• カテゴリー別アーカイブ 風景・自然・遠出
  • 研究所通信v499 最近のいろいろ

    キタキツネのコッコ 7/2丸瀬布の山の中で

    コッコというのは子供のことです。これも北海道弁らしい。

    それはともかく、ここのところ、やることがいろいろあって、しかしその8割は何もできず、放置すれば時が解決してくれるかと思いきや、積み上がるばかりで、やはりひとつひとつこなしていくしかないんだな、そうじゃないと寿命も尽きてしまうわけで、早くやれよ自分、と思うこの頃です。

    やれていることの2割のうちの半分は、毎週1回は温泉に入ること。(おいおい、のんびりしとんのかいっ)
    こういう楽なことはやれるんだな。何も生み出しはしないけれども、少なくとも体温を上げて、ウイルスに強い体を作ることはできています。腹を温めるのはとても大事で、ひょっとしたら人間にとって一番大切なことかもしれません。温泉入ってるだけですが、1週間のリセットもとても健康的だと思っています。飯を抜いてでもこれは大事。(おいおい)
    最近は値上げラッシュで、温泉も同様ですが、潰れたら元も子もありませんし、例えば600円なら2時間入れば1時間300円じゃないですか。こんな安くて健康的なレジャーはそうそうありませんよ。4時間とか入ったら不健康だけど。

    やれていないことは、畑作業、山ぶどうの研究、SUZURIの宣伝と新作の作成、通信の発行、お片付け(とても重要)、頼まれた猫の絵(描いたが気に食わない)、写真の整理(意外に大変)、だな、ほらね、書いてみたらたいしたことないんじゃないかと思えてくるから不思議なもんです。1個ずつやっつけていこうぜ。

    そういう意味ではこの通信は便利に使えるわけです。誰にとってもどうでもいいことばかりですが、読まれなくても問題は発生しない。いやむしろ読まれたら問題が発生する可能性はあるので、だからひたすらつまんないことばっかり書くのも、自分にとってはある意味有効な方法かもしれません。

    とはいえ、いい写真とか撮れたら「見て欲しいなぁ」なんて思ったりするわけで、いや、ちゃんとそれ販売サイトにアップしていますが、売り上げは年間1万円前後しかないわけで、生活の足しにもなってないのは実情。

    で、すげーの撮れちゃったんすよ。

    蛇と闘うキタキツネなんです。

    野生味がすごい。
    この辺りはおそらく熊だらけで、ちょっとばかり凄すぎるところでしたので、この時のことはまた改めて書きたいなとは思っています。

    畑については、いろいろあるのですが、まずは5月4日のことを書きます。昨年10月頃に山ぶどうを許可を得て2株ゲットしまして、それを畑に移植する作業を行いました。それがこの冬を越してどうなったのかをチェックしました。

    5/4

    葉っぱが出ていません。

    まるで枯れ枝。しかし山葡萄の凄いところは枯れた枝からも枝が伸びることがあるんです。なんとか生きてますようにと願いつつ、もう1か所チェック。

    わかりにくいので黄色い線で枝の伸びている様子を示してみました。ここもまた葉っぱは出ていなくて、枯れているように見えました。
    その後6月になっても葉っぱは出ず、多分亡くなられてしまいました。チーン。とっても残念です。土が合わないのかもしれません。

    自分の庭に生えていた山葡萄を10年くらいかけて誘引し、大変なことになるまで成長させていますので、これが山一面にまで作れたらいいのになぁ、と思っていました。
    庭の山葡萄を見てください。

    玄関から10mばかりの通路
    さらに事務所のあるスペースへ伸ばし
    15mばかり庭の端まで伸ばし
    屋根まで伸ばし中
    下草は陽が当たらないのでぽやぽや(少しは刈っていますが)

    これは7月10日朝の写真です。もう緑の実がいっぱい付いていまして、なぜか毎年、ろくに肥料も上げていないのに豊作なわけです。ジュースが非常に美味いのですが、日持ちしないため販売は難しいです。ジャムは作っても結構つまらないです。ね、ジャムって、そんなに使わないですし、余っちゃうし。そればっかり食べてたら飽きちゃうし。つまんない。

    ワイン作りはタイーホされてしまうので、まずは考察から。そこそこ大量生産できる環境があれば、おそらくほぼほぼ何にもしなくても生産できますし(山葡萄はめちゃくちゃ強いです)、地元の産業のひとつとして、山葡萄ワインができたら凄いじゃないですか。そしてそんな計画はゴニョゴニョ・・・。研究中なんです。

    私の理想としては、しっかりした葡萄棚ではなくて、100均の支柱でいいんですよ。100均のトマトクリップでいいんですよ。多分めちゃくちゃ伸びていきますから。あー楽しいなー。

    ひとつだけ心配なことはあります。例えば山の斜面に山葡萄の畑を作るじゃないですか。そしたら山葡萄が大好きなヒグマが、親子でレジャーに来るじゃないですか。熊の分はある程度はいいんですが、今、牧場の牛がヒグマに100頭とか食われちゃったりしている話もありますし、山葡萄なら全部食われるかもしれないんで、それが心配です。

    まず山を買えよってか。

    無理っすね。

    あ、結局畑の話がまだできてないですね。せっかくだから少しだけ。
    5月10日。ちょうど2カ月前です。

    今まで使っていた畑が、どうも養分がほぼなくなっているのか、玉ねぎすらも成長不良でどうしたもんか、ということになっていました。肥料は高くて買えないし、そもそも自然農法がしたいのだから、肥料は葉っぱとか撒いとけばいいので、問題は雑草取りなんですが、雑草も取らない方法で作ったりして、まあ、この2年は天候もひどくて失敗の連続だったわけです。

    それでこの写真のように、使っていなかった部分を、ナオヒロくんが死にようになりながら開拓を進めていました。究極の自然農法では土を耕すことすらしないのですが、流石にそこまでは難しく、しかしそういう方法で種まきしているスペースもあります。ここは耕したのでした。ああ、すげーなー、と思って写真を撮って帰ろうとしたときに、こうなりました。

    この白いのは粉砂糖じゃないですよ。ヒョウが降ってきたんです。ヒョーとか言いながら写真撮って帰りました。この時はまだ何も植えていなかったので無事でしたが、新芽とかやられちゃいますから。

    ということで、全部中途半端ですが、今回はこの辺でおしまい。


  • 研究所通信v498 2023GW野生生物

    大群の一部。あっちに行くと思ったらこっちに来た。そして…

    このGWでの撮れ高を日時場所などはシークレットで羅列しておしまいです。

    アカゲラちゃん
    何か食べているエゾリス
    エゾシカは場所と時間を狙えばいくらでも撮れそう。
    最近、オオワシをよく見る
    角が1本取れてなくなっているエゾシカ。
    キタキツネ先生
    馬ちゃん。これは野生ではない。
    全員がこっちを見て固まった。はいチーズ。(ふるっ)

    言うても、そんなにたくさん撮れるもんじゃないです。
    クマ、ウサギ、タヌキ、モモンガ、フクロウ、ハクビシン、シマエナガも撮れたらいいなと思っています。


  • 研究所通信v485 ふきのとうと渡り鳥

    私はふきのとうよりも猫草が好きです。by クリームマロン

    4か月も更新しないと入院していると思われる年齢になっているのに更新しなかったのは、なんとなくです。

    4月3日(日)と9日(土)に撮影の旅に出まして(半日を旅と言うな)、3日には北見から約50〜60kmの湧別町でテンション爆上がりの写真が撮れました。それは最後に。

    その手前の佐呂間町で、「鹿でも出ないかなー」などとあまり車の通らないような枝道を走っていると、道端にふきのとうを発見。(というかもうあっちこっちに生えているのですが、だいぶ成長してしまっている中では比較的出立ての良さげなやつ。ポイントは残雪ですね)

    車の通りがほとんどないこの道の右側の土手の斜面にふきのとうがっ

    エコバッグに山盛りくらいいっぱい採りました。(エコバッグの大きさによるだろっ)

    いろいろあって夕方6時半頃に帰宅。ネットで調理方法を確認し、すぐに調理に取りかかりました。
    (去年も調理しているのですが、覚え方がいい加減ですぐ忘れてしまう)

    洗って、変色部分などを取り除いて、だいたいこんなもんです
    こいつを天ぷらにしますっ
    薄力粉と片栗粉と卵と水で、なんかクリーム色の溶液を作ります。
    ふきのとうを花びらのように開きます
    ごま油と米油を混ぜた油を170度ほどに熱してから、クリーム色の溶液を、胸襟を開かれたふきのとうにまぶして投入し、頃合いを見て救出します。
    もう食えません、というくらい揚っていますが、これで3分の1くらいです。

    次に「保存食」を作ります。

    熱湯で2分茹でます。
    冷水で締めます。彼らにとっては拷問かも知れません。
    オリーブオイルに粗いニンニクのみじん切りと鷹の爪を入れて熱します。(元気油=げんきゆ と命名す)
    30分ほど冷たい水につけておいたふきのとうを絞って、粗いみじん切りにします。彼らにとっては…以下同文。
    粗いみじん切りふきのとうと元気油を合わせて瓶に詰めて出来上がり。
    フタをして冷蔵庫へ。

    冷蔵庫に入れておけば3か月くらいは持つそうです。これを何に使うのかは人それぞれということで、パスタだとか、パスタだとか、それからえーとパスタだとかに使えそうです。元気になると思います。

    このふきのとうを採取した後に撮影したものは、何とタンチョウでした。2羽と4羽、別々の場所で発見し、4羽のタンチョウは3羽が頭がグレーのヒナで、1羽が頭の赤い親、の親子でした。20分くらいかけてソローリソローリと近づき、5メートルほどまで接近できました。それでも飛び立つこともなく、ずっと羽休めをしていました。

    右が親鳥(頭の赤が写ってないですが)

    キレイだなー、すごいなー、いいなー。
    一度接近して、それから離れて、もう一度接近した時に飛び立ちました。

    そして変態いや編隊飛行で北へ向かいました。

    その後、その北の方向へと車を走らせると、大量の白鳥が畑に集合しているのを発見しました。おそらく300羽とか500羽とか、もっとかな、数えきれないほどの白鳥が畑に座り込んで休んでいました。

    カメラに収まりきらず、部分です。この5枚分くらいのスベースに白鳥がいました。ずっと遠くにまでいました。これほど大量の白鳥を見たのは初めてです。この写真には70羽ほど写っています。

    一見すると残雪なのか白鳥なのかわからない見え方で、近づいて撮るにも農地なので行きにくく、せっかく休んでいるのに一斉に飛び立たれると「写真のために何やってんだ、鳥のことも考えてやれ」なーんて言われても仕方ないし、可哀想でもあるし、あまり写真は撮りませんでした。それはともかく、何とここにあの4羽のタンチョウがいたのです。なんか落ち着かなくしてごめんなーと思っていたので、一応ちゃんとまたお休みになられていて良かったなと思いました。そのほか名前のわからない黒っぽい鳥の群れなど、ここは鳥だらけでした。

    また、サロマ湖沿岸にはカモメはもちろん、アオサギがいたり、トンビがあちこちに飛んでいたり、この日は鳥の日となりました。オオワシやオジロワシを見られなかったのはちょっと残念でした。


  • 研究所通信v484 初日の出

    網走・天都山から見える、斜里岳から上がる初日の出

    2022年になってしまいました。
    あけましておめでとうございます。この日は朝の4時半起きで、カレーヌードルをすすって、車に乗り込みますと・・・

    なーんか寒いと思ったんだよなー。氷点下21度というめでたさ。

    道路の両サイドはカチカチに凍って、多分路面はツルツル。蒸気霧のようなモヤもかかった道を45km走ったところにその天都山(てんとざん)があります。トラックが狂ったようにスピードを出して、煽ってくるのでとてもめでたいです。

    日の出の50分前に天都山にある建物に到着。まだ暗い空にうっすーい三日月が出ていてとても美しいと思いました。

    この写真を撮るために、木や電線が邪魔になるので、200〜300メートルほど歩きましたが、戻る時には足下が冷え切っていて、走っても寒いし、転ぶかもしれないし、寒さで体に力が入って、車に戻った時にはヘトヘトになっていました。

    天都山には、天都山展望台・オホーツク流氷館、北海道立北方民族博物館、レークビュースキー場などがあります。写真は3階建ての「オホーツク流氷館」の2階で、コロナ対策なのか、窓の一部が空いていて、とっても寒いのでした。

    氷点下15度は、なんだかんだ寒いです。慣れても寒いです。

    この写真の左側はオホーツク海ですが、海に横に1本の筋が見えます。これ、多分、気嵐(けあらし)なんです。これがまあ、何ていうかまためでたいんですね。

    ちょっとめでた過ぎるので、日の出を撮った後に海へ出てみました。

    もう、ひたすら恐怖しかありませんね。めでたい恐怖。

    そして元旦も刻々と過ぎて、8時11分。日の出が見られたのだから天気は良いわけで、太陽の力で少しずつ暖かくなるだろうと思っていましたら、こんな感じでした。

    どこまで下がるねん。

    ということで、白鳥もカモと一緒に、おめでとうございますと言っていました。

    おめでとうございます。(屈斜路湖にて)

    今年もよろしくお願いします。
    菊芋チップスまだあります。買ってね。
    おならが出ますけど。(これを書くと売れないだろ)


  • 研究所通信v469 ふきのとう狩り

    クリームマロンちゃんはいつも走りまわっています。

    山菜の季節が来ました。国の経済策の失敗(貧困化)を自己責任で乗り切るには、山菜を採って食べるのが効果的です。貧困を豊かな生活に変換する装置であります。もちろんダメな政治は変えないといけません。

    冗談はさておき(おいおい)、きっかけを忘れてしまったのですが、ふきのとうが食べたくなりました。4月4日に30km離れた津別へ行って少しだけ採って、ふきのとう料理をYouTubeで調べたら、ふきのとうは保存食にできることがわかり、あの独特の香りを時折楽しめるのはいいような気がして、少し多めに採っておきたいと、4月17日に北見周辺を探したのです。

    しかしすでに伸びてしまっていて、旬を過ぎていました。それならば標高の高い、まだ雪が残っているところへ探しに行こうと、昨日5月4日に石北峠へ向かいました。

    石北峠の8合目にはセントくんがいますね。(違う)

    途中、残雪のところにふきのとうが出ていましたが、伸びていました。多分一度伸びて、その上から雪が降ったのでしょう。ふきのとうはつぼみのような、生えたてのものが良いと言われています。

    延々層雲峡まで行きましたが、あまり良いものはありません。それではと少し戻って三国峠の方へ向かい、チェックしたものの、食べ頃のふきのとうがなかなか見つかりません。あってもほんの少し。

    三国峠の先にちょっぴりあり、果敢に斜面を攻めるツレ

    もう諦めて引き返す途中、車を止めやすいところがあったので、そこで降りて、少し歩くとなんとなんとありました。いいやつが。
    そこではもちろんハイテンションとなり、たくさん採りました。

    素晴らしいふきのとう

    そして大抵こういう時は周りが見えなくなり、山奥深くまで入って迷ったり、クマちゃんに食われたりするわけです。

    クマちゃんも冬眠から覚めると、冬の間に溜まった毒素のデトックスのためにまずふきのとうを食べるんだそうです。クマちゃんとの出会い、要注意です。

    この日はふきのとうのために250km走りました。ガソリン代は1432円(半分は税金ですもんね、悪代官様)。

    次号でふきのとうをあれこれします。続く。