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  • v272 紅葉/スタンプ新作

    ■紅葉

    牛の人形、アズマイファーム
    うっしっし

    「そうだ、写真を撮りに行こう」
    ということで10月10日の土曜日、然別湖(しかりべつこ)と大雪山系の銀泉台(ぎんせんだい)を目指しました。

    然別湖の紅葉とは。
    「大雪山国立公園の南端、北海道一標高の高い湖。ダケカンバの黄色をはじめ、赤やオレンジ色に色づく紅葉は、針葉樹の緑と混ざり合って大変美しい」
    とのこと。

    そして銀泉台は大雪山系の紅葉の名所。らしい。
    紅葉とともに新蕎麦の季節でもあり、昼にあの蕎麦を食べに三国峠にも寄ろうと。

    ぶっかけそば
    この蕎麦(7/11)

    この蕎麦、新蕎麦の季節ならさらに美味いに違いなく。

    青い丸が出発点(北見)、赤い丸が然別湖
    行きは緑のルートで、約160km
    帰りは紫のコースで、三国峠(小さい黒い丸のところ)で昼に新蕎麦を食べ
    銀泉台(大きい黒丸のところ)で大雪の絶景と紅葉を楽しむ予定

    行って帰ってくるだけで350kmくらいあるので、朝5時半に出発。行程の9割は山の中。
    車を走らせていると、やけに木がボキボキ折れているのが見えました。根こそぎ倒れている木もチラホラ。1週間ほど前の爆弾低気圧、2日前の低気圧の強風の影響のようです。

    倒木
    これは小さい木ですが、こんな感じででかい木もたくさん倒れていました

    人によっては特に何もない、私にとっては美しい自然だらけの道を120km程走った頃、水力発電所からの高圧線と紅葉のコラボな風景を撮影。

    紅葉と電線
    電線だらけで面白い

    然別湖の北にある糠平(ぬかびら)でひと休み。然別湖までは20km強、道がくねっているので峠なのかもしれませんが、もうちょっとです。
    8時、糠平を出発。するとすぐに…
    「ええええ、またこいつかいっ!!」

    道路閉鎖

    どこへ行っても出くわす「道路閉鎖」。今回は雨ですか。。。口も閉鎖。
    こりゃどうしようかと迷い、せっかくだから回り込んででも行くことに。
    えーと、約70kmもある。(汗)

    紅葉
    閉鎖のゲート近くの紅葉。あまり赤くない

    とにかく広い北海道。

    風景
    道路閉鎖のおかげで見れた風景

    とにかく広い北海道。

    風景
    道路閉鎖のおかげで見れた風景、上士幌町かな。鹿追町かな。

    とにかく広い北海道。

    風景
    道路閉鎖のおかげで見れた風景。
    町が一望できる。多分、上士幌(かみしほろ)町

    そして然別湖に到着。9時20分。真っ先に足湯を発見し、浸かりながら湖面を眺める。

    風景
    光の反射がきれいだったので、紅葉には目が行かず、湖面ばかり見ていました

    湖には手漕ぎボートに乗る人が。

     

    然別湖、手漕ぎボート
    有料の手漕ぎボート。かなり広い範囲で遊べそう。

    この時、「大変美しい」と言われる紅葉に目が向いていませんでした。キラキラする湖面に気をとられ、この後の行程が長いので時間に気をとられ、ヒルメシの新蕎麦が気になり…。
    足湯に浸かって湖を見たら満足してしまいました。だから紅葉を狙った写真は無し。

    ここから100km強の三国峠へあの新蕎麦を食うために向かいます。9時45分。ちょっと早いようで全然早くない。本当にあっという間に時間が経ってしまいますから。

    案の定、車を走らせていたらガソリンがピンチ。ここまでの道でスタンドがあったかどうかの記憶がなく、遠回りでもやむを得ないと、近くの南の町へ向かいました。鹿追(しかおい)という町。

    さっそくスタンドを発見。

    ガソリンスタンド
    ストリートビューからキャプチャした現地の画像。当日は晴れ。
    左にガソリンスタンドを発見。右にヤマザキYショップ(コンビニ系)が。

    スタンドは営業中。ところが人がいない。呼び出しブザーがあり、押した。

    誰も来ない。
    何も起きない。
    鳥が鳴いています。
    輝く太陽の光。
    心地よい微風。
    のどか。

    ふー。

    もう一度ブザーを押すかどうか迷い、
    「だれもいないが、そのうち来るだろう」と、待ちました。

    1~2分で、向かいのコンビニから、そのコンビニの制服を着た店員が走ってきました。
    「申し訳ありません」
    「ええっ・・・」(えー、そっちから現れるの?)
    すると直後に
    「ああーごめんなさいね、えへへ」と言ってスタンドの中からオヤジが登場。
    「いやーどうもすいませんね」と給油しながらしきりに謝るオヤジ。
    『ひょっとして居眠りしてた?』(私の心の声)
    「あのー、今ね、この先の4つ目の信号の先の左側で「そば祭り」をやっているんですよ。人がいっぱい来てて、駐車場がいっぱいかもしれませんけどね。良かったら食べていってはどうですか」

    居眠りのお詫びに情報をくれたのかな、と思いつつも、「そば祭り」とはまた、これから蕎麦を食べようと思っていた時に、素晴らしいタイミングでそのイベント情報をゲットできて、これは「祭り」へ行けという神の啓示なのだな、ということで、

    はい、三国峠の蕎麦、消えたっ。(笑)

    4つめの信号を目指しました。
    車を走らせながら思うのでした。
    「信号の数より、距離を言ってほしかったな」
    走っても信号がない。4つ目の信号って100キロ先だったりして。(汗)

    と思っていたら、1~2kmで町の風味になって来て、先の方に信号機が見えました。4つはありそうでホッとしました。10時半、そば祭りに到着。

    鹿追そばまつり
    道路閉鎖のおかげで「鹿追そばまつり」に飛び込み。確かにすごい人の数。

    そして蕎麦を食う。

    賭場、オショロコマ天
    蕎麦と具は別々に買うシステム。蕎麦は500円。
    冷たい蕎麦にゴボウの天ぷら(120円)を乗せ、魚は「オショロコマ」。
    オショロコマ天は1匹400円と高く、ひとつを2人で分けた。
    オショロコマはちょっともちもちしてて美味かった。

    オショロコマって何? 高いけれど珍しいので思い切って食べてみたのでした。蕎麦はもちろん新蕎麦の十割、手打ち。もちろんまいう。

    腹が満ちたところで、大雪山系へ向かいます。11時15分。

    実は今回、一番期待しているのは「銀泉台」の紅葉なのです。
    それは下の地図で言うと大きい黒丸のところ、脇道の奥にあります。

    地図
    ピンクの丸が「そば祭り」の鹿追町
    小さい黒丸のあたりが三国峠、大きい黒丸が銀泉台

    ピンクの丸から大きい黒い丸(銀泉台)まで、約130キロ。
    写真を撮りながら、ゆっくり急ぎます。

    風景
    道路閉鎖のおかげで見れた風景

    とにかく広い北海道。こんな不思議なものもありました。

    風景
    道路閉鎖のおかげで見れた風景(橋梁)

    こんなものも。

    第三音更川橋梁
    道路閉鎖のおかげで見れた風景(第三音更川橋梁)

    白樺だらけの道。

    風景
    なんてことないのですが

    三国峠を越えて、銀泉台までもう少し。

    風景
    なんだかすごい

    そしてついに午後2時、
    「銀泉台のーーーーーー」
    「入り口までーーーーーーー」
    「きたーーーーーーーーーーーっ!!」
    からの

    道路閉鎖
    あっ

    道路閉鎖で閉口。

    通行止
    冬期?

    またまた道路閉鎖。もう冬っすか。2日前(10月8日)から通行止め。
    しょぼーーん。

    ただ、もう紅葉は終わったのかも知れません。標高高いし。
    このあと、15km先の「高原温泉」の温泉に浸かり(この日が今期最後の営業でした)、写真を撮りながらの帰路。

    風景
    もうね、これね、たまらんです

    石北峠。

    風景
    写真で伝わるかな、ぞわぞわする風景。

    とにかく広い北海道。

    風景
    すげーんす

    というわけで、帰宅したのは午後6時。10時間半463kmの旅でした。疲れますた。
    本当に疲れますたが、感動しますた。

     

    ■LINEのスタンプの宣伝

    懲りもせずスタンプの新作3つ。

    スタンプ販売中スタンプ販売中スタンプ販売中

    「そんなバナナ」は40個揃えるのが大変でしたが、あと40個くらいは作れそうな気がします。あとはもうとにかく猫好きの方に使っていただければ嬉しいなと思います。


  • v263 ついに販売開始!!/そして津別

    ■ついに販売開始!!

    クフ王
    このスタンプは不合格。使えませんけどね

    150日ですよ。去年の10月12日にLINEのスタンプの申請をしてから丸々5か月。
    これがどれだけ長かったかというと、承認を待っている間に、8セットものスタンプを作成し、申請をしたというくらい長かった。

    しかも去年の12月2日には、偉人ダジャレスタンプが完全不合格になり、ショックでやる気が削がれ、廃人になりかけていました。飲む酒がなかったことが人間を破壊しませんでした。(笑)
    研究所通信261号の和琴半島へ行った日から突然エネルギーが満ちあふれ、この2か月間で、8セット(イラスト320個ですよ)ものスタンプを作って申請してしまったのです。
    (その後に作成したスタンプも、このホームページの上の「LINEのスタンプ買ってくれくれ」のコーナーから全部見ることができます。2018年4月追記)

    ラインユーザーの方は、是非、買って使ってみてください。
    100円です。(いや120円です)(2018年4月追記)
    50円が私の懐に転がり込み、(いや31円に減ってます)(2018年4月追記)
    私を破壊する酒に生まれ変わります。(すでに破壊されたため、生活費になります)(2018年4月追記)

    楽しく効果的に使ってもらえたら嬉しいです。

    「こんなスタンプが欲しい」
    なんて意見があればどしどしお寄せ下さい。権利ごとアイディアいただきます。(笑)
    「こうやったらもっと売れるかもよ」
    なんて意見があれば欲しいですが、それは私が飲む酒のクオリティが上がっていくだけなのかも知れません。(生活のクオリティですね)(2018年4月追記)
    いや、北海道の経済が活性化してしまうのかも知れません。

     

    ■そして津別

    話はガラリと変わります。この地図を覚えていますか。研究所通信の第261号の津別の温泉に向かった時の地図です。

    地図
    今度こそ

    3月14日(土)に、Aルートを使って向かいました。約50kmです。冬期は閉鎖になっている津別峠(前回通れなかった)の、その反対側の入り口の様子を撮ってきました。毎度おなじみの「通行止」。

    通行止め
    雪が1メートルほど積もっていて、車は絶対に通れません。

    閉鎖中の津別峠を横目に、温泉へと向かいました。しかしこの津別もなんにもないです。自然しかないです。それが良いのですが。

    森津別ランプの宿
    左に目的の温泉宿「森津別ランプの宿」

    ここの建物はコジャレていて、スノートレッキングと温泉のセットイベントがあったり、レストランもしっかりしているようで、温泉とのお得なセットもあり、思った以上に良かったです。(私は温泉に入っただけです。500円でしたが、4月から600円になるそうです)

    肝心の温泉は、私にはツボで、理想的でした。めちゃ気に入りました。まず全体にお湯がぬるい。ぬる過ぎないぬるめ。浴槽が浅めで、とても入りやすい。
    露天も浅めで、岩の配置が良く、腰掛けやすくて、のぼせることがない。露天の塀が高くて見晴らしは良くないのですが、まわりの木に鳥がいっぱいいて、時々すぐ近くに来てくれました。

    それと低温サウナ(75~85度だったかな)があって、それがまた、本当に熱くなくて体にかかる負担が少ない感じがしました。遠赤外線でじわじわ暖まるのだそうで、見たことのないタイプだったので、後でフロントに聞いてみたらどうやら電気を使っているとのことでした。

    本当に電気であれば、ここ最近の嫌がらせのような電気料金値上げに耐え切れずに、600円に値上げをするんだろうな、ということを思いました。

    鳥が多いことに関しては、建物のまわりにヒマワリの種を撒いているからと言ってました。
    「いろんな鳥が来るんですよ。シジュウカラとか、んーそーですねー、シジュウカラとか、ヒマワリの種にいろんな鳥が寄ってくるんですよ、シジュウカラとか」
    ちょうど大きな窓の外に、黒い頭の白とグレーの小さくて可愛い鳥(シジュウカラやがな)が、すぐ近くまで来て、種をついばんでいました。
    冬は食べるものがほとんどないだろうから、鳥的にはラッキーですね。

    森津別ランプの宿のホームページは → ここ(別窓で開きます)
    人間が増えるとアレなんで来なくても良いです。(笑)
    いや、適度に行ってみてください。超最高のぬるい温泉です。

    何もない
    帰り道、特に何もないです
    雪
    雪が降ってきました。それも天気雪。きれいなので車を降りて撮影。
    天気雪の風景
    天気雪の風景

    自然は大事ですね。風景が素晴らしいです。


  • v261 なぜか意識が変化した日

    ■なぜか意識が変化した日

    和琴半島から
    屈斜路湖(くっしゃろこ)

    1月10日、突然に「津別(つべつ)にある温泉」へ行くことにしたのです。大した理由はなく、天気がよかったからです。今回もカミさんとの旅です。

    ホームページで見たら、冬期は片方の道路が閉鎖されているとありました。
    調べたにもかかわらず、勘違いで、閉鎖された方の道へ向いました。しかも遠回りのルート。

    北見を出て、下図、Aルートで向かうべきところ、Bルートの美幌(びほろ)へと向かってしまいました。

    地図
    温泉まで、津別まわりは約50km、1時間ちょい。
    屈斜路湖まわりは約75km。2時間弱というところ
    屈斜路湖から温泉へ向かう「津別峠」が閉鎖されているとも知らず

    ただ、何が何でもその温泉に浸かりたいとも思ってはいなかったのです。だから風景を楽しみながら進んだのでした。さっそく美幌峠で休みつつ、美しい風景を堪能。

    屈斜路湖
    屈斜路湖が見えます。
    風が非常に強く、耳がもげそうなくらい冷たく、体は冷えきりました

    峠を越えて、見える風景は、言ってみればただの山なのですが、とても美しいのです。そして何だか外国にいるような感じでした。

    屈斜路湖周辺
    屈斜路湖周辺の風景
    屈斜路湖周辺
    こんな風景ないですよね
    屈斜路湖周辺
    多分「サマッカリヌプリ」という山

    もうこのあたりで、この「温泉の旅」の元は取りました。ええものを見せてもらいました。そんな気分で、津別峠へと向かいます。

    通行止め
    通行止め

    「えええええ」
    そりゃそうです。あっち側(Aルート)が閉鎖されてると思ってここに来ているのですから。

    「なんてこった。どうする」
    カーナビを眺めます。
    「和琴半島に温泉がある」
    「じゃそこでいいや」

    その和琴半島って、聞いたこともなかったので、大して期待もせず、ただ風景に圧倒されながら進んだのでした。

    「このへんは隠れスポットじゃないのか」
    「有名だよ。念願の和琴半島だよ」

    本当に有名なのか。私は知らなかったし、人もいないし、北海道は宣伝がヘタなんだなと、思いつつ、
    「北海道は宣伝がヘタで良かったな。こんなスゴいところに人が来ないとは」
    「季節だよ」
    「あ、そーか。でも雪山が美しいのであり・・・」

    でも、スゴいと言ってもただの風景ですから、特にカジノがあるわけじゃなし、屈斜路スカイツリーがあるわけじゃなし、ショッピングモールも地下街もないし、冬は耳がちぎれるような寒さがあるくらいで、来た人も困るし、リピーターにもならないだろう。一回見たら風景は飽きるに違いない。写真もいっぱいネットで見れるし。
    なーんてことを思いながら、人はたくさん来ない方がいいと、密かに思いました。

    さてその和琴半島は、屈斜路湖の南側にある半島で、でかい湖なのでまるで海でした。半島の先に着く直前に、釣りをしていた人がいました。幻の魚「イトウ」を狙っているのかも知れません。

    釣り人
    まさか伊藤さんでは・・・
    和琴温泉
    釣り客の車

    そして、この反対側にありました、温泉です。

    和琴温泉
    建物は更衣室です、入浴料は多分タダです。窓口も箱もない(笑) 手前に湖があります

    露天のみ。完全に露天のみ。吹きっさらし。そして混浴。いやー、ここっすか。入れって言われてもですね、アレですんで、とりあえず足湯で楽しませてもらいました。ここもまた絶景なんです。

    和琴温泉から
    サマッカリヌプリが見えます

    もう別世界ですよね。一人だと怖いかも。
    周辺をちょこっと歩いてみました。

    和琴温泉近く
    波を浴びてできたツララ
    和琴温泉近く
    植物が氷に包まれてます

    さらに半島の先に向かう細い道があり、この先にも温泉があるみたいでした。そこをズンズン進みました。

    和琴温泉近く
    さっきの温泉とは逆サイド、釣り客のいた側の湖沿いです
    和琴温泉近く
    あ、小屋がある
    和琴温泉から
    共同浴場発見

    共同浴場とは、主に温泉地に存在する、地元の人々が管理する温泉を利用した浴場、だそうです。では中に入りましょう。

    和琴共同浴場
    浴槽。手前に、6畳くらいの着替え室があります。
    お湯はややぬるめでしたが、夏場は熱いみたいです。
    温度調節は外にある土嚢を置いたり取ったりするらしい。

    人はいないのですが、いつ誰が来るかわからないので、また足湯をしました。泥の部分に足を入れるとちょっと恐怖感がありました。しかしここは好きな人にはたまらんと思います。

    で、こっち側の風景もまた素晴らしいのです。

    和琴半島から
    何ていう山なのかな
    和琴半島から
    美しいですねー
    和琴温泉
    水もきれいですよ
    スズメではない鳥
    これは最初に足湯した和琴温泉近くにいた鳥。スズメではない。

    共同浴場から戻ってきたら、そのスズメではない鳥のいた場所に、こんなヤツらががいました。

    白鳥
    なんと白鳥ですよ
    帰り道
    帰り道

    そして帰路につきました。ここからわずかに2時間で帰れます。75kmですから、高性能センサー付き高性能車のドライバーなら1時間です。(笑)
    考えてみれば、こんな風景がこの周辺にいっぱいあるわけです。それも何の観光名所にもなってないところも多分あるんです。

    ふらっと出かけて、おにぎり食って帰れるんです。
    クマ、車の故障、スリップ、転落などの恐怖と隣り合わせではありますが、焦りさえしなければ、面白いところです。

    帰宅した翌日。
    北見という土地について、突如、これまでと違う感覚に襲われました。おそらくそれは、車を使えば、自分の意志でどこにでも行ける状況に慣れてきて、意識が変わったのかも知れません。
    「すごい風景が近所に普通にあるって、何だかスゴいぞ」感が襲ってきたのです。その感覚が広がって、普段の生活の場でさえ同じだと思えてきました。

    もともと運転嫌いでした。小学生の時に見せられた警察の啓蒙ビデオのせいです。子どもをはねて死なせた青年が賠償問題で苦しみ、なおかつ被害者の悲しみを描く、暗く重い「交通安全ビデオ」。子どもに見せるなよ警察、40年前だけど。PTSDっすよ。
    その後、東京・札幌での暮らしで車を必要とせず、運転する機会はほとんどありませんでした。しかし、ここでは生活に必須なので家の車を乗り始め、運転への抵抗感はなくなりました。
    確かに自然破壊に一役買っているわけですが、イナカは物量的に、極端ではない。

    北見には特別何もないという意識ばかりありましたが、自然を見てたら、人間に必要なものがここには何でもあるように思えてきました。
    例えば深い森であったり、澄んだ空気や水であったり、クルミの木であったり、山菜であったり、山ぶどうであったり、シカやキツネであったり、白鳥やアカゲラであったり、イトトンボやアゲハだったり、全部がつながっている。ここには全部ある。

    まあ、話半分としても、半分はある。(笑)

    こんな贅沢があるだろうかと、改めて感じた1日でした。過去にもこんな体験たくさんしています。なのに今回は、しみじみと良い土地だなぁと感じたのでした。