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  • v147 忌避(きひ)剤/愉快な札幌76-この坂は危険

    ■忌避(きひ)剤

    無農薬「忌避剤」
    無農薬「忌避剤」

    5月11日、日曜日、先週「園芸市」で買った「エコミミー」が気になったのと、一緒に買った忌避剤「むし・虫 逃げ~! 逃げ~!」(これも何ちゅうネーミングっ!!)が、袋の気持悪さとは裏腹に快適に作物の栽培ができそうだったので、少し安いうちに買い足そうと中島公園に出かけました。

    ちょっと説明しますと、忌避剤「むし・虫 逃げ~! 逃げ~!」(何ちゅうネーミングっ!!)は、お茶などに含まれる天然成分のサポニンや香辛料でできているので、農薬と違って不自然なものではなく、食べ物を作るにはこういうものがベストなんだろうなと思ったのでありました。

    中島公園に入ると、何と園芸市と同時に「フリーマーケット」をやっていました。この日はやることがいろいろとあったので、見てるヒマなどなかったのですが、辛抱できずついつい立ち寄ってしまいました。
    100円の服4着を手始めに、850円分のおもちゃをゲット。1時間も潰してしまいました。(写真は戦利品の一部)

    フリーマーケット戦利品

    忌避剤の話に戻ります。
    「むし・虫 逃げ~! 逃げ~!」(何ちゅうネーミングっ!!)は、なんとなんと、売り切れていました。あー、やられたー、という気分でガックリしていると、店員のおじさんが「忌避剤ならこれどう?」と勧めてくれたものがありました。

    …たばこの粉末…

    『たばこかよっ』と思いつつ、『まあ確かに嫌がられるものとしては優れているのかも』と思いつつ、『天然だけどガンになるじゃん』と思いつつ、
    「たばこですか?」
    と、たばこなだけに いぶかし気に聞いてみました。

    「いやいや、加工されたたばこじゃないよ…」
    「ニコチンとか入ってるのでは?」
    「いやいや、害はないんだよ」
    「……」
    「ハーブみたいなもんだよ」

    なるほど、と思ったものの、たばこが苦手な私には積極的に使いたいとは思わなかったのでした。しかし、「むし・虫 逃げ~! 逃げ~!」(何ちゅうネーミングっ!!)は売り切れてるし、たばこの粉末は2リットル100円と格安。
    迷っているとおじさんが切れてしまいました。

    「ええいっ、とりあえず使ってみなっ、タダでやるからっ」
    「えっ、あ、買いますよホント」
    「いいよ、ほら、悪いもんじゃないんだからさ」

    といって650グラム(家で量ってみた)くれたのでした。

    そしてまたまたフリーマーケットの戦利品と合わせて10キロくらいの重さの荷物を持ちながら、自転車でフラフラと帰路についたのでした。

     

    ■第76回 愉快な札幌大発見:この坂は危険

    この坂
    ここは豊平区にある2kmくらい続く自然保護地区のようなところでありまして(現場は精進河畔公園:しょうじんかはんこうえん)、最近ここに流れている小川に作られていた護岸ブロックを撤去して、より自然な形に戻したりしているエリアなのです。

    護岸工事がいかに自然を破壊していたかということが肌で感じられ、撤去に踏み切った人々の判断の素晴らしさに、おじさん一本とられちゃったな、と思いつつ散歩してました。

    看板がありました。
    「お願い この坂はすべるので危険です。中に入らないで下さい。」(上の写真)

    「坂?」
    「坂ってどこ?」
    看板の向こうに見えているのは「ガケ」でありまして、やっぱりこの踏み外すと下まで落ちるような角度ってのは「坂」じゃないと思うんですよね。写真では分かりにくいかも知れませんが、ここを登り降りすることを考えるだけでもゲンナリするこの「ガケ」を、サラッと「この坂を」と書いてしまうところが愉快ですね。実際回り込んでこの上へ行ってみましたが、本当にガケです。(写真では伝わらないかも)

    川

    川の周囲の護岸ブロックが外され、このような感じになっています。この両サイドに散歩道があります。川にはヤマベが放流されているらしく、釣り禁止の看板がありました。町と自然が絶妙に絡み合っています。


  • v146 園芸市/愉快な札幌75-エコミミー

    ■園芸市

    中島公園
    松はいかがっすか。(中島公園の一角)

    近所の中島公園では、日曜日などにフラッと歩くと、時々フリーマーケットをやっていまして、汚れたミニカーやら、よく分からないキャラクターグッズ、子どもの使い古しのおもちゃやらのガラクタを、10円とか100円でよく買ったりします。

    5月5日、月曜日、子どもの日でもあるし、多分何かやっているだろうと思い、フラッと中島公園に出かけました。しかし期待していたガラクタいっぱいのフリーマーケットは開催されていませんでした。

    その代わりと言っては何ですが、子どもには縁のなさそうな、地味な「第56回 さっぽろ園芸市」が開催されていました。
    「部屋でジャガイモも栽培中だし、何かあったら買おう」
    と思って、一応見てみることにしました。

    それは、大通公園で毎年開かれている「花フェスタ」に比べるとやや地味で、扱っているものも少しだけ趣が違っていました。一番の違いは「でかい松の木」とか「でかい石のテーブルセット」などの広い庭用の園芸品が、地味に目に入ることでした。
    鉢植えの花も売ってますが、これから咲くものが多くとても地味です。 客層も地味。

    いろいろ物色していると、ちょっと気になるのぼりが目に入りました。
    「みみずが作った土」

    みみずが作った土

    そこの店員のおじさんが声をかけてきました。

    「鉢植えあるの?」
    「はい」
    「花かい?」
    「……はい…」 (部屋でジャガイモ作ってるなんて言えないな、説明が面倒だし)
    「どのくらいのプランターなの?」
    「でかいですよ」(ジャガイモだからね)
    「この土はね、堅くなった土に振りまいとけば柔らかくなるよ、サンプルあるから試してみて。すごくいい土になるから」
    と言ってサンプルをタダでくれました。

    「これって野菜にもいいんですか?」
    「おおっ、そりゃもう、トマトなんて鈴なりになっちゃうよ。野菜には最高だよ」
    「マジっすか」(ジャガイモに最適じゃんっ!!)
    「自然のもんだからね。いい土になるよ」

    と言うわけで、無料サンプルとともに、普通に商品も買ってしまったのでした。花に使うと言って。よく見ると他にもいろんな肥料や虫除けなどの商品が良さ気で、ついついいくつか買うと、10キロくらいの重さになってしまいました。

    家に帰って早速ジャガイモたち(ポテ太、ポテ次郎、ポテ三郎、ポテ子)に、栄養とそのみみずが作った土を与えてあげたのでした。

     

    ■第75回 愉快な札幌大発見:エコミミー

    エコミミー
    その「みみずが作った土」の商品名が「エコミミー」。(写真手前。封を切ってある小さい方が無料のサンプル品)
    エコとミミズ、ついでにエコノミー(経済的ってこと?)にもかけてあるダジャレでした。さすが札幌の会社。
    しかしこれがまたホームページを見ると大変な優れものであることがわかります。

    植物に必要な栄養分を作り出すと共に病原菌を抑える。
    豊富なミネラル分と共にバランスの取れた肥効力を長期間発揮する。
    においは一切なく、むしろ、消臭剤として活用されている。
    植物の生育を助けるバクテリアや菌類、微小動物、ミネラルを多く含んでいる。
    カビ、小ハエの発生もなく、保水効果により水やりの回数も減らせ手間が省ける。
    塩分濃度は0.32%と低く、塩害の心配はない。
    保水力がある
    通気性が高く、根腐れ予防になる。
    ごくごく微量にしか作れない大変貴重な「みみずの糞土」で、大変手間をかけている。

    なんかこれ書いてたらもう一袋欲しくなってきた。園芸市は何と22日までやっているので、買ってこようかな…。…どっしよっかなっ…。


  • v142 ジャガイモを室内で作る計画/愉快な札幌71-食いてえ

    ■ジャガイモを室内で作る壮大な計画発進っ!!

    ネコのトラッシュ
    何でも食べようとするネコのトラッシュ

    北海道と言えば、鮭、イカ、とうきび(とうもろこし)、ジャガイモ、タマネギ、ラーメン、ジンギスカン、スープカレー、エゾ鹿、キツネ、ヒグマ、クリオネ、白い恋人、直線道路、トタン屋根、夕張メロン、夕張の破綻、病院の崩壊、牛乳など、まあいろいろとあり過ぎるわけでありますが、中でもジャガイモと言えば、やっぱり誰もが北海道を思い浮かべるでありましょう。

    だからというワケではないのですが、ジャガイモを作ってみる事にしました。

    しかし我が家はベランダもないマンションなので、部屋で作るしかありません。もちろん市民農園という畑の一角を年間1万円程度で借りて作ることもできるのですが、我が家には車が無く、あったとしても人を轢き殺してしまうので乗りません。(vol.63参照)
    ま、とにかく、6畳の部屋を丸ごと畑にしようかと思いましたが、虫が発生したら大変なことになるのでこじんまりとやることにしました。

    必要となる深いプランター、プランターの底に敷く「玉砂利」、肥沃な土、ジャガイモ用の肥料、種芋、を揃えました。

    説明しよう。

    ★プランター
    ジャガイモは土の中にゴロゴロとできるため、深さがないといけません。大型ホームセンターへ行くと、「ジャガイモ、根菜に最適」と書かれたプランターがありました。そしてプランターの中ではこれが最大でした。1580円。
    最大と言っても思ったほど大きなものではありませんでした。65×40cm程度、深さは38cmです。70リットルの土が入ります。

    そもそも「室内で」ジャガイモを作る人は皆無で、このプランターも外で使用することを前提に作られているため、下受けのプレートがありませんでした。プラスチックの衣装ケースのフタが余っていたので代用しました。

    ★玉砂利
    3センチ程度の石のことで、プランターの底に数センチほどゴロゴロと敷いて、水はけを良くします。普段、農作物や園芸などやらないので知りませんでした。一抱えくらいの量で398円でした。

    ★肥沃な土
    土はいろんな種類があり、ジャガイモに関しては養分を多く含む必要があるのか「専用の土」は高額でした。10キロ1500円とか。それではあまりにも高いので困っていると、店員さんは25キロで780円の土でも全然大丈夫だと言い、別途、肥料を勧めてくれました。(それでも比較的高い方の土)

    ★肥料
    ザラザラした粒の肥料が、手のひらよりちょっと大きい程度の袋で売っていました。
    その名も
    「ゴロゴロとれるジャガイモの肥料―有機含有」、248円。
    これを土に混ぜ込むのですが、「有機」の名の通り、まずまず特別な香り(笑)がしました。土に混ぜ込むとその香りはなくなったので、ホッとひと安心。

    ★種芋
    ジャガイモを買って、しばらくすると芽が出てきますね。それを土に入れとけば出来るんじゃないかと思っておりました。いや、出来るんですが、どうもそうすると「病気」になりやすいらしく、失敗する確率が高いのだそうです。
    種芋は種芋として売っているものを使うのがベストであることが分かりました。
    いろんな種類の種芋があり、1キロ300円前後から、高いものでは600円くらいしてました。私は1キロ298円の「北海こがね」という、生でも食べられるという芋を選びました。10個ほど入って1キロです。

    さていよいよ作付けであります。

    種芋は2つに切ります。

    種芋

    切った面に「灰」を塗ります。その灰も市販されていましたが、我が家には七輪があり、炭ツボに灰があったのでそれを塗りました。この灰の意味は、殺菌・消毒だそうです。どうやら以前に書いた「野良芋」(vol.132)でもそうでしたが、ジャガイモは病気にかかりやすいみたいです。

    北海こがねに灰を塗った

    この種芋の切り口を下に向けて、深さ8cm程度のところに埋めます。
    ↓こんな感じ。4か所に埋めました。

    プランターに北海こがね

    あとはネコがここをトイレにしたり、遊び場にしないように、工夫をしてセッティングが完了したのです。めでたしめでたし。

    そんなわけで、あと2~3か月もすれば30~40個の北海こがねが収穫できる予定です。30個なら原価が1個200円の超高額ジャガイモであります。

     

    ■第71回 愉快な札幌大発見:食いてえ

    食いてえ

    くい亭。食いてー、のダジャレですね。
    何気にとなりの店も「すし屋」と思わせる「すし家」。
    どちらもまあまあ近所ですが、入ったことはありません。


  • v133 野良芋/愉快な札幌62:サンハイツ

    ■野良芋(のらいも)

    野良芋

    知ってましたか。北海道では春になるとノラ芋が徘徊しているので、噛まれちゃたまりませんから、そのノラ芋を駆除するのが大変なんです。

    なんちゃって。

    野良猫は良く見かけますね。でも野良芋はどうですか? 東京あたりじゃ野良芋って言葉自体ありませんよね。いや、あるのかな。とにかく最近この「野良芋」と言う言葉を初めて耳にしまして、その何とも言えない響きにニヤニヤしております。
    野生化したジャガイモが、路地裏あたりで凶悪な目つきでうろついてたら、なんかいいですよね。

    その凶暴な野良芋は寒さに弱く、普通は冬場に勝手に死んでしまうそうです。
    というか、ちゃんと野良芋の説明をしないといけませんね。

    (▼▼#)

    農家の人には常識のようですが、同じ作物を同じ畑で続けて栽培すると、その作物が病気になりやすくなる、いわゆる“連作障害”が起こるのだそうです。つまり同じ作物の栽培は2年続けないんです。

    去年はジャガイモ、今年は小麦、来年はまたジャガイモという具合に。「輪作」と言うと、そう言えば昔小学校で習ったような気がしますね。(いかに私が農業に興味がなかったかという証明ですねこれは)

    ジャガイモを収穫した年に、穫り切れなかった芋が畑に残ります。北海道の場合、その芋は冬の間に土が凍り“シバレ死んでしまう”のが普通なんだそうです。それでも生き残った数少ない芋が、春になると芽吹いてくるのを「野良芋」と呼ぶらしいのです。

    越冬した芋には病原菌や害虫が棲みついている場合があり、農家にとっては厄介者なので、野良芋を見つけると速攻でしょっ引き、あの世送りとします。泣きじゃくる野良芋…。(農家の皆さんすいません)

    ところが、最近の地球温暖化の影響で、土壌の凍結が浅く、穫り残しの芋が死なないんだそうです。

    そこで、農家ではその野良芋対策として、ちょうど今の時期、畑に積もった雪を除け、土を外気にさらすことで凍結深度を深めるのだそうです。
    凍える可哀想な野良芋の子どもたち。(農家の皆さんすいません)

    どうでしょう。暮らしの役に立ちそうでしょうか、この話。
    いつか役に立つ時もあるかも知れませんから覚えておきましょう。
    芋は2年続けて同じ畑で栽培するのはやめましょう。

     

    ■第62回 愉快な札幌大発見:サン・ハイツ

    さん、はいっ

    よく行くスープカレー屋さんの近所の風景です。
    ほんのちょっと「ツ」が小さいんですね、これ。
    いちにーの、「サン・ハイッ」って、どうすか。