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  • v138 自然エネルギー/愉快な札幌67:書き文字

    ■自然エネルギー

    降雪
    夜、降ってくる雪の写真です。これも発電の原料になる。

    北海道は景気がすこぶる悪く、気温と同様に冷え込んでおります。最近の原油高で、暖房をろくに使えずに困っている人も少なくありません。年金だけではまかなえず、室温が3度とか4度で暮らす高齢者のことが、テレビの特集などで報じられております。

    それに関連して、地球環境問題ともダブりつつ、脱石油の自然エネルギー利用の話題が多くなっています。

    太陽光発電については、北海道の場合、冬に雪が積もるのと、光量や日照時間の問題で、いろいろ不利だと思われていたのですが、現実には十分に機能することが実証され、どこまで普及できるか、これからが勝負っ、みたいな特集も見ました。

    札幌の路面電車も、ちょうど昨日かな、ブレーキをかけた時のエネルギーを充電する「ハイブリッド電車」なるものが登場しました。

    つい最近気になったのは、ヒートポンプといって、地中熱を利用する冷暖房システム(地熱発電とは違います)で、地下5~100メートルくらいまでの熱を利用します。原理は簡単らしいですが、面倒なのでそれはまあいいとして、実際の機材を見ると(テレビでしたが)、本当に手作り感たっぷりの単純な装置でした。床暖房なのでストーブのスペースもいりません。そしてその家庭では、今年は寒い冬でしたが予備としてもストーブは一切使っていないというのです。

    このヒートポンプ、あまり知られていないため、設置にコストがかかります。(テレビの情報によると100万円くらいとか)
    だから使っている人はほんのわずかです。ただ、地下へのパイプのボーリング1か所で複数の世帯で使えそうなことから、比較的安価に設置できるケースも考えられそうです。普及すればさらに安くなるでしょう。設置後はほとんどお金がかかりません。しかも無公害。これはものすごいシステムです。

    夏場は逆に部屋の熱を地中へ送り、部屋を涼しくする冷房として使えます。場所も地面のあるところならどこでもOK。(東京は地下鉄に刺さっちゃうかな)

    熱の利用ということでは、雪や氷も同じことで、「雪発電」が研究されています。「熱サイホン発電」というものらしいです。私はうまいこと説明は出来ませんが、理屈は極めて単純なもののようです。(単純だけど説明できましぇん)
    それも十分な電力が得られると考えられています。

    自然エネルギーの話題は、多分全国共通、盛んになってきているんだとは思います。ただ、地中熱利用については、東京じゃ報道されてないだろうし、こちらで当たり前と思って何気なく見てるテレビの内容が、やっぱり東京じゃ分からないんじゃないかなと思って、この話題を取り上げてみました。

    希望のある話ではあるのですが、やはりこの不況下では、普及するなんて夢のまた夢という感じではあります。せっかくの技術が活かされてません。実にもどかしい。

     

    ■第67回 愉快な札幌大発見:素晴らしい書き文字の世界1

    素晴らしい書き文字

    私は書き文字大好きですから、こういう文字はつい気になって写してしまいます。
    実に味のある文字ですね。…洋服ちゃんといい感じに直るはずです。


  • v136 あらこんなところに/愉快な札幌65:スーパーハウス

    ■あらこんなところに

    湧き水
    ホースとコップがあるのだ

    札幌の日本酒メーカーの千歳鶴の仕込み水が、制限付きながら無料でいただけるので、いつも行列になっている話は以前書きました。その仕込み水の場合、長年かかって溜まった地下水を汲み上げて水道の蛇口から出すので、出しっ放しにすると枯れてしまいます。(長年経てば復活もするのでしょうけど)

    札幌市内にもう一か所、無料で自由に水が汲めるところがあるとの情報を得まして、行ってきました。そこは上の写真のように、何の変哲もない民家の前に、ホースとコップが見えている状態でした。ただどう見ても民家の庭先であり

    「私有地で私物ではないだろうか」

    と不安になりましたが、聞いていた場所と一致してましたし、コップがあるってことは皆さんで飲んでねっていう意味に違いないわけで、ここで水を汲むことにしました。

    恐る恐る近づくとこんな感じでした。

    湧き水

    青いホースが見えます。そして手前が普通の道路になっていて、道路に向かって若干傾斜しているため、こぼれた水が流れて氷になっていました。さらに近づきます。

    湧き水

    分かるでしょうか。何だか良く分からない奥の方からホースがにょきっと出て、水はそのホースから出続けていました。

    湧き水

    その水は通常、このように、地の底に落とす穴に差し込まれていて、とにかく水は出続けているのです。

    そう、これは湧き水なんです。民家の裏は山になっているので、山側からの水なのでしょう。ということは、この場合、千歳鶴の地下水とは違って、これから地下水になるのだろうと思います。コンコンと湧き出るこの湧き水は、ペットボトルごときでヘタレることもないわけで、飲み水として使えるならどんどん汲んでも心は痛まない感じがしました。

    この日は他に来ている人もなく、3リットルのペットボトルに2本分水を入れたあとも、ずっと地の底に流れ続けているのでした。

    それはまあいいとして、ひとつ問題が起こりそうな気がしました。
    もし誰かがホースを地下に行く穴に差し込まずに、地面に流したまま逃げちゃうこともあるのではないかと…。この日は氷点下6~7度で、そんなことをしたらこの辺り一帯はスケートリンクのようになってしまいます。

    良いたとえではありませんが、重病患者の点滴を外すような、ほんの少しの動作で大変なことが起こってしまうような感覚。

    終日誰かが管理しているわけでもなく、モラルだとか、良識に頼って成り立っている場であるわけです。まあそんなことは普通のことだったわけですが、最近の社会の劣化は、普通にやっていた暗黙のルールとか自制心とか、あまり期待できないというか、逆にそういう場を作る人が責められるような、理不尽な社会になっているような気がします。

    そういう中で
    「うーん、市民を信用しないと出来ないことじゃないか」
    と、思ったりして、今後何も事件が起こらないことを祈って立ち去る私なのでした。

    もし万が一、誰かがいたずらをして、水を道路に垂れ流したら、ツルツルに凍って、車がブレーキをかけても止まることは出来ないじゃないですか。

    これがホントのカーリング。(ダジャレ落ちかいっ!!)

    座布団取れっ。 (* ̄ー ̄)ノ◇

     

    ■第65回 愉快な札幌大発見:スーパーハウス

    スーパーハウス

    その湧き水の近所にありました。
    スーパーハウスて。


  • v130 愉快な札幌59:もっー/そんな寒さも大丈夫

    ■第59回 愉快な札幌大発見:発音しにくい

    もつ一

    さあ、この店の名前を発音してみよう。

    「もっー」

    促音の後に音引きはつらいですね。

     

    ■そんな寒さも大丈夫

    コブクロ刺し
    とても美味しいコブクロの刺身

    先週、今年はまだ氷点下10度まで寒くなってないと書いた途端、本格的な寒さがやってきました。ちょうど氷点下10度まで下がったのです。

    その日は妙に小袋(子宮=モツ)の刺身が食べたくなり、「もっー」いや、「もつ一」(モツいち)という飲み屋へ、電車に乗ってまで食べに行きました。

    ひと皿400円とリーズナブルな価格で、新鮮なモツの刺身が食べられます。「ガツ(胃)」「レバ(肝臓)」「タン(舌)」「小袋(子宮)」の4種の刺身。さすがに「モツ」を売りにしているだけあってどれも美味なんです。モツ煮込みもいい味です。

    あ、今回はモツの話じゃありません。寒くないよ、という話です。

    この店は、随分古くからあるようで、建物は古く、見た目はボロボロです。そんな店が5~6軒連なってひとかたまりとなっています。店の中は狭くて、山小屋のような暖かい感じです。

    さて、飲めばトイレに行きたくなります。
    トイレは外にあります。一緒に飲んでいたウチの人間が、店の人に場所を聞いて、通りからの入口とは逆側の裏のドアを出ていきました。
    しばらくして、帰ってくるなりこう言いました。

    「大変だ」
    「え…」
    「事件だよ」
    「何がどうした」
    「フタがくっついてた」
    「はがす時にペリッと音がした」

    おそらくトイレを済ませた誰かが手を洗った際、水滴が便座の上にはねて、フタを閉めたあとに凍って、便座と上蓋がくっついてしまうという事件が起きていたのでした。
    人が死んでなくて良かった。

    さて、そんな「トイレのフタがくっつく」氷点下10度の日、私は外出前に、たまたまラクダ色のババシャツ(ジジシャツ?)を発見し、外の気温が分からなかったのに、暖かそうなので着てみたのでした。そうしたらたまたまタイツが目に入り、ついでだからタイツもはいたのです。

    たまたまいつもより厚着をして外に出たのです。だから空気は確かに冷たかったのですが、暖かいこと暖かいこと、顔が冷たいだけで

    「さみーなちっくしょー」

    のセリフは出ませんでした。


  • v128 ゴミ拾い侍/愉快な札幌57:原価

    ■ごみ拾い侍

    ゴミ拾い侍
    狸小路で

    狸小路を歩いていた時、侍の風貌でおかしな動きをしている2名を見かけました。手には火ばさみを持ち、ゴミを発見するとササッと近づき、バシッと火ばさみでゴミを挟み取り、背中に背負っているカゴにポイッと入れていました。動きにはキレがあり、突然近づいてこられたら、ブヒョッと斬りつけられそうな感じでした。

    ササッバシッポイッ、を2人が繰り返します。

    テレビカメラでもいるのかなと周りを見てもいませんし、何となく絡まれるような気になり、危ない人たちには近づかんどこっ、と遠巻きに眺めつつ過ぎ去りました。

    改めて
    『今のは何だ』
    と思うと気になって気になって、結局戻って、こっちから写真を撮らせてくれと声をかけてしまいました。心良く応じてくれました。

    ポーズもお願いすると、キレのある動きでポーズを決め、普段通りにうろつき始めました。2人バラバラの方向に動くので、最初の1~2枚は2人がフレームに収まったのですが、あとは撮りにくいのなんの、ササッと遠ざかる被写体を追いかける状態でした。

    道行く人はジロジロ見ていきます。便乗して写真を撮り始める人がいて、ちょっと苦笑。困ったのは侍の一人の近くに黒人の外人さんがフレームに入ってしまい、↓こんな感じでこっちに向かってズンズン近づいてきたのでした。

    狸小路
    左端と真ん中奥に侍がいます。右からこちらに真っすぐ向かってくる外人さん。

    どんどん近づいてきます。侍には斬られずに済みましたが、今度は言葉も通じないかも知れず、なんだか分からない圧迫感が襲ってきたのでした。

    うわーこれは困ったぞ、と思っていたら単に電話中で、別にこっちを見ているわけでもなく、通り過ぎていきました。やれやれ。

    どうにか無事に家に帰り、ネットで調べてみると侍の格好をしていた2人は“ゴミ拾い侍”であることが分かりました。何度か地元のテレビでも取り上げられていたようで、一応詳細を記しておきましょう。

    彼らは『一世一代時代組』というパフォーマンスグループ。メンバーは21歳、22歳、24歳の男性3人組。歌・踊り・パフォーマンスなどを行っているそうです。
    俳優を目指している東京の人たち(東京出身なのかどうかは不明)で、この6月から札幌を拠点に活動。“ゴミ拾い侍”に関しては、7月に開始し、11月になる頃にはカゴに100杯のゴミを拾ったとのことでした。

    一種のボランティア活動であり、パフォーマンスと融合させたゴミ拾い侍のアイディアは素晴らしいと思いました。いい俳優さんになれるといいですね。

    ゴミ拾い侍は、週に3~4回、大通公園や狸小路に出没中です。

     

    ■第57回 愉快な札幌大発見:原価

    原価

    3Fスナック原価、2Fメモリアル原価、という看板が目に入りました。
    愉快かどうかは別として、このネーミング、なんじゃろ、という不思議な感じがしました。
    あ、飲食は原価で出すので格安という意味かな。

    スナックということは…、接待料だから…、原価って何だろう。給料かっ。高くないのかっ!?

    メモリアルの原価って何?
    入ってみなければ…。誰かよろしく。


  • v124 間違えやすい電話番号/愉快な札幌53:北海堂

    ■間違えやすい電話番号

    雪降る札幌の町

    我が家の電話番号は、郵便本局の電話番号と近く、かなり多くの間違い電話がかかってきます。

    「貯金課のナカジマさんいるかな」
    「配達のワタナベさんいます?」
    「郵便課ですか」
    「保険課ですか」
    「不在票が入っていたんですけど」
    「満期の積み立てどうなってるんだ」
    「え、オタク簡保さんじゃないの?」

    こんな間違い電話が多くきます。大抵は、郵便局にかけていると思い込んでいるので、違いますと言ってもしばらく信じてくれなかったり、「あんたは誰なのよ」みたいな聞かれ方をしたり、ひどいもんです。
    しかも「すいません」ときちんと謝ってくれるのは2割程度なんです。

    最近の苦笑電話はおばちゃんからでこんな感じ。

    「はい、○○です」←私
    「あら、どちらさん?」←おばちゃん
    「え、○○です」(何でこっちの名前を聞かれるわけ?)
    「分かんないね」 ←おばちゃん
    「はぁ」(分かんないのはこっちだよ)
    「したら切るね」ガチャ!!

    なんだこれ、ですよね。すいませんのひと言欲しいですよね。

    郵便局という公共機関に近い番号はさすがに致命的でありましたが、実は郵便局以外にかけて間違えているケースも多いのです。その謎が解けた時の話。

    あるおばちゃんからの電話で、
    「電話局に番号を聞いてメモしてかけたから私は間違えてない」
    なんてことを言われました。番号を聞くとウチの番号でした。
    「本当に電話局の案内がそう教えたのですね」と聞くと
    「そうですよ」とおばちゃんは言うのです。

    電話局が間違えて教えているんじゃ、たくさん間違い電話がくるわけだよ、なんて思って、電話番号案内に抗議の電話をしました。

    ところが番号案内は「絶対に間違えていない」と言います。それは数字の並びに問題があるんだと言うのです。

    謎解きです。その郵便局の番号は
    「ABX-CDEF」
    我が家は
    「ABX-XCDE」なんです。

    ABXと押すべきところを、ABXXと勢いでXを1個多く打ってしまうケースが多いのだそうです。さらには、ウチの場合はAとBが同じ数字なので、Xを2度打つ勢いが増す要因となっていて、特に打ち間違えやすい番号なんだそうです。そしてそれはメモする時にもそういう間違え方で最後の数字を書き落としてしまうことも考えられるというのです。

    きちんとメモしたとしても、「ABX-CDEF」の7ケタの数字は、Xを2度打つことで8ケタの番号となり、最後のFは無効になります。Fは10個ありますから、最大10か所の間違い電話がウチにくるわけです。
    さらには、ウチはE部分が1番違いで電話とFAXにしているため、FAXにもちょくちょく鳴っては切れることが多いのです。

    つまり理屈では最大20か所の間違い電話がウチにかかってきているワケですが、実際には郵便局と株式会社Aへの間違い電話が半々でかかってきています。

    『勘弁して下さいよぉ』
    と思いつつもどうしようもないので、それを逆に楽しむために、かかってきた時間、人の種類、内容を簡単にメモすることにしました。
    “2006年10月13日、朝8時39分、主婦”を皮切りに、現在まで49回、今年2007年は37回間違い電話がきました。楽しい内訳は以下の通りです。

    ●主婦っぽいおばちゃん系…15件(怒る人多い)
    ●若い女性…3件(それほど悪くない)
    ●おばあさん…1件(説明が大変)
    ●若めの男性サラリーン風…13件(悪くない、謝る人多い)
    ●おやじ…4件(偉そうで対応はとってもつらい。ザラザラ感残る)
    ●じいさん…1件(説明が大変)

    時間帯
    00時…0回
    01時…0回
    02時…1回
    03時…0回
    04時…0回
    05時…0回
    06時…0回
    07時…1回
    08時…3回
    09時…4回
    10時…5回
    11時…7回
    12時…2回
    13時…5回
    14時…4回
    15時…6回
    16時…5回
    17時…1回
    18時…2回
    19時…2回
    20時…0回
    21時…1回
    22時…0回
    23時…0回

    ま、大したことない話ですいません。(ネタ切れかっ!)
    最後に印象に残る一例を。

    2007年5月25日、午前10時23分。
    「もしもし」←どっかのおばちゃん
    「はい、○○です」←私
    「場所変わったんですよね?」(全然私の言ったこと聞いちゃいない)
    「え? 何ですか?」←私
    「引越し先教えてください」←どっかのおばちゃん
    「あのー、どちらにおかけですか」←私
    「郵便局でしょ、どうなってんの」
    「うち郵便局ではないんですが」
    「番号は☆☆じゃないの?」(おばちゃん番号を確認してくる)
    「違います。ウチは☆★です」←私
    「あんた誰よ」 ←どっかのおばちゃん
    「はい、○○といいますけど」(何で名前言ってんだろ)
    「……。引越したんじゃないの?」(全然話を聞いてない)
    「郵便局じゃないです」(困惑の私)
    「だって☆☆でしょっ」(怒ってる)
    「あ、だからその番号はウチの番号で、郵便局は違いますよ」
    「☆☆じゃないの?」
    「違います。局番の後のX をですね(しまった)…
    …1回多く押しているんですよ(説明が大変かも…)」
    「押してないよ」
    「ABXのあとがCですよね。(説明面倒だー)
    そのCの前にXを続けて押しちゃってるので…」
    「んんん…、ガチャッ!!」←おばちゃんは切りやがりました
    「最後のFが、あっ、ツーツーツー…」

    むなしいひと時。捌け口はメモ。

     

    ■第53回 愉快な札幌大発見:古本屋・北海堂

    北海堂

    ベタベタです。北海道の道が堂。あ、書くまでもなかったですね。