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  • 研究所通信v497 鹿鹿鹿

    4月2日(日)エゾシカの顔がにゅーっと車内に。

    この日は幌加温泉湯元「鹿の谷」(かのや)という宿泊施設の日帰り温泉に入ろうと、早朝6時半から出かけて、営業開始の午前9時に着くように出かけたのです。峠が2つあって素晴らしい景色が見れます。

    入湯料はあちこちで値上がりが続く中、500円と安い方ではあります。ただ、シャンプー等はなく、シャワーもなく、洗い場の温度調節も難しい。
    ついでに言うと混浴です。知らずに行くと女性は困惑するかもしれません。
    男性更衣室から浴場に入ると、隣にも出入口があり、その女性の更衣室から女性が出てくるわけですね。以前入ったことがあるのですが、初めて行った時に浴場に女性がいるので思わず欲情…じゃなかった、思わず更衣室に戻って何か間違えたのかと思いました。

    女性更衣室には、女性用の小さい内風呂もあるそうで、混浴場に来るか来ないかは女性が決めるってことなんですかね。チラッと見て、変なオヤジがたくさんいるからやめよう、とか。でも本当に家庭用の風呂程度の大きさらしく、大きな欲情に、いや、浴場に行きたいですよね。

    多分、男風呂とか女風呂とか言う概念がなく、風呂は風呂だろっていうメンタリティなのかもしれません。男でも女でもない、入れ、人間なのだからと。

    ていうか、調べてみると混浴は意外に多く、日本古来の文化であるとの記述がありますし、また、アイヌ文化でもあり、至って普通のことで、風呂に着衣はマナー違反だと聞いたこともあります。

    内風呂には3種類の泉質の湯船があり(ナトリューム泉、鉄鉱泉、カルシューム泉、と書かれている)、露天風呂も自然の香りいっぱいで、時々鹿も見えるし近くまで来る時もある、そんな楽しみ付きです。ほぼ野生の鹿なのですが、中には人に慣れたやつがおりまして、ここは奈良か、というくらいの鹿になっています。

    この「鹿の谷」へ行く途中の、15kmほどの区間でも道路脇に多くの鹿を見ることがあります。早朝か夕方にうじゃうじゃいます。とにかく人は誰も住んでいませんので、動物天国です。この日もこんなことが。

    なんか遠くから近づいてくるヤツがいました。一瞬カンガルー かと思うような走り方でした。ぴょんぴょん跳ねています。馬かなとも思いました。

    えっ、なんだこれ。馬なのか? 鹿なのか?(いや、せめて、馬と鹿の順番変えろっ)(笑)

    アルパカ? 謎の生物? キョンシー?(ぴょんぴょんと近づいてくる)

    まじか、なんで向かってくるの。

    あ、止まった。やっぱ鹿じゃん。

    目が合って、左の谷へ逃げて行きました。
    まっすぐこちらに向かってぴょんぴょん跳ねてきた時は結構怖かったです。

    そんなことがあって、その6分後、鹿の谷に着きました。すると。

    4頭ほどの鹿が駐車スペースにたむろしていました。

    おまえらよく来たな

    えっ。慣れ過ぎ。
    という感じで最初の写真のように車の窓から頭を入れてきました。

    逃げません。その理由はこれ。

    ここのおばちゃんがキャベツをあげていました。殺人的な寒さになる冬にもあげていたんでしょうね。一部の鹿ですし、よろしいのではないでしょうか。うちはパン的なものをあげようと思いましたが、味を覚えさせてはいかんと思ってやめました。キャベツはまあ鹿の健康的にもよろしいかと。

    筆者久々の顔出し。この鹿は触っても撫でても大丈夫でした。

    こんな感じ。連れも大喜び。後ろに写っているどっかのおじさんも鹿の頭を撫でて喜んでいました。

    この鹿の谷温泉は露天風呂はもちろんですが、内風呂もなかなか良いのです。コンクリートのただ四角いだけの内風呂。古びた味のある壁(人に言ってはNG)、苛酷な雰囲気(笑)。私は内風呂はすぐのぼせてしまうので苦手なのですが、ここはなんだか居心地がいい。(ピカピカでシャレオツな雰囲気の真逆だが、なんとなく温泉の効能も倍くらいありそうな雰囲気)
    https://ja.wikipedia.org/wiki/幌加温泉

    こうやって書くと宣伝になって、超人気になっても芋洗い状態になったら困るし(行くだけで大変な場所ではあるが)、さびれて無くなってもイヤなので気分は複雑です。でもここで書いたところで誰も見てないので、研究所通信のせい(おかげ?)で来客が爆増ということは100%ありませんね。(自信たっぷり)

    帰り道で鹿が道路を横切ったりしたのですが、

    いつもなら鹿が出てきたら結構テンション上がるんですが、鹿の価値が暴落していたので、またか、みたいになりましたとさ。


  • v370 大雪山系の温泉へ その3

    十勝岳温泉・凌雲閣の横から撮った風景。さらに奥へ行くと、断崖絶壁で目が回りました。

    一応、予定の範囲で到着した凌雲閣。車を止めて、玄関へと向かいました。私は右へ左へフラフラしながら写真を撮っていました。

    すばらすい

    助手が先に玄関へ着き、こう言いました。

    きゃー

    クマか、クマが出たのかっ!!

    玄関であります

    なにやら、貼り紙があります。近づいてみるとこれがっ。

    出ました。露天風呂を楽しみにやってきて、露天風呂に入れないパターン。思い切って美味しいもの食べようと出かけたら定休日のパターン。

    ネットで時間も場所も値段も調べて万全だと思っていたのに。

    仕方ありません。しかしこのあたりは実は温泉だらけなのです。ここに来る途中に3つばかりありました。ここは道の寸詰まり、一番上ですから、またこの道を下って、最初の温泉に行くことにしました。

    十勝岳温泉・カミホロ荘

    悪くないじゃないですか。日帰り温泉もやっていて、凌雲閣より200円安い600円でした。200円あればコーヒー2杯飲めちゃうじゃないですか。こんな好景気に水を差すような貧乏トークですけど。

    で、普段は1時間半は入浴するのですが、11時なので、1時間入り、帯広へ向かうことにしたのです。なんせまだここから280km走らないといけません。撮影スポットもきっとたくさんあります。最低6時間は必要です。
    夕方6時に帰らないと、猫が泣きます。

    高齢化したトラッシュちゃん
    チンピラのちゃめくん

    こいつらが泣きます。早く帰らないと。

    泣いてしまうのでしょうか。一体どうなっちゃうの。
    平成最後の記事のはずが、まだ終わらないのでしょうか。

    続く。


  • v292 ひまわりの置き物

    ■ひまわりの置き物

    ひまわりの置き物
    10/10 ひまわりの置き物。雪バックだと美しい

    どうでしょうか、このひまわりの置き物。なかなかレトロなのですよ。しかし価値があるようには見えないのです。実物はくすんだ感じで、写真ほどキレイではありません。大きさはというと…

    ひまわりの置き物
    高さは12~13センチ

    葉っぱのところに意味不明の穴が3つずつあいています。で、横から見ると…

    ひまわりの置き物
    ちょっと変なカーブ

    どすか。これ欲しいですか。いりませんよね。いくらなら買いますか。100円? 50円? 10円? いやこれ315円もしたのですよ。ガソリンにすれば50km以上走れます。
    えーと裏に何か表示がありまして…

    ひまわりの置き物
    315円て、税率5%の時の値札やね

    まるC PRODUCED BY TOHO SEIKYO と書いてあります。調べてみましたがまったく分かりませんでした。多分、無価値です。そして無価値だからこそ買ったのであります。それはここに売られていました。

    セトセ温泉
    このひなびた感じ、そして「天然温泉」の貼り紙、「浴場」の案内板

    そう、ここは前々回ちょこっと触れた、あのセトセ温泉なのであります。(瀬戸瀬と書きます)
    落石やクマをかいくぐってたどり着くセトセ温泉。簡単には行けないかも、な秘湯ですよ。露天風呂がなく、内風呂のみ。源泉そのままだそうで、自然に適温になってるんだとか。

    セトセ温泉
    周辺には自然しかありません。

    露天がなくて、内風呂だけでは30分が限界でした。まあしかし肌もすべすべになり、いいお湯でした。で、売店があったので帰り際に覗いてみました。
    『欲しいものは何もない』
    ただ、「これは売り物じゃないな」と思って手に取ったそれが、315円と値札が貼ってあったのです。
    「えっ売りもの? しかも300円もするの」と気持ち的には「無理」と思ったのですが、不思議なパワーがあったのです。このひまわりの置き物を置くと、そこがパワースポットになるのです。

    ウソです。

    「いやーこんな変な置き物はそうそうあるもんじゃないな、これは多分もう生産もされてない昔のヤツだと思うし、この温泉も大変っぽいし経営の足しにしてもらおう。自分も余裕はないけれど、ここはひとつ、キヨミズの舞台から“後方伸身宙返り40回ひねり”で飛び降りたつもりで買っちゃおう!!」
    と買っちゃいました。

    もちろん衝動買いで、後悔するに決まっているのですが、無価値の凄みに満足して机のそばに飾っています。もちろんパワースポットにはなっていません。むしろその逆の効果が最近得られました。

    欲しい方には3万円で譲ります。(極悪)
    情報として、このひまわりの置き物、まだセトセ温泉に3つくらいありました。早く行かないと無くなるかもよ。うふふ。

    おしまい。


  • v286 トムラウシ(前回の続き)

    ■トムラウシ(前回の続き)

    トムラウシ
    わずかな晴れ間で虹がかかったのですっ

    フロントのお姉さんが言いました。
    「12時からでございます」

    ガーン。ガーンガーン。

    10時から入れると思っていた温泉が、なんと12時からでした。
    この日は長距離運転で疲れそうだし、夜は自宅で日本シリーズ第2戦の北海道日本ハムファイターズを応援したいし、できれば午後3時4時には帰宅したかったわけですが、早速予定が狂いました。
    しかも9時半に到着したので、2時間半もボケッとするのは時間がもったいない。このあたりの風景をゆっくり見ようとドライブすることにしました。しかし天気が悪い。

    トムラウシ
    引き返しつつ写真を撮る。なんかポツンと家はありますが…

    トムラウシ

    トムラウシ
    川が氾濫した痕跡がある(下は部分拡大)

    今年の台風の大雨で、道路が冠水したり崩れたり、橋が落ちたりしたようです。ここに限らず全道的にですが。

    トムラウシ
    あちこち工事してました
    トムラウシ
    川の周りは倒木だらけ
    トムラウシ
    いまひとつ

    天気が悪い、
    ところどころ橋の上から見える風景が恐怖でした。
    せっかくだからその恐怖を味わうことに。

    トムラウシ

    トムラウシ

    橋の手前の駐車できるスペースに車を止めて、橋の上へと走りました。車が来ると橋の端に寄らないといけませんからとにかくセンター寄りを走りました。撮ってすぐ走って戻るつもりでした。
    20~30mほど走って、橋の端に近づきます。そろーりそろーり・・・
    橋の欄干から50cmくらいのところで足が動かなくなり、そこでちょっと背伸びして欄干が写らないようにシャッターを切りました。背中ゾクゾク、尻ビリビリ、足ガクガク。

    すると、車が5台ほど連なってやってきました。
    「ぎゃー、道路の真中に引けないぞ」
    ちょっと固まっていました。

    するとその車が次々に自分を挟むようにして止まりました。なんだなんだ、なんだ一体。まさかっ。橋の下に落とされるのかっ!!(笑)
    すると車の中から三脚と一眼レフカメラを持った人が続々と出てきたのです。橋の上に停車してですよっ。
    とにかくそれを尻目に走って逃げました。(笑)
    まー、結局、写真を撮っていたポイントがベストポジションだったということでしょうか。

    彼らは欄干に足をかけたりして写真を撮っていました。高所恐怖症にはできんっ!! うらやましいぞ。天気悪いけど。
    しかし、どこの撮影隊なのかなんなのか、まあ紅葉の季節ですし、写真目的の人は結構いるのでしょう。しかし、車5台で集団撮影隊ってのはは初めて見ました。プロなのか素人なのか分かりませんでした。

    それから11時半に温泉の施設に戻り、レストランで新得町の名物・蕎麦を食べて、温泉に入ったのでした。(今年は蕎麦も台風で大変な被害が出たようです)

    露天風呂がいいっ!! 露天に広い浴槽が2つ、ダブルダブルな広さ。
    山肌に面し、5メートルほど下方に川があり、何か動物が出てきそうな雰囲気です。ずっと入っていたら空にUFOのひとつやふたつも出てきそうです。
    やや温めのお湯で、フィトンチッドとマイナスイオンのようなものに包まれてすっかり癒されたのでした。
    いまひとつの天気でしたが、逆に雪が降ってきたりして、しかもほぼ貸し切りのような状態で、疲れが吹っ飛びリフレッシュできました。

    このへんは温泉だらけで、近所(といっても46km)の強アルカリのオソウシ温泉や、そこから10kmほどの屈足(くったり)温泉もかなり良さそうです。くったりくつろげそうです。(読者もくったり)

    さて帰り道、足寄のあたりで、前方の道端にでっかい人のような黒い影が見えました。少し気になってスピードを落として注意していたら、のそっと道路にせり出してきて、それがでかい雄鹿だということに気づいたのは40~50メートル前でした。
    後続車がピッタリ(マジで北海道のドライバーは車間距離詰め過ぎ)来ていたので、急ブレーキも危険、鹿が飛び出してきても危険っていう状況です。
    (見ての通り高速道路というよりは滑走路ですから、みんなスピード出すんですよ)

    幸い、鹿は反転して逃げてくれましたが、飛び出してきたらもう大変。
    とか言いながら、よくシャッター切ったな自分。

    足寄のあたり

    エゾシカ

    トータル500kmの運転で、せっかくリフレッシュした体はバリバリになって、温泉効果は薄れました。ファイターズは連敗し疲れが倍増。でも死んだように眠ったので次の日はリフレッシュしていましたとさ。
    おしまい。

    余談
    これを書きながらトムラウシ温泉の画像を紹介できないか探していました。そうしたら、トムラウシ温泉は自分が入らなかったサウナに特徴があったようです。スチームサウナで、硫黄のニオイでスゴいんだそうです。こりゃあまた行かねばならないなと思ったのでした。


  • v285 トムラウシ温泉へ

    ■トムラウシ温泉へ

    トムラウシへ
    トムラウシへの道 10月23日(日)

    トムラウシと言えば、登山ですね。毎年のように遭難者を出す危険な山と言われています。トムラウシ温泉を起点とする登山コースがありまして、とりあえず登山口を見て、温泉に入り、帰る、という登山をした風味になる体験をしに行って参りました。

    温泉と言えば、どこも大体10時ころから営業開始のはず。いや9時、いやいや8時からのところも結構あります。かなり山深いトムラウシなら、早めに営業しないと帰れない人も出てきますから、遅くとも10時には入れるでしょう。(これを思い込みという)

    紅葉の季節ですし、美しい風景を撮影しながら、4~5時間をかけて行くつもりで出かけました。早朝の4時出発です。

    地図
    赤い丸がトムラウシ温泉、新得町(しんとくちょう)になります。
    青い丸が北見、距離約190km
    新得町は広く、東京都の半分、人口は東京の1万分の5程度の6361人

    まだ日が昇らず真っ暗な中、鹿が3頭ほど道路を横切りました。ぶつかったら鹿は死に、車は大破しますから、ノロノロと運転していきました。時々雪と雨とみぞれが降る不安定な天気でした。
    陽が昇り白んでくる頃、足寄の駐車スペースのトイレでひと休み。トイレのドアにはこんな注意書きがっ!!

    足寄のトイレの注意書き
    了解。

    とにかく、この日の天気が微妙で、晴れたり曇ったり、雨が降ったり、雪になったり…。晴れた時に十勝の広々とした風景をカメラに収めつつトムラウシへ。

    上士幌のあたり
    上士幌のあたり

    いつもこのあたりを通ると、とっても異様な山に圧倒されるのですが、この日は雲がかかり、うっすらとしか見えませんでした。しかしながら、うっすらとしていても異様であることに変わりはなく、山の名前が気になりました。カーナビに出ていました。

    カーナビ、東ヌプカウシヌプリ
    山の名前がっ

    なになに、この山の名前はと、
    「ひがし・・ぬぷ・・かう・・・えっ?」
    「東ヌプ・・・カウシヌ・・・プリ?」
    東ヌプカウシヌプリ、だそうです。言いにくっ。覚えにくっ。
    この下の写真では山も分かりにくいのですが、異質なものがボコッと地面から生えてるような感じで、存在感がスゴいんです。

    上士幌
    雲で隠れている山が東ぬぷか・・うし・・ぬぷり

    で、その反対側には日高山脈と思われる山がどどーんと広がっています。↓

    日高山脈
    山がすごいですねー。(クリックで拡大)

    で両側がそんな感じで進み、振り向けば地平線。

    上士幌
    同じ日の空とは思えない。天候が不安定

    ということで、ここらへんから山に突入です。
    トムラウシ温泉へラスト40km。

    枝道で「オソウシ温泉」の看板がありました。うーんとっても気になる。
    あとで調べたところ、ph10を超える日本有数の強アルカリ泉で、お肌スベスベの美肌の湯としてファンが多いとのこと。1泊2食8000円~。日帰り入浴600円。お肌をすべすべにしたい方はどうぞ、自費で行ってみてください。

    もしくは「オマエが行ってリポートしろ」と思われたならメール下さい。

    さて、細長いダム湖にかかる赤い橋が見えました。紅葉もなかなか良いのですが、天気が悪い。

    トムラウシへ

    トムラウシへ

    そして、しばらくすると町がありました。非常に小さい町。富む村の牛と書いて「富村牛」がトムラウシの当て字でした。(別の当て字もある「富良牛」)
    トムラウシの意味はアイヌ語で「花の多いところ」とも、「水垢が多いところ」とも言われているとかで、花は良いけど、水垢ってなんなの、という感じであります。
    ここに小中学校があり、グランドがあり、遊具がありました。そして運転しながらチラッと目に入った横断幕の文字が目に入りました。それが瞬間的に理解できず、勝手に頭の中で解釈をして、「うっそー」と声に出してしまいました。

    富村牛

    富村牛
    これが目に入った

    「歓迎、山村君」と脳内変換していました。(笑)
    「ああ、山村君が転校してくるのか。山村君はこんなに歓迎されちゃって、よっぽと子どもが少ないんだな。もはやヒーローだな」と。
    その後、んなわけないな、と車を止めて確認。
    「やまむらじゃねぇ~よ!!」
    山村留学じゃん。
    時刻は8時40分。

    さあ、あと20km。もうひと息。

    少し行くと「ヌプントムラウシ温泉」への枝道と通行止めの看板がありました。この温泉もとっても気になるのでした。
    調べてみると、そのヌプントムラウシ温泉というのは、ワイルドな脱衣所と自分で温度調節をする無料の温泉だったようですが、あまりにも道が険しく、随分前から閉鎖されているようでした。徒歩で草むらや崖っぷちを進み、勝手に大空の元で温泉に浸かるタイプの温泉で、危険過ぎてお薦めは出来ません。クマもいるし。

    で、雪も降ってきて、道路は砂利道になりました。

    トムラウシ温泉へ

    トムラウシ温泉へ
    すごい山の中へどんどん進みます

    そしてチラッと建物の屋根が下方に見えました。ついに到着です。
    正式名称は「トムラウシ温泉国民宿舎東大雪荘」です。

    トムラウシ温泉国民宿舎東大雪荘

    トムラウシ温泉国民宿舎東大雪荘

    ぐるっと回って、坂を下って到着しました。思っていたよりも立派な建て物でした。ここからの登山口も確認しました。「短縮登山口」と書かれていて、まだ先へ車で行けそうでした。
    今回はろくに調べもせずに来たので、この登山口から車で進んだ時に、Uターンできないとか、ぬかるみにハマるとか、ちょっと怖かったので行くのはやめました。

    ということで、9時半に着いてしまいました。温泉が10時からとすると30分ほど早いのですが、まあそのくらいは待てるからいいでしょう、なんて思っていました。

    事前に調べてから行くのが良いのか、行き当たりばったりが面白いのか、ひとそれぞれですが、この日は、やっぱり調べてから来ても良かったのかなと思いました。

    フロントのお姉さんが言いました。
    「12時からでございます」

    ガーン。ガーンガーン。
    つづく。