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  • v191 ツキがない/愉快な札幌120-家の痕跡

    ■ツキがない

    氷瀑まつり
    大雪越えの高速バスから撮影。層雲峡の「氷瀑(ひょうばく)まつり」が開催されていました。標高が高いのでまだまだ寒いのですね。全部氷で出来ています。

    長距離を走る高速バスに乗りました。標高1050mの石北峠を越えます。

    バスに付いているテレビは山奥では入りません。そういう電波の届かないところでは、映画のビデオを流します。その区間は2時間~2時間半くらいなので、ちょうど映画1本分です。

    走り出してからしばらくはテレビ番組が流れています。ヒマなのでそれなりに見入ってしまうのですが、いつもいいところでCMが入ります。

    CMの途中、バスは電波をキャッチしにくいエリアに入ってきました。徐々にテレビの映りが悪くなります。大した内容じゃないのですが、CMで引っ張られた内容が見れないかも知れない、と焦ってきます。

    「ああ、あれ、どうなるのよ」

    そんな時、バスはトンネルに入ってしまいました。
    「あうううう・・・」
    もう砂嵐しか映ってません。トンネルを抜けた時には、すでに山奥であり、電波も受信しにくくなっていて、音声も切れ切れ、映像も半分砂嵐のようになり、テレビを見ること自体がストレスになります。

    「あれはどうなったのだ」と、モヤモヤした気持ちのまま、やがてモニタは映画のビデオに切り替わりました。
    邦画でした。それはまあまあ楽しみつつ目的地に到着。

    帰りもまた同じ環境なのですが、座席の位置が最悪でした。真ん中の列で、テレビモニタから遠く、真っ正面になるため、前の座席越しにギリギリ見える感じになります。
    一応見えるからまあいいか、と思っていたところに、私の前の席の客が乗り込んできました。おばちゃんでした。

    「どっこいしょ」

    そのおばちゃんが席に着いた時、「あぁ…」と落胆のため息が出てしまいました。おばちゃんのその髪の毛がボリューミーだったのです。

    イメージ
    これはイメージです。

    地平線からアタマを出す初日の出のように、ボリューミーな髪の毛がモニタの4分の1を隠してしまいました。上4分の3が見える中途半端な状況。

    バスは進み、山深くなり、テレビは砂嵐になり、映画のビデオに切り替わりました。私は祈ったのです。
    『どうか邦画でありますように』と。

    もし洋画ならほぼ100%の確率で「字幕スーパー」でしょうから、主に画面の下に表示される文字を、ボリューミーな髪の毛が隠してしまいます。

    ビデオが始まった時、「あぁ…」と落胆のため息が出てしまうのでした。ツイていないことに洋画でした。それならば、せめて字幕のない日本語吹き替えであってほしい、と祈りました。

    映画が始まると黒人が出てきて、ツイてないことに、「英語」をしゃべりやがりました。「あぁ…」と落胆のため息が出てしまうのでした。案の定、ボリューミーな髪の毛によって字幕が見えないので、何しゃべってんだかさっぱり分かりません。

    まいったなぁ、と思っていたら、前のおばちゃんがたまたま頭を下げて、モニタの全体が見えました。そして私は驚いてしまったのです。

    「なっ、なにぃ、一体これはどういうことなんだっ!!」

    字幕文字が出てないんですっ。しかし黒人は英語で何かペラペラとしゃべっている。そうなんですっ!! 字幕がなく、音声吹き替えでもない、いわゆる「原画モード」で流していたのです。(欧米かっ)

    運転手さん、気づいてよ。(峠を運転してるから運転に集中してほしいけれどね)

    それを指摘する客は誰一人いませんでした。みんな寝てました。私もどうせモニタの4分の1はボリューミーなおばちゃんの髪の毛で見えないのだし、特別することもなく、寝るしかなくなってしまいましたとさ。

     

    ■第120回 愉快な札幌大発見:家の痕跡

    家の跡

    刑事ドラマ、古畑任三郎(田村正和)風に読んでください。

    あのぉ~、あのね、ここにね、…ここっ。

    ここに、家、なかったですか。そうそう、三角屋根の…。

    ありましたでしょう? んふっ、私もね、そう思ったんです。