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  • v233 「雪と氷と肉の祭典2013」を開催

    ■「雪と氷と肉の祭典2013」を開催

    庭で焼肉
    デジャヴのようなこの光景は!!

    連日氷点下20度を下回り、最高気温が氷点下7度前後の厳しい寒さが続いています。

    3か月前に開催した「収穫祭」のあと、「どうせやるならめちゃくちゃ寒い時期」にもやろうという話になっていました。
    条件的には申し分なく、新年会を兼ねて1月13日の日曜日に開催することにしました。

    すると、なんということでしょう、前日までの厳しい寒さは少しゆるみ、朝の気温が氷点下14度といつもより6度以上も暖かくなってしまいました。

    気温氷点下4度
    正午開始。なんと氷点下4度という暖かさ

    極寒の地で、焼いた肉をつまんだとたんカチカチに凍り、付けようとしたタレもカチカチに凍っている面白い図を思い描いていただけに、残念な寒さとなりました。

    寒中肉祭り
    予想以上に暖かく、残念な表情を見せる全メンバー

    よく「雪が降ると暖かい」と言われます。晴れて放射冷却になる方が寒いからなのです。この日はくもり。寒さはゆるく、やがて雪がチラホラ降ってきて、肉に降り積もっていきました。

    焼肉
    これがホントの霜降り肉(ギャグはさむい)
    焼肉
    これは何だ

    寒い中で飲む酒はやはり「焼酎のお湯割り」。それと日本酒の燗(かん)。
    なんだかんだ氷点下ですから、あたたかいヤツがノドを通ってハラワタに沁みわたると、幸せな気分満開になります。
    「皮膚ヒンヤリの内蔵ポカポカ」であります。

    レンタンストーブで燗酒
    初めてレンタンストーブを使ってみました

    レンタンストーブには驚きました。レンタンに火がつきやすく、火力は思ったより強く、お手軽で便利でした。世の中便利になったなぁと思うのでした。(逆ですね。昔からのものは便利です。カセットコンロストーブは使い物にならず、世界はどんどん劣化しているように感じる今日この頃)

    水がすぐに沸いて、どんどん蒸発していくため、雪を突っ込んでみたりしました。

    燗酒
    でも、すぐ沸く

    トックリは、前日にわざわざリサイクルショップへ行き、1本20円で購入。特別な美しさや価値はないんですが、「普通な感じ」っていうんでしょうかねぇ。
    「これでお燗の準備はOK。バッチリ」という気分でした。

    さて、ところが衝撃的事実。このトックリの中に入っている液体はというと、極上の地酒ではなく、低質な日本酒でもありません。

    トックリの中は水ですよ、水。

    このトックリで沸いたお湯で焼酎を割ります。こうすることで、「焼酎のうまみが格段に増す」ということは絶対にありません。(キッパリ)

    これはただ単に、日本酒を持参すると言っていたメンバーが
    「あ、日本酒忘れた」
    のひとことで、せっかく用意したトックリに水を注ぐことになったのです。
    もったいないから使うという貧乏性。

    温かいお湯割りは程よくアルコールを体内に循環させ、他愛もない話に花が咲き、住宅地に笑い声が広がりました。
    そして垂れる鼻水。

    しかし時間の経過と共に体感温度に変化が出てきました。
    徐々に冷え込みを感じては温度計をチェック。
    「氷点下5度」
    「あれ、大したことないな」

    クソつまらない話にはじける笑い。
    徐々に冷え込みを感じては温度計をチェック。
    「氷点下5度」
    「おかしいな、寒いような気がするが」

    どうでもいい話に透き通るような高音の笑い声。近所迷惑。
    徐々に冷え込みを感じては温度計をチェック。
    「氷点下5度」
    「ホントに?」

    『やっぱ寒いのでは』的なメンバーの顔。
    氷点下5度に3時間もいると寒いのですね。やっぱ。

    それでもしっかりベロベロに仕上がったメンバーの一人が、路肩に積み上がった雪の壁に突き刺さりながら千鳥足で去って行きました。
    翌日にメールが来たことで、凍死してないことが分かり安心しました。

    極寒の飲酒は危険かも知れません。よい子は真似するのはやめましょう。


  • v177 ももが痛い/愉快な札幌106-洪水目安棒

    ■ももが痛い

    氷の路面
    路面はほぼスケートリンク

    やたらとももが痛い日が続いています。その理由がしばらく分かりませんでした。
    何日経っても何となくももが痛くだるいのです。太ももの前側です。
    こんなことは初めてです。

    つい先日、外に出ると路面が写真のように氷でツルツルになっていました。これは降った雪が融けて、再凍結した状態です。
    車がひっきりなしに通る道路では雪や氷はなくなっていますが、車の少ない通りや歩道はツルツルです。特に歩道では「車道側に転んだら…」と考えると怖さを感じます。

    雪や氷の上は、歩幅を超小さくして、足の裏全体で着地するようにして歩きます。少しだけホンダのロボットのASIMO君になったような気持になります。

    そうして歩いていたらももが痛くなってきました。
    「これかーっ!!」と思いました。
    雪が降ってから路面を歩く度に普段は使わないももの筋肉を使っていたのでした。今年やけに痛く感じたのは、老化が進み、小さな筋肉痛の治りが遅くなっているからなのでした。

    氷の上を歩きながらいろいろと思ったことがあります。

    どこにでもツワモノは存在していまして、このような路面を自転車で、片手をポケットに突っ込んで乗っている青年を見ました。
    「危ない」と思う前に「手袋はけよ」と思いました。
    (北海道では手袋は「履く」ものであり、「付ける」とか「はめる」とか「する」ものではありません)

    手袋はともかく、「まったく若さに任せてよぉ」なんてジジ臭いことを考えていると、どっかのジジが氷の歩道を自転車に乗って通過していきました。
    「倒れて死んだらどうすんだ」なんて心配してあげていると、今度は若い女の人が氷の上を自転車で通過して行きました。
    言葉も無く、ちょっとだけ目が点になりました。(ふるっ)

    ネタがないのでこんなもんで勘弁してください。(笑)

     

    ■第106回 愉快な札幌大発見:洪水目安棒

    洪水目安棒

    ネタ切れに苦しんでいるさなか、ありがたいことに読者から情報をいただきました。
    洪水被害の歴史を重ねてきた札幌ならではの愉快な発見であります。

    豊平川河川敷にあります。
    川の水位が上がってきたらこの棒を見て危険度を察知する装置であります。レベル2の半分以上になると、説明してる看板は水中に埋没して読めません。ま、そんな時に読みに行く人もいないからいいんですが。

    脇の看板を拡大すると…

    洪水目安棒

    うーん「現在の水位が分かる」ってことは、やっぱり危険が迫っている時に確認するんですね。
    一目で分かるって書いてありますが、レベル3を越えると、この棒自体探せないような気もします。危険なときは棒を見なくても危険だと分かると思いますし…。

    まあ、普段からの防災意識を高めようってことなんでしょうね。過去の被害のことなど忘れちゃいますから、人間は。

    んーと、この棒、洪水で折れたり流されたりなんかして。 というかこれが流れていたらレベル5ですね。


  • v176 雪景色/愉快な札幌105-雪のベスト

    ■雪景色

    冬の風景
    本格的な冬がやってきました

    写真を見ての通り、雪が降りまくっています。こうしてみると白い景色ってのは、美しいというか、ロマンチックな感じがするものであると、思うでしょう。

    ところがですね、この左側はこうなってまして。

    札幌

    ちっともロマンチックじゃありませんよ。
    ロードヒーティングで雪が融けてますし。
    ネタがないのでこんなもんで勘弁してください。(笑)
    まあ、今札幌はこんな景色になっております、ということで。

    そういえば大通公園では、恒例の「ミュンヘン・クリスマス市」(12/24まで)が開催されています。そしてその周辺(結構広範囲)ではホワイトイルミネーションといって、光のオブジェが美しく輝いているところです。

    ミュンヘン・クリスマス市

    これはミュンヘン・クリスマス市の方です。
    クリスチャンも仏教徒も関係なしに楽しめます。寒いですが。

     

    ■第105回 愉快な札幌大発見:雪のベスト

    雪のベスト

    近所の銅像が雪のベストを羽織っていました。
    暖かいんだか、寒いんだかっ。

    これだけじゃ何ですから、銅像の人を紹介します。
    梁田 貞(やなだ ただし)という札幌出身の人です。何の人かここで分かった人には米1年分を差し上げたいくらいすごいです。
    ここは「資生館小学校」の前というか脇というか近くです。

    この小学校に関する話は複雑で面倒なので割愛します。
    で、この人は昔 「創成小学校」と言われていた頃のこの小学校を卒業しています。だからここに像があるんですね。

    北大と早稲田に在籍していたこともあるんだとかで、その後、1909年に東京音楽学校(現東京芸術大学)に入学して声楽を学び、なんか知りませんけど、テノール歌手として将来を嘱望されたんだとか。
    ここで何の人か分かったらやはり、ガソリン1年分を差し上げたいくらいすごいですよ。

    で、 結局は音楽教育と作曲の道を選び、大正7年(1918年)に研究科作曲部を修了。
    音楽教師としては、没後に「音楽教師」という映画にもなり、見た目から「ライオン先生」と呼ばれて生徒に慕われていたそうです。
    ここで何の人か分かったらそれでも、豪華客船で行く世界一周旅行券をペアでを差し上げたいくらいすごいです。

    この人は「城ケ島の雨」「とんび」「昼の夢」など数々の名曲を作曲しました。

    まだ分からない?

    もうっ。

    「どんぐりコロコロ」の人ですよ。
    みんなが知ってる「どんぐりコロコロ」を作曲した音楽家です。
    小学校前には、「どんぐりコロコロ」の歌碑が、この銅像の右横にあります。譜面と歌詞が掘られています。

    ためになったね。

    ちなみに、作詞は青木存義という宮城県の人だそうです。
    なんと生家跡に「どんぐりころころの石碑」があるそうです。


  • v129 愉快な札幌58:駐車場の看板/意外と寒くない氷点下

    ■第58回 愉快な札幌大発見:近所の駐車場の看板

    駐車場の看板

    近所の駐車場の看板を何気なく見ていたら、愉快なネタを発見してしまいました。
    愉快と言うか、この写真の中に、ゲッ、ちょっと怖いものが写っています。
    それは何でしょう。

    答えはあとで。

     

    ■意外と寒くない氷点下

    つるつる道路
    札幌の道路は鏡面仕上げとなっており、つるっつるです。

    最高気温が0度以下の“真冬日”になると、さすがに外に出たら凍傷になって耳や鼻がもげるか、凍死すると思う方がいるかも知れません。

    ところが氷点下の1度や2度なら、まして晴れた日ならポカポカと暖かいくらいに感じます。足場が悪いので、歩くのにエネルギーを使うこともあって、少し歩くと汗が出てきます。アイスクリームを食べたくなるくらいホットです。

    飲み屋でしこたま飲んで、深夜になって酔っぱらって歩いて帰ってきても、身体はポカポカ、冷たい空気は気持いいくらいであります。(そのうち死ぬな)

    私が道東の生まれだからと言って、特別に寒さを感じない、というわけでもないんです。これでも結構寒がりです。でも寒くないのは、部屋が暖かいのと、外出する時は防寒するからです。関東など中途半端に寒い方がよっぽど寒いです。

    私の場合、現在やや肉が多めで、脂肪も寒さをうまいこと防いでくれています。
    防寒のためにメタボでいるか、健康のためにメタボを解消するか、悩ましいところではあります。冬はメタボ、夏はスッキリ、が理想的ですね。季節で体形を変える変態が望ましいってことですね。(いねー)

    ただ、メタボであっても、氷点下7度や8度くらいになると、信号などで立ち止まるのがイヤになります。歩いているうちは何とか耐えられるのですが、止まると
    「さみーなちっくしょー」
    と言ってしまいます。

    さらに氷点下10度を越えてくると、歩きながら
    「さみーなちっくしょー」
    「あーちっくしょー」
    と言い続けてしまいます。
    今年はまだそこまで寒くなってません。

    最近は地球温暖化のせいなのか、本当に厳しい寒さというのはなくなったように思います。人間のエゴに感謝ですね。チガウチガウ。 牛のゲップに感謝ですね。チガウチガウ。

    冬が中途半端に暖かいと、日中雪が融けて、夜に氷となって、写真のように道路は鏡面のような仕上がりになります。

    私は一人だと歩くのが速い方だと思うのですが、こういった鏡面仕上げの道路を歩くと、歩幅は少し狭く、高く上げず、真上から体重をかけるような歩き方になります。遅くなるんじゃないんです。
    ふと気付くと小走りのようになっていて、時々飛びますから、おそらく夏場より速く歩いていると思います。しかし夏場と違うのは、前を歩いている人を追い抜きにくいことです。

    昔から、前に人がいると速度を上げ追い抜き、何人抜けるかを楽しみにしているくらいなのに、鏡面仕上げのつるっつるの道路では、追い抜くためのコース取りが非常に難しいのです。まさに一歩間違えると転倒、失格となります。(笑)

    氷の道を転ばないで速く歩ける自慢でしたえっへん。

    こんな自慢をしていたら必ず事故りますね。はい気をつけます。

     

     

     

    ■第58回 愉快な札幌大発見の答え

    ゲゲゲの鬼太郎

    マークがゲゲゲの鬼太郎そっくりなのでした。
    妖怪ですからね、彼は。
    怖いですね。


  • v037 ラストジャンプ・原田雅彦

    ■ラストジャンプ・原田雅彦

    大倉山ジャンプ場

    「ふぅぬぁくぅいぃ~~、ふぅぬぁくぅいぃ~~」

    長野オリンピック、ジャンプの団体。原田雅彦の1本目は雪で滑走スピードが落ち、風がやむ不運が重なって79.5mの大失敗ジャンプ(他の選手ではこれほどは飛べなかったという見方もあり、私もそう思った)。日本は2位に落ち、次の船木和喜も距離が伸びず4位に転落。
    悪天候の中2本目。1本目の失敗、ついでにリレハンメルでの失敗が思い出され、大きなプレッシャーがかかる中で飛んだあの原田の137mの大ジャンプ。直後、アンカーの船木に祈るように、泣きながら声を送った。

    「ふぅぬぁくぅいぃ~~、ふぅぬぁくぅいぃ~~」

    私が冬季五輪の中で最も感動したシーン。なぜか本当にこのシーンだけは思い出すだけで涙腺が緩んでしまいます。
    その原田雅彦が引退を発表し、先日、大倉山で最後のジャンプを飛ぶというので行ってまいりました。ナイトジャンプです。ナイターですよ、泣いたー。(いや、わしゃ泣いとらん)

    入場料1000円。安いじゃありませんか。
    この日行われたのは「伊藤杯」というラージヒル、今シーズン最後の大会。

    出場選手は90人。原田選手の1本目は90番目です。で、名簿を見てびっくりでした。船木和喜、高橋大斗、宮平秀治、伊藤謙司郎、葛西紀明、伊藤大貴、岡部孝信といったビッグネームがズラリとならんでいます。

    いやーもーこれで1000円じゃジャンパーが可哀想と思ったくらいです。思わず財布の小銭382円をカンパしました。(会場ではカンパを呼びかけていまして、額に関係なく「ノルッキー」* というキャラクターの缶バッジがもらえるのです。すいません、バッジが欲しかったんです)

    この大会とは別に、原田選手のラストジャンプが用意されていました。今回で引退する選手は5人いて、あの宮平選手も含まれていました。(知ってる人は知っている)

    会場は熱気に包まれていましたが、マジで寒かったです。ここのところ気温が緩み、もう春の気配がありましたので、「ももひき」も「ババシャツ」も脱いでいたのです。それでも夜は冷え込みますし、やはり侮れないのです。もう寒くて寒くて、あまりにも寒いのでいろんなところ(レストランやらショップやら資料館やら休憩所と書かれた大型テントやら)で暖をとっては外へ出て観戦しました。

    最初の方は高校生や大学生が飛ぶのですが、50m、60mくらいのものなんです。やはり130mも飛んでくる連中ってのはすごい才能の持ち主なのです。

    で、この学生たちが飛ぶ前に、ひとことコメントが読み上げられていまして、「引退する先輩、ご苦労様でした」とか「まだ始めたばっかりで怖いです」とか、ほのぼの感たっぷりで、テレビ中継とはひと味違いました。

    会場の応援も部活の仲間だったり、知り合いだったりなんでしょう、熱心でやっぱりこれもほのぼのしておりました。

    さて、ぶるぶる震えながら見た原田選手の1本目、100mには届かなかったものの23位。どうにか2本目を飛べる順位。
    そして、がたがた震えながら見た原田選手の2本目は、頑張ってくれました、111m。

    さらにさらに、感動のラストジャンプ。
    大ジャンプではありませんでしたが、みんなこれを見に来ていたわけです。見たというだけでもう満足満足でした。ラストジャンプのあとは報道陣に囲まれてインタビューを受け、会場のスクリーンに映し出されておりました。音声は聞こえませんでした。とは言え、音声などどうでもよく、涙目の原田雅彦が映っているだけで良かったのでした。

    ホットな心と寒い現実。感動どころではない寒さにとっとと帰ってきた私でした。
    いや良かったですよ、本当に。

    ノルッキーバッジ
    これがカンパによってもらえたノルッキーバッジ(直径35mm)。  「ノルッキー」とは、来年行われる「FISノルディックスキー世界選手権札幌大会」のキャラクターです。このキャラクター、妙に気に入っております。