• タグ別アーカイブ: 知床
  • 研究所通信v486 地獄のスマホ

    かれこれ3か月ほど前のこと。斜里の鹿牧場。(2022/5/22)

    4か月も更新しないと入院していると思われる年齢になっている上に、研究所通信の作成ソフトのバージョンが勝手にどんどん上がっていて、まだ理解の範囲でしたが、大幅リニューアルなどされた場合には理解不能となり、この通信そのものが発行できなくなるかもしれないと思いました。

    さてスマホ。
    6月25日、ついにガラケーからスマホに切り替えたのですが、1番の目的は写真や動画をスマホで撮ってPCに取り込むことでした。私には一番理解しやすい「SDカード」の抜き差しでやろうということで、アンドロイドスマホにしたのです。

    でもUSBが使えるみたいでしたので、購入から約3週間後の7月14日、100均でケーブルを買いまして、PCと繋げてみたのです。ところがどちら側の画面にもなんの反応もないので、「どうすればいいのでしょうか」と、ロバのように立ちすくんでしまいました。
    普通は繋げればそれがモニタに現れるものですが、スマホもPCも「なんかしたんですか」と心の中で言うだけで、何も起こらないわけです。

    それから1か月が過ぎた8月13日、普段デジカメで使っているSDカードリーダーが壊れてしまったのをきっかけに、カードリーダーとスマホ用のMicroSDカードを購入。

    スマホのスロットにMicroSDカード装着しようと引き出した骨組みのようなものからSIMカードがポロリ。ええええ、こんな作りなの、と驚く私。カレーの鍋に落としたらどうするんだよ。
    「んー、この辛さいいね、うまいわー、ガリガリ、なんだこれ、SIMカードじゃん」
    なんてことに。
    それにしても力を入れたらぶっ壊れそうな華奢な感じはとっても気になる。

    まだこんな感じなのか、と人類の限界を感じながらも、どうにか装着できました。
    カードを適当に載せると本体の一部が液状化して自動でぬかるむように吸い込まれるとか、できんのですかね。w

    そこからが地獄でした。このMicroSDカードに、今まで撮った写真をコピーする方法が見つからないのです。コピーさえできれば、SIMカードをカレーの鍋に落とさないように気をつけながら、恐る恐るカードを引き出して、PCに繋いであるカードリーターに差し込めば、PCへデータの移動が簡単にできるわけです。

    2時間ほどイライラしながら方法を探すものの、どうやっても見つからない。そもそも考えてみればUSBで直付けできるんだからSDカードいらんのではと思いつつ、どっちもどうすることもできないのでした。

    この過程で、ファイルマネージャーだのなんだのを「インストール」したり、その途中で「メモリが足りんからクリーンアップするアプリ」をインストールしろだの、これ、やったら課金されないのかとか、しかも明らかにそれは脇道であり、枝葉であり、無駄な作業にしか思えないのです。ていうか、SDカード入れたら普通にそれが見えるのがデフォルトじゃないんですかね。

    マニュアルも発見してインストールしましたが、マニュアルの使い方のマニュアルが欲しいわ。わからん。こうしておじいさんの気力は失われていくのでした。

    こんな簡単なこともできないのか。トホホ。

    50日経ってもスマホから写真がPCに移せない。
    仕方なく写真をメールで送ってみたが、それって草原で草刈りガマで草を刈るような、ぶちまけた塩を一粒ずつ拾うような、機械化しようよみたいな手作業なので、心の腰痛も痛み出し、嫌になってしまいました。

    あとは残された手段は多分ひとつだけです。この最終手段行使はいつになるのかっ。

    前置きはこのくらいにして。

    5月22日、「天に続く道」へ行きました。斜里町にあります。北海道はどこに行っても長ーーーい直線道路が多いですが、この海へ向かう直線道路が、うまいこと一旦下がってから上りになってその先が見えないのを良いことに、天に登っているのだと強弁した結果が「天に続く」だったのですね。

    この日の1か月前に知床観光船の沈没事件があり、ただでさえコロナで少なくなっている観光客がさらに少なくなってしまうという嘆(なげ)きがテレビで放映されていたりしました。それでもここにいると、10分に1組くらいの方々が訪れてきました。近所にコンビニも店も何もないのに。あ、何もないのが良いのか。

    ここから北東に約20kmのところにエゾシカファームというところがあって、さらに10km進むとそのウトロ観光船がある位置関係で、その先には知床五湖や知床峠があります。

    もう3か月ほど前の写真ですが一応掲載。

    オシンコシンの滝 まあまあ観光客がいました。
    雪解け水の関係か、水量は多かったです。
    知床エゾシカファーム すごい数の鹿がいます。
    近寄ってくる鹿に草をちぎってあげると美味そうに食べました。
    知床五湖の木道
    証拠写真
    白樺の木が風でうねうねした形に育っている
    雨でした。晴れていれば国後島が見えるそうです。

    畑についてはまた次以降の号で。(いつになるのか誰も知らない)
    一応簡単に書きますと、菊芋ばかりが大量に元気に育っています。あとはナオヒロくんのジャガイモがそろそろ収穫期です。他はまた失敗しています。去年は雨が降らずに大失敗でしたが今年はずっと雨ばっかりでほとんど畑に行くこともできませんでした。

    それと猫のチンピラ係長のちゃめくんが病気になってしまい、死にかけていることもあって、畑へ行く機会を作りにくかったこともあります。今でも厳しい感じはありますが、だいぶ良くなってきました。ちゃめ写真はスマホで撮っているので、PCにコピーできたらアップするかもしれません。

    MicroSDカードはいつ活用されるのか、最終手段はいつ炸裂するのか、お楽しみに。


  • v224 ついに運転手を頼まれる私

    ■ついに運転手を頼まれる私

    これで隠れたつもりの野良猫
    これで隠れたつもりの野良猫

    以前、第63号にこんなことを書きました。運転がイヤだという。

    それは遠い昔。小学校で見せられたビデオが衝撃的で、すっかり運転恐怖症となりました。――ある普通の青年が子どもを轢き殺してしまいます。(略)事故を起こしたばっかりに重たい十字架を背負い、好きなこともできず一生を棒に振る、という超リアルホラーストーリーであります。。

    こんなもんを見せられて、誰が進んで運転したいと思うでしょう。このイヤなイメージ。しかし今となっては車がないと生活に支障が出るので、しぶしぶ乗っているのです。そしてやっと慣れてきて、最近はリラックスして運転出来るようになりました。

    そしてこの度、車がなくて困っている人がいて(例えるなら、目の前に瀕死の状態の人がいて)、ここは助けてあげなければ人間じゃないと言うことで・・・
    8月14日15日と運転のお手伝いをすることになりました。

    天気の良い日でした。知床です。

    知床の木道
    青い空、深い緑、広がる海、長い木道

    この険しい緑の中を運転するのは大変です。

    熊注意
    こんなところを通りました
    熊ちゃん
    クマがうようよしているのでした
    鹿ちゃん
    鹿も出現

    熊や鹿ばかりではありません。

    変なおじさん
    煙を吐く変なおじさんも出現

    山深い道路をどんどん進みました。すると真っ青な池がありました。

    神の子池
    「神の子池」って言うんだそうです

    車でどんどんと進みます。何だかもうスゴい風景が次々に現れてきました。

    知床半島
    知床半島
    知床半島
    知床半島
    知床半島

    どう見ても、最初からどれも、車からの風景ではありませんが、運転は続くのです。長い行程の中で、子どもは一度も飛び出しては来ませんでしたが、キタキツネが2度車の前を横切りました。
    疲労回復には休憩と甘いもの。

    ソフトクリーム
    ソフトクリーム

    過酷な運転は続きました。子どもが飛び出してきたら大変です。
    あ・・・

    子供トビダス

    しっかり機能する看板(こっ、これは前回の・・・)

    この看板に注意を促され、安全運転は続きました。雄大な景色が続きました。

    このハマナスの咲く頃、飲んで騒いで(飲んじゃダメ)、丘に登れば・・・

    国後島
    雲の向こうに国後島

    遥か国後に白夜が明けるのでした。(日本に白夜などないっ!!)
    え、観光旅行? 違います違います。運転のお手伝いです。

    道東には素晴らしい景色がいっぱいです。
    車が一番便利ですが、とにかく広いですので、事故らないように注意しましょう。
    野生動物に食べ物を与えないこと。ゴミは持ち帰ること。
    是非みなさんおいで下さいまし。 (北海道の広報かっ!!)