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  • 研究所通信v500 男鹿(おじか)の滝

    男鹿の滝(清里町のホームページより)

    この通信、ついに500回となりました。暑さも厳しくなりつつあるこの頃ですし、涼しげなホラーなテイストで書きたいなと思います。

    滝にでも行って涼んでくるか、ということで、こちらの滝をご紹介いたします。北海道の知床半島の付け根あたりの斜里郡清里町の観光スポットでもある「男鹿の滝」と言います。

    ホームページが、清里町きよさと観光協会の2つがありまして、町の方ではまず、「男鹿の滝林道における倒木除去作業が完了しましたので、通行止めが解除となりましたことをお知らせいたします。」とあり、ふむふむ、行けそうだな、と思うわけです。観光協会の方は「この滝は上流に川のない不思議な滝で、その秘密は斜里岳の銀嶺水が1日3万tも岩から湧出し流れ落ちているからなのです。 周囲は昼間でも薄暗く、特に夏場の涼しさは格別で、水音と小鳥たちのさえずりが心を和ませます。」とあります。良さげです。

    しかし町は「熊等が出没する危険性」「携帯電話の電波が繋がりにくい」と警告し、観光協会は「きよさと観光協会内で最も交通の便が悪い景勝地です。(ご迷惑おかけします!)」「熊鈴の携帯を強くおすすめ致します。」とあります。

    とはいえ役所お墨付きの観光スポットですからね。

    シシガミ様かっ

    そりゃ鹿くらいはいますよね。問題はクマの方です。とはいえ車ですから、徒歩じゃないですから、過剰な心配はいらないかなと思います。

    北見の家から滝まで約90km、途中サクラマスの滝のぼりが見られる「さくらの滝」というのがありまして、確かこの通信でも取り上げたことがあったような気がします。それを見て、男鹿の滝を見て、飯食って帰ったら1日終わりです。

    さくらの滝(7/8)

    この日は半端なくサクラマスが飛び続けていました。3.7mと言われるこの滝を登り切ったサクラマスを見たことはありませんが、約1割程度は超えていくらしいです(不確かな情報)。いや1割もいないでしょ。ほぼ100%みんなはじき返されています。もっとデカくなったら超えるのか。見ていると過酷だなと思います。観光客は20人くらいいました。ここも結構な奥地なんですけどね。

    ここは滝に向かう入り口付近で、まだ道は広く舗装です。

    で、ここから約20km先に男鹿の滝はあります。砂利道になり、ボコボコ路面なのでスピード出せません。下手するとパンクします。パンクしたら電話がつながらず、くまちゃんの餌になりかねません。怖いですねー。

    ウッソー、やめてー(笑) これ数キロ続きます。

    とても細い道で、対向車がきたらかわせないので、どちらかが長距離バックしないといけません。怖いですねー。

    イタドリという草が、洗車機のブラシのように車体を擦り続けました。横からくまちゃんが出てきそうな雰囲気満載です。いやしかし、これ公式な観光スポットで、町が推している場所だというのが信じられないです。

    似たような場所は置戸の「町民の森」で、動物しかいないところ。くまちゃんはよく出ますし、憩うことができるのか疑問というか、ワイルドだなと感心してしまうのでした。そこと同じかその上を行く道路です。

    実はここに対向車が1台来たのです(よくこんなところに来るね)。どうやっても2台は通れず、こちらはかなりの距離この状況でしたので、とても困っていると、相手の車がバックし始め、なんと30メートル程度下がったところに退避できるスペースがあって、無事に通過できました。ラッキーでした。しかしまあ怖いですねー。

    そのあとすぐに、イタドリの草むらから急にタイムスリップしてきたようにバイクが1台現れ、ぶつかるかと思いました。バイクは生身ですから、くまちゃんに食われるよ。

    6kmか7kmか進んだところに立札がありました。

    写真では「どこに車を止めるんじゃい」と思うかもしれませんが4〜5台止められるスペースはありました。

    一応、林道の名前も書いてあり、一見すると日常の普通の風景に見えますが、ここにポツンと立っていたら生きた心地はしません。そしてこの先に、「観光地なんだもんね」と言いたげなご案内がっ。
    しっかり「熊きけん」と書かれてます。

    ゴミは持ち帰ってね、と、悠長な注意書きも。(観光で人を呼ぶのはやめたほうがいいような気がしますが)
    ゴミを捨てないのは当たり前のことですが、中には「ここにゴミ捨ててやったぜ」みたいな荒くれ者もいるのでしょう。(絶対にやめましょう。食べ物なんかを捨てるとバンバンくまちゃんが来るようになるかもしれません)

    で、滝はどこなのかというと・・・

    最近は熊鈴を聞きつけてくまちゃんがやってくるって話もありますから、ここ無理ですってば。

    ここから歩いていくしか方法がないのですが、噂では、右が崖になっていて、途中、板を渡しただけの、しかも板に苔が生えていて滑りやすい場所が複数あったり、アップダウンもあり、捕まるロープなどもなかったりして、これが1.3km続くらしいのです。

    とても危険な道で、なおかつ、くまちゃんも最近では増えているようですし、携帯電話は繋がるわけもないですから、ここで断念することとなりました。

    くまちゃんは出てきませんでしたからなんということもなかったのですが、前号で載せた「蛇と闘うキタキツネ」を見ることもできましたし、エキサイティングな1日となりました。

    ヘビを食べようとするキタキツネ

    帰り道は平和でした。

    こんな感じでキツネはいます。
    そんなキタキツネはまるで犬です。

    あ・・・、涼しくもホラーでもありませんでしたね。お詫び申し上げます。


  • 研究所通信v499 最近のいろいろ

    キタキツネのコッコ 7/2丸瀬布の山の中で

    コッコというのは子供のことです。これも北海道弁らしい。

    それはともかく、ここのところ、やることがいろいろあって、しかしその8割は何もできず、放置すれば時が解決してくれるかと思いきや、積み上がるばかりで、やはりひとつひとつこなしていくしかないんだな、そうじゃないと寿命も尽きてしまうわけで、早くやれよ自分、と思うこの頃です。

    やれていることの2割のうちの半分は、毎週1回は温泉に入ること。(おいおい、のんびりしとんのかいっ)
    こういう楽なことはやれるんだな。何も生み出しはしないけれども、少なくとも体温を上げて、ウイルスに強い体を作ることはできています。腹を温めるのはとても大事で、ひょっとしたら人間にとって一番大切なことかもしれません。温泉入ってるだけですが、1週間のリセットもとても健康的だと思っています。飯を抜いてでもこれは大事。(おいおい)
    最近は値上げラッシュで、温泉も同様ですが、潰れたら元も子もありませんし、例えば600円なら2時間入れば1時間300円じゃないですか。こんな安くて健康的なレジャーはそうそうありませんよ。4時間とか入ったら不健康だけど。

    やれていないことは、畑作業、山ぶどうの研究、SUZURIの宣伝と新作の作成、通信の発行、お片付け(とても重要)、頼まれた猫の絵(描いたが気に食わない)、写真の整理(意外に大変)、だな、ほらね、書いてみたらたいしたことないんじゃないかと思えてくるから不思議なもんです。1個ずつやっつけていこうぜ。

    そういう意味ではこの通信は便利に使えるわけです。誰にとってもどうでもいいことばかりですが、読まれなくても問題は発生しない。いやむしろ読まれたら問題が発生する可能性はあるので、だからひたすらつまんないことばっかり書くのも、自分にとってはある意味有効な方法かもしれません。

    とはいえ、いい写真とか撮れたら「見て欲しいなぁ」なんて思ったりするわけで、いや、ちゃんとそれ販売サイトにアップしていますが、売り上げは年間1万円前後しかないわけで、生活の足しにもなってないのは実情。

    で、すげーの撮れちゃったんすよ。

    蛇と闘うキタキツネなんです。

    野生味がすごい。
    この辺りはおそらく熊だらけで、ちょっとばかり凄すぎるところでしたので、この時のことはまた改めて書きたいなとは思っています。

    畑については、いろいろあるのですが、まずは5月4日のことを書きます。昨年10月頃に山ぶどうを許可を得て2株ゲットしまして、それを畑に移植する作業を行いました。それがこの冬を越してどうなったのかをチェックしました。

    5/4

    葉っぱが出ていません。

    まるで枯れ枝。しかし山葡萄の凄いところは枯れた枝からも枝が伸びることがあるんです。なんとか生きてますようにと願いつつ、もう1か所チェック。

    わかりにくいので黄色い線で枝の伸びている様子を示してみました。ここもまた葉っぱは出ていなくて、枯れているように見えました。
    その後6月になっても葉っぱは出ず、多分亡くなられてしまいました。チーン。とっても残念です。土が合わないのかもしれません。

    自分の庭に生えていた山葡萄を10年くらいかけて誘引し、大変なことになるまで成長させていますので、これが山一面にまで作れたらいいのになぁ、と思っていました。
    庭の山葡萄を見てください。

    玄関から10mばかりの通路
    さらに事務所のあるスペースへ伸ばし
    15mばかり庭の端まで伸ばし
    屋根まで伸ばし中
    下草は陽が当たらないのでぽやぽや(少しは刈っていますが)

    これは7月10日朝の写真です。もう緑の実がいっぱい付いていまして、なぜか毎年、ろくに肥料も上げていないのに豊作なわけです。ジュースが非常に美味いのですが、日持ちしないため販売は難しいです。ジャムは作っても結構つまらないです。ね、ジャムって、そんなに使わないですし、余っちゃうし。そればっかり食べてたら飽きちゃうし。つまんない。

    ワイン作りはタイーホされてしまうので、まずは考察から。そこそこ大量生産できる環境があれば、おそらくほぼほぼ何にもしなくても生産できますし(山葡萄はめちゃくちゃ強いです)、地元の産業のひとつとして、山葡萄ワインができたら凄いじゃないですか。そしてそんな計画はゴニョゴニョ・・・。研究中なんです。

    私の理想としては、しっかりした葡萄棚ではなくて、100均の支柱でいいんですよ。100均のトマトクリップでいいんですよ。多分めちゃくちゃ伸びていきますから。あー楽しいなー。

    ひとつだけ心配なことはあります。例えば山の斜面に山葡萄の畑を作るじゃないですか。そしたら山葡萄が大好きなヒグマが、親子でレジャーに来るじゃないですか。熊の分はある程度はいいんですが、今、牧場の牛がヒグマに100頭とか食われちゃったりしている話もありますし、山葡萄なら全部食われるかもしれないんで、それが心配です。

    まず山を買えよってか。

    無理っすね。

    あ、結局畑の話がまだできてないですね。せっかくだから少しだけ。
    5月10日。ちょうど2カ月前です。

    今まで使っていた畑が、どうも養分がほぼなくなっているのか、玉ねぎすらも成長不良でどうしたもんか、ということになっていました。肥料は高くて買えないし、そもそも自然農法がしたいのだから、肥料は葉っぱとか撒いとけばいいので、問題は雑草取りなんですが、雑草も取らない方法で作ったりして、まあ、この2年は天候もひどくて失敗の連続だったわけです。

    それでこの写真のように、使っていなかった部分を、ナオヒロくんが死にようになりながら開拓を進めていました。究極の自然農法では土を耕すことすらしないのですが、流石にそこまでは難しく、しかしそういう方法で種まきしているスペースもあります。ここは耕したのでした。ああ、すげーなー、と思って写真を撮って帰ろうとしたときに、こうなりました。

    この白いのは粉砂糖じゃないですよ。ヒョウが降ってきたんです。ヒョーとか言いながら写真撮って帰りました。この時はまだ何も植えていなかったので無事でしたが、新芽とかやられちゃいますから。

    ということで、全部中途半端ですが、今回はこの辺でおしまい。


  • 研究所通信v498 2023GW野生生物

    大群の一部。あっちに行くと思ったらこっちに来た。そして…

    このGWでの撮れ高を日時場所などはシークレットで羅列しておしまいです。

    アカゲラちゃん
    何か食べているエゾリス
    エゾシカは場所と時間を狙えばいくらでも撮れそう。
    最近、オオワシをよく見る
    角が1本取れてなくなっているエゾシカ。
    キタキツネ先生
    馬ちゃん。これは野生ではない。
    全員がこっちを見て固まった。はいチーズ。(ふるっ)

    言うても、そんなにたくさん撮れるもんじゃないです。
    クマ、ウサギ、タヌキ、モモンガ、フクロウ、ハクビシン、シマエナガも撮れたらいいなと思っています。


  • v445 鹿とキツネ

    5月17日(日)

    5月17日、鹿でも出ないかなぁとチミケップ湖へ出かけました。湖は山の上の方にあり、そこへいくルートは4本あり、2本閉鎖されていました。山深くまずまずの危険な道路です。

    津別方面の道路から上がり、北見方面へ抜けました。

    鹿やキツネが出ることを期待していたので、車のアイドリングストップ機能をOFFにしました。これが働いていると、写真が撮れなかったりします。

    例えば前方に鹿を発見した時に車を止めるのですが、こんな感じになります。

    鹿「あれ、なんだろな」

    鹿が「おい、なんか来たで」と言ってます。

    車は止めます。エンジンが自動で止まってしまいます。鹿は大抵、キョトンとして動かないのですが、車をゆっくり近づけようとした時に、止まっていたエンジンからキュルルっと音が出ます。

    鹿「ぎゃー、なんか怖いよー」

    と、その音で素早く逃げてしまうのです。以前何度かこの失敗をしました。今回はあらかじめその機能を切っていたので、エンジンは止まらず、そろーりそろーりと車を前進させることができました。

    じわじわ、じわじわ近づきます。

    鹿「うーん、なんだろな」

    と、しばらく止まっていてくれるので、近づいて写真が撮れるわけです。でも車から外に出ると、鹿は・・

    鹿「うっわー、やべぇー」

    とすぐに飛ぶように逃げてしまいます。近くで撮るのはムズいです。
    車内からの撮影ですが、今回はうまくいきました。

    キツネは、人が食べ物を与えられたことのあるヤツが近づいてくる場合もあります。こいつはとっとと逃げてくれたので安心しました。

    まだコロナ警戒中の中でしたが、こういう場所への外出は許してくだせぇ。ww


  • v442 政府批判と野生動物

    4月26日、津別町で。

    新型コロナウイルスが世界中で猛威を振るっています。日本ではPCR検査をしないことで「ギリギリ持ちこたえている」とウソぶく政治と、まともに突っ込まないマスコミにも困ったものです。非科学的で無責任な政治への無批判。こんな非常事態に何も機能していない劣化社会の出現とは、なんとも悲しい現実です。

    嘘つきのトップを変える手立てはないのだろうか。政治を象徴するかのように、配られた布マスクは低性能で、あり得ないほどの低品質(カビ・虫入り)。そして隠蔽される利益誘導の犯罪臭にも、まともに突っ込まないマスコミ。いつまで続くのでしょうか。将来、どうにか民主主義が健全に働くよう祈るばかりです。そこにしか活路はないように思います。

    税金をまともに使ってくれる、隠蔽体質ではない政治になりますように。科学者や専門家が力を発揮できる社会になりますように。

    さて、北海道はあちこち、もともとほとんど人などいないのですよ。

    これは4月12日の清里町。

    密ではないのですが、コロナのこともあって、外出は減りました。時々車で遠出してます。ほとんど人に会いませんので。

    外に出られない東京の皆さんにはほんと申し訳ないです。無検査に近い政策によって、「誰が感染しているかも分からない」状況では、家にいたって、どこにいたって心配になるだけですよね。

    無検査だから病院のクラスターも次々に起きています。やり方が間違いですよ。有名人が死んでしまっても、検査はされない状況が続いています。早く上を変えたいですね。どうせまた、「ギリギリ大丈夫」とウソをつくのです。いつまでも本当のことはわからないのですよ。

    人を集めるイベントはいつまでも開催できないのは、誰が感染しているかわからないからです。いやぁ、あまりにもイヤすぎる政治に、我慢できず書いてしまいます。いかんいかん。

    こちらは自然がいっぱいで、野生動物も頑張って探せば結構いたりするものです。全然出てこない時も結構ありますけど。

    動物の写真でも見て、和んでください。

    道路脇にキタキツネ(3/28)
    写真撮るのはなかなか難しいです。

    キツネはちょいちょい道路脇にいます。まあ、なんと言いますか、キツネだってエキノコックスという恐ろしい病原体(虫)を持っている可能性があり、人に感染するのですよ。だからキツネとは距離を置きます。そんな中・・・

    こいつは超レア。エゾタヌキです。(3/28)

    タヌキは「狸寝入り」という言葉があるように、危険を察すると気絶したふりをするんですね。実際には怖くて動けないんだと思います。この時は車に乗っていたら、道路脇に何か動物が見えて、通り過ぎてから車を止めて、ゆっくり近づいていったのです。

    驚かさないように、ちょこちょこと、何気なく近づき、シャッターを切りながら、3メートルくらいまで近づきました。もっと近づきたかったのですが、可哀想かなと思って引き返しました。逆光なのが残念でした。

    ちなみに、タヌキにも、キツネほどではないものの、エキノコックスの病原体を持っている場合もあるそうです。エキノコックスは潜伏期間が5〜10年と長く、肝臓をやられます。やられたら肝臓を切除するしかないようです。こわっ。

    牛。(4/12)

    牛はつまらんですか。野生ではないし。

    最初の写真の鹿は4頭群れていたのです。鹿はすぐに逃げてしまいますので、気がつくとお尻ばっかりが見えて、正面から写真に撮るのは難しいです。

    鹿までは100メートル弱離れています。

    おしまい。