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  • v193 バスの映画の悲劇/愉快な札幌122-イケメン

    ■バスの映画の悲劇

    バスの中

    この連休に帰省のため、長距離高速バスに乗りました。毎度毎度のネタです。つい1か月前にも乗った同じ路線です。

    何せ片道4時間半かかるので、バスでは映画を観ます。行きでは邦画の「母べぇ」(かあべえ)が流れ、まあ、泣かされそうになりながらも、どこか満足のいかない感じを持ちつつラストシーンが終わりました。エンドロールで締めのナレーションが入ってきて、最後に言いたかったこと、この映画のまさに締めくくりの言葉が流れていたのです。

    その途中で「ブチッ」と切られてしまいましたとさ。
    (なんで最後切っちゃうかなぁもう。びっくりっすよっ)

    帰りは何と、またあの「ボリューミーなおばさんの髪」を彷彿とさせる事件が起きてしまいました。写真を見てください。まずは両サイドの座席を。
    アタマの部分から枕がスライドできるようになっているのですが、普通は寄りかかる後頭部の後ろに固定するので、両サイドに見える座席のように、席の上はスッキリしています。しかし前に座ったおばちゃん(またおばちゃんだーっ)は、その枕を座席のトップに載せてしまいましたとさ。(チャンチャン♪)

    テレビモニタがほとんど見えません。

    このときのバスは、以前乗ったものと違い、モニタは真ん中ではなく右寄りに固定されていました。無理に見ようと思えば右にアタマをニュウっと出せば見えます。でもそこまでして見たいのかって感じがイヤで諦めました。

    そういう時に限って、「邦画2本上映」を敢行されてしまうのでした。まったくもう。

    でも結果的には見なくて正解でした。1本目はラストの方で一時休憩地に到着。クライマックスシーンで「えー、まもなく休憩の・・・」というアナウンスがっ!! しかも、普通は映画を一時停止するのに、今回は流しっぱなし。ずっと観ていた人は外に出られない感じになってました。

    本当に映画を観てなくて良かった。

    1本目も2本目も、どちらも無理矢理泣かされそうな映画でした。やっぱり観なくて良かった。

    うーん、何か物足りないので、付け足し。

     

    ■札幌のそこらへんの風景

    チューリップ

    5月6日、外を自転車で散歩。やはり北海道は冬が長いので、雪が融けた5月に咲く花や緑は見ていて感動があります。
    街路樹の根元などには、このようにチューリップがきれいに咲いて、とても和みます。赤、白、黄色、オレンジ、黒、まだら、ピンクと、カラフルで鮮やかです。そして空の青がまた美しい。

    もちろん桜も。今が満開です。
    札幌は良いところですよ。

     

    ■第122回 愉快な札幌大発見:イケメン、メン食い

    イケメン

    イケメンという名のラーメン屋さんです。割と近所にあります。
    「イケメン? えー? ボクイケメン? 入りにくいなぁ」
    というわけでまだ入ったことがありません。

    メン食い

    こちらは「麺くい」(面食い)。
    「面食いかー。そうか、面食いかー。うーん。確かに麺は好きだけど」
    ということで、食べたことはありません。

    いや多分どこも美味いと思いますよ。
    でもラーメンばっかりそんなに食えないから。本当に数が多くて…。


  • v191 ツキがない/愉快な札幌120-家の痕跡

    ■ツキがない

    氷瀑まつり
    大雪越えの高速バスから撮影。層雲峡の「氷瀑(ひょうばく)まつり」が開催されていました。標高が高いのでまだまだ寒いのですね。全部氷で出来ています。

    長距離を走る高速バスに乗りました。標高1050mの石北峠を越えます。

    バスに付いているテレビは山奥では入りません。そういう電波の届かないところでは、映画のビデオを流します。その区間は2時間~2時間半くらいなので、ちょうど映画1本分です。

    走り出してからしばらくはテレビ番組が流れています。ヒマなのでそれなりに見入ってしまうのですが、いつもいいところでCMが入ります。

    CMの途中、バスは電波をキャッチしにくいエリアに入ってきました。徐々にテレビの映りが悪くなります。大した内容じゃないのですが、CMで引っ張られた内容が見れないかも知れない、と焦ってきます。

    「ああ、あれ、どうなるのよ」

    そんな時、バスはトンネルに入ってしまいました。
    「あうううう・・・」
    もう砂嵐しか映ってません。トンネルを抜けた時には、すでに山奥であり、電波も受信しにくくなっていて、音声も切れ切れ、映像も半分砂嵐のようになり、テレビを見ること自体がストレスになります。

    「あれはどうなったのだ」と、モヤモヤした気持ちのまま、やがてモニタは映画のビデオに切り替わりました。
    邦画でした。それはまあまあ楽しみつつ目的地に到着。

    帰りもまた同じ環境なのですが、座席の位置が最悪でした。真ん中の列で、テレビモニタから遠く、真っ正面になるため、前の座席越しにギリギリ見える感じになります。
    一応見えるからまあいいか、と思っていたところに、私の前の席の客が乗り込んできました。おばちゃんでした。

    「どっこいしょ」

    そのおばちゃんが席に着いた時、「あぁ…」と落胆のため息が出てしまいました。おばちゃんのその髪の毛がボリューミーだったのです。

    イメージ
    これはイメージです。

    地平線からアタマを出す初日の出のように、ボリューミーな髪の毛がモニタの4分の1を隠してしまいました。上4分の3が見える中途半端な状況。

    バスは進み、山深くなり、テレビは砂嵐になり、映画のビデオに切り替わりました。私は祈ったのです。
    『どうか邦画でありますように』と。

    もし洋画ならほぼ100%の確率で「字幕スーパー」でしょうから、主に画面の下に表示される文字を、ボリューミーな髪の毛が隠してしまいます。

    ビデオが始まった時、「あぁ…」と落胆のため息が出てしまうのでした。ツイていないことに洋画でした。それならば、せめて字幕のない日本語吹き替えであってほしい、と祈りました。

    映画が始まると黒人が出てきて、ツイてないことに、「英語」をしゃべりやがりました。「あぁ…」と落胆のため息が出てしまうのでした。案の定、ボリューミーな髪の毛によって字幕が見えないので、何しゃべってんだかさっぱり分かりません。

    まいったなぁ、と思っていたら、前のおばちゃんがたまたま頭を下げて、モニタの全体が見えました。そして私は驚いてしまったのです。

    「なっ、なにぃ、一体これはどういうことなんだっ!!」

    字幕文字が出てないんですっ。しかし黒人は英語で何かペラペラとしゃべっている。そうなんですっ!! 字幕がなく、音声吹き替えでもない、いわゆる「原画モード」で流していたのです。(欧米かっ)

    運転手さん、気づいてよ。(峠を運転してるから運転に集中してほしいけれどね)

    それを指摘する客は誰一人いませんでした。みんな寝てました。私もどうせモニタの4分の1はボリューミーなおばちゃんの髪の毛で見えないのだし、特別することもなく、寝るしかなくなってしまいましたとさ。

     

    ■第120回 愉快な札幌大発見:家の痕跡

    家の跡

    刑事ドラマ、古畑任三郎(田村正和)風に読んでください。

    あのぉ~、あのね、ここにね、…ここっ。

    ここに、家、なかったですか。そうそう、三角屋根の…。

    ありましたでしょう? んふっ、私もね、そう思ったんです。


  • v185 絶対に守られない公共ルール/愉快な札幌114-満々

    ■絶対に守られない公共ルール

    バスの中

    注意書き

    「バス停に着いてから席をお立ち願います」
    これ絶対に、確実に守られていません。みーんな守りません。私も守りません。ペタペタとこれでもかというくらい貼ってあるステッカーですが、カタクナに守りません。

    札幌の場合、バスは真ん中のドアから乗り、後払いで前から降りるシステムなので、大抵の場合、前から混んできます。

    必ずと言っていいほど前の出口付近はギュウギュウになるので、後ろの席が空いていても前の方で立ったりします。前がいっぱいだとちゃんと降りることが出来るか不安になるから席に座っている人は早くに立ってしまうのです。多分。

    そしてこの日常が習慣化して、あるいは条件反射的に、前の席に座っていても、ガラガラに空いている時でも、バスが止まる前に席を立つのです。

    終点まで行く時でも後ろはイヤです。というのは、経験的に、終点に着いた時が一番混んでいることが多く、降りるのにおそろしく時間がかかることがあるのです。

    急いでない時は別にそれは気にならないのですが、急いでいる時ほど、誰かが小銭を探していたりして、見事につっかえるものです。

    バスに乗ると、つい観察するようになりました。降りる人がバス停に着く前に席を立たないでいられるかどうかを。これが見事に、老若男女問わず、絶対に席を立ってしまうんですね。バスが止まってから席を立った人をほとんど見たことがありません。

    北海道なんだからもっとのんびりしなさいよっ!!

    冗談です。偏見です。すいません。せこせこしててもいいです。

    これはしかし、土地の性格などとは関係なく、システム的な問題なんだろうと思います。以前、札幌市に前払い前乗りにしてはどうかと意見を出しましたが、そもそも全区間定額ではないため、どうしても後払いにならざるを得ないのでした。後払い前降りのシステムである限り、前がギュウギュウになるのは必然です。

    しかし、何かいい方法はないものか…。

    ちなみに、私はバスに乗る時、自宅の玄関を出る前に小銭を用意して手に握っています。いくらなんでも早過ぎるタイミングで。さらには行く前から帰りの小銭も用意します。
    (なんかせこいですね)

    でもそれはますます焦りを助長するのであって、自分がもたつくとみんなに迷惑がかかるとか、スムーズに降りられないかもっ、とか、考えないことが改善につながるのかも知れません。

    みんながもたもたして、みんながそれを許せばいいのですよね。
    できるかなぁ。

     

    ■第114回 愉快な札幌大発見:満々

    満々

    名前はやる気「満々」なんですが…。
    み、見事な書き文字で…。

    これ昨年4月の写真です。今、どうなっているのか…。


  • v125 ブルートレイン/愉快な札幌54:魚っす!!

    ■ブルートレイン

    ブルートレイン
    夜行特急「いなほ」の寝台車で秋田へ

    遠い昔(およそ35年くらい前だっただろうか)に乗ったことのある寝台列車。ブルートレインと言うと異様にカッコイイ感じであります。

    つい数日前、父方の祖母が他界(93歳の大往生)。急きょ、秋田(北部)へ向かうこととなりました。そのカッコイイブルートレインで。でもカッコイイからブルートレインにしたのではありません。

    インターネットの「乗り換え案内」の検索で調べてみると、これがまた実にアレなんです。

    札幌から飛行機を利用して向かう場合、比較的良さそうな経路は、秋田か青森か岩手に飛び、列車で向かうことです。約6時間、3万円未満で済みます。
    ところがそれらの便は時間帯が合わなかったり、飛んでいなかったりで乗れません。空港はたくさんあるのに使えません。

    可能な路線は、新千歳から仙台空港へ行き、列車を乗り継ぐルートで、約8時間、3万8千円でした。仙台? 何という無駄な経路でしょう。
    他のルートはというと、千歳から羽田へ飛び、羽田から秋田の大館能代空港へ飛び、バスで15分。全行程約13時間もかかり、飛行機を乗り継ぐので6万円もかかってしまいます。非常にバカバカしいルートです。
    ほかにも「中部国際空港(愛知)」などを連絡すれば目的地へ到着できるのですが、ま、何と言いますか、無茶苦茶です。

    結局、ブルートレインしか選択肢がなかったのです。往復約16時間、3万4千円でした。交通網は輸送量の多い東京を中心に組まれており、東京からなら直行便あり、新幹線ありで、遅くとも4時間台で着いてしまいます。

    こっ、これが地方切り捨てかっ。(違う)
    こっ、これが地域格差かっ。(かな)
    こっ、これが一極集中型社会かっ。(だな、これだな)

    とは言え、札幌だって北海道の一極集中の構図。便利なんだか不便なんだか。いいんだか悪いんだか。どうしたらいいんだか。

    さて、ブルートレインはどうだったかと言えば、それはもう、狭いし暗いし全然快適とは言えませんでした。でも何か特別なものは感じました。単に非日常ということもありますが、独特の揺れと、単調なガタンゴトンの音によって、意外に良く眠れたのです。
    1区画に4つのベッド(上段・下段2つずつ)があり、3人の他人の寝息が聞こえて、気になる人にはちょっときついのかなと思いつつ、しかし、それはガタンゴトンの音によって緩和されてしまうのです。

    私は多分不眠症だと思うのですが、不思議と良く眠れたので、良い商品アイディアをここに提供したいと思います。

    音と映像と揺れがあなたを快適な眠りに誘う、夜行急行列車「はまなす」ブルートレインベッド!!(お求めやすい価格で快眠を)
    あるいは
    音と映像と揺れがあなたを快適な眠りに誘う、寝台特急列車「北斗星」ブルートレインベッド!!(一段上の睡眠を)
    あるいは
    音と映像と揺れがあなたを快適な眠りに誘う、寝台特急列車「カシオペア」ブルートレインベッド!!(最高級の眠り、もう独裁者気分)

    これは、部屋の中に寝台車を再現。映像はどうせ寝るので不要ですが、一応列車が走っている感じを出すために、窓部分に実際の映像を流します。時々止まる駅の発車ベルの音やアナウンス音も流します。そして独特の揺れを作り出し、ブルートレインを部屋で再現するのです。

    誰か作って。(丸投げ)

    それはともかく、大往生の祖母をこの目に焼き付け、トンボ帰りでまたブルートレインに乗って帰ってきました。

    ところで、秋田には多くの親戚が集まったワケですが、やはり問題は言語にありまして、こっちの言うことは100%通じ、あっち(地元の人)の言葉は3割程度しか理解出来ません。絶対に聞き取れませんし、聞き取れても言葉(単語)が全然違います。だから会話が非常に難しいのです。それはまるでフランス語でありました。

    お葬式の準備中に、進行表のようなものがあり、それをのぞいてみてガッテンしました。

    「仏式」

    なるほど、フランス式か。(こんなオチでいいのかっ)

     

    ■第54回 愉快な札幌大発見:魚っす!!

    魚っす!!

    ダジャレの国・北海道。
    それより左の店うまそう。

     


  • v090 イルミネーション電車/愉快な札幌20:親不孝

    ■イルミネーション電車

    イルミネーション電車

    路面電車はJR札幌駅の南側を、ちょっと縦長に、山手線みたいに大きくぐるりと回っています。が、なぜかちょっとの距離を残してつながっていません。

    「何かあったんすか?」

    といいたくなるような、視力検査の「右上が開いてるマーク」っぽい路線の形です。しかもJRからも微妙に遠くて、位置的に中途半端。8.4kmを約45分かけてガタンゴトンとゆっくり走り、電車の降り口ではその狭さも手伝って、よく支払いの客で人だかりとなっています。動いた、と思ったら信号待ちだったりして舌打ちもしばしば。

    そんな遅くて不便でイライラが募る市電ですが、これは「風情」(ふぜい)と言って、現代社会の効率至上主義の対極にある、一種のあじわい世界なのであります。さまざまなことが些細なことのように感じられる空間、と思えばこれもまた人間社会には必要不可欠な存在と言えましょう。イライラしてはいけませんね。いけませんよイライラは。舌打ちなどもってのほかです。

    そのノスタルジックな市電をデコレーションして走らせようとしている人たちがいることを知ったのは、1月のあるテレビの特集ででした。
    去年の4月に開校したばかりの“札幌市立大学”のデザイン学部の学生が飾り付けをしていました。山と森と動物をモチーフに、250メートル・1万数千個の発光ダイオードを電車のボディにはり巡らし、点滅させるのです。
    目的は市民や観光客を楽しませよう、新しい風物詩にしよう、というもので、札幌市と企業と大学生と市民とが、ボランティア作業協力で実現にこぎつけたんだそうです。冬の期間(1月中旬から2か月ほど)、雪の季節に光の電車を走らせることから“”と名付けていました。

    それは確かに一度見てみたいと思っていましたから、路面電車の通りを歩くときはずっと気にしていました。しかし、それは1両だけなのでそう簡単ではありせんでした。黒い猫が前を横切る確率より低いかも、です。

    ある日図書館へ行くために路面電車を利用することになりました。まだ明るい夕方、ちょうど電車が来ていて、猛然とダッシュして乗り込んだその電車がそれでした。乗ってしばらくしてから気付きました。
    車内にも仕掛けがありましたが、やはり夜にならないと効果はありません。

    ずっと見たいと思っていた電車は、まず内側から息を切らして見ることになりました。でもやっぱりこれは外側から見てナンボです。で、降りた後に見たのですが、明るいとパッとしません。汚いくらいです。(んなこたーない)
    ラッキーなんだかアンラッキーなんだか。

    イルミネーション電車
    こんな感じです。パッとしません。

    その後やっと一度だけ、夜に見ることができました。やはり住んでいると1回くらいは遭遇するもんなんですね。それはやっぱりそれなりに綺麗でした。ちょうどカメラも持っていて、あわてて撮りましたっ。ばっちり撮ったー、と思ったら、シャッタースピードが遅過ぎて、超手ブレで見るも無惨な写真となってしまいました。
    なんだかものすごく速い電車に思えたくらい、一瞬で通り過ぎていきました。

    イルミネーション電車
    夜に走ってる電車は撮れねぇです。

    イルミネーションも良いのですが、ループにするのが先じゃないかなぁ、なんて、つい効率優先の風情のない考えが頭をヨギルのでした。

     

    ■第20回 愉快な札幌大発見:「親不孝」を逆さまにして「親孝行」

    親孝行

    我が家から遠い場所にある居酒屋です。「親不孝」を逆さまにして「おやこうこう」と読ませているわけですが、何と言うか、ものすごくしつこいくらいに看板があり、「もういいよ」って思わせてくれます。まだ入ったことはありません。
    できるものなら「まずい」って文字を逆さまに…。

    第20回の節目の割には愉快でも大発見でもないですね。すいません。