v085 目印はクリーニング屋/愉快な札幌15:ティファニー

■目印はクリーニング屋

近所のクリーニング屋
近所のクリーニング屋の脇を通り過ぎるタクシー

札幌の路地を歩いていると、やけにクリーニング屋さんと床屋さんが目につきます。床屋さんは昔ながらの小さなところが多く、クリーニング店も、おばちゃんと犬が切り盛りしているような小さい店が目立ちます。

札幌市はこの4年間で、6000軒の中小・零細業者が倒産したそうです。いわゆる商店街にあった、洋服や靴、文房具、家電、食品などの店が次々に閉店し、地方の新たな問題ともいえる“シャッター通り”が今も拡大しているところです。スーパーや大型店の出現が直接の引き金となっていると思われます。

そういうなかで、床屋さんとクリーニング屋さんは、大型店の影響を受けにくかった、と考えられます。まだこの先どうなるかは分かりませんが、今のところ、街には数多く残っています。

10日ほど前、私の妻が献血センターからお呼びがあって出かけました。困っている人の血液の白血球の型と合っていたために(なかなかピッタリってのはないんだそうで)、タクシーの送迎とお菓子支給で呼ばれたのです。

妻はたっぷり血小板を抜かれ、おいしいジュースとお菓子を手みやげに、タクシーで帰ってきました。タクシーの中では、こんなやり取りがあったのだそうです。

「その通りをまっすぐ行ってですね…」
「…あ、そのクリーニング屋の角を左に折れてください」
「ハイ、クリーニング屋さんね…」
「…であのクリーニング屋の手前の道を右」
「あ、あのクリーニング屋さんね…」
「で、クリーニング屋がありますから」
「クリーニング屋ね」
「クリーニング屋さんを通り過ぎた先で降ろしてください」
「クリーニング屋の先ね」

そうです、我が家の西側200メートル圏には少なくとも5軒のクリーニング屋さんがあるんです。でもクリーニングに出すような服を持っていないので、うちはあまり貢献できてはいないのです。

 

■第15回 愉快な札幌大発見:茶ふぁにー(ティファニー)

喫茶店

うちのすぐ近所にある喫茶店です。ここの前を通過すると、若干、力が抜けるような気はします。ほぼ丸2年間、まだ一度も入ったことはありません。イヤだとか、店名が嫌いとか、そんな理由ではないのですが、何となくです。

今度てぃふぁにーで朝食を食べてみようかと思います。


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