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  • v077 北海道は米どころ

    ■北海道は米どころ

    地下鉄のドア広告
    地下鉄のドアにも「北海道米を食べよう」のポスターが。
    左がプロ野球・ファイターズバージョン、右がサッカー・コンサドーレバージョン。

    昔、北海道で美味い米を作るのは不可能と言われていました。それが今、大変なことになっております。北海道米が美味いのです。ただでさえ、海の幸・山の幸に恵まれ美味いものだらけなのに、米まで美味くなってどうするんでしょうか。

    いや美味いと言っても、ひょっとすると空気のせいかも知れないし、思い込みかも知れない。人間の感覚は信用できませんからね? そうでしょう。だいたいバーミヤンのラーメンが一番うまいなんて言ってる私ですし。むしろ本当はマズいのかも知れない。

    などと思われるのもシャクなので、ここはひとつ、米の美味さについて科学的に説明しましょう。本当に美味い米が北海道でできているんです。

    硬くてパサパサした米は、アミロースという成分が多いのだそうです。気温が低いとアミロースが増え、いわゆるマズくなるそうです。北海道で美味しい米ができないというのはそういう理由があったのですね。しかし品種改良を重ねることで、寒冷地でもアミロースを減らすことに成功したようなのです。

    アミロースの含有値は、標準米で20%前後、美味しいと言われるコシヒカリは17%。この3%の差で劇的に味や食感が変わるわけです。そして北海道米の中でも特に美味いと言われる「おぼろづき」という新品種は、コシヒカリよりも3%も低い脅威の14%っ!! なるほど美味いわけだっ!!

    ちなみに昔の北海道米のアミロース含有値は24%前後だったそうで、それはあのパサパサしたインディカ米とほとんど変わらない数値です。やっぱり昔は日本の常用米としてはマズかったんですね。毎日ピラフならまあ良かったんでしょうが…。

    実はちょっとずるい書き方をしてしまいました。北海道米は、「ななつぼし」とか「ほしのゆめ」とか「きらら397」とかが主流です。だいたい平均的には19.5~20.5%なんだそうです。数値的には「おぼろづき」が特別に美味いということになります。他はまあ標準的ってことになってしまいますが、それでも「ななつぼし」などは食べてみると、

    「おやおや、美味しい米ですな」

    なんて言ってしまうくらいでして、何かちょっと美味さの裏事情があるんじゃないかと思えてしまうのです。で、こんなことが言われています。

    稲が育つ夏場の“昼夜の温度差”が大きいと美味しくなる。

    特に注目すべきは夜の気温で、夜中が暑いと米が濁り、出荷できない米になるんだそうです。ここのところの地球温暖化で、北海道は昼の気温が程良く高くなったために、涼しい夜との温度差が、米作りにピッタリの条件になったと思われます。

    地球温暖化万歳っ!! (バチ当たり?)
    地球温暖化万歳っ!! (反エコ?)
    地球温暖化万歳っ!! (この1行いらんかも)

    それから水が冷たい方が美味しい米が穫れるそうです。ぬるま湯にどっぷり浸かるモノはダメになるってことですかね。(耳が痛いっ)
    アミロースの値は標準的ですが、冷たい水から与えられた“根性”みたいなものがひと味加わっているのではないかと、思ったり思わなかったり…。

    あと、内地に比べ凶悪な害虫にさらされる度合いが低いため、農薬も少なく済み、安全性も“高め”であるようです。

    もう言うことナッシングの北海道米です。

    最近放送されたローカルテレビの特集によると、北海道米に切り替えている飲食店が多くなってきているようです。ある寿司屋のオヤジがこうも言っております。

    「コシヒカリが一番美味いというのは思い込みだっ」
    「まったく引けを取らないどころか、こっちの方が美味い」
    「北海道米だから使うんじゃない、美味いから北海道米を使うんだっ」

    まあ、ローカルだし、微笑ましい報道ということで許してやってください。
    でも、最近では全国放送で北海道米の美味さについて取り上げる番組も出てきました。
    全国チェーンの外食産業が、値段も安く美味しい北海道米に目をつけているようで、もう切り替えが始まっているといいます。

    北海道では今、米に拘わらず、農作物全般に「地産地消」の意図があるように思えます。景気が最悪と言われる北海道で、本当ならバンバン輸出して外貨を稼ごう(北海道は国かっ)としても良いのに、自国のモノを自国で消費(北海道は国かっ)することを最近テレビなどで強く押し出しています。
    自給自足という考え方なら、こんなに正しい国のあり方もない(北海道は国かっ)。まあ単純に安い輸入品に産業を潰されないための策なのかも知れませんが。

    そういえば、輸出品については(北海道は国かっ)、付加価値の高い、儲かるものに重点を置き始めた感じです。八十九はそのひとつです。

    ま、どこの米でもいいですけど、主食はやっぱり米がいいと思う私でした。

     

    ■特別企画 最高級道産米をプレゼントっ!!

    米
    こんなパッケージです。
    「米」という漢字は、八十八もの手間をかけ大切に作る、ということから
    「八」「十」「八」で構成されています。
    「八十九」はそれより一段美味しいという意味でつけたそうです。
    (でもあんまり美味しそうなネーミングではないな、と…)
    ダジャレとはちょっと違うから、まあいいかな。

    というわけで、今回はプレゼント企画です。

    「そんなに美味しいのかい? 是非食べて見たいもんだね」
    とお思いの皆様に朗報です。
    新品種「おぼろづき」の「八十九」というブランド米を、以下の条件で輸出致します。(ウチは国かっ)

    メールのタイトルに「八十九希望」と書いて、下の文章(赤い2行の文)をメールに“コピー・ペースト”して送ってください。たった2合だけ、米「八十九」をお送りします。2合だけですよ。写真のようなパッケージじゃないですからね、一応。
    送り先の住所もお忘れなく。
    締切は12月28日。お正月は、豪華な米でお過ごしください。

    私は、今度会う時、飲み代をおごらせていただきますので
    どうか米を少し分けてください 。