v020 どっちだ(気が長いの短いの)

■どっちだ(気が長いの短いの)

雪の札幌

北海道は車社会なので、ドライバーの運転はもっと荒いものかと思っていました。
歩いている道の左前方の脇道から車が来て一旦停止。見通しの良い道路で、車の往来はありません。歩行者である自分とその車との距離は十分にある。こんな時、ドライバーは左右確認をしたならばすぐ車を発進させるのが普通です。ところが、こういう場合、高い確率で歩行者が通り過ぎるのを待ってくれちゃうのです。

確かに時々は微妙なことは微妙と言えなくもない距離ではあるかも知れない。(かなり複雑な表現)
しかしながら、車がスッと出てくれた方が歩行者としてもありがたい距離ってあると思うのです。車の前を通過するまでにはそこそこの時間がかかるというのに、車が待ってくれている場合、心身共に妙な圧迫を受けることになります。

『あれっ、何で発進しないんだろう。道路ガラガラなのに。ひょっとして待ってくれている? なら急がないと悪いなぁ』と思ってやや早歩きになります。しかし、やっぱり距離があるので、車に出てもらおうと歩みを遅め、行って下さい的な態度をしてしまいます。しかしその時にはもうかなり微妙な位置に来ていて、
『ここまできたら早く渡らないと、待ってくれている車に悪い』と思い、結局は小走りになります。
もうガックンガックン状態。
すげーストレスです。
「何で走らないといかんのかなぁ」

いやまあ、ゆっくり歩いて通過すればいいのでしょうけど、この妙な間にはどうしても負けてしまいます。
私は思いました。こっちの人は明らかに気が長い。

横断歩道を渡っている時も、右折車も左折車も、自分との距離が結構あっても待つ車が多いです。
「ありゃ、サクっと行けば良いのに」と思ったりします。いかんですかね、こんなにゆとりがない考えは。

札幌は今180万人の都市です。そのほとんど中心地でも幹線道路の1本裏に入ると交通量が多くは感じません。いや、本当に少ないです。歩いていて信号機が赤でも、車が来ていないと大抵みんな渡ります。子どもが見てようがみんな渡ります。信号待ちの自分もつられて渡ります。
私は思いました。こっちの人は明らかに気が短い。

あれ、どっちだ?

※写真は11月9日に降った初雪です。昨年より13日遅かったそうで、今年は暖かいということです。


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