v120 がっかり検証【北大クラーク像】/愉快な札幌50:ハーモニ

■がっかりを検証する―その3・北大クラーク像

北大クラーク像

「時計台」、「北大ポプラ並木」、そして今回は「北大クラーク像」です。この3つは札幌の“三大がっかり”と言われています。

北大のキャンパスは約1.8万平方キロメートルと広大でありまして、一度や二度行ったくらいでクラーク像へストレートにはなかなかたどり着けません。あったと思ったら違う人の像であったり、行き止まりだったりと苦労しました。

苦労して見つけたクラークさんには、意外にもがっかりしませんでした。それは快晴の天気、快適な気温、やわらかな日差し、豊かな緑、そしてちょっぴりの紅葉などなど、不快な要素が微塵もなかったからです。逆にいい感じでありました。時々観光客が写真を撮りにきて、クラークさんはペタペタと触られて、なかなかの人気者でした。

おっと、これではいけません。いったい何が「がっかり」なのでしょう。

一般に「クラーク像」と言うと、あの、右手で空を指差し、左手を腰に当てている像を思い浮かべます。その像は、羊ヶ丘展望台というところに存在し、北大の胸像とは違います。つまり、北大の像を見た人のほとんどは、羊ヶ丘の像を思い浮かべているのであり、その地味さにがっかりするのです。

『それではその羊ヶ丘に行って、どんな感じか確認する必要があるな』

ということで行って参りました。羊ヶ丘までは我が家から地下鉄とバスを乗り継いで約1時間で行けました。札幌駅からの直行バスもあり、それは230円で行けてしまいます。

羊ヶ丘は実に広々とした場所でした。バスの到着場所に、真っ先にそのクラーク像が目に入りました。それはとても目立っていて、妙に存在感があり、何だか分からないオーラを発しておりました。

風景がまた素晴らしく、札幌の大きな街が広大な草の絨毯越しに見渡せて、でっかいどー感が人々の心を鷲掴みにしそうな風景でした。
15頭ばかりの羊が草を食べていました。風が涼しくて非常に気持が良かったです。

クラーク像には、観光客が途切れることなく、同じポーズをとりながら写真を撮っていました。確かに、北大の胸像に比べたら、ロケーションも格段に良く、全身像は大きく、見応えがありました。(といってもただの銅像ですけどね)

なるほど、この後に北大のクラーク像を見たら、しょぼしょぼ感満載で、確かにがっかりしそうでした。

羊ヶ丘展望台のクラーク像
羊ヶ丘展望台のクラーク像
羊ヶ丘展望台
どうです。右のでかい建物は札幌ドームです。(10月6日・土曜日でした)

ただ、もともとは北大の像が最初に作られ、羊ヶ丘の像はその50年後の1976年に設置されました。小さくても重み(歴史)があるのは北大の方であります。

もう少し詳しく書くと、北大のクラーク像は大正15年5月に建設され、戦時中の「戦時物資供出令」により銅製品ということで取り去られ消失。戦後昭和23年10月に再建された二代目が現在の胸像だそうです。これはちょっと「がっかり」な事実であります。

何か、つまらない話になっちゃいました。

がっかりと言えば、「世界三大がっかり」というのもあるんだそうです。
ブリュッセルの「小便小僧」、コペンハーゲンの「人魚姫」、それにシンガポールの「マーライオン」です。

マーライオンは以前見ました。ライオン君は二日酔いだったのか、口から何か出てました。(水だよっ)
残り2つも調査すべきだろうか。

 

■第50回 愉快な札幌大発見:この街でハーモニー

この街でハーモニー

ハーモニーて・・・。なんとなく違和感。


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