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  • v222 温泉「ゆぅゆ」/みきハウス

    ■温泉「ゆぅゆ」

    「ゆぅゆ」への道
    「ゆぅゆ」への道

    日曜日の朝、温泉に入ってきました。というつまらない話です。

    置戸町勝山(おけとちょうかつやま)という秘境にある温泉へ行ってきました。秘境っぽくない名前の「ゆぅゆ」という温泉施設です。(「ぅ」は小文字)
    ひょっとしたら秘境じゃないかも知れません。

    あの「うまいもーん」のゆうゆとは関係ないです。多分。
    (古過ぎて何言ってるか分からない人続出?)←続出するほど読まれてはいない。

    「ゆぅゆ」は我が家のある北見から、前回の「つるつる温泉」とほぼ同じ、西へ約40kmの地点にあります。

    地図
    青丸が北見市(我が家)、緑がつるつる温泉、赤が「ゆぅゆ」。

    最初の写真のように、道々、とにかくほとんど何にもありません。

    ゆうゆへの道

    ゆうゆへの道

    何もないです。雪がちょっと残ってます。

    そして朝10時の開店時間を少し過ぎた頃、「ゆうゆ」に到着しました。

    ゆうゆ
    ロゴも看板もちゃんとしています。

    施設の前にはなかなかカッコいいこんな鳥のオブジェが。

    ゆうゆ
    しいたけ嫌いな私にアピールするのぼり

    タカかワシかトンビかハトか、何だろう、と近づくと説明書きがありました。
    シロハヤブサだそうです。(その名前パッと出ないよね)
    ニューヨークから移住した彫刻家ロベルト・ベッシンさんの作品で、平成だから、まあ割と最近ですね。

    説明
    入浴施設にニューヨークの彫刻家がかかわった

    道々、何もない中に、唯一「ある」的なこのシロハヤブサの像の陰に、やはり何もない自動販売機がありました。

    何もない自販機
    やっぱり何もないです。

    何もないようでいて、この日、落語会があることが分かりました。

    玄関に落語のお知らせ

    いよいよ「ゆぅゆ」に足を踏み入れます。
    野菜や珍味やハンバーグのおみやげの陳列にキョロキョロしながら入って行くと、靴を脱ぐべきところに気づかず、土足で上がり注意されてしまいました。秘境だというのにキョロキョロしてる田舎者になってしまいますた。

    券売機で入浴券を買い、450円という料金に喜び、受け付けでニコニコと挨拶をして、着替え室へと進みました。
    ロッカーが縦型の細いヤツで、こればかりは何とも風情のない感じでした。置き引きとか心配なのでしょう。今風と言えば今風、安心は安心ですが。

    風呂場などはホームページがありますので、参考までにホイッと。
    http://www1.ocn.ne.jp/~youyu/

    ホームページではよく分からないのですが、ここは源泉100%掛け流しっぽいです。
    (それとっても大事なことだと思うのに載ってない)

    この日、朝ということもあってか、大浴場にお客さんは2~3人でした。広い空間をほぼ独占です。ゆったりのんびりしてから、サウナに行くとそこには2人いました。すくにゾロ、ゾロ、と人が入ってきて、室内は5人になりました。

    「めちゃすいてるのに、なんでこの狭い空間にギュウギュウなんだ」

    と、理不尽さを感じて露天の浴槽へ向かいました。そこには3人ほど散在していました。それからほどなく、何人も入ってきて、露天スペースに8人くらいになりました。子ガモがゾロゾロついてくるイメージ。

    「わしゃ親ガモかっ!! 室内に人いないやんっ!!」

    研究所通信の神様が「ネタ」を降臨させているとしか思えませんね。
    ただ、その子ガモはおじいさんなので「子」じゃないですけどね。

    露天スペースは、一方の壁を取り払ってあり、広い庭に面していました。そのままトコトコ歩いて外へ行こうと思えば行けるのですが、そんなことをしたらストリーキングみたいになりそうでした。
    多分、女湯から見えるし。
    風景は、山です。とにかく山。気持ちの良い景色です。空気も最高でした。

    ということで、こんな秘境でよく頑張っている「ゆぅゆ」を後にしたのでした。

    あ、その前に、ここのおみやげに面白いものがありました。「地元のヤーコンで作った発泡酒」です。399円と高いものの、かなり気になる一品なのでした。
    調べたら、置戸町のホームページで販売しているようです。
    こちら(クリックで別窓が開きます)のヤーコンドラフト(発泡酒)の文字をクリックすると何か書いてあります。えーと、どひゃーっ、480円もします。裕福な方、ぜひおねげーしますだ。飲んでみて下さい。きっと身体にも良いと思います。(適当)
    というのも、「置戸」は、私の出生地なので、応援の意味でちょっと宣伝してみました。

    さて、帰り道。何もない道路の道端に、緑色の点々が見えていました。
    つまり、何もない、というのは間違いでした。
    車を止めてその緑色のものを採取させてもらいました。

     

    ふきのとう
    ふきのとう
    ふきのとう
    あちこちにあるので採取。

    この日の夜は、しっかり「ふきのとうの天ぷら」をたらふく食べたのでした。
    ほんの少し摘み取ったふきのとうで、たらふくですよ。自然は素晴らしい。

     

    ■北見発見伝:みきハウス

    ベビー服・子供服メーカーのミキハウスがアパート経営?

    みきハウス

    やるな、北見。


  • v221 つるつる温泉に鹿出現/北見発見伝:セブンイレブン

    ■つるつる温泉に鹿出現

    シカ
    知床のシカ(2010年の秋撮影)

    我が家から西に40kmのところに「塩別つるつる温泉」という、お肌がつるつるになる温泉があります。

    この温泉には年間5~6回ほど足を運びます。入浴料500円とお手頃で、自然たっぷりで、リフレッシュするには最高の場です。しかも土日の早朝に行くことが多いので、朝の空気と客の少なさで、実にまあ快適であります。

    広い風呂場と露天風呂、ほぼ貸し切り状態ですから。

    しかし、「この温泉は素晴らしい」と語ってしまうと、客が増えて快適さが失われるので、ここは心を鬼にして、あえて悪意を持って書き綴ってみたいと思います。

    まず受験生はつるつるすべるので来ない方が良いです。高齢者もつるつるすべってケガをするので来ない方が良いです。(キリッ)

    今年の1月に行った時は、外に出るドアが凍って壊れて露天風呂に入れませんでしたし、髪を洗って露天に入るとアタマ凍りますし、休憩所に置いてある「100円の足もみ機」は時々ギュッと圧迫されたところで100円が切れるので、足が引き抜けずに困ったり、とにかく来なくて良いですよ。超僻地ですしね。
    夏はオニヤンマだかギンヤンマだかでかいトンボが飛んでいたり、クワガタが露天の岩に止まっていたり。(おっと、これでは人が来てしまうぞ)

    さて、3月11日(日)の早朝にその塩別つるつる温泉へ行って来ました。露天風呂は山の急斜面の麓にあります。その露天風呂の脇で、メスの小さめの鹿がちょこんと座っていました。ほんの3~4mのところにです。
    さすがに温泉内で写真が撮れなかったので説明イラストです。

    鹿の説明イラスト

    まあシカし、鹿がいたのは初めてでした。それも目の前で陽の光を浴びてまったりしています。時々後ろ足で耳をかいたり、顔のそばにある木の皮を食べてモグモグしていたり、猫のように丸まって眠ったり。
    (いかんいかん、こんな風に書いたら人が来てしまう)

    そこへ二人の高齢者が入ってきました。
    「鹿ってのは脂肪が少ないのによく生きてるもんだな」
    「こんな寒いところでね」
    「クマとかトドとか、みんなすごい脂肪でさ、鹿だけだよ」

    「鹿肉ってのは、脂肪が少な過ぎるから豚肉とか牛肉を混ぜてさ」
    「ほー」
    「ソーセージとか作るんだよ」
    「臭みも消すんだな」
    「そうそう」
    「だから100%鹿肉のソーセージってないはずだよ」
    「ほー」

    「友達の鉄砲撃ちからよく肉をもらうんだけどさ」
    「鹿肉をソーセージにしようと思って、食肉工場に持って行ったら断られたよ」
    (私の心の声「えっ、工場に肉持っていったら作ってくれるのかよっ」)
    「なんでまた」
    「野生だから(寄生虫とか)何がいるかわからんってんでさ」
    「絶対やってくれないんだ、自分たちがアレになるから」

    「しかし、鹿を撃ち殺す時って、生きてるうちに血抜きのために動脈切ってさ」
    「ほー」
    「血だらけになってから頭撃つんだ」
    「いやいやいや」
    「アレ見たら肉食えなくなるわ」
    「食えなくなるね」
    (心の声「食えなくなるわ」)

    と、会話文、ちょっと長くなりましたが、可愛い鹿の前でする話かっ!!
    つるつる温泉に行くとこういう話が耳に入って肉が食えなくなりますよ。だから来なくていいですよ。
    さらにこんなグロい話も。

    「トドは逆に一撃で仕留めないとダメなんだ」
    「なんでさ」
    「アミで暴れて潜って行っちゃって、引き上げられなくなるのさ」
    「でかいから力あるんだな」
    「頭を一発でやらんとな」

    シカちゃんはのどかな顔をしていました。しかし、野生の鹿が、人間の近くに来て1時間ほどもまったりと寝てるって、どうなの、と思いました。それで、この風景を眺めながらふと思ったのです。

    鹿から見ると、変なつるつるした弱そうなヤツがいるだけであって、多分怖くないのでしょう。
    外で、特に森林で、人が裸でいるって変ですよね。妙な違和感があります。

    しかしまあ、この鹿にしても、何の敵意も無さげで、一緒に平和に暮らせたら良いのに、“とりあえず鹿肉の話”になる人間って、怖いな、と思ったのでした。

    塩別つるつる温泉にお越しの際はお気をつけ下さい。

     

    ■北見発見伝:セブンイレブン

    札幌では、7と11の語呂合わせで「南7条西11丁目」にセブンイレブンがありましたが、北見ではこんな看板があります。

    セブンイレブンへの看板

    お、セブンイレブンがあるのか、え、711mって遠過ぎるだろ。
    なんだこの半端な数字は……あっ!!


  • v220 トコタンでチカ釣り/チビ死す、猫近況

    ■トコタンでチカ釣り

    チカ
    釣れたチカ。よく見れば鼻先に引っ掛かっている。

    またしても釣りの話です。もはや人間が出て来ない通信と化していますが、いえいえ、ちゃんと人間も出てきます。ほい。

     

    釣りをする人間
    人間だらけ(12/25)

    人間が写っている、というだけですけどね。

    さて、世間はクリスマスで浮かれている中、またまたサロマ湖の「富武士」(トップシ)へ、チカを釣りに出かけたのでした。
    飽くまで自給自足の訓練であります。(キリッ)

    1時間ほどで現地(前回と同じ場所)に到着。釣り客はゼロ。
    船は陸に上げられて、やけにカッコいい風景なのでした。

     

    誰もいないトップシ港
    なんかカッコいいぞ。「富武士」(トップシ)の港。

    とにかく寒いので釣り糸を垂らして車の中で様子を見ていました。

     

    富武士で釣り
    こんな感じ

    竿はピクリともしないため、30分であきらめて、8kmほど西にある「バロ」へ行くことにしました。「バロ」は「芭露」と書きます。
    「なんだバーロー」とかいう駄洒落を吐く人間は多かろうと思います。

    トップシを出て3~4kmのところで、1台の車がハザードを点滅させて止まっていました。私はスピードを落とし、「何だろう」と思いながらノロノロと追い抜いていきました。道路脇に橋の名前の書かれた標識がありました。

     

    トコタン橋
    トコタン、と読みます。

    その先にあるその橋を渡りながら、「おおっ」と叫んでしまうのでした。

     

    釣りをする人間
    トコタン川

    必殺、同じ写真の使い回し。
    しかし見て下さいよ。川が凍って、その上に人が乗って、穴をあけて釣りをしているのですが、川の両端がシャーベット状なのです。

    とりあえず、みなさん釣れているご様子なので、行ってみることにしました。すぐ近くに駐車場のようになっている広い空き地があり、車が20台ほど駐車していました。佐呂間町の簡易トイレが設置されていましたので、「ここで釣っていいの?」などという心配もなく、安心して釣りが出来る雰囲気でした。

    川へ行くと、川辺に氷の厚くなっている部分が1か所だけあって、氷の島に渡れるようになっていました。
    釣り人の足元を見ると・・・

    チカ
    どんどん釣れるのか、ぶん投げられたチカたち。(あとで回収されるのでしょう)

     

    チカ釣り
    橋の逆側にも人が延々と。

    都合の良いことに、前に釣って帰った人が開けた穴があった(上の写真の右側)ため、そこで釣りを始めました。

    え、寒くないかって?

    さみーよ。

    寒いですよ。でもこの日はそれでも氷点下1~2度程度で、とても暖かい絶好の釣り日和なのでした。先週は氷点下17度近い寒さでしたから、それに比べると川辺のシャーベットにイチゴシロップをかけて食べたいくらいの暖かさです。

    でも寒いもんは寒いです。なんせ大して動きませんから。

    釣り糸には7つの疑似餌風味の針が付いていて、エサなしでバンバン釣れました。
    でも釣れない時間が長くなった時に、「気持ち悪い赤い虫」を針に付けてみたところ、またバンバン釣れるのでした。「釣れる楽しさ」が「気持ち悪さ」を上回るのですね。
    時々は、糸を垂れて1~2秒で食いつくのですよ。

     

    トコタン川
    よく釣れる。向こう側に見えるのがトコタン橋。川の名前はトコタン川。

    釣りは1時間ほどでやめました。食べ切れずに余って捨てるのは罪深い。あまり過剰に獲るのはいかがなものかと。(必殺、前回の文章の使い回し)

     

    チカ
    ていうか多いだろこれっ!! ピカピカのチカ50匹

    いや、まだまだ釣れそうだったんすよ。
    他のみなさんは多分、数百匹釣ってます。

    午後の1時半頃、帰り際に、しゃべりながら川辺を渡りました。
    「しかしまー、よくこの氷解けずに渡れるもんだね。川だって氷が抜けたらどうするんだろうね。ほらもう解けてるよね。ほんと、あっ!! ああっ!!」

    トコタン川

    矢印のところで、氷が抜けて右足水没。

    ジャボーン、と右足がずっぽり川に入り、ゴム長靴の中に超キン冷えの水がなだれ込んできました。どうにかすぐ引き抜いて渡りましたが、氷の島に残っていた人たちの、「可哀想に」的な、冷たい視線を感じるのでした。

    いや、ひょっとして、帰り道が危険になったわけだから、
    「帰り道を壊すな、バーロー」
    などと怒っていたかも知れません。芭露じゃないけどここは。

    釣れた50匹は、12匹をご近所にお裾分け。2匹は猫にお裾分け、8匹はムニエルにして、28匹を天ぷらにして、天ぷらの10匹を南蛮漬けにしたのでした。2日で食い切りましたとさ。

    しっかし釣りたては新鮮で美味かったです。

     

    チカのムニエル
    ムニエル。塩・コショウ・小麦粉・タイム・ローズマリーをふってバター焼き。
    チカの天ぷら
    チカの天ぷら

     

    ■チビ死す、猫近況

    猫のチビが12月20日に死んでしまいました。当日病院へ連れて行き、もう手遅れと言われつつ、何とか治療したもののダメでした。
    人間換算で93歳。合掌。

    猫たちの近況です。

    デカ・チビ
    左デカ・右が死んでしまったチビ。これは10か月前。
    ちゃめ
    ちゃめ。チンピラの風格。最近は「ちゃめぞう」と呼ぶ。(12/25)
    美人のトラッシュちゃん
    美人のトラッシュちゃん。(12/23)
    茶~ぶー
    数日前、ノンアルコールビールを窓と内窓の間に置いて冷やしておいたら、凍って破裂した。奥でガスファンヒーターの暖をとるピンボケの茶~ぶー。(12/19)
    茶~A
    寒い中で頑張る野良猫の「茶~A」(12/11)。なついている。
    ちなみにかつては「ちゃめ」を「茶~B」と呼んでいたのです。

     

    びっくりちゃん
    スズメやネズミをよく捕えてくる半野良猫のびっくり目の「びっくりちゃん」。
    おやつのスズメゲット。(12/26)

  • v219 坊主と外道/北見発見伝:明言

    ■坊主と外道

    チカ
    チカ

    勤労感謝の日。久しぶりに何の用事もなく、久しぶりの晴天ということで、ちょうどチカが釣れているという噂があり、50km先の能取(のとろ)湖へ向かいました。
    オホーツク海とちょぴっと繋がっている湖です。

    釣り糸に7つもの針が付いている竿を使います。針には赤っぽい色がついていて、疑似餌(ぎじえ)的な感じなので、気持ち悪い虫を付ける必要はありませんが、虫を付けた方が良く釣れるようです。
    良く釣れるようにと、赤く着色されたウジ虫のような気持ち悪い虫を付けてチカ釣りを始めたのですが、2時間経っても1匹も釣れなかったのでした。釣り客は20組以上来ていましたが、誰も1匹も釣れていませんでした。

    『このままでは坊主で終わってしまう』
    (坊主とは1匹も釣れないことを言う釣り用語)

    能取湖
    釣り客がズラリ(11/23)
    能取湖で釣り
    寒いのでこんな風にして車で暖をとって待ちました

    待てど暮らせど釣れないのでとっとと諦めて、急きょ、西側にあるサロマ湖を目指し出発しました。
    25kmほど移動すると、富武士(とっぷし)という、一瞬「武富士かっ」みたいな名前の町の港がありました。北海道は変な地名が多いです。
    釣り客は、6人ほどの家族らしい一組だけいて、港はガラーンとしていました。

    地図
    1が能取湖で、釣り場は赤丸のところ「卯原内」(うばらない)。
    2がサロマ湖で、釣り場は赤丸のところ「富武士」(とっぷし)。
    緑の丸は私の住まいのある北見。

    地図では近く見えるのですが、実際に移動しているとやけに遠く感じます。道はうねってるようで長い直線道路が多く、ゲンナリする距離感なのでした。とは言え、快晴で、交通量が少ない気持ちいい道路でした。

    富武士の港
    漁港・富武士
    富武士の港
    奥の方にかすかに写っているのが、どこかの家族っぽい人々。

    その家族っぽい人々は、時々キラキラ光る魚を釣り上げていました。だいぶ前から釣っていたのか、かなりの数を釣り上げた様子。
    やっと釣れそうな雰囲気が高まる中、ついに、魚が食い付いたのでした。釣り上げるとそれはチカではありませんでした。

    「なんじゃこりゃあ」

    そのどことなく見覚えのある形は、何とサンマなのでありました。ちょうどチカと同じくらいの20~25cm程度の子どもサンマです。

    「この外道がぁ」
    (外道とは、狙いと違う魚が釣れることを言う釣り用語です)

    しかし、外道というほど残念感は無く、むしろ良かったとさえ思いました。こういう時は“うれしい外道”などと言うそうです。

    富武士で釣り
    矢印の先には釣れたサンマが2匹。
    富武士で釣り
    カミさんまでもが次々にサンマを釣り上げる

    釣れ始めると、気持ち悪い虫を付けるのもイヤで面倒なので、エサなしにしてみました。それでも次々と引っかかって来るので、思わず笑ってしまいました。
    群れが時々回遊して来るのでしょう。釣れなくなるとピタリと止まり、釣れ始めるとどんどん釣れました。(エラやシッポに引っ掛かってたり)

    私は釣りはあまり好きじゃありません。
    釣りは、私にとってはひとつの訓練なのです。近い将来の様々な危機に備えて、ほんの少しでも食料自給するための訓練なのです。畑もそうです。でもどうせなら楽しみつつやろうというお話なのでした。

    魚といえども、やはり殺す瞬間というのはイヤなもんです。できればすでに美味しそうに調理されているものを、ニコニコ笑って食べたいな。(苦笑)
    というか、逆に命を食べる、その有り難みを感じ取れるので、釣りや猟は経験すべきかも知れません。そして無駄な殺生はいけないと感じます。

    釣りは1時間ほどでやめました。小さいサンマなのでご近所にお裾分けするようなシロモノでもなく、食べ切れずに余って捨てるのは罪深い。あまり過剰に獲るのはいかがなものかと。

    さんま
    ていうか多いだろこれっ!! ピカピカの子さんま34匹

    いや、まだまだ釣れそうだったんすよ。

    さてここからは毎度の料理教室です。
    この小さいサンマは脂が乗っていません。焼いて食べても身が少ない。そして34匹。これはっ、と思ったのは「なめろう」です。

    子サンマは20匹ほど用意し、アタマを切り落とし、この新鮮なアタマは猫にやります。猫たちはフガフガ言ってめちゃめちゃ喜んで食べてくれます。キャットフード代が浮きますね。

    次に、身を3枚に下ろします。中骨は無駄にせず、油で揚げてスナックにします。
    身の小骨のある部分は落として捨てます。申し訳ないっ。
    身の皮を剥ぎます。そして皮は捨てます。残念ですっ。

    身をざく切りにして、さらに細かく切って塊にしていきます。そこにあらかじめ用意しておいた「A」を混ぜ込んでいきます。

    A:しょうがのみじん切り、ネギのみじん切り、シソのみじん切り、味噌、それぞれ適宜

    2本の包丁で叩くようにして混ぜ込みながら練り物のようになるまで叩き切ります。ドラムを叩くようにドコドコドコドコドコっと。

    結果こうなりました。

    さんまのなめろう
    子サンマ約20匹分。

    見た目はともかく、これが新鮮なだけに抜群に美味いのでした。脂が乗ってないのも良かったようで、ベタベタ感がなくて、もちもちして、あらかじめ用意しておいた日本酒にピッタリ。

    ついでに数匹、焼き魚にしてみました。

    焼きさんま
    焼き子サンマ

    いやー、写真撮る前に食べてしもうた。(笑)
    さすがにパサパサして美味しくはなかったですが、マズいわけではなく、一応食べることが出来て良かったです。
    それから煮物にもしました。保存食として油漬け(オイルサンマー)も作りました。どちらも小骨が少し邪魔ながらも、一応美味しく出来ました。でもやっぱ「なめろう」が最高でした。

    外道に感謝。

     

    ■北見発見伝:明言

    言葉というものは、「~かも」とか「~のはず」とか言うより、キッパリと「です」「ます」と言う方が気持ちいいですよね。そんな看板があります。

    します

    断言していますね。

    で、何を・・・。


  • v218 シソジュースを作る/北見発見伝:社長宅

    ■シソジュースを作る

    ちゃめ
    最近のちゃめ君。チンピラの風格。

    うちの庭園はシソだらけです。種を撒いてもいないところにどんどん生えてきて、放っておいたら森のようになってしまいました。でも都合の良いことに、いろんな虫たちがシソの葉を食べてくれるので、作物の被害が少なくて済みます。

    実は、青シソと赤シソの種をちゃんと撒いているのですが、それはなぜか生えてきません。スゴいですよね。撒いてもいないところの野良シソばかりが、ワッサワッサと森みたいになっているのですから。

    シソだらけ

    シソだらけのこの写真、手前がズッキーニでマリーゴールドのオレンジの花のところにナスがあって、右にはネギとアスパラ・・・えーい面倒くさいし退屈なので説明無しということでひとつ。
    さて、作物への被害が少ないとは言え、シソだらけになっては作物が日陰になってしまいます。間引く意味で、シソを大量に使う「ジュース」を作ってみようと思い立ちました。
    さっそく葉っぱを摘み、摘んだシソは引っこ抜いていきました。

    シソの葉
    シソ。(8/21)

    ブチッ(葉っぱをちぎる)、ファサッ(裏返して箱に入れる)、ギロッ(虫が付いてないか見る)。
    ブチッ、ファサッ、ギロッ
    ブチッ、ファサッ、ギロッ
    ブチッ、ファサッ、ギロッ
    ブチッ、ファサッ、ギロッ
    ブチッ、ファサッ、ギロッ
    ブチブチブチブチッ、ポイッ、ドサッ(根っこから抜いて投げ捨てる)
    ブチッ、ファサッ、ギロッ
    ブチッ、ファサッ、ギロッ
    ブチッ、ファサッ、ギロッ
    ブチッ、ファサッ、ギロッ
    ブチッ、ファサッ、ギロッ
    ブチブチブチブチッ、ポイッ、ドサッ
    ブチッ、ファサッ、ギロッ
    ブチッ、ファサッ、ギロッ
    ブチッ、ファサッ、ギロッ
    ブチッ、ファサッ、ギロッ
    ブチッ、ファサッ、ギロッ
    ブチブチブチブチッ、ポイッ、ドサッ

    虫をチェックしながら(ほとんどいなかった)、2時間以上かけて600gをゲット。腰が痛くなって中断です。畑の作業ってのはどれもこれも腰にきてしんどいです。

    シソの葉を洗う
    まずはシソの葉を丁寧に洗う

    いよいよジュース作りの開始です。シソの葉を洗います。これも腰にきます。
    鍋に4リットルの水を入れました。そこにシソの葉600グラムを豆乳。いや投入。(青シソ対赤シソは6対4くらい)
    それから火をつけて、じわじわ煮込んでいきます。

    シソの葉を鍋に投入
    笑えるくらいの量であります。600g。

    水がグツグツとしてきてから15分ほど煮込みました。

    シソ
    嵩(かさ)が減ってもこの量。

    ネットで調べた情報によれば、アクを取りながらグツグツコトコト煮るという話だったのですが、アクが浮くスペースがないのでアクがありません。15分煮て、シソの葉を捨てました。

    シソ
    葉を取り出していきます。

    アクを取っていないことが気になったので、葉を取り出した後、沸騰させてみました。そうしたらアクが出てきたのでそれをすくいました)

    シソのアク
    アク発見!!
    砂糖を投入
    砂糖を1kg!!

    さて、火を止めて、砂糖を入れます。ネットのバラバラの情報では、ここに入れるべき量は1~4kgでした。言ってみればシロップみたいなものを作るわけで、このジュースに水や炭酸で割って飲むのであまーーーくて良いわけです。
    さらに保存性を高めるために砂糖はタップリ入れるようです。個人的には1gも入れたくないのですが、保存のためにやむなく、1kgを豆乳、いや投入しました。
    そして、40gのクエン酸を入れていきます。この時に色が少し鮮やかになっていくのでした。

    クエン酸を投入
    クエン酸を豆乳。いや投入。色がスッキリした感じに。

    クエン酸の代わりに「レモン汁」や「酢」でも構わないようです。比率が分かりやすかったのでクエン酸にして、気分的な香りづけにレモン汁を少し入れました。

    紫蘇ジュース
    シソジュース完成。ワインの瓶に入れたら赤ワインのようになりました。

    透き通っていて、ゴミ的なものはなかったのですが、一応、器に注ぐ時に、リードペーパーで濾しました。

    ソーダ水で1:1で割って飲んでみました。個人的には甘みはない方が好きですが、まあまあ健康にも良さげで、焼酎割りでも飲めるし、星2つです。★★

    最後に豆知識。というかパクリ知識。
    紫蘇の「蘇」の字は「蘇生」の「蘇」。人が蘇(よみがえ)るほど健康に良い食材である、ということらしいですよ。私は昔、シソとレンコンで花粉症を治しました。シソが効いたのか、レンコンが効いたのか、分かりませんけど。両方かな。

     

    ■北見発見伝:社長宅

    我が家の近所に社長の家を発見しました。社長ですよ。社長の家なんですよ。

    社長の家

    真ん中あたりに見えませんか。
    見えないって?

    仕方ないな、拡大しましょう。

    社長の家

    ほらね。

    おしまい。