• カテゴリー別アーカイブ 商品・名物
  • v101 ボルタ/愉快な札幌31:酒場

    ■ボルタ

    ボルタ

    鉄の町「室蘭(むろらん)」で、鉄をもっと生かしたまちづくりをしようというので、「てつのまちぷろじぇくと」なる市民団体ができ、去年の4月から写真のような商品を売り出しました。

    ボルトやナットをハンダで接着した「ボルタ」というロボット(置き物)です。ポーズは室蘭工大の10人ほどの学生が、毎月アイディアを持ち寄って、試作し、製品にしていってるそうで、現在85種類が販売されています。最終的には100種類を目指しているそうです。

    これのスゴいところは、作っているのは職人や芸術家などではなく、主婦や定年退職者だというところ。ハンダゴテも持ったこともないようなおばちゃんが作っていたりします。

    それは一度、札幌の東急ハンズに実演販売でやって来ました。ちょっと前のことですが、どのくらい前だったか思い出せません。(ボケの兆候か…)
    私は実作業を見てみたかったので行きました。そこにはまさにおばちゃん(2人)がハンダゴテを持ち、ペンチでボルトを曲げ、ハンダゴテでハンダを溶かして制作していました。

    これがまたなかなかうまいもので、大したもんだなあと感心して見ていました。ずっと見ていたらこの作業風景を撮影したいと思い、思い切っておばちゃんに聞いてみました。

    「あのー、写真撮ってもいいですか」
    「えっ。えーと、いいとは思うんですけど、よくわからないので店(ハンズ)の人に聞いてみてください」

    「すいませーーん」
    「はいはい何でしょう」(ハンズのおじさん店員)
    「あの作業風景を撮影してもいいですか」
    「それはですね、店内の撮影は禁止とさせていただいてるんですが」
    「えっ、作業風景ですよ」
    「すいません、ダメなんです」
    「手元とかだけでもダメですか」
    「すいません、ダメです」

    なんでやねんっ!! 技術を盗もうとか、本の記事を撮ったりとかじゃないんだし、犯罪性ないやろっ!!
    むしろ宣伝になるというのに融通が利かないのぉ、ハンズさんっ。

    というわけで、おばちゃんが作っている写真はありませんが、本当です。

    まあ、そんな素人の制作者ですが、実はプロ意識を持たせるための工夫があることを後から知りました。それは、分業制にしないで、一人が一体を完成させるということだそうです。そうすることで、同じポーズのものでも、自分が作ったボルタに愛着も沸き、自分の作ったものを買って欲しいと思うようになる、という狙いのようです。

    確かに「自分は足のカーブ担当」とかでは面白みという点でもなくなるし、やる気や達成感が失われるかも知れませんね。

    ボルタは一体500円だったと思いました。あれ? もっと高かったかな? 記憶が不確かで自信ないですが。(兆候か…)
    ちなみに、1年間で2万体売り上げたそうです。

     

    ■第31回 愉快な札幌大発見:酒場「Saka-Bar」

    酒場

    ベタです。説明不要ですね。

    店の前に車があるのは気になるところです。
    比較的近所ですが入ったことはありません。