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  • 研究所通信v468 春堀りの菊芋

    5月3日(月)憲法記念日、畑の初仕事

    去年の菊芋は「まあ失敗」だったと思います。放置しすぎたと思います。放置しすぎて群生状態となり、芋があまり成長しなかったんです。

    ポツンと生えているものは養分の取り合いがなかったのでしょう、よく育っていました。だから今年はうまいことやります。

    雪も溶けて、土も掘れるようになり、5月2日にナオヒロくんが、今年の畑の整備を兼ねて、菊芋を掘りました。それが約14kgほどありましたが、やはり芋は小さめで、量も少ないのでした。

    翌3日に、畑の状況確認と、整備のための下見をして、一区画の菊芋を掘り切ってしまおうと手をつけました。確かヒョロヒョロした菊芋だったので掘らなかったやつです。

    15株くらいを掘りました。すると意外にも大きいやつもゴロゴロ出て来ました。掘ってしまったからには、足の早い菊芋ですから、即販売活動をしないといけません。

    一応、それなりに財政を圧迫していますしね。(泣)

    この日、久々に筋肉を使った関係で、翌4日には結構体に来ていまして、また、ここ1〜2か月のコロナ的な精神疲労というか希望のなさというか、気力は減衰したままですが、始動スイッチは入りました。

    畑が大好きなナオヒロくんは、バリバリ全開で、未使用部分の畑の「生えて来た木」の除去にかかっていました。細くても1本抜くのになかなかの労力がかかります。私も数本抜いてみましたが、腰とふくらはぎにピリッと来て、やめました。

    ナオヒロくんが抜いている木の子ども

    木の子どもはキノコ だろ、いや、木だよ。そう言えば。

    それはまあいいとして、2〜3年であっという間に木がバンバン生えてくるんです。だから手入れをしないでいると、畑はあっという間にダメになります。木が生えてくると機械を入れるのが難しく、手で抜くしか方法がないと思われます。

    ナオヒロくんはこうなっています。

    気が触れかけていました。(笑)
    数年かけて全部引っこ抜く、と言っています。

    ついでにナオヒロくんはタダで中古ビニールハウスをゲットしたとのことで、元々あって壊れかけているビニールハウスを復活させようとしています。

    ここは地面が固くて建てるのものすごく大変だと思うのですが、なんとかしたいと燃えています。ついでに廃材を使って機材を入れる小さな倉庫も作りたいと。

    この辺りに限らず、どうもこの国の治安はいいんだか悪いんだが、泥棒が多いです。私もここに置いた大型のゴミ箱もネコ(一輪車)も盗まれましたし。

    ということでさらにナオヒロくんは知り合いの協力を得て、高性能監視カメラも付けました。

    5月4日ですが、ヒョウが降っていました。

    そんなナオヒロくんは、もうすでに去年の秋から仕込んであったのですが、

    ニンニクを植えた場所(写真のちょい左のまるっぽいところ)に寄っていきますと・・・

    ご覧の通り、鹿の足跡があり、写真左側の数本が食われていました。

    今年もまた鹿除けに苦労しそうです。


  • 研究所通信v467 鹿だらけ

    4月10日(土)9時28分、本別留辺蘂線で

    もう3か月近くも更新しなかったのは、ただそれだけのエネルギーが湧かなかったのでした。この間、コロナの非科学的な政策に茫然としていました。

    人より鹿の方が密な状況にあるこちらでは、とにかく外に出歩いて、綺麗な空気を吸い、熊以外の野生動物と戯れるのが一番良いのです。

    もう1か月も前のこと、北見から帯広方面へ、そして大雪山系を抜けて、石北峠から戻って来ました。総距離470km。

    最初の写真の道路(本別留辺蘂線)は、60kmばかり、店もなくガソリンスタンドもトイレもない誰も住んでない恐怖の道路です。当然A級のシカシカエリアなのです。クマクマエリアでもあります。(でも大体道東一帯はそうですが)

    早朝と夕方は「シカシカタイム」と言って、「シカシカエリア」をシカシカタイムに通過すると鹿が無数に出て来ます。(無数ではない)

    それよりこの日驚いたのが、十勝川の東大雪湖のあるエリア。
    川幅がよくわからないくらい広くて、河川敷が広野のようになっていまして、そこを見下ろすように走っている道路から、小さくポツンポツンと何かがいることに気付きました。

    馬なのか?
    サファリパークなのか?

    鹿でんがな。それもカメラに収まらない広いスペースに点々と鹿が大量に見えたのです。100頭くらいか、これだけの群れは初めてみました。さらに・・・

    なんか白いのがいるんですよ。

    白鳥でした。少し移動すると・・・

    こんなにいました。

    それから大雪山系を北上しながら、時々飛び出してくる鹿に冷や汗をかきながら神経を尖らし、長時間ののろのろ運転で帰宅が夜になってしまいました。

    シカし、鹿がひょっこり現れるたびにテンションが上がり、嫌な気分などはなく、とにかく楽しいことは楽しいのです。ですが鹿と衝突すれば車は大破損します。普段の数倍疲労がたまり、後を引きずり、このネタをここにアップする気力が湧かないでいたのでした。

    写真を撮り損ねた回数も多くて、一瞬なのでなかなかバッチリ捉えた写真はとても少ないのでした。


  • 研究所通信v466 化石博物館

    多分、デスモスチルスかパレオパラドキシアの模型が入口でマスクして出迎えてくれました。

    1月31日(日)に、足寄に行きました。というのも、1月のいつか忘れましたが、ラジオを聞いていて、「足寄の動物化石博物館」がなかなか凄いというので、行ってみたくなったのでした。

    今まで何度も足寄には行っているのにその博物館、全く目に入っていませんでした。しかも何度も通った道路に、ちゃんと目に入る位置に看板があるのに気づかなかったのです。

    看板のあるところを入ると駐車場があり、これがあります。博物館へと進みます。

    調べてみると、開館は1998年と、もう20年以上前からあるのでした。

    これはいわゆる恐竜の化石が発見されたことで作られた博物館のようです。それも珍しい恐竜の化石が一体丸ごと発掘されたり、なんというかそんな奴らがゴロゴロと出てきたらしいのです。その実物を復元して展示するなど、なかなか貴重なものと感じました。

    海外から寄贈されたものもありました。

    「足寄すげーな」
    知らんかったってことがとっても問題な気がしました。もっとアピールしたら良いのに。頑張って作ったんだなぁと感心しました。

    デスモスチルス。2〜3mあります。当初は陸に生息していたと思われていたようですが、海にも入る「半海棲」説で落ち着いているようです。約2300万年〜500万年前の、まだ日本が大陸とくっついていた頃の奴らです。

    このデスモスチルスは哺乳類の束柱目という分類なんだそうです。束柱というのは、この歯です。なんかきもいですが、円柱を束ねたような構造になっているんですね。生で見るとますますきもいです。世の中って、形作られている全てのものが不思議ですね。

    こちらはパレオパラドキシア。下の写真はその歯。
    まるで架空の作り物のよう。これも生で見ると凄いです。簡単に触れる位置にありますが、触るのはダメなような気がしてただ見てました。
    ベヘモトプス

    実際に化石を発掘するイベントが、年に3回くらい開催されていて、子どもも大人も楽しめそうなんです。ただし、去年からのコロナウィルスのせいで、そのイベントは全部中止になっているのでした。

    展示会場としては体育館のような広いところで、真ん中にクジラ系の、超バカでかい奴らが吊られています。

    凄い迫力があります。これとは別に4000万年前のクジラ「バシロサウルス」とか「アショロカズハヒゲクジラ」とか、その他、原人とかカバとか、エゾシカやイノシシの頭蓋骨とかも展示されていました。

    これはバシロサウルスの歯。なんかすごくないっすか。

    この辺で発掘された化石などもこんな風に標本化されていたり。

    偉いのは「撮影OK」なことです。こんな風にwebで写真出されたら、
    「行かなくてもいいや」
    ってなりますよね。でもアレですよ、直接見てなんぼですよ。入場料は一般・400円です。コロナのせいで簡単には行けない世界になっちゃいましたが。

    館内では、お土産に実際の化石が売られているのですが、その化石は周りを土で固められていて、それを崩しながら化石を発掘する楽しみがある商品です。これを体験するコーナーがあって、係員さんが指導してくれます。これもまあ親子で楽しむ系と思いますが、「化石体験ミニ発掘」というらしいです。
    私はこれを買いまして、持ち帰って家で発掘をしました。

    「おうちでミニ発掘・クリスタル」(鉱物16種類。何が出るかわからない)
    「おうちでミニ発掘・化石」(サメの歯など8種類。何が出るかわからない)

    の2種類があり、うちで発掘した結果これが出てきました。
    (発掘前の写真撮り忘れました。あ、これ1個200円でした)

    出てきたのはアンモナイトとルビーフクサイト。

    さて、これをどうしようかなと。これ本物なんで、捨てるに捨てられないというか、いや捨てませんけど、飾っておくにしてもアレだし。

    あ、そうだ。これを財布(小銭入れ)に入れておくとお金持ちになるということにしよう。

    いやそれはやらしいな。

    あ、そうだ、これを財布(小銭入れ)に入れておくと運気が上がることにしよう。ということで、良かったなと思います。おしまい。

    と思ったけど、もう一個、お土産を買ったのでした。ネアンデルタール人のドクロだったかな。これ。

    4cmくらいの大きさで、マグネットが付いています。重さも質感も良くて、さすが化石発掘の博物館のクオリティと思いました。ドクロ好きにはたまらないお土産ではないでしょうか。400円でした。

    なんかいろいろと行って直接見た方が良い的な書き方や、お手頃な値段のアピールやらしていますが、一応、私、化石博物館からは1円ももらっていませんから。ホント、見応えあり、楽しめました。


  • 研究所通信v465 極寒初日の出

    2021年1月1日6時56分 美幌峠の初日の出 氷点下17度

    コロナ先生も変異を遂げ、様々な形に変容していく中で、与党の先生たちは昭和からの変異を遂げることができずに、後手後手であっても先手先手と口でだけは言って偉ぶっている中で、また日は昇り、2021年の元旦がやってまいりました。

    (笑)

    初日の出を見る企画、ちょっと悩みました。人が集まったらコロナ感染が広がってしまうかもしれない、という理由で。国がちゃんと調べる体制を作らないから「かもしれない」とか曖昧な状況がずっとずっと続いていますね。

    元旦が晴れの予報でしたので、北見から50kmほどの美幌峠で初日の出を拝んでみようと思いました。コロナは初日の出の太陽光が焼き殺してくれるに違いありません。そういう国ですから。

    国の偉い人たちも数十人規模で会食したりお金を集めたりしてますし。

    暮れから降り続いている日本海側のドカ雪は、こちら道東にはほとんど影響がなく、積雪ゼロに近いです。しかし、かなりの低温が続いています。

    さて、日の出時刻(6:58)から逆算して、1時間以上の余裕を考えて、早朝4時半出発を考えていました。高齢化にて朝3時半起床。
    寒さに震えながら・・・エンジン、スイッチオンっ!! ブルルン、1発でかかります。すごいですねぇ。昔ならヤカンのお湯をかけたりしてました。でもでも、後ろのドアが凍りついて開きませんでした。

    4時20分に出発です。氷点下15度。予報では、美幌は氷点下17度になっていましたので、峠はおそらく20度を下回っていると思われました。

    出発して6分。

    1度下がりました。それから3分。

    1度下がりました。12分後。

    1度下がりました。27分後。

    気付いたら3度下がって、ついに20度を下回りました。

    凍ってる美幌の町を通過。

    このあたりから下がるたびに悲鳴をあげていました。21分後。

    きゃー、1度下がって氷点下22度。さらに5分後。

    きゃーきゃー23度ーっ!! ここはまだ峠のふもとでありまして、峠では一体何度まで下がっているのかと戦々恐々でした。

    出発から1時間半、峠に5時50分頃に着きました。日の出まで約1時間。真っ暗だというのにそこには交通整理をする警備員が動き回っていました。

    200台止められる駐車場はほぼいっぱいで、ギリギリ間に合ったのでした。もう少し遅かったら、もっと遠くに止めないといけないか、帰らされるかという感じでした。知らんけど。

    コロナどこ吹く風。

    釧路の納沙布岬では2300人が集まったと、後でニュースで知りました。美幌峠は勘ですが、車の台数から600〜700人くらいかなと思います。適当です。見た目には500人もいないように感じました。広いんです、ビューポイント。

    で、峠の気温はこれ。

    あれれ、17度とは暖かいのぉ。(あったかくねぇよ)
    予報通り、氷点下17度でした。つまり峠の麓の方が5度も低温でした。

    6時半頃、道路脇には駐車している車がズラリ
    ビューポイントの手前から
    寒いから嫌だけど日の出25分前にビューポイントへ向かいました。
    まあ広いですから、「密」になるっていう感じはないです。いや、こちらではこのくらいなら密ですけども。
    朝焼けがキレイ
    屈斜路湖が見えました。その向こう側から陽が昇ります。
    みなさんスタンバッています。
    反対側である西側の風景。月が。

    とにかく寒いので、歩きました。体を動かさないと死んでしまいそうになります。だからピューポイントの一番端、てっぺんまで歩きました。

    ここで10分も過ぎた頃、かなりの寒さに手がかじかんできました。風も強いんです。体感的には氷点下20度とか22度とかそんな感覚です。

    そんな中、みんなよく耐えているもんだなぁと思うのでした。

    キレイでしょう。屈斜路湖。凍ってますね。まだ太陽は昇ってませんよ。

    マスク姿でメガネの人のメガネはちょいちょい凍ります。

    連れのメガネがパリパリに

    本当にもう、これじゃ見えないわけですよ。マスク外したい。でも意外とマスク暖かい。でも凍るから外したい。外すと痛いくらい寒いから付けててもいい。でもまた凍るから外したい。の繰り返し。

    あ、雲が光ってきました。

    6時52分
    6時56分
    同じく6時56分

    みんな写真撮ってます。隣の人はすごくて、5台くらいのカメラで、カシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャ・・・と連写し続けていました。気合がすげー。

    こっちは寒くて寒くて、すぐ帰りたい、と思っていました。でも太陽はゆっくりゆっくり昇るのです。

    6時59分
    7時1分
    同じく7時1分
    同じく7時1分
    駐車場に向かいながら撮っています。7時3分

    もう少し陽が上がったところも撮ればいいのですが、寒すぎるので、たまらず帰り道道、歩きながら撮っています。どうでしょこのビューポイントというかビューラインは。300メートルはありそうでしょ。ん、倍くらいあるかな。

    道路は密になっています。道路の山側の列は、駐車しているのかもしれません。駐車場がいっぱいでしたので溢れたのかも。

    駐車場に戻ってきました。7時9分。しばらく車の中で寒さをしのぎ、落ち着いた頃、帰路につきました。

    美幌の町に降りてきた7時50分、峠より寒い氷点下21度。

    峠より街の方が寒いのね。意外。

    今回とっても寒かったです。症状がないので、風邪にもインフルエンザにもかかってませんが、コロナにかかってないとは断じて言えません。でも大丈夫です。マスクしてたから。(笑)

    2021年、丑年。もー、どうなることやら。