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  • v432 菊芋チップス

    乾燥システムの一部。

    チップス作りは進んでいます。あれから18日も経っています。

    布団乾燥機と靴乾燥機を駆使したシステムは解体し、新システム心臓部となる器具を購入、熱源と熱伝導のコントロールは手動。さらにリサイクルショップと100均で細かなものを組み合わせて工作し、新乾燥システムは完成したのですっ。いや完成途中。

    菊芋スライスのための「針金指サック」は素晴らしく機能していました。スライスする時には必ず装着していました。が、菊芋を最後までスライスできないため、ある日、つい、素手で、慎重に慎重に、ゆっくりカットしていたところ、ピトッとまた親指の同じ場所に触れ、うわ危ねぇうわ危ねぇ、とじっと指を見ていたら、血がっ!!!

    切れてなくないですよ。

    切れてるんよ。

    スライサーの刃って、切れ味最高ですよね。

    針金指サックを久々に外した途端にやっちまうとは。しかも同じ場所だからなんか痛いのが治らないし。

    あー腹立つなー、なんでスライサーは凶悪なのかなぁ、もう素手でやるのはやめだっ、と思うと同時に、安全な電動スライサーが欲しいと思うようになりました。

    商品を物色して、Amazonの「欲しいものリスト」に追加し、価格をメモしました。約1万2000円。無理だわー。

    仕方なく、何かないかと探したらカッターガード手袋があるよと、ナオヒロくんが教えてくれたので、「仕事用品店」へ行くと1000円で売ってました。
    なんだあるじゃないか。
    少しアートが入った針金指サックの商品化、発明品販売の夢は打ち砕かれました。

    数日後、電動スライサーがタイムサービス的なやつで安くなっていました。新古品なら、ななな、なんと約3500円にプライスダウン。70%off。あーー、手が届く。カッターガード手袋はあっという間に不要物と化してしまうのか。でも買うしかあるまいっ。と迷いながら購入。(12/16)

    ジャーン

    3日ほどで届き(12/19)、早速試してみると、スライスの厚さは元の仕様が3ミリで、アタッチメントを付けると1ミリになります。で、3ミリはもはやスライスではなくブロック。1ミリは微妙に0.8ミリくらいか、ちょっと薄い。中間のアタッチメントはなく、微調整不可能。なかなか悩みました。

    スライスの大元のボード
    ここにアタッチメントを差し込む
    隙間が薄くなる

    試しに菊芋をその「1ミリの薄いカット」にして、乾燥させてみたら、すごく縮むためペラッペラで「ちょー薄い」仕上がりに。でもそれは軽くてふわっとした感じのチップスになり、まるで別のお菓子のよう。それはいいのだけれど、カットする時の手の圧力で、0.1、0.2、0.3ミリとかの超薄切りになってしまうミスカット菊芋がたくさんできてしまい、かなりの量がダメになってしまう。

    無駄が多くなるし、電動スライサーはやっぱりダメなのか。

    そこで、できるかどうかわからないけれど、1.2〜1.4ミリくらいにできないか、ピーラーとヤスリを使って、アタッチメントを削ってみました。

    シューーッ、シューーッ(ピーラーで少しずつ削る音)
    シャッシャッシャッ(ヤスリで削る音)
    フッ(粉を吹き飛ばす音)
    お、削れるやん。
    シューーッ、シューーッ(ピーラーで少しずつ削る音)
    シャッシャッシャッ(ヤスリで削る音)
    フッ(粉を吹き飛ばす音)
    シューーッ、シューーッ(ピーラーで少しずつ削る音)
    シャッシャッシャッ(ヤスリで削る音)
    フッ(粉を吹き飛ばす音)

    できたっ!!

    電動スライサーに菊芋を投入!
    「投入!!」
    スイッチを押す。
    「スイッチオン!!」
    ガコンガコンガコンと動き出し、上から手で圧力をかけます。
    菊芋がスパスパと無駄なく切られていきました。
    「さあ、厚さはどうだ」

    おおお、と歓声が上がりました。私の。

    いいじゃんいいじゃん。

    最近やたらとうるさい「うるまろちゃん」もいいねと言ってます。

    これによって薄すぎるミススライスもできにくくなり、とてもいい厚さのスライスが無駄なくできるようになりました。もう元のペラペラの薄さには戻せないけど。
    指を切るウケ狙いもできなくなりました。(笑)

    そして問題ともいえない問題が発生。均一に適度な厚さに切れるようになったおかげで、スライスが多めに生産され、切断数=表面積が増えるので、いつもより少ない菊芋の消費で、干しカゴはすぐいっぱいになり、干しカゴの数が増え、吊るす場所もいっぱいになってしまうのです。そして出来上がる量(重さ)は、いつもより少ない、つまり、手間が異様に増えてしまったのでした。

    まあ、質が上がるってことだから、良いことではありますが、ストックしている生の菊芋も、とにかく早く処理しなければ悪化・劣化を招くので、なかなか進まないストレスとの戦いになっています。

    あれですよ、時間かかるんすよ。
    まず土がついた菊芋を洗うんですが、1回に3キロとか5キロとか、もう台所が泥だらけ、菊芋には凸凹があり、完全には土を落とし切れず、歯ブラシでこすり落としたり、包丁を入れて掻き出したり、1時間2時間はあっという間。
    それからスライスはガコンガコンと電動スライサーが切ってくれるものの、スライスの水洗いや、悪くなった部分の切り落としや、変色したものとの選別やで1時間、2時間があっという間。これを干しカゴにひとつひとつ並べて、いろんなところに吊り下げて、初期の乾燥を行うための設置に1時間前後。台所の掃除、後始末に20分。

    早朝と夜中に、それら全て、腰に来る。1日2回、腰に来る。

    主婦って大変、と思う。だって似たような動作じゃないですか。

    主婦はすごい、と言う結論です。

    カリカリはまだかーっ!! と女帝がご立腹です。