、ホタルっぽいが・・・」
    「ホタルなワケない」

    それはウリハムシモドキでした。なんだよウリハムシモドキって、普通に名前が分かるわけない虫って、みんなどう思う?
    ホウレンソウ、インゲン豆、チンゲンサイ、シュンギクのところに、こいつらがはびこっていました。とところがこいつらは、マリーゴールドが大好きらしく、ちょうど害虫対策で植えたコンパニオンプランツ「マリーゴールド」に見事に集中していたのです。

    マリーゴールドにたかるウリハムシモドキ
    マリーゴールドに集まるウリハムシモドキ(8/1)

    しかし、周辺の野菜にも付いてしまうので、少し殺さねばならないなと思いました。しかし、何だか可哀想で虫が殺せません。ゴキブリであれば完全に死を確認するまで徹底的に薬剤で殺害しますが、例えば嫌いなクモだって、その存在は必要な存在であり、それを気持ち悪いという理由でガスガス殺せば食物連鎖が崩れ去って行くのです。だから無闇に殺してはいけない。
    でもゴキブリだけは例外。ぶっ殺す。ワナワナ。

    ウリハムシモドキもここに居る理由がある。人の都合で殺してはならない。

    やがてウリハムシモドキはマリーゴールドを食いつくし、豆やホウレンソウに被害を与え始めました。マリーゴールドを新たに移植してごまかしたりしましたが、それにも限界がありました。ウリハムシモドキが増えすぎて。

    仕方なく、ウリハムシモドキの駆除についてネットで調べました。

    「洗面器のようなものに石鹸水を張って、そこに落とすだけ。水でも良い」

    何と簡単な。水でやってみました。水に落とすとウリハムシモドキは手足をバタバタさせて浮いています。器の壁がツルツルしていて水から出られず、やがて数匹がくっ付いてかたまりになって水に浮いたまま、ジタバタと動いていました。何時間も死にません。

    石鹸水なら、おそらく窒息してすぐに死ぬのでしょう。

    「できねーわ」

    何だか可哀想なので、遠くへ行って捨てました。まだ生きていました。
    その後、ウリハムシモドキはちっとも減らないので、ついに切れてしまいました。

    「あーウットオシイなー、このこのこの」

    水に次々に落として、蓋をして1日放置。みんな死にました。(泣)

    私の事務所はこの畑の前にあり、仕事をしているとクマンバチやモンシロチョウ、ガ、ハエ、ガガンボ、クモなどが「失礼します」の一言もなく入ってきます。

    ここでもハエが鬱陶しい時があり、手元に常備しているゴキジェットを噴霧した時が2回ありました。その都度、ハエがジタバタ苦しむ音がするので、最近ではゴキジェットを噴霧することが出来なくなりました。

    ハエですら、こいつらにも存在している理由がある、と思うようになってしまいました。ハエを殺すことは、巡り巡って、自分を殺すことでもある。無駄な殺生はいけません。

    メシを食っている時、ハエがブンブンとやかましく飛んできました。

    いい加減にせーよ。バシッ!!(一撃)

    まあ1匹ですから。