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  • v265 上湧別へ/スタンプ続報

    ■上湧別(かみゆうべつ)へ

    チューリップ
    チューリップと言えば…

    なんだこのイケメンたちは!!
    そのスラッとしたスタイルはどうだ。
    筋骨隆々じゃないか。
    日サロですか、その黒さは。

    なぜ「チューリップの湯」などという温泉に、絶滅危惧種の若者がうようよしているのだっ。

    なぜ東京23区を合わせたくらい広いエリアに1万人にも満たない人口しかいない町で(注1)、「チューリップの湯」などというファニーなネーミングの温泉に、イケメンが集まってくるのですか?

    それは5月17日(日)のこと。
    「もう温泉ぐらいしか楽しみもあらへん」
    何もない土日はそうして少し遠くへ出かけるわけですが、今回、ちょっとだけ気になっていた上湧別(かみゆうべつ)というところの「チューリップの湯」(温泉)へと向かったのでした。

    マップ
    「温根湯の塩別つるつる温泉」は露天風呂に鹿やリスが時々現れるのが楽しい。
    「丸瀬布のマウレ温泉」は入った瞬間に体がぬるぬるになる脅威の「ぬるぬる温泉」。
    「津別のランプの宿の温泉」は温度のぬるさが嬉しい、意味違いの「ぬるぬる温泉」。
    さて、「上湧別チューリップの湯」は・・・。

    この上湧別町は、チューリップが観光の目玉です。
    ちょうどこの時期、チューリップフェアというのをやっていて、広大な土地に色とりどりのチューリップが絨毯のように広がって、マジにスゴいんです。ああ、ここまでやっちゃったかー、ていうくらい大規模で見応えはあります。でも今回、それは見ずに温泉に行きました。

    かみゆうべつチューリップ温泉
    特別感はない。しかし意外に客が多い。湧別町が経営。
    これは帰り際に撮影したのですが、到着時は雨でした。

    少なくとも、チューリップのエキスは温泉に入ってないです。
    「ナトリウム-炭酸水素塩・塩化物泉(お肌がつるつるすべすべします)」
    ホームページにも書かれています。
    でもつるつる感は少しでした。

    チューリップは浮かんでないし、蛇口がチューリップの形になっているわけでもありません。設備はキレイです。ジャグジーもサウナもあり、露天風呂ももちろんありました。

    でも特徴はと言うと、うーん、なんだろなー・・・、あ、
    特徴はないです。(キッパリ)・・・あ、
    ていうか、特徴がないのが特徴です。(笑)

    ただ、今まで行った他の温泉に比べると、客が明らかに多いのです。
    何でだろう、客が多い。(風呂場は常時10~20人くらい)←これ多いんですよ(笑)
    子どもも多い。(4~5人見た)←子どもなんて滅多にいませんからね(笑)
    レストランも人でいっぱい。駐車場が満車状態。
    「何と言う活気だっ」

    そして、温泉に入ってくる人が、体形が健全というか、ガッチリして筋肉質、そしてみんな俳優のように、なんかカッコいいんです。何だろう。
    ブヨブヨでプヨプヨでヨレヨレのオヤジが少ない。
    (いることはいる)

    風呂場の休憩用のイスに座っている人が、ロダンの考える人的であったり、歩く姿が彫像的であったりして、温泉に浸かりながら映画「テルマエロマエ」を少し思い出しました。

    ということで、
    かみゆうべつ、チューリップの湯は、設備はどれもこれもキレイで、使いやすく、快適で、フロントも売店もレストランも、印象が良く、人気もあるのに、「これは必見!!」といった特徴が探せなかったのですが、不確定要素ながら発見したのが、「温泉客がことごとく若くてイケメン」でした。
    町の活性化のためにも、どなたか、入って確かめてみてくださいね。

     

    ■スタンプ続報

    申請して審査中だったLINEのスタンプが、続々と承認され、販売開始となっています。もう12種類が販売中です。
    見てみて良かったら買ってね。拡散してっ!!

    水彩猫スタンプ モモイロのブタスタンプ ちょいサルおやじスタンプ スタンプカエルスタンプ 挨拶ダジャレスタンプ 鳥ダジャレスタンプ 動物ダジャレスタンプ オーバーアクション黒猫2スタンプ

    クリックで別窓でストアに飛びます

    どうやら「LINEクリエイターズ・マーケット」では、人員を強化したのか、審査の処理速度を驚異的に早めた可能性があります。90日くらいかかっていたものが、最新のものでは50日で承認が出ました。
    申請されているスタンプは毎日衰えることなく400~500セットは申請されていると思われる中で、審査期間が劇的に短縮されています。

    それはそれで嬉しいのですが、逆にスタンプ数が激増していまして、新作だから目立つということもなく、埋没していく可能性が高いです。つまり、かなり多くののスタンプはLINEユーザーの目に触れることもなく、売れていないというウワサです。自分のスタンプは、何となく毎日どれかが1個2個、チョビチョビとは売れているのですが、1個2個ですんで(笑)、推して知るべし、といったところです。

    安心して日本酒が飲める日は来るのでしょうか。

    参考までに、私の最初のスタンプである「水彩猫」の日本語版と英語版は、承認までに150日かかり、スペイン語版は216日経過した現在でも、審査中です。7か月待ってます。首が成層圏から出るほど長くして待ってます。
    外国語バージョンは、一筋縄ではいかないのかも知れません。
    一方で、ずっとあとに申請したスタンプが続々と承認・販売となっています。

    まだまだスタンプチャレンジは続く。

    ・・・

    (注1)
    湧別町 505km2 人口9620人(H26.3現在)
    東京23区 621km2 人口907万7177人(H26.7現在)


  • v260 新春つるつる温泉

    ■新春つるつる温泉

    北見富士
    この日の北見富士1291m。
    つるつる温泉の近くからは見えるけど、温泉からは見えない。

    1月4日、朝9時、氷点下15度。何を隠そう、近所のコープで「くまもんのパン」を食べたあと、塩別つるつる温泉へと向かいました。温泉は11時からなので、周辺で写真を撮ったりして、ゆっくり行きました。

    12月の大雪での雪かきで腰痛がつらいのと、スタンプ作成の行き詰まりでリフレッシュの目的もありました。ゆったり休んでリスタートするために。

    露天風呂にほぼ同時に、若い2人組と入ることになりました。
    気温はもちろんかなりの氷点下。天気は風もなく気持ちのいい青空。

    若1「おおー、うわーこりゃいいなー、気持ちいいなー」
    若1「メッチャクチャいいなー、ここのお湯は本当にいいなー」
    若2「うん」
    若1「ここってさ、もっとメジャーでもいいんじゃないの?」
    若2「このへんじゃメジャーなんじゃないの?」
    若1「あそーか。でももっと有名になってもいいよね」
    私『内地(本州)から来たのかな』(心の声)
    若1「ポン湯ってあるじゃない。あれどうなの」
    若2「ああ、行ったことないよ、何ていうか暗いイメージ」
    私『そうそうイメージがね。あれ? この辺の人か?』(心の声)
    若1「あそー、ここほど良くはないのかな。お湯の質というか」
    私『悪くないらしいぞ、スゴく良い泉質という声もある。でも露天がない』(心の声)
    若1「でもここのお湯ホントすごいな。つるつるだよ」
    私『一瞬でぬるぬるになるマウレ山荘の温泉はもっとすごいぜ』(心の声)
    若1「お湯の量もいいし、この露天がいいんだわ」
    私『あ、急にイントネーションが北海道風味に。道民?』(心の声)

    ああ、いかんいかん、反応しちゃイカン。このままでは話に参加してしまいそうだ。ちょっと一回上がってまた来ようかな、と思った時に、豪快なオヤジが入ってきました。
    やたらと声がでかい。

    オヤジ「ああああ、あちあちあち、うおっほっほっ、くーこりゃいいなー」
    オヤジ「・・・あれぇ? 何か雪少なくないか?」
    あろうことか、こっちを向いて話しかけてきました。ただ、何となく少し方向がズレていたので、自分が声をかけられたのかわからず困っていると、また一人入ってきたところでした。その人の方向にジャストミートだったためにちょっと安心していました。

    入ってきたのは関取の松鳳山(しょうほうざん)に似た色と体形をしていました。

    松鳳山似の人
    こんな感じ(笑) 
    色は濃いが、話の内容的にこの人を絵にする意味は薄い。(笑)

    そしてまさにおすもうさんのように寡黙なまま、お湯に浸かり、ひと言も発しなかったのです。
    『ありゃ、仲間じゃないのね』

    なんかばつが悪い。

    オヤジ「いやぁ、アタマ凍るわ。もうちょっと何とかならんのかなぁ!!」
    私、苦笑。
    若1「頭が冷えるのは良いみたいですよ」
    オヤジ「そうなんだけどさー、カッチカチになるしょ」
    若1「いや、でも・・」
    オヤジ「ゆうゆって知ってる?」
    若1「知りませんけど」
    私『やっぱこの辺の人じゃないんだな』(心の声)
    オヤジ「カツヤマにあるんだけどカツヤマ知ってる?」
    私『ゆうゆ知らんならカツヤマ分かるわけないだろ』(心の声)
    オヤジ「あそこはもっとすごくて、頭凍ってカッチカチになっちゃうんだよ」
    私『日によるわ』(心の声)
    オヤジ「あそこは地震でお湯が6分の1くらいになっちゃってな」
    若1「へーそうなんですか」
    私『へーそうなのか』(心の声)
    オヤジ「でもお湯の量はそれでもやっていけるくらいは出てんだよ」

    あああ、いかんいかん、反応するな、ダメだ、増々引き込まれている。一旦離脱だ。
    知らない人と会話するのが面倒で(話し好きではあるけれど、ゆっくりしたい)、一度露天から上がりました。

    そして、もういないだろうと思って再び露天へ行くと、若1だけがそこにいました。若2はいない。ま、とにかく静かになってるからいいか、と思ったら。
    「あー、あちあちあち、あーーきもちいーわー、やっぱいいなーあ」
    とさっきのオヤジが入ってきました。
    「あー、さみー、アタマ凍るわ」

    私『もうええわ』(心の声)
    終わらしてもらうわ。


  • v249 カーナビくん 

    ■カーナビくん

    地図
    北見から目標地まで150~160kmほど

    6月1日、まだちょっと時期的には早いのかも知れない、と思いつつ、北海道のタケノコ(千島笹)を穫りに行くことにしました。3年ぶりに。きっと疲れるので、その疲れを癒す意味で、ある温泉にも入る計画です。

    オホーツク海沿いに北上して、紋別の先当たりから内陸へ向かい、芝桜で有名な滝上(たきのうえ)まで約120km。そこから35km先の峠が目的地(Aコース)。滝上で芝桜を見るのも楽しみです。

    その紋別経由のルートではなく、ショートカットできる道が地図上にはあり、カーナビではそのルートが表示されました。(Bルート)
    海へ向かわず、内陸を突っ切るコースです。知らない道もまた良いでしょう。カーナビくん、頼みますよ。(ハイテンション)

    カーナビ
    2年前、通販で安価で買ったカーナビ

    涼しく、爽やかに晴れ渡った、気持ちのいい天気です。

    距離計
    出発時、車の距離計は80800km。早朝

    カーナビは、目的地までの距離が約150kmで、4時間かかる見通しである、と表示しました。計算したら時速40km弱です。なんでだ? カーナビくん、おかしくないか?
    ま、そこは気にせず出発です。車両の少ない広い道を快調に進みます。信号機もなければ、歩行者もいない、時速40kmで走る方が難しい道路です。
    カーナビは自信たっぷりに進路を示し、声で右へ曲がれだの左へ曲がれだのと言ってくれます。

    風景
    風景

    山がキレイです。絶景です。

    しばらくすると、すごく山深くなってきて、対向車すら来なくなりました。道は細くなってきます。家から70kmほど進んだ時、舗装が切れ砂利道になりました。
    「おやおやおや、本当に行けるのかこの道」
    カーナビは人間を喜ばそうとしてか、目的地到着時間を2時間近くも縮めていました。予定より随分早く着きそうです。
    やがて風景は鬱蒼とした森になり、聞き慣れない鳥の声や、全力で鳴くエネルギッシュなセミの声が聞こえ、かなり心配になってきたところで、自分の悲鳴が。

    道路封鎖
    道路封鎖

    きゃー、なんじゃこりゃー。
    北海道が管理する道道(どうどう)なのに、勝手に封鎖していいのですか? カーナビはあと60kmで目的地となってるのに行けないじゃないですか。
    しかも立て札には「フキは売り物だから穫るな」と書かれていました。フキを穫る人がいるから封鎖なんですか。なんで山菜が優先なんですか。
    「だめだこりゃ」

    それよりカーナビくん、なんだねこのザマは。ただ距離的に近いからと、杓子定規に案内しおって、どうしてくれるの。封鎖情報は入らないの? ここからすげー戻らないといけないよ。

    この封鎖されている場所のすぐ手前に左に折れる山道がありました。向こう側に抜けられるかも知れないと、試しに少し入ってみました。

    山道
    山道
    山道

    ひたすら無人の山奥。こわいです。

    山道
    山道

    ここはボルネオか、パプアニューギニアか。

    クマも出そうだし、滝上には行ってない道なので完全にあきらめました。カーナビを信じた自分が悪いのです。とりあえず前の分岐点までは5kmほどなので戻り、その近くの道の駅(丸瀬布:まるせっぷ)で再検討しました。

    実はこの丸瀬布に入る予定の温泉があるのですが、さすがにまだ早すぎるし、タケノコ穫りで疲れて、帰り道々入りたいわけです。とにかくまずは滝上へ。

    滝上に行くにはまだいろんなルートがありましたが、さっきのような山道は封鎖されているかも知れないので、カーナビに任すのはやめて、地図帳で調べて、太い道路標示のコースに決めました。まず自動車専用道に乗り、「浮島インターチェンジ」で降りれば早そうでした。約80km。山を越えるっぽいので、1時間半くらいでしょうか。(Cコース)

    地図

    ある程度進みカーナビをオン! するとその「浮島ルート」 を表示しました。よし、あとはカーナビの音声案内で大丈夫、と思いました。

    インターが近づくと「左に曲がれ」とカーナビが言いました。
    「ほいほい、左ね。自動車専用道から降りるわけだね」
    次に、「左に曲がれ」と言いました。
    「えっ、左? 右じゃないの? 方向的には右だよね。(ひとりごとが続きます)ん、この先に左に折れる道があるの? ぐるっと回ってるのかな。でも左折って変だよ。左に道ないよね。地図にないよね。えー、左に曲がれってどういうこと? カーナビくん、左へ行く道はないんだよ。これ右が正しそうだけど、でも、左折しろっていうから、真っすぐ進んでみるよ」
    カーナビは静かになりました。
    「えーーー!! これ、本道に戻っちゃうよ。なにこの作り。こんな作りのインターチェンジってある? あーあ、次のインターまで降りれないよ」
    と言ったところでカーナビがおっしゃいました。
    「リルートを開始します」

    つまり、このカーナビは、多分、左に曲がった時にまだその認識をしていなくて、曲がった後になっても、左に曲がれと言っていたのです。(としか思えない)
    カーナビくん、しっかりしてくれよ。これで2回目だよ、騙されたの。

    浮島インターをスルーしてから絶望感に襲われました。
    「次のインター遠いよ、上川層雲峡だよ。そこから戻ってきたら20kmも無駄に走るよ・・・ぶつぶつ」
    戻ることを考えたら、目的地の逆側から向かってもいいかな、と思いました。まっすぐ行けば、2つめの愛別インターまで20kmで、そこから目的地の峠に向かう道がありました。(Dコース)
    当初よりかなり遠回りですが、こうなったら仕方ありません。カーナビを信じた自分が悪いのです。

    地図

    そしてどうにか目的地にたどり着くわけですが、道中、岩尾内湖というダム湖があり、それが車窓からチラっと、すごくキレイに見えました。タケノコ穫りの帰りにちょっと寄っていこうと思いました。
    とりあえずは目的地へまっしぐら。

    目的地には出発時刻からちょうど4時間かかりました。
    はっ、そう言えば、出発時を思い出して下さい。このカーナビは出発時に4時間かかる、と、計算していました。すべての行動を予知し、紆余曲折してたどり着くことを想定していたのでしょう。科学技術の進歩には目を見張るものがあります。(皮肉)

    で、タケノコ穫りの現地はというと・・・。

    タケノコの峠
    まだ雪が残っていて、タケノコどころではありませんでした
    タケノコの峠
    タケノコはまだほんのちょっと出ているのが数本しかない
    距離計
    距離計81016km
    目的地で撮影。出発から216km。予定距離を60kmオーバー
    クマ出る
    ここはちゃんとクマも出ます

    タケノコは40分探して1本も穫れませんでした。遠回りして遠回りして収穫ゼロ。
    仕方なく、愛別から登ってくる時にチラッと見えた「岩尾内湖」へとむかいます。本来はまっすぐ滝上に行って、芝桜を見たいのですが、10kmばかり戻って湖を見ます。
    「しかしまー、カーナビに騙されたおかげで、キレイな湖が見れそうだ」

    岩尾内湖
    岩尾内湖のキャンプ場には車がいっぱい

    日曜日でいい天気なので、人がいっぱいいました。

    岩尾内湖
    あちこちでこのように木が水に浸かっていました

    ここはダム湖なので、もともと地面に生えていた木が、増水した分沈んだのだと思われます。後で調べたらダムは43年前(1971年)に完成だそうです。この木は43歳以上なのかどうなのか。

    岩尾内湖
    たんぽぽキレイです。モーターボートで遊ぶ人も

    ここで手弁当を食べて、極楽気分を味わいました。それから車で少し移動すると展望台がありました。

    岩尾内湖
    展望台ゆうても高さ10メートルくらいですかね

    階段を上る途中に犬のうんこがあって、うわーうわー、と言いながら登りました。

    岩尾内湖
    思ってたよりいい景色

    おー、なかなか気持ちがいい。ボートの人、スピード出し過ぎ。

    岩尾内湖
    さっき寄ったキャンプ場が丸見え

    キャンプ場にはちゃんと水場もありました。さぞかし夜は星もキレイでしょう。
    何はともあれ、来て良かった。カーナビくんのおかげだよ。

    岩尾内ダム
    ダムの排水口。水害防止、発電、上水道、農地用水などの、多目的ダム

    ここからまた戻る形でタケノコの峠を通って、滝上へ。50kmくらいあります。

    北キツネ
    キツネ出現

    道路にキツネ。誰かがエサを与えたのか、車に寄ってきます。食べるものは自分で獲りなさいよキツネくん。と言っているうちに滝上に着きました。

    滝上町

    滝上の芝桜
    滝上の芝桜山の斜面に芝桜が咲いています。ついでなのでプチ情報。

    「滝上公園の芝桜は10ヘクタールの大群落。そのスケールは日本最大規模を誇る。歴史は古く、1957年にひとりの町民が「みかん箱一箱分」の芝桜の苗を滝上公園に 植えたことが始まりとされている。入園料大人500円子ども250円」

    さて、かなり時間が押してしまいましたが、計画していた最後のイベント「温泉」に向かいます。
    カーナビはあまり信用できないから必要なかろう、特に変な枝道もなかろうと、肉眼で道路標識を見ながら丸瀬布へと進みます。カーナビの変なストレスから解放され、約80kmを快適にドライブ。シカやクマや人の子どもなどが飛び出してくることもなく、何のトラブルもなく丸瀬布に到着しました。

    行ってみたいと思っていた温泉は「マウレ山荘」というところで、その看板が出ていました。
    「マウレ山荘11km」

    「あれれれっ、方向的には11km戻る感じだ。カーナビで検索していれば、手前でショートカットできたかも」
    もう裏目裏目。

    マウレ山荘
    マウレ山荘に到着(マウレとはアイヌ語ではまなすのこと)
    昔、丸瀬布のあたりはマウレセップ原野と言われていたらしい。

    写真でわかるように、なんだかとってもキレイで、ちょっとしたリゾートホテルでした。いつも行っている庶民的で親しみやすい「塩別つるつる温泉」とは違い、背中を絵画鑑賞できるお兄さんはさすがにここでは浮きまくりそうです。

    フロントで「お風呂に入りたいんですけど」と聞くと、フロントの女性がニコニコしながら「大丈夫ですよー」と対応。一人600円で会計を済ませ、風呂場へと行きました。

    洗い場でシャワーボタンを押し、ササッと体を洗って、さて露天へ行こうとしましたが、このシャワーが全然止まらない。あれれ、止めるボタンはあるのかな、ないのかな、と探すもストップボタンなどはない。
    シャワーは出っぱなし。おかしいなとオロオロ。いろいろ押せるもんは押して、止まらず、ずっとシャワー出っぱなし。立ち去るのは無責任な感じ。
    「これは参ったぞ」
    出ているお湯がもったいないからとりあえず髪を洗いました。リンスしました。それでも止まらず、途方に暮れていたら、なんと、・・・止まりました。
    「長くね? 出る時間長過ぎね?」

    それからすぐ露天風呂へ行き、湯につかると、なんとなんと、瞬時にからだがぬるぬるになったのでした。
    「おー、これはすごい」
    透明で無臭、ただのお湯に見えて、この効果にびっくり。

    脱衣所に書かれていたのですが、宿泊で温泉付きの部屋のお湯は源泉のかけ流しになっていて、この大浴場は、循環ろ過なんだそうです。ここの温泉付きの部屋に宿泊すれば、あなたもぬるぬる王子ですよ。女性ならぬるぬる姫、ですね。(適応症はこちら)
    循環ろ過の大浴場でもすごいぬるぬるになるほどのお湯なのだからこれはすごいです。

    あーここは「ぬるぬる温泉」ということにしよう。と思いました。
    つるつる温泉もいいけど、ぬるぬる温泉もね。
    ということで、マウレ温泉でぬるぬるになって、気分よく家路についたのでした。

    距離計
    無事帰宅。本日の走行距離、481km

    カーナビくんに振り回された楽しい1日でした。


  • v248 つるつる温泉事件簿

    ■つるつる温泉事件簿

    フクジュソウ
    フクジュソウ(2年前に撮影)

    また塩別つるつる温泉へ行ってきました。車で約1時間、だいたい3か月に2回のペースで行ってます。この温泉へ行けば、何かしら面白いことが目の前で展開されていました。露天では鹿が出たりエゾリスが出たり、洗い場でお兄さんの背中で絵画鑑賞したり、更衣室に子どものウンチが転がっていたり、カギを落としてオロオロしているおじさんのカギを探すのを手伝ったり・・・。

    ここのところ、温泉ではこれといった出来事がありませんでした。

    もう去年の話になりますが、ちょっとしたことはありました。露天風呂には私を含めて4人ほど入っていました。そこに、親子が入ってきたのです。若いお父さんの優しそうな声と子どもの声がしました。

    さぞかし子煩悩って感じのお父さんかなぁ、なんて思っていると、まず、子どもがはしゃぎながら入ってきました。その後に、「こらこら騒ぐんじゃないよ」と言いつつ、歩く美術館のようなお兄さんが入ってきました。前も後ろも手も足も首も、キャンバスを無駄なく使った、全身カラフルな美しいお兄さんでした。

    ゆったりのんびりしていたお客さんは、ギョギョギョっと緊張を取り戻し、しばらく凍てついていました。という、温泉で凍りついたお話。

    まあそんな小さな話があって、この4月12日、ようやく、ちょっとした事件に出くわしました。

    露天風呂に、推定年齢65歳と50歳の関係性の分からない2人が入っていました。若い方が相づちを打つパターンが続きます。
    「いやぁ、最高だな」
    「いいっすねー」
    「つるつるするなー」
    「つるつるしますねー」
    「なんでだろなー」
    「なんでですかねー」
    風がやや強めでしたが、晴れて、心地よい春の空気。
    「ほんっとに最高だなぁ」
    「いいっすねー」
    「ここはホントの露天だからいいなぁ」
    「いいっすねー」
    そこに見慣れない大きめの鳥が飛んできました。羽の一部に青いラインが入った鳥で、頭が茶色、尻尾が黒、白とグレーも散りばめられた奇麗な鳥でした。
    「おおお、バードウォッチングまでできるなんて、やっぱりいいなぁ」
    「そうですねー」
    「あれは何だろ、カケスか、カケスだな」
    「何ですかね」
    「・・・カケスじゃないか、何だろな」
    「・・・」
    「・・・メガネ忘れちゃって、よく見えないな」
    「メガネがないと見えにくいですよね」
    「メガネ置いてきちゃったから・・・」
    と言って、若干腰を浮かせて、メガネを取りに行こうかな、という仕草をしました。そして、まあいいか、的な感じでまた湯船に浸かりました。
    その鳥は至近距離にもいて、それが羽ばたいた時に、オヤジさんは「ここにもいたか」と驚いた様子でした。
    (ここの露天はいろいろ動物が出現するので私は古いメガネをかけて入っています。温泉はメガネのコーティングをボロボロにするらしく、今使っているメガネで入ると、数回で度が合わなくなってくるそうです。メガネ屋店員談)

    その鳥はあとで調べてみるとミヤマカケスというカケスでした。オヤジさんの知識は合っていました。特徴のある鳥だったので分かったのですね。

    「あ、あそこにさフクジュソウの黄色い花が咲いてるな」
    「え、どこですか。あ、ホントですね」

    私はそれを聞いて思わず探してしまったのですが、見つけられないのです。
    『いったいどこに黄色い花がひとつだけ咲いているというのだっ』
    どこを見てもありません。それで、おかしいなぁと、ずっと探していました。

    「ああやっぱ、最高だなここは」
    「そうですねー。あ、ここは以前と比べてどうですか」
    「ん、変わってないよ。昔とおんなじ」
    オヤジさんは久々にここを訪れ、ここを知らない若い人を連れて一緒に来たようです。

    そして、2人が露天風呂から上がっていった後、しばらくして、20~30メートル先の山の裾野にフクジュソウらしい花を、私はやっと見つけることができました。枯れ葉が太陽光を反射して、その枯れ葉のスキマから花が見えていました。色が馴染んで見えにくかったのでした。

    そして思ったのです。
    「あのオヤジ、メガネなくても良く見えてんじゃん!!」

    メガネなくてもよく見えていた事件でした。


  • v227 つるつる温泉に出現したもの

    ■つるつる温泉に出現したもの

    エゾリス
    エゾリス(ちょうど2年前の2010年9月17日、網走で出くわしたヤツ)

    また「塩別つるつる温泉」に行ってきました。(9/17)

    つるつる温泉は、肌がつるつるになるのはもちろんのこと、受験生はつるつるすべるし、脳みそのシワもなくなりつるつるになるかも知れません。
    どこもかしこもつるつるになるかも知れないのです。敬老の日はさぞかしつるつるの高齢者でいっぱいかと思いきや、早朝に行ったのでほとんど人がいませんでした。

    その日、誰もいないのをいいことに、露天風呂の縁石につかまって、うつ伏せになって身体を伸ばし、プカプカ浮いていました。
    『いいストレッチかも』
    なんて思いながら大人げなく浮いていました。それから身体をくるりと回転させて空を見ていたら、山側で何かが動きました。距離にして5メートルくらいのところです。

    キタキツネだろうと思いました。大きさ的に絶対キツネだと思いました。

    それは、木や草の陰になりなかなか全身を見せません。キツネ早く出てこーい、などと思っていましたら、出てきました。黒っぽいふわふわのエゾリスがっ。
    結構でかいエゾリスが至近距離にいますっ!! 何だかテンション上がります。
    『ウォーッホッホーイッ』(心の声)

    それまですっかりキツネだと思い込んでいましたので、キタキツネとエゾリスをいっぺんに見たような気がして、大変お得な気持ちになったのでした。

    エゾリスは目の前に裸の人間がいるのに逃げることなく、何か木の実のようなものを拾って、手を口のところに当てて、モグモグさせていました。尻尾が大きくてフサフサ。
    『こりゃいいものを拝めたわい』(じじいかっ)
    『ついでにクマも出てきたりして』
    なんて思っていると、大きな咳をしながら誰かが入ってきました。

    「ウォーッホッホッ、カーッ、クワーッ、ゴホゴホゴホ」

    まさにクマのようにガッシリした中年男性でした。
    その咳払いに驚いたエゾリスは大きな木の陰に隠れてしまいました。そして露天風呂に入ってきたその人の背中には、一面に美しい絵が描かれていたのでした。
    オーマイガッデム!!(意味不明)

    絵画鑑賞までできるとはなんてラッキーなのでしょう。(汗)

    こんな愉快で楽しい塩別つるつる温泉に、ヒマがあったらぜひおいでください。シカやリスは滅多に見られない上、脳みそがつるつるになってもそれは自己責任ということで。