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  • v169 パリンポリン/愉快な札幌98-さすけ

    ■パリンポリン

    支笏湖への道
    人はほとんどいなかった、長ーいサイクリングロード

    札幌から南に40km程度のところにある支笏湖(しこつこ)で「もみじ祭り」をやっているらしい。そしてやはり札幌から南に同程度の距離に千歳市があり、そこから西の支笏湖へ向かってサイクリングロードがのびているらしい。

    千歳の駅にレンタサイクルがあり、300円という手頃な価格らしい。多分、千歳・支笏湖間は近いはずで、自転車で1時間程度だろうと勝手に決めつけ、あまり地図を見ずに、とにかく行ってみることにしたのです。2人で行ったのですが、2人とも1時間で行けると思い込んでいました。

    当初雨の予報だった天気は一転して快晴になりました(だから行く事にしたのですが)。気温は最高で15度、ひんやりと気持いい温度です。

    「支笏湖もみじ祭り」では、きのこ汁が旬で美味いらしく、もちろん紅葉が期待できるのと、そのレンタサイクルで行けば温泉が2割引で入れるということで、美しい紅葉と湖と美味いきのこ汁を堪能しつつ、温泉でのんびりして過ごそうと思ったのです。

    結論から言えば、その目論みはほぼ100%成就されました。ひとつの痛いおまけ付きで。

    この写真のような雰囲気で売られていたきのこ汁は200円。きのこが贅沢に入っていました。もちろん美味。

    支笏湖祭り

    この写真の右側に湖があり、紅葉もキレイで言うことなしです。そしてこの写真の手前にはホテルがあり、温泉だけの利用が出来ました。この日は祭りという理由で入浴料は何と半額っ。思っていたよりずっと安い500円で入れたのでした。

    しかし、実はこの時、私のヒザは悲鳴を上げつつあったのです。私は両ヒザに持病があり、約2時間の運動までは耐えられるのですが、それを越えると激痛が走り、曲げることもきつくなります。

    千歳の駅のインフォメーションでレンタサイクルの手続きをした時のこと。
    「支笏湖までは自転車でだいたい2時間半かかります」
    「えっ」(やばっ、ヒザが持つかな…)
    「帰りは2時間くらいです」
    「ん?」
    「行きは延々のぼりなんです。帰りはラクですよ」

    いやー、延々のぼりの道とは実に恐ろしい。距離は道路標識によれば片道24km。微妙。

    無理をしてもしなくても、私のヒザの爆弾はほぼ2時間で炸裂しますので、とにかく急ぎました。しかし、ダラダラのぼりの道は思った以上にきつく、風景を堪能できる状況ではありません。

    結果的に2時間10分で到着。ヒザはギリギリで右足にピリッときた程度で済みました。

    帰りは道路のほとんどが下りだったので、延々続く紅葉のサイクリングロードを余裕で楽しむことができました。
    本当に空気がサラサラで気持よく、空も青く、ほとんど漕ぐこともなくスピードは一定を保ってくれたのでした。

    サイクリングロード
    クマ、シカ、タヌキ、キツネなどに注意の看板がありました

    ところどころ、道路にはたくさんのバッタがいて、潰さないように除けながら走ったり、パンクしないように、落ちている木の枝やドングリの実を踏まないように、除けて除けて走ったのでした。

    バッタ
    バッタが路上に点在して、除けるのが大変な場所も

    面白かったのは、後ろから猛烈なスピードで近づいてくる自転車の音でした。
    それはロードの練習をしているロードレーサーが乗る自転車で、木の小枝がスポークに絡んで折れる「パリン」という音、落ちているドングリをタイヤで弾く「ポリン」という音でした。

    パリンポリンパリンポリンパリンポリンパリンポリンパリンポリン…

    こんな愉快な自転車の音を聞いたことはありません。
    飛ばされたドングリが「ヒャーッ」って言ってたように見えました。

    何とか無事に終え、帰宅してからヒザは曲げられないほど痛くなり、「ギャー」と叫んだのでした。
    (なんじゃこの終わり方)

     

    ■第98回 愉快な札幌大発見:さすけ

    さ女

    札幌じゃないですが、千歳市で見た居酒屋です。女をスケと読ませる面白さ。

    女ート(スケート)
    女さん角さん (すけさんかくさん)
    た女て(たすけて)

    なんて応用できますね。
    うーん。


  • v014 自転車道路がすごい

    ■自転車道路がすごい

    サイクリングロード

    さて、前回の「切れやすい性格の豊平川」の脇にある素晴らしいものとは、サイクリングロードのことです。

    「豊平川サイクリング園路」というのが正式名称で、全長なんと11キロ。芝生が気持ち良く、いつも小さな花がいろいろ咲いていて、とてもリラックスできます。無料貸し出しの自転車も発見しました。(わかりにくい場所にあった)
    テニスコートや公園の中を、鋪装された自転車専用の道路が縫うように走り、川の水と町並みも見えて、そして風も乾いてとても気持ちがいいのです。
    と、まあサイクリングロードの話なんて、普通この程度のものですよね。ここからがすごいんです。

    札幌には全部で12のサイクリングロードがあることがわかりました。
    短いところでは1.3キロ、600メートル、2.5キロ、2.8キロ、2.4キロ、900メートル、2.6キロという距離です。なんだかんだ都市なので切れ切れになるのも仕方がないのでしょう。

    それはともかく、なんじゃそりゃあというロードがいくつかあるのです。
    まず、札幌の南部からさらに南の支笏湖というところまでの伸びている「札幌支笏湖自転車道路」。これが全長が25.7キロ。
    25.7キロですよ。(渋谷から横浜くらいの距離)
    起伏があり、渓流、紅葉、湖が楽しめる、ちょっと厳しいコースとなっているようです。しかし湖が見えて来たら感動的でしょうね。

    それから、一部分断されているのですが、「滝野上野幌自転車道路」というコースがあります。これも南の方。「森」とか「公園」「豊平川緑地」といった名前のところを走っています。気持ちいいに違いありません。ここはさっきのコースを遥かに越える全長40.4キロです。往復すると1日かかります。
    さすがに北海道は規模がでかいと実感できます。20キロだ40キロだの距離で、とにかく車と遭遇しないのですから。
    まったく感動ですよ・・・。いつかし走破してみたいものです。

    と、これでおしまいと思わせつつ、実はまだあるんです。
    まだところどころ未舗装なのですが、将来すべてが舗装の自転車専用道路となる、なんと全長55.8キロのハンカクサイ(アホみたいな)コースが・・・。
    「真駒内茨戸東雁来自転車道路」といいまして、これ読めません。札幌の西側半分をぐるっと囲むようなコースで、北海道新聞が発行している情報紙「札歩路」によると次のように書かれています。
    「自然を満喫できるコース。ドッグランやダチョウの放牧場、パークゴルフ場、水辺のふれあい広場などがあり、動物たちを見学したり、ちょっと自転車を止めて遊びたくなるスポットが満載です」

    まあ、それ以前に長距離過ぎて、遊ぶ気力が残ってるかどうかが問題かも知れません。私は。

    ということで、札幌の自転車道路の総距離は、ざっと180キロ近くにもなるんです。最初は走りたいと思いました。しかし走れないと思います。折りたたみ小型自転車じゃね…。