■木の水を飲む
昨年、「森の雫(しずく)」という“白樺の樹液100%”のドリンクを発見しました。100%って言ったって少しくらい何か入れてるのではないかと、ラベルを見ると確かに白樺樹液のみの表示でした。ホントに樹液だけのようです。
体に良いとか、何か効能があるとか、そういうことも書かれていません。要は木から出た水を飲むというだけのことなんだなと理解しました。
それだけなのに、これはもう話のタネに飲むしかないと思いました。でも180mlで300円もします。2本買うとフルボトルのワイン1本とちょっとしたつまみも買えるほどの額になります。(ワインもつまみも安すぎるやろっ)
札幌のテレビ塔から飛び降りるつもりで2本えいやっと買おうとしましたが、やっぱりもったいないので1本にしました。
ラベルに書かれている栄養成分表示(180mlあたり)はこうなっています。
・熱量 4kcal
・たん白質 0.1g
・脂質 0g
・炭水化物 0.8g
・ナトリウム 0g
・カルシウム 5mg
・カリウム 4mg
・リン 2mg
・亜鉛 0.2mg
たん白質って微生物とかじゃないよなぁ、脂質とナトリウムは0なら書かなくてもいいのに、ヘルシーって言いたいのかな、カリウムってことは利尿作用があるなぁ、まあ水だから別に利尿作用はどうでもいいか、などなど思うところはいろいろありましたが、多分人体に影響する量ではなさそうです。
それで、さっそく飲もうと思ったのですが、これが何だかもったいなくてなかなか飲めずに年を越してしまいました。この際だから飲む前にネットで効能を調べてみました。とりあえず300円分の価値を求めて。
まず、白樺の樹液が採れるのは残雪が残る4月に限定されるらしく、しかも腐敗しやすいため冷えた容器で集めるのだそうで、非常に稀少価値が高い、とありました。うーん。そんなに無理せんでもいいのに…。
で、やはりというか、もっともらしい“効能”を発見しました。これが意外にすごい。
・身体や内蔵の活性化
・抗ストレス
・利尿
・便秘
・痛風
・リューマチ
・関節炎
などに効くそうです。人差し指に少しツバをつけて、まゆげに塗ってみたくなる効能ですが、まあこんなに良いものなら300円も出して買って良かったと思いました。
そして、ある二日酔いの朝、ただの水のようにゴクゴクと飲んでしまいましたとさ。何かちょっと“味”がしました。
■札幌のダジャレ的世界の発見 第11回・家安(いえやす)
これは不動産屋の名前で、家を安く売るので「家安」なんでしょうね。なんでかは知りませんが、徳川家康にかけたダジャレではないでしょうか。
「鳴かぬなら、鳴くまで待とう、ほととぎす」の徳川家康。客が来なくても、来るまでじっと待ちますよっていう、気の長い不動産屋さんと見受けられます。
また1600年の関ヶ原の戦いでは、家康(東軍)の、戦闘前の“根回し”と“人心掌握”が功を奏し、石田三成(豊臣軍=西軍)の人望のなさも手伝って、西軍は結束できず、東軍へ寝返る者が続出。あっちゅう間に家康が勝利したとか言われております。
「家安」には人の心を掴む、説得力のようなものがある、ということなのでしょうか。
1603年、家康は“征夷大将軍”となります。
やはり「家安」にも誠意がある、ということなんでしょうか。営業マンが羽賀研二に似ているとでも言いたいのでしょうか。
困ったものです。