v251 衝撃のハガキ

■衝撃のハガキ

猫のハガキ
すべてはこの1枚のハガキから始まった(8月11日消印)

もう3か月も昔のことでありますが、小学6年生からハガキが届いたのです。
夏休みにはるばる横浜からやってきて、我が家の猫たちと触れ合えたことに対するお礼のハガキでした。

それは高校時代の友人の子ども。7月27日(日)のこと。
小学生がひとり旅で、北見にある実家のおばあちゃんに会うため、まあそのー、ついでと言いますか、ここまで来たら目と鼻の先ですし、顔見せというよりは、明確に猫目的で来ました。それにしても私を含め我が家の人間たちとは初対面であり、何とも度胸のあるお子様であります。

で、

ちょうどその1か月ほど前に、我が社の猫専務「茶~ぶー」の腎不全が発覚(7月5日)し、闘病を始めていました。残念ながら10月2日に死んでしまいましたが(泣)、その前になでてもらって良かったと思います。(しんみり)

ハガキを見るとわかりますが、文字は確かに小学生らしい感じですね。そしてそこにある猫のイラストが問題なんです。何となく小学生が描いたように見えなくもない。しかし、全体の構成や色使い、表情などを見て思ったのです。

「本当に小学生がこれを描いたのか」(ガクブル)

絵の具の凹凸がないから印刷か。いや、凹凸も出ないほどサラッと一発で筆て描いたのか。もしかしてカラーインクか。何てことだ、下書きもないぞ。でもウチの猫たちがちゃんと揃っている。ちゃめぞうは色も雰囲気も合致、トラッシュも合致、クロも合致、ちゃ~ぶ~だけ「実物は長毛なのに絵は短毛っぽい」というだけで、すべてが合致している。もう一匹の「びっくりちゃん」はウチに遊びに来てるだけの野良猫だから、ご対面はしたもののここに入れなかったのも納得。外すべくして外している。

「すべてが合致している」(ガクガクブルブル)

ということでこれは小6が描いたものである、と思い込んでしまいました。
私は絵は描かないものの、デザイン関係でメシ食ってるわけで、これはきちんとした返事を出さなければマズいだろう、とめちゃめちゃ焦ったのです。ちゃんと絵も書いて送り返さねば。しかも小学生に負けるような絵は描けないぞというプレッシャーを感じながら。
そもそも私は年賀状すらろくに書かないわけで(絵が上手くないですし、事務的なものは出したくないし)、ハガキを出す行為そのものが珍しいのです。出すからには通り一遍のつまらない返事はイヤだ。

「えーと、絵を書くにはどうしたらいいんだ。絵の具と筆か」
「油絵は大袈裟か。乾くまで出せないし、道具揃えるだけでもハードルが高いなぁ」
「ポスターカラーでは、同じようなイラスト感が出てしまう。それはダメだ。小学生の真似してるっぽくなっちゃう。絵でなければ」
「水彩なら100均にあったな、よしっ、水彩だ、水彩しかないっ」

水彩なんて小学校の授業で風景描いた時以来触ってもいない。高校の時、油絵を少しやったらヘタクソ過ぎてイヤになった。専門学校の時、デッサンの成績が悪過ぎて先生が心配した。卒業後に少数精鋭のデッサン教室で2年間教わったのに、古代ギリシア人だかローマ人だか、石膏像の背景や前面の「空気を描け」と言われても意味わからなかった。そしてちっとも上手くならなかった。
絵はマジで苦手。

大丈夫か自分。

つづく。


コメントは受け付けていません