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  • 研究所通信v472 トウキビ壊滅

    雑草(7/6)

    畑の記録です。
    じゃあまずは7月6日の畑を見てみましょう。

    ご覧の通り、まずまずいい感じではありました。手前からジャガイモ、玉ねぎ、ジャガイモ、玉ねぎ、トウキビ(とうもろこし)そして菊芋・・・。菊芋以外すべてナオヒロくんがガッツリやってくれました。私はぐうたらしてました。

    ここにはゴボウ(7/6)
    この謎のスペースにはジャガイモ。その奥は林のようになってますね。

    このジャガイモのスペースは、今年ナオヒロくんが必死になって開拓した畑なのです。

    この図で言うと、東の「草ぼーぼーで畑として使えない」と書かれているスペースの南の一角に6〜7m四方ほどを開拓した畑なのです。

    すでに木のようになりかけている植物を引っこ抜き、根を取り去り、5メートルほどの畝を作り、ジャガイモを植えたのです。この作業はちょっとやればわかりますが、手も足も腰もダメになる(笑)ほどしんどいのです。

    開拓した理由のひとつは、この斜面の下方向(東寄り)の土地の方が作物が元気に育つ傾向があるためなんです。しかしこの部分は数年前にはすでに機械が入れられないほど植物の根が張っていて、手作業で開拓するしか方法がないのでした。

    下の写真の手前の黄緑っぽいのが菊芋の森で、その奥がまたすごいことになってますが、新規開拓した畑はその裏側になります。

    8/6 菊芋の森の後ろはもはや本物の森のよう

    ナオヒロくんはその森のようなところをも開拓すると言ってますが、平場はかなりのスペースが余っているし、やめた方がいいかな。(笑)

    それはともかく、7月9日の畑の様子はと言うと。

    まずまず育っているようには見える作物

    6月は雨が降らず、7月も雨はあまり降りませんでした。でも問題なさそうな感じでしたが。

    とうきびは成長が遅い

    それから約2週間後の7月22日。

    ゴボウも成長が遅い

    ゴボウの7月6日と比べるとほとんど一緒。

    ゴボウ危うし。

    これは7月22日。トウキビもひどい。

    トウキビがひどいのは、無肥料というのが無謀だったと思われます。しかも今ひとつ作物が育ちにくいエリアでしたし。

    トウキビの左側に新規で植えた菊芋

    トウキビは弱々しく、この画像では左に新規で植えた菊芋が出ていますが、菊芋ですらやっぱり弱々しいのです。

    それから1か月以上経ち、トウキビは実をつけていましたが、背丈は30cm。ベビーコーンみたいなのが1個出来てました。

    8月26日のトウキビ

    これを見ながらナオヒロくんは「なーーんすかコレ」と言いながら高らかに笑い、その笑い声が広い大地にこだましていました。

    さてさて、ジャガイモや玉ねぎも壊滅状態となるのですが、また次回以降に。


  • 研究所通信v471 今年の菊芋

    6月25日、畑にウサギが登場。大きめの犬の大きさ。

    4か月ぶりの更新です。「便りがないのは良い便り」などと言いますが、んなこたーない。死んでたり不調であればお便りなんてできないですし、今回に関しては、長期間めちゃくちゃやる気がなくなっていたので、やっぱり「便りがないのは悪い便り」でありまして、こうして便りを書けるようになった現在はまずまず元気です。謎の小腸炎は再発していません。

    とにかく全然やる気が出ませんでした。緊急事態ということもありましたが、それよりもし畑仕事をしていたら体が大変なことになっていたと考えることにしました。しかも今年は大不作でしたし。(菊芋以外もう結果が出ています)

    畑にはほとんど足を運びませんでしたが、今年は元気いっぱいのナオヒロくんの活躍により、いろいろと整備、開拓されました。

    そして結論から言えば、今年は6月7月と雨が少なく、この少雨の関係で作物のほとんどは壊滅状態となり、頑張ったナオヒロくんがショックを受けてしまう結果となりました。
    今年の頑張りは今後につながるので、無駄ではありませんが、ほぼなーーんにもしなかった私としては、なんかごめんよ、的な感じであります。

    5月あたりから振り返ります。

    5/21 いつものようにナオヒロくんのツテで畑は超高級耕運機によって耕されました。そしていつものように鹿の足跡がたくさんついています。
    5/21 わかりやすくするために、黄色い線は後から書き加えたものです。このように菊芋を新規で植えました。

    菊芋は生命力が強いので、一番作物の育ちにくい北西の斜面の上あたり(斜面の下の方に養分が流れるのかも?)から新規で植えました。

    もちろん今まで生えていたところの菊芋はそのまま放置するので、それなりに小さくても芋はできると思います。

    5/21 こちらは反対方向で、奥に「菊芋の森」があります。鹿の足跡もいっぱい。
    5/21 この写真の真ん中あたりにナオヒロくんが玉ねぎを仕込みました。

    手前の畝はジャガイモを植えるところで、真ん中あたりはナオヒロくんが1本1本玉ねぎの苗を手で植えていました。今年は無農薬はもちろん、無肥料に挑戦すると張り切っていました。

    なんかこんな謎の畝も作っていました。

    6月は、私がだるだるぐだぐだで、畑に行かないから写真がないのです。なんと言うか、菊芋は何もしなくてもいい、と思いつつも、いややっぱ草取りくらいはしないと出来は良くないことは見ていてわかってましたが、究極は「何もしない農法」だからそれはそれでいいじゃん、くらいの横着ダメ野郎になっていました。

    50日くらいが過ぎた7月6日、こうなってました。

    芽が出て、収穫が11月と思えばなかなか順調だと思いました。ただ、周りのポヤポヤした感じの草が、弱々しいのに異様にクセが強く、少しアンモニアっぽい匂いもして、繁殖力が強いので、こいつだけは刈らないといけないと思いました。

    刈りました

    草刈り鎌で刈りました。これが疲れるし汗かくし、筋肉痛残るしで、これを続けるのかと思うと面倒になってしまうのでした。でもこれを見てくださいよ。

    今年も健在、菊芋の森(7/6)

    この菊芋の森はほぼ何もしていません。流石に密集し過ぎて、去年も芋の出来は悪かったのです。でもすごい繁殖していて、今や菊芋の森の中には他の雑草は生えていません。

    7/9 北の東側の斜面。奥が菊芋の森。菊芋生えてます。
    こちらは西の、南北のラインの菊芋(わかりにくい?)で、意外によく育っているように見える。

    わかりにくいので図を。

    真ん中の通路から左側(西)は作物が育ちにくい。右側はよく育つ。という関係で、全体としては北西が高所で東南方向に下っている斜面。

    北西の角あたりから東に向けて撮った写真。新規で植えた菊芋は一応芽が出て育ちつつある。(7/22)
    同じく7/22、化け物のような菊芋の森
    8/6 図の右上あたりから西に向かって撮った写真
    逆側からの写真
    真ん中の通路の上から西に向かって撮った新規で植えた菊芋の姿
    8月6日の菊芋の森
    図の左側上から下に向けての写真

    8月6日でこのくらいでした。続いて8月26日。

    真ん中の通路の北から西に向けての写真

    雑草もすごいけど、菊芋もすごい。共生してます。この雑草は後で刈りました。

    ところでここに見えている虎柄のロープは、ナオヒロくんがネットで安く手に入れたもので、動物(主に鹿)よけに張ったものですが、6月25日に、最初の写真のウサギくんがこれをガジガジとかじって切ってしまいました。怒りプンプン丸のナオヒロくんでした。

    切られたロープを結ぶ

    というより普通ウサギなんて見ませんよね、どこ行っても。足跡はあっても姿を見るのは難しいんですが、なんとこのウサギ、朝から5時間くらい大人しく畑にいたそうで、割と大きな犬くらいの大きさだったそうです。

    そういえば、こんなものありました。

    ビニールハウスに行く通路の真ん中でした。7月22日。多分この色と大きさから考えると、小熊の糞じゃないかと思うんです。キツネにしては黒すぎるし。以前このタイプのでっかいのもありましたし、クマさん来てますね。

    まあ、動物いっぱいということで。

    8月26日の続きです。

    菊芋の森は手がつけられん。
    ただ、茎が細い。

    間引かないといけないかもしれませんが、面倒なので放置です。本当に何にもしていない超自然農法ですっ。

    西南。さっきの図の左下あたり。

    西側は雑草も含め弱い感じがあるのですが、時折このようにやたら元気な菊芋が見られます。菊芋に関してはあと1〜2か月で収穫。過酷な肉体労働が待ち受けてます。

    ということで今回は菊芋を中心に経過を記録した感じです。しかしなんとなく、やっぱり一部を除いて元気がない感じはしました。雑草も今ひとつ弱いというか、天候がよくなかったことが影響しているなと思いました。それは、他の作物を見れば明らかで、次回以降、驚愕の不作ぶりについて書きます。その前にいろいろ書くことはあるので、適当に。


  • 研究所通信v469 ふきのとう狩り

    クリームマロンちゃんはいつも走りまわっています。

    山菜の季節が来ました。国の経済策の失敗(貧困化)を自己責任で乗り切るには、山菜を採って食べるのが効果的です。貧困を豊かな生活に変換する装置であります。もちろんダメな政治は変えないといけません。

    冗談はさておき(おいおい)、きっかけを忘れてしまったのですが、ふきのとうが食べたくなりました。4月4日に30km離れた津別へ行って少しだけ採って、ふきのとう料理をYouTubeで調べたら、ふきのとうは保存食にできることがわかり、あの独特の香りを時折楽しめるのはいいような気がして、少し多めに採っておきたいと、4月17日に北見周辺を探したのです。

    しかしすでに伸びてしまっていて、旬を過ぎていました。それならば標高の高い、まだ雪が残っているところへ探しに行こうと、昨日5月4日に石北峠へ向かいました。

    石北峠の8合目にはセントくんがいますね。(違う)

    途中、残雪のところにふきのとうが出ていましたが、伸びていました。多分一度伸びて、その上から雪が降ったのでしょう。ふきのとうはつぼみのような、生えたてのものが良いと言われています。

    延々層雲峡まで行きましたが、あまり良いものはありません。それではと少し戻って三国峠の方へ向かい、チェックしたものの、食べ頃のふきのとうがなかなか見つかりません。あってもほんの少し。

    三国峠の先にちょっぴりあり、果敢に斜面を攻めるツレ

    もう諦めて引き返す途中、車を止めやすいところがあったので、そこで降りて、少し歩くとなんとなんとありました。いいやつが。
    そこではもちろんハイテンションとなり、たくさん採りました。

    素晴らしいふきのとう

    そして大抵こういう時は周りが見えなくなり、山奥深くまで入って迷ったり、クマちゃんに食われたりするわけです。

    クマちゃんも冬眠から覚めると、冬の間に溜まった毒素のデトックスのためにまずふきのとうを食べるんだそうです。クマちゃんとの出会い、要注意です。

    この日はふきのとうのために250km走りました。ガソリン代は1432円(半分は税金ですもんね、悪代官様)。

    次号でふきのとうをあれこれします。続く。


  • 研究所通信v468 春堀りの菊芋

    5月3日(月)憲法記念日、畑の初仕事

    去年の菊芋は「まあ失敗」だったと思います。放置しすぎたと思います。放置しすぎて群生状態となり、芋があまり成長しなかったんです。

    ポツンと生えているものは養分の取り合いがなかったのでしょう、よく育っていました。だから今年はうまいことやります。

    雪も溶けて、土も掘れるようになり、5月2日にナオヒロくんが、今年の畑の整備を兼ねて、菊芋を掘りました。それが約14kgほどありましたが、やはり芋は小さめで、量も少ないのでした。

    翌3日に、畑の状況確認と、整備のための下見をして、一区画の菊芋を掘り切ってしまおうと手をつけました。確かヒョロヒョロした菊芋だったので掘らなかったやつです。

    15株くらいを掘りました。すると意外にも大きいやつもゴロゴロ出て来ました。掘ってしまったからには、足の早い菊芋ですから、即販売活動をしないといけません。

    一応、それなりに財政を圧迫していますしね。(泣)

    この日、久々に筋肉を使った関係で、翌4日には結構体に来ていまして、また、ここ1〜2か月のコロナ的な精神疲労というか希望のなさというか、気力は減衰したままですが、始動スイッチは入りました。

    畑が大好きなナオヒロくんは、バリバリ全開で、未使用部分の畑の「生えて来た木」の除去にかかっていました。細くても1本抜くのになかなかの労力がかかります。私も数本抜いてみましたが、腰とふくらはぎにピリッと来て、やめました。

    ナオヒロくんが抜いている木の子ども

    木の子どもはキノコ だろ、いや、木だよ。そう言えば。

    それはまあいいとして、2〜3年であっという間に木がバンバン生えてくるんです。だから手入れをしないでいると、畑はあっという間にダメになります。木が生えてくると機械を入れるのが難しく、手で抜くしか方法がないと思われます。

    ナオヒロくんはこうなっています。

    気が触れかけていました。(笑)
    数年かけて全部引っこ抜く、と言っています。

    ついでにナオヒロくんはタダで中古ビニールハウスをゲットしたとのことで、元々あって壊れかけているビニールハウスを復活させようとしています。

    ここは地面が固くて建てるのものすごく大変だと思うのですが、なんとかしたいと燃えています。ついでに廃材を使って機材を入れる小さな倉庫も作りたいと。

    この辺りに限らず、どうもこの国の治安はいいんだか悪いんだが、泥棒が多いです。私もここに置いた大型のゴミ箱もネコ(一輪車)も盗まれましたし。

    ということでさらにナオヒロくんは知り合いの協力を得て、高性能監視カメラも付けました。

    5月4日ですが、ヒョウが降っていました。

    そんなナオヒロくんは、もうすでに去年の秋から仕込んであったのですが、

    ニンニクを植えた場所(写真のちょい左のまるっぽいところ)に寄っていきますと・・・

    ご覧の通り、鹿の足跡があり、写真左側の数本が食われていました。

    今年もまた鹿除けに苦労しそうです。


  • 研究所通信v464 菊芋

    11月11日、雪が降った

    菊芋の収穫は憂鬱でした。だって大変なんだもん。工事現場の穴掘り部隊みたいなもんで、そのあとはずっと筋肉痛になるし、チップスに加工するのも何10時間もかかるし、湿気対策やら宣伝やら、もう今年はやめちゃおうかと思ったり思わなかったり。

    畑にはウサギの足跡がっ

    ウサギの足跡を発見。そしてもちろんキツネと鹿の足跡もいっぱい。熊の足跡は発見できませんでした。

    菊芋の森を攻める必死のナオヒロくん(11/11)

    土はまだ柔らかく、凍ってはいませんでした。一度か二度降っては消えて、時々暖かくもなるので、まだ1か月くらいは掘れそうです。

    去年に比べると小振りか
    11/14

    一度ブルーシートに集めて、天日干ししてから、ブラシでひとつひとつ土を落としていきます。とにかく時間がかかります。たったこれだけで2人で2時間近くかかってしまう。それがまた寒いんです。

    水で洗えば早いのですが、畑には水道はないし、家の外の水道は凍結防止で落としているし、仮に水が出せてもとても冷たい。台所を使う場合は、土を落とさないと大変なことになる。水道管が詰まったら目も当てられない。

    というわけで、ブルブル震えながらブラシで土を落とすのです。

    その後、スライサーでスライスし、乾燥させます。去年まではそのチップスをジップロックに乾燥剤と共に入れていましたが、数か月で湿気ってくることがわかり、今年からは密封することにしました。

    必殺・シーラー

    これを使えば真空パックも可能ですが、そこまでやるとチップスがバキバキに砕けてしまいます。チップスがメリっと言うくらいのところで密封です。

    乾燥剤も封入しますから、長持ちすると思われます。

    当初は今年のチップスはあまり良くないと思ってました。最初に作ったチップスが「しょっぱかった」のです。塩も入れてないのに。収穫が早すぎたのかもしれませんし、よくわかりません。いやしょっぱいって言っても、塩の「風味」を感じる程度です。塩分は全く入ってませんから。

    その後はだんだん去年の良い感じが戻ってきました。少し甘みが足りない気はします。そもそも甘みと言っても、砂糖の甘味じゃないですから、ほんのりなんとなく甘いのであって、有効成分であるイヌリンとの関わりはよくわかりませんが、ほぼイヌリンですので、問題はないと思っています。

    なんせこうですから。

    ■菊芋の成分(100g中)
    ◎水分 80g
    ◎炭水化物 15g(炭水化物の90%がイヌリン)
     ※イヌリンは、栄養学上は水溶性食物繊維
    ◎食物繊維 2g
    ◎たんぱく質 1.8g
    ◎脂質 0.2g
    ◎灰分 1g

    乾燥で水分を飛ばすと、この物体の75%がイヌリンなのであります。これが水溶性だからといって、洗った時にイヌリンが流れようがほとんど成分に変わりはないのです。ひょっとしたら灰分とたんぱく質がより水に流されやすくて、イヌリン濃度が上がっているかも知れんし。それはないか。w

    スライスしてチッブスにした後、水で洗うのですが、10秒程度で結構茶色い色が出ます。これをしないと雑味が出るように思います。しつこく洗うほど良い気もします。でもなんとなくイヌリンがどんどん流れてしまうイメージがあって、長くても1分程度ササっと洗うようにしています。

    そんなわけで今年もなんとか菊芋チップスが出来ました。こうてね。