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  • v328 ヨモギの収穫 その4(薬効)

    ■ヨモギの収穫 その4(薬効)

    ヨモギ

    ヨモギに含まれるアルテミシニンについての考察です。

    「ワシントン大学の研究チームのリーダーであるヘンリー・ライ博士」によれば、…はっ…、
    ライ教授? ライって、ウソっていう意味じゃ・・・。・・・ま、そこは気にしないことにしましょう。

    アルテミシニンの薬効は非常に強く、動物実験では2ミリモルで約50%の白血病細胞を死滅させている。

    2ミリモルて・・・。
    (1モルは、12グラムの炭素12の中に存在する原子の数=6.02×10の23乗個と等しい要素粒子を含む系の物質量。要素粒子は原子、分子、イオン、電子その他の粒子、またはその集合体であって良い)

    ぐーぐー。(浅い眠り)

    米国で市販のアルテミシニンの1錠分(100mg=0.1g)以上あるものを摂取すれば、薬効が期待できる。

    100mgは、錠剤1粒程度ですねぇ。なるほど。
    それで、ある人が計算したところでは、日本の一般的な乾燥ヨモギ100gに約0.05gのアルテミシニンが含まれていることになるそうで、だから200gの乾燥ヨモギの中に、必要な0.1g=100mg=薬1錠分のアルテミシニンが含まれていることになります。(乾燥クソニンジンなら40gで済みます)

    200gの「乾燥」ヨモギですから、これは結構な原料が必要です。

    乾燥途中のヨモギ100g。わかりにくいですが、両手でガバッと掴んだくらい(人にによって違うわっ!)。この2倍で、薬1錠分のアルテミシニンが含まれている計算。

    上の写真は、まだ乾燥途中であり、もう少し葉が必要かも知れません。葉っぱ2〜3kgを乾燥させて粉末にすれば100gくらいかな、と思います。2kgと3kgじゃ全然違うというか、テキトーというか。
    で、その2倍で1錠分なので、葉っぱ5kg前後=大きめの猫1匹分というところですね。(アバウトにアバウトを重ねる表現技)

    花には葉の2倍のアルテミシニンが含まれているらしく(茎と根には含まれていないそうです)、乾燥ヨモギの花なら100gで100mg含有しているわけです。葉っぱより花を摘んで乾燥させるか、花をモリモリ食べれば、薬なみの効果はあると考えてもいいかも知れません。

    粉末ヨモギを1日200gは地獄かも知れません。でも癌に効くかも知れません。効かないかも知れません。人間の個体差もあるでしょうし、効いたとしてもそれは単にプラシーボ効果なのかも知れません。

    この気になる「かも知れません」の連発。モーガン・フリーマンの時空を超えてかっ!!
    宇宙を語りながらセクハラかっ!! (笑)

    知らない人にはわからないネタですね。すいません。続けます。

    ところで、調べてみるとアルテミシニンはもともとマラリアの治療薬として使われていたもので、その後に癌細胞を死滅させる効果を発見した経緯があるようです。しかも正常細胞に対する毒性が少ないことから注目されることになった、と。

    アルテミシニンの誘導体とかいう「水溶性のアルテスネイト」と「脂溶性のアルテメーター」を組み合わせることで、様々な部位に効果を発揮するカプセルも売られています。アルテミシニンは水溶性・脂溶性両方の性質があるようです。

    2つの誘導体は、それぞれ元のアルテミシニンよりも効果的・持続的になる性質があるようです。例えば「アルテスネイト」は、抗マラリアや抗がん作用が強くなり、毒性が極めて低く、副作用がほとんど無いが、体内での半減期が比較的短い。「アルテメーター」は血液脳関門を容易に通過するので、脳マラリアや脳腫瘍にも効果があるが、高用量を使用すると神経毒性という副作用がある。

    ぐーぐー。(深い眠り)

    参考までに。
    アルテミシニン50mg、アルテスネイト50mg、アルテメーター40mgの3種類が入った薬、30カプセル入り(つまり1か月分)が12000円で売られていました。ビタミンCと同時に内服すると効果も高いとか何とか。

    ぐーぐー。(浅い眠り)

    で、ここまで書いてきた癌に対する有効量は、薬としてはアルテミシニン0.1g含有の1日1錠ですが、これは癌罹患者に必要な量であり、健康な人にとっては、普段から少しずつ摂取することで、癌の予防になるのではないかと考えられます。

    「あ、そういえばヨモギの粉があっっけな。あったあった」

    と言いながらカレーにふりかけ混ぜる(多分カレーの味が勝つので違和感なく食える)、とか、味噌汁にパラパラ振る、とか、怪しい薬のように鼻から吸う、とか、納豆にまぜちゃう、とか、そんな「食べ方」でいいのではないかと。それで美味ければ何の問題もないのですが。
    不味ければ工夫すれば食せないこともない。激マズならどうしましょう。激マズの粉末がドッサリできたらどうしよう。マズ過ぎて3日間意気消沈するとか。

    まあ、それは出来てから考えましょう。

    本当に癌に効くのかどうかは、ライ教授に聞いてみてくださいね。(結局丸投げ)
    最近やたらとアントシアニンとかコンドロイチンとかグルコサミンとかオルチニンとか、うさん臭い広告ばっかりが長々とテレビやラジオで流れまくっています。うんざりしている人も多いのではないでしょうか。なんでこんなに電波媒体は劣化してしまったのでしょう。

    この研究所通信までもがアルテミシニンがどうだのこうだの、うんざりさせてたら申し訳ないです。
    基本的に人間は何もわかってない、と思っていた方がいいかも知れません。
    儲かるところにはウソが潜んでいるかも知れません。(モーガン・フリーマン風)


  • v327 ヨモギの収穫 その3

    ■ヨモギの収穫 その3

    エゾリス
    ナオヒロくんになつき始めているエゾリスも、この山の畑の入口あたりにいます。

    さて、ヨモギに含まれる奇跡の物質のおさらいです。

    「ヨモギから抽出されるアルテミシニンという成分が癌細胞を選択的に死滅させる」
    (ワシントン大学のヘンリー・ライ博士)

    さて、私に、謎の獣医さんから電話がきました。
    アルテミシニンの論文のヨモギは、同じキク科ヨモギ属であるが、日本のヨモギとは違う「クソニンジン」のことであり、日本のヨモギにも含まれているが、クソニンジンの5分の1程度である。
    「含有量が少ないんだよ」ということでした。

    「クッソーっっ!!」
    「日本のヨモギとは違うのかーっ!!」
    「クソニンジンってなんだよーっ!!」

    クソニンジンは日本のヨモギの5倍も多いのか・・・

    派遣

    えーと、あ、これは世界の派遣会社の比較じゃないですか。日本は抜きん出て世界一、何と2位の5倍、ピンハネ大国ではないですかっ。どーりで低所得者が増えて貧困な雰囲気になっているわけだ。地方なんて職場すらなさげで、生活保護未満の若い人たちがわんさか…違う違う、これは関係なかった。

    えー、あー、クソニンジンは北海道には生えていないとか。

    ヨモギのアルテミシニンはクソニンジンの5分の1か。確かに少ないが……と思ったものの、冷静に考えてみれば、アルテミシニンはちゃんと含まれており、効果がないわけではないようです。効果があるとされる量、価格など調べてみると、本格的にやろうと思えば、癌治療薬を作れるかもしれません。

    いや、癌治療薬を作ろうっていう話ではありませんよ。

    自然に生えている草がたまたまヨモギであり、何もしなくても収穫できるということから、保存食にできないだろうか、粉末なんてどうだろうか、と思って調べたら、実際にヨモギの粉末は販売されていたのですよ。同時に別ルートから「ヨモギは癌に効く」との情報が目に入り、「しめしめ」と。え? 何? 儲けようとしている? ちっちっちっ、そんなんじゃありやせんぜ旦那。

    大概うまくいかないですからね。

    さてさて、アルテミシニンについては、これはこれで面白いので、次回にちょっと考察してみるとして、ヨモギの粉作りに戻ります。(もう話がヨレヨレ)

    最初に「ガーッと採って、じゃぶじゃぶ洗って、干しただけ」のヨモギはこちら。

    ヨモギ
    もっとたくさんありますよ。一部です。

    グレーですね。この変色が問題なのですよ。
    食すのであれば、変色を防ぎ、香りも飛ばさないように「湯通し」が必要ということで、やってみたのが下の写真です。しかもこちらは超微量の若葉のみを集めた貴重なヨモギ。

    ヨモギ
    もちろんもっとたくさんあります。一部です。

    いやぁ、見事ですね。
    この青々とした・・・って同じですやんっ!!

    ほとんど変わらない。ああ、意味がわかりませんよ。ひょっとして、沸騰した湯に通すべきだったのか、でもそりゃ無理よ。まあ不可能ではないけど、大量なのだから。

    ・・・・・・またやる?

    「もういい」

    もういいです。すでに失敗の香りがします。完成品はグレーの粉になりそうです。食欲はそそらないと思われます。

    緑色の粉にするには、おそらく「蒸す」のが正解なのかなと思います。セイロとか使って。無理ですね。そんなにちまちまできないです、量的に。
    とにかくもう干している分については、粉末は作ります。天気が悪く、気温が低く、あと何日かかるかわかりませんが、両方ともカラッカラ、カッサカサになるまで干して、ミルサーで粉々にしてやります。

    「洗っただけのやつ」、「重曹水で湯通ししたやつ」、この2種類の味(?)に違いが出るかどうか、大変興味深いところですね。(別に、 の声が聞こえる)


  • v150 温泉治療/愉快な札幌79-立喰そば・うどん前

    ■温泉治療

    猫のトラッシュ
    クレソンが大好きでがっつく我が家の猫“トラッシュ”
    (記事とは関係ありません)

    2週間ほど前の土曜日、病院へ行きました。肩、首、背中、腰など、主に胴体の後ろ半分が痛く、特に寝違えを3回連続で繰り返したような強烈な痛みが首にあって、上体を動かすこともきつい状態でした。

    その病院へはかなり前に行ったことがありました。当時のカルテを見たお医者さんがこう言いました。

    「3年前に同じように首の痛みで来ていますね。
    「えっ…。……。」
    「場所も一緒ですね」
    「えっ、そうなんですか」

    というわけで、認知症まで加わっておりました。(笑)

    しばらく考えていたら、だんだん思い出してきました。確かにそうでした。前回はまずカイロプラクティック(整体)へ行ったのです。首という危険な場所だけに、レントゲンで骨の状況を確認すべきと言われ、その整形外科病院を紹介されたのでした。

    今回も整体へ行こうと考えていたところ、なぜか、まず外科へ行くべきだろうと思ったのでした。多分、完全に忘れていた当時のことが潜在意識にあったんだと思います。

    しかし、そもそも西洋医学というのは、大抵は患部の痛み止めの薬と、胃薬、そしてこの場合は湿布薬を処方してくれて終わりだと考えていました。

    潜在意識だけで外科へ行こうとしても、私が信じるところの「西洋医学は東洋医学にかなわない」という考えでは、今の病院へ行く動機にはなりません。だからいわゆる薬漬けの西洋医学を受けるための動機づけをしなくてはいけませんでした。

    めんどくさいなー、自分。

    それで、少なくとも外科に行けば「薬局より安くて効果がある湿布薬」が手に入ると思ったのでした。錠剤は極力飲まないようにしていますから、つまり動機は湿布薬をもらうことであります。

    それはもうまんまとその通りになったのです。しかもその病院の先生は非常に正直な人でこう言いました。

    「実はね、肩や首の痛みはこのへんの筋肉が関わってるんですけどね…」
    「ええ」
    「はっきり言って分からないんですよ、原因とか…」
    「そうなんすか」(わーはっきり分からないって言うんだなぁ)
    「鎮痛剤と胃薬、湿布出しときますね。骨には異常はありません」

    そんなわけで、非常に使いやすくなって本当に良く効く湿布薬が手に入りました。そしてあまりに痛かったので、痛み止めの薬も飲みました。それでも痛みは引きませんでした。

    その日の夜に、自転車で40分かけて、疑似温泉の美遊菜(びゅーな)の湯へ行き、温泉に浸かったところ、実に不思議なもので、みるみる痛みが引いていきました。温泉って本当に効果があるんですね。びっくりしました。
    (ジジ臭いなー我ながら)

    それで、その次の週の木曜日が、びゅーなの湯の「カップルデー」というサービスで、通常1200円のところ、カップルで行くと“2人で1000円”になるというので、再び温泉に入りに行きました。それで9割方痛みはなくなったのです。

    このびゅーなの湯には、疑似温泉露天風呂の他、日替わりの面白い風呂、サウナ、そして私のお気に入りのぬるーーい炭酸風呂があり、なんと岩盤浴まであります。
    面白い風呂というのは、ワイン、コーヒー、ひのき、はちみつ、豆乳、ラベンダー、昆布、シャンパン、備長炭、アロエ、ヒアルロン酸、紅茶、セラミド、ココナッツ、トルマリン、日本酒、ロイヤルゼリーなどの日替わりの風呂のことで、私が行った2回は「レモン風呂」と「コエンザイムQ10風呂」でした。レモンは大量に湯に浮いていました。コエンザイムでは肌がツルツルになりました。

    岩盤浴に入っている時に、ここのところの原油高がやけに気になりました。相当な熱量ですから、大赤字なんじゃないかと思ったのです。

    真相は分かりませんが、このびゅーなの湯がこの6月15日で一旦閉店し、運営会社が変更になるんだそうです。何となく、全体的に気に入っていたのに、すっかり変わってしまいそうな気がして残念です。

     

    ■第79回 愉快な札幌大発見:立喰そば・うどん前

    立喰そば・うどん前

    中央区で近所ですが、幹線道路じゃなく(それなのに2車線道路)、店もほとんどない通りです。バスも1時間に1~2本。

    この停留所の手前の交差点の角に一軒だけなぜかポツンと立ち食いそば屋がありまして、「ええー? なんでここで立ち食い?」と思うのでありました。駅もないし。
    この停留所の名前は「立喰いそば・うどん前」に見えますが、「南11条西16丁目」なんです。なんか便宜的に書かれているだけなのではないかと。あるいは広告。

    しかも店を見ると(写真撮ってません…残念)、「立喰いそば・うどん」以外の表記が見当たらず、「立喰いそば・うどん」が店名なのかも知れません。このアバウトな感じがちょっと愉快です。


  • v132 内科のない総合病院/愉快な札幌61-ディザィン

    ■内科のない総合病院

    大雪
    今年は大雪です

    テレビでニュースを見ていると、全国ニュースとローカルニュースが時々ごっちゃになる時があります。それは、最近の北海道の事件に全国レベルモノが多いからなのです。

    私の実家のある北見市でもここのところ情けないニュースが目白押しで、全国ニュースになっているかどうかを気にしながら見ています。

    ここ最近の北見市のニュースを思い返してみると、ガス漏れによる死亡事故がありました。死亡した3人のうちの1人はクラスメイトでした。
    豪雨による濁り水で長期の断水というのもありました。その後も何回も断水していました。不況で駅前にあった東急デパートが撤退し、大型店が駅前から消えました。
    今月は市内の小学校の水道管が凍結で破裂し、小学校が水浸しになって休校になったというニュースがありました。

    ガス管や水道管などいわゆるインフラがガタガタで修理する余裕がないように見えます。

    そして、またまた全国ニュースになっていましたが、またショッキングなニュースがありました。

    網走管内で数少ない中核病院である「北見赤十字病院」の内科医全6人が、一斉退職するため、3月には「内科を全面閉鎖」するというものでした。
    2001年には14人いた医師が辞めていき6人となり、そのうちの1人が研修医で、派遣元の札幌・北大の医局へ戻るため、残された5人にかかる負荷がついにその限度を越えてしまうということで、音を上げてしまった形になったのです。
    (この内科の1日あたりの外来患者数は約250人。去年の12月の例で言うと、ここでしか治療出来ない病気を持つ患者の外来は965人だったそうです。)

    さっそく2月には新患の外来診療を停止するそうです。入院患者はおよそ70人。この先のこと、とても書けません。

    内科とひと口で言っても、循環器内科、神経内科、呼吸器内科、消化器内科、血液内科、リウマチ、感染症内科、腎臓内科、代謝内科、呼吸器内科等々、その中身は非常に幅広いもので、内臓を鍛えれば済むような話じゃありませんから、非常に深刻です。
    高血圧・糖尿病・高脂血症などの生活習慣病、頭痛・めまいなんかも含まれてます。

    もちろん北見市内にはそれなりに病院はあるでしょうが、北見赤十字病院から溢れ出た患者すべてをカバー出来るとは到底思えません。

    実はニュースとして見聞きしてはいないのですが、北見に限らず、道内のあちこちの地方都市が同様の状態になっていて、医療は崩壊寸前です。都市部よりも高齢化が進む地域で、もっとも必要とされる病院が、次々に機能しなくなっていっているのです。

    北見では、介護の世界も、大量の要介護者が施設に入るのを希望し待っているのに、施設の介護士の人員が足りず、ベッドが空いているのが実際に見た実態であります。

    北海道、治療が必要です。

    ちょっと重い話になってしまいました。

     

    ■第61回 愉快な札幌大発見:ディザィン

    ディザィン

    カタカナのスペルがモダーンであります。