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  • v244 ギンナンその後

    ■ギンナンその後

    ギンナン
    ギンナンうまい。

    その後、公園のギンナンを、棒で落とすことなく、ちまちまちまちま、毎朝毎朝寒い中、落ちている分だけを拾って集めては土に埋めていました。
    1日10個前後。
    トータル1000個は拾いました。

    え、1日10個なら、100日かかるって?

    いえいえ、ある1日だけ(9月の13日の金曜日)、かるーく1000個以上落ちていたんです。その日は800個くらい拾ってやめたのでした。(入れ物が足りなかった)
    本当にその1日だけ大量に落ちたのです。
    うぉーーっほっほっほーーーーいっ!! でした。(すごいテンション上がった)
    まあとにかくトータル1000個は拾いました。

    そして教えてもらった通り「土に埋めて臭い果肉が自然に取れる」のを待ちました。
    ただ、土に埋めたら見えないので、果肉が落ちたかどうかが分かりません。

    しかしその前に、土が凍ってからでは掘り出せなくなってしまいます。
    そして今年は例年よりかなり早い10月17日に初雪が降りました。

    これはまずい。
    埋めて約1か月後の10月半ばに掘り出してみました。
    果肉は少しも取れておらず、しかも、一部には青カビが発生していました。

    「何と言うことだ」(アタマを抱える)

    天候がおかしいからなのか、果肉を分解する微生物の調子が悪いのかも知れない。
    仕方なく、ギンナンのまわりについている臭い果肉を自分の手で洗い落とすことにしました。調べると、普通「水に2日くらい浸けて、2日くらい天日に干す」らしい。

    「最初に調べるんだった」(後悔)

    とにかくもうギンナンを水に浸けて2日間放置しました。幸い凍りませんでした。
    水に浸けた3日目がたまたま日曜日(11月3日)でした。
    そのギンナンを朝から5時間かけて、外の水道で、寒さに耐えながら、ゴム手袋をして、臭い果肉をこそぎ落とし続けたのです。(思ったほど臭くはありませんでしたが、鼻がやられていたのかも知れません)

    全部の果肉を落とした時には、アタマもやられていたかも知れません。
    ギンナン汁を浴びたりして心が折れそうになっていましたから。
    長時間単純作業で腰もやられました。

    トータル、鼻とアタマと腰をやられました。(笑)

    ギンナン

    果肉を落としたら天日干しをしないといけないのですが、全然晴れません。なんと1週間後に、少し晴れたので干し始めました。その約3時間後に雪が降ってきて、天日干しは終了です。晴れても寒いし、もーえーわっ、ってなりました。

    ギンナン
    一応、よわ~い日差しで天日干し。すぐ雪が降り終了。(11/11)

    なんとなく不完全感満載ですが、味はちゃんとギンナンでした。(全体にちょい小粒)
    風邪の予防に毎日少しずつ食べています。

    しかし、干して食べ始めてからから2週間ほどで、なんとなく半分くらいが固く変質しています。来年以降はちゃんと天日干しをしようと思いました。そのためには天気をコントロールしないといけません。

    まずは「てるてる坊主」づくりから。


  • v243 運動会「からの」ギンナン

    ■運動会「からの」ギンナン

    運動会
    町内会の運動会(9/8)

    9月8日、日曜日、町内会の運動会がありました。
    雨の日が続く中、この日はその午前中うまいこと晴れてくれました。

    運動会
    開会の挨拶があり、ラジオ体操をします。

    この運動会は40回を迎えていますが、高齢化と少子化で年々参加者が減っているそうで、私が来てからの4年間でもそれはよく分かります。
    私は若い人の部類に入ります。走れますから。見ての通り平均的に60歳~70歳というところです。

    以前はもっと人が集まり、ちゃんとした徒競走もあったそうです。今は、無理をさせると死んでしまう恐れもあり、本気で走らせる競技はありません。
    10人程度のチームを4つ作り、8人ほどが、チームリレーで、一応順位を争い、全員が賞品をもらう形になっています。賞品は、1等と4等の差はほとんどなく、小麦粉かパン粉か天ぷら粉か、程度の差です。
    スポンジかジップロックか、お風呂の洗剤か台所洗剤か、という差です。

    しかしまあなごやかで、悪くはありません。

    子どもは極端に少なくて、4チームに3人でした。一人足りなくて困っていたら、7歳くらいの女の子が遠くで一人遊んでいて、連れてきて参加させてました。
    少子高齢化をリアル体験、といったところです。

    運動会
    ザルにボールを乗せて落とさないように走る
    運動会
    ボールをほうきで転がし、折り返して次の人にタッチ
    運動会
    黄色のベストはアンカー

    適度に運動する良い機会ということもあって、みなさん十分に楽しんでいるように見えました。8種類ほどの競技が午前中で終わり、ブロックごとに分かれて、昼食を食べて解散となります。
    恒例の「ブタ汁」(北海道ではトン汁とは言いません)、飲み物とオードブルをつまんで、世間話をします。近所のどこかのお父さんが話しかけてきます。

    運動会
    やはりブタ汁は美味いです。

    「アレだね、あそこの木ね、ギンナンがいっぱいなってるからさ」
    「え、どれですか」
    「ほら、あの、あれ」

    運動会
    矢印の木がイチョウの木のメス。メスは1本だけ。

    「えー、ギンナンですか」
    「いっぱいなってるから、棒持ってきて落として持っていきな」
    「棒で?」

    棒で落としてもっていくのって、ここ公園だし、いいのかなと思うのでした。

    「でも、自然に落ちるのを待った方が・・・」
    「持っていってさ、土に埋めるのさ」(聞いてないし)
    「えっ土に埋める?」
    「そしたら自然とまわりの臭いヤツが取れて、美味くなるから」

    へー、そうなのか、と思いつつ、木を見に行くと。

    運動会
    めちゃくちゃなってる。すごいなってる。

    何コレ、すげくない? こんなになってるの初めて見た。
    驚きつつ、しかし棒で取るのはやはり罪悪感があり、それはしませんでしたが、この日から時々この公園に歩いて見に行って、落ちているギンナンを拾い、我が家の庭の土に埋めています。

    そのままにしておいたら、将来イチョウの木の芽が出てくるかも知れません。ちょっと楽しみが増えそう。

    でもオスの木なら実が付かずつまらないなぁ、
    でもメスの木でも実をつける頃に、自分死んでるよなぁ。
    ダメじゃん。