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  • 研究所通信v467 鹿だらけ

    4月10日(土)9時28分、本別留辺蘂線で

    もう3か月近くも更新しなかったのは、ただそれだけのエネルギーが湧かなかったのでした。この間、コロナの非科学的な政策に茫然としていました。

    人より鹿の方が密な状況にあるこちらでは、とにかく外に出歩いて、綺麗な空気を吸い、熊以外の野生動物と戯れるのが一番良いのです。

    もう1か月も前のこと、北見から帯広方面へ、そして大雪山系を抜けて、石北峠から戻って来ました。総距離470km。

    最初の写真の道路(本別留辺蘂線)は、60kmばかり、店もなくガソリンスタンドもトイレもない誰も住んでない恐怖の道路です。当然A級のシカシカエリアなのです。クマクマエリアでもあります。(でも大体道東一帯はそうですが)

    早朝と夕方は「シカシカタイム」と言って、「シカシカエリア」をシカシカタイムに通過すると鹿が無数に出て来ます。(無数ではない)

    それよりこの日驚いたのが、十勝川の東大雪湖のあるエリア。
    川幅がよくわからないくらい広くて、河川敷が広野のようになっていまして、そこを見下ろすように走っている道路から、小さくポツンポツンと何かがいることに気付きました。

    馬なのか?
    サファリパークなのか?

    鹿でんがな。それもカメラに収まらない広いスペースに点々と鹿が大量に見えたのです。100頭くらいか、これだけの群れは初めてみました。さらに・・・

    なんか白いのがいるんですよ。

    白鳥でした。少し移動すると・・・

    こんなにいました。

    それから大雪山系を北上しながら、時々飛び出してくる鹿に冷や汗をかきながら神経を尖らし、長時間ののろのろ運転で帰宅が夜になってしまいました。

    シカし、鹿がひょっこり現れるたびにテンションが上がり、嫌な気分などはなく、とにかく楽しいことは楽しいのです。ですが鹿と衝突すれば車は大破損します。普段の数倍疲労がたまり、後を引きずり、このネタをここにアップする気力が湧かないでいたのでした。

    写真を撮り損ねた回数も多くて、一瞬なのでなかなかバッチリ捉えた写真はとても少ないのでした。


  • v445 鹿とキツネ

    5月17日(日)

    5月17日、鹿でも出ないかなぁとチミケップ湖へ出かけました。湖は山の上の方にあり、そこへいくルートは4本あり、2本閉鎖されていました。山深くまずまずの危険な道路です。

    津別方面の道路から上がり、北見方面へ抜けました。

    鹿やキツネが出ることを期待していたので、車のアイドリングストップ機能をOFFにしました。これが働いていると、写真が撮れなかったりします。

    例えば前方に鹿を発見した時に車を止めるのですが、こんな感じになります。

    鹿「あれ、なんだろな」

    鹿が「おい、なんか来たで」と言ってます。

    車は止めます。エンジンが自動で止まってしまいます。鹿は大抵、キョトンとして動かないのですが、車をゆっくり近づけようとした時に、止まっていたエンジンからキュルルっと音が出ます。

    鹿「ぎゃー、なんか怖いよー」

    と、その音で素早く逃げてしまうのです。以前何度かこの失敗をしました。今回はあらかじめその機能を切っていたので、エンジンは止まらず、そろーりそろーりと車を前進させることができました。

    じわじわ、じわじわ近づきます。

    鹿「うーん、なんだろな」

    と、しばらく止まっていてくれるので、近づいて写真が撮れるわけです。でも車から外に出ると、鹿は・・

    鹿「うっわー、やべぇー」

    とすぐに飛ぶように逃げてしまいます。近くで撮るのはムズいです。
    車内からの撮影ですが、今回はうまくいきました。

    キツネは、人が食べ物を与えられたことのあるヤツが近づいてくる場合もあります。こいつはとっとと逃げてくれたので安心しました。

    まだコロナ警戒中の中でしたが、こういう場所への外出は許してくだせぇ。ww


  • v442 政府批判と野生動物

    4月26日、津別町で。

    新型コロナウイルスが世界中で猛威を振るっています。日本ではPCR検査をしないことで「ギリギリ持ちこたえている」とウソぶく政治と、まともに突っ込まないマスコミにも困ったものです。非科学的で無責任な政治への無批判。こんな非常事態に何も機能していない劣化社会の出現とは、なんとも悲しい現実です。

    嘘つきのトップを変える手立てはないのだろうか。政治を象徴するかのように、配られた布マスクは低性能で、あり得ないほどの低品質(カビ・虫入り)。そして隠蔽される利益誘導の犯罪臭にも、まともに突っ込まないマスコミ。いつまで続くのでしょうか。将来、どうにか民主主義が健全に働くよう祈るばかりです。そこにしか活路はないように思います。

    税金をまともに使ってくれる、隠蔽体質ではない政治になりますように。科学者や専門家が力を発揮できる社会になりますように。

    さて、北海道はあちこち、もともとほとんど人などいないのですよ。

    これは4月12日の清里町。

    密ではないのですが、コロナのこともあって、外出は減りました。時々車で遠出してます。ほとんど人に会いませんので。

    外に出られない東京の皆さんにはほんと申し訳ないです。無検査に近い政策によって、「誰が感染しているかも分からない」状況では、家にいたって、どこにいたって心配になるだけですよね。

    無検査だから病院のクラスターも次々に起きています。やり方が間違いですよ。有名人が死んでしまっても、検査はされない状況が続いています。早く上を変えたいですね。どうせまた、「ギリギリ大丈夫」とウソをつくのです。いつまでも本当のことはわからないのですよ。

    人を集めるイベントはいつまでも開催できないのは、誰が感染しているかわからないからです。いやぁ、あまりにもイヤすぎる政治に、我慢できず書いてしまいます。いかんいかん。

    こちらは自然がいっぱいで、野生動物も頑張って探せば結構いたりするものです。全然出てこない時も結構ありますけど。

    動物の写真でも見て、和んでください。

    道路脇にキタキツネ(3/28)
    写真撮るのはなかなか難しいです。

    キツネはちょいちょい道路脇にいます。まあ、なんと言いますか、キツネだってエキノコックスという恐ろしい病原体(虫)を持っている可能性があり、人に感染するのですよ。だからキツネとは距離を置きます。そんな中・・・

    こいつは超レア。エゾタヌキです。(3/28)

    タヌキは「狸寝入り」という言葉があるように、危険を察すると気絶したふりをするんですね。実際には怖くて動けないんだと思います。この時は車に乗っていたら、道路脇に何か動物が見えて、通り過ぎてから車を止めて、ゆっくり近づいていったのです。

    驚かさないように、ちょこちょこと、何気なく近づき、シャッターを切りながら、3メートルくらいまで近づきました。もっと近づきたかったのですが、可哀想かなと思って引き返しました。逆光なのが残念でした。

    ちなみに、タヌキにも、キツネほどではないものの、エキノコックスの病原体を持っている場合もあるそうです。エキノコックスは潜伏期間が5〜10年と長く、肝臓をやられます。やられたら肝臓を切除するしかないようです。こわっ。

    牛。(4/12)

    牛はつまらんですか。野生ではないし。

    最初の写真の鹿は4頭群れていたのです。鹿はすぐに逃げてしまいますので、気がつくとお尻ばっかりが見えて、正面から写真に撮るのは難しいです。

    鹿までは100メートル弱離れています。

    おしまい。


  • v390 チミケップ・イベント 後編

    15年ぶりに開通したチミケップ湖の「西湖畔コース4km」の遊歩道を2時間近くかけて歩き、クマちゃんに会うこともなく、みんな無事に完歩しました。こんなめでたいことはない、というので、50人(正確には45人くらいか)ひとりひとりにいろんなものを手渡されました。

    まずは完歩証明書。名前は自分で書き入れるっていうことでOK?
    それはちょっとイヤげな気もしつつ、自分で自分に証明書に名前を書きました。
    そうしたらちゃんと歩いたのに偽造感がっ。
    そしてこれ!

    木製のしおりです。これさえあれば、読書の途中で休んでも大丈夫ですね。便利なものができたものです。日本人すごい。(笑)

    そしてこの受付周辺にはテーブルを集合させて、「木育体験イベント」というのをやっていました。津別町は木材の町なので、アピールを兼ねてでしょう。

    加工された綺麗な木の板に、紐を通す穴が2か所に空けられていて、この板に木工ボンドで、色とりどりの用意された小さい木のブロックを並べて、文字を書いたり絵も描けたりする「ネームプレート作成コーナー」。

    私も挑戦しました。それはそれは複雑な漢字3文字で、木のブロックをちょっと多く使いました、タダなもんで。完成品はタダでもらえちゃうのです。完歩したご褒美ですね。

    多分子供が喜んでやるものなのでしょうが、ここには子供はいない。

    地方には子供がいない。

    『できたらみなさん3人くらい作ってもらえたら』とは言わない。

    この木のブロック貼りは大人も楽しめる遊びですね。
    私のツレが「しごと中」その裏面に「OFF」というのを作りました。

    「と」がなぜか奇跡的に読めますが、さて、ドアに掛けるべきか迷います。ていうか人が来ないので意味ないか。

    「OFF」すなわち「留守」と解釈すれば、どうぞ泥棒さんお入りなさい、だし、困りました。あ、人来ないからやっぱり意味ないか。

    この他に、自然の葉っぱを取って来て、インクをつけて葉っぱ拓を作るやつもやってましたが、しばらく閑古鳥が鳴き、主催者も泣いていました。見本を見ると結構綺麗な芸術でした。

    この葉っぱの芸術は、そもそもここは道有林なので、葉っぱ1枚といえども破損させたり持って行ったりすると犯罪になるわけで、今回は特別に許すと、笑いながら説明しておりました。(実際に北海道から許可が出たのだそうです、今回のみ)
    そういえばコゴミが美味そうとか書いて、実際に採っていったら厳密にはドロボーなんですね。

    気をつけましょう。

    そんなわけでチミケップのイベントは無事終わりまして、帰宅して、寝て、起きたら、案の定私の筋肉先生が言うことを聞かず、湿布を貼りまくり。

    あの程度のウォーキングでこの筋肉痛はだらしないわ、とか、細胞系の衰えをひしひしと感じている時に、こんなものがっ!!

    北海道新聞の記事になっとるやないかーーい。

    この記事には知りたかったことがちょっと書かれていました。

    ネットで寄付を募るクラウドファウンディング で集まった金額は163万円だそうです。これに事業費を乗せて200万円を遊歩道の整備に使った、とありました。自治体としては100万円すら出せなくて15年間整備できなかったんです。偉い人らの1回の食事代じゃないですか。密会とか、えらい高額な店で、税金で食べてるじゃないですか。なんで?

    税金の吸い上げ方や使い道、おかしいなぁ、と思いますよ。外遊とか億だし。プンスカ。

    あ、それはそれとして、記事によると、
    参加者が「コースはなだらかで歩きやすく・・・」
    ウンウン、歩きやすかったです。
    「シャクナゲの群生が綺麗だった」と語っていたのこと。

    目を皿にして写真撮ってたのに、シャクナゲが目に入ってなかったー。
    もっと小さな小さな白系の花に目を取られていました。

    季節が変われば風景も変わります。チミケップ湖周辺を歩きに、たくさんの人が来るといいですね。店とか何もないですが、それがいいところですから。あ、遊歩道にはトイレもないや。クマちゃんが来るので、道ではしないで、キャンプ場で済ませてね。

    おしまい。


  • v389 チミケップ・イベント 中編

    チミケップ湖周辺の遊歩道は、4コースあります。「1kmの野鳥コース」「1.2kmの見晴台コース」「1.1kmの樹木園コース」そして「4kmの西湖畔コース」、このうち15年間にわたって閉鎖されていた「西湖畔コース」を行きます。

    冒頭の写真は、さすが15年間閉鎖されていた西湖畔コースだけあって、コケがすごい。いや、そんな気持ち悪くはない。美しい。豊かな自然であります。

    さあ、進みますよ。

    ズンズン

    ズンズン

    まあ、人によっては「別に」っていう感じの小さい花も咲いていますし、青い花も、ピンクのクリンソウもあちこちに咲いています。自分で目を皿のようにして見つけるなら、いろんな自然がいっぱいあります。この遊歩道に限りませんが。

    おおー、これは私が昔嫌いだったシダ類ではないですか。これが「コゴミ」と言って美味しい山菜のひとつでありまして、8年ほど前に最初に食べた時は、シダ植物が食えることに驚きました。美味いです。でもこの時期は育ちすぎ。

    ていうかこのコゴミがものすごく生えていて、こりゃあ食い切れないなと思ったのでした。宝の山ですよ。

    UFOが突き刺さっていました。

    うわーきもいよー。こういうのって毒でもあり薬でもあるのでしょうね。

    ズンズン

    さて遊歩道はというと、やはり倒木があちこちにあり、チェーンソーでぶった切られていたり、ものすごく苦労して開通させた痕跡がたくさんありました。この倒木は、遊び心からなのか、うまいことカットされていました。

    キツツキ系のアカゲラやクマゲラの仕業か、木には深い穴がいくつも。

    湖には倒木が刺さり、コケが。

    倒木はこんな感じでぶつ切りに

    遊歩道の左側が湖で、この日は晴れたり曇ったり雨が降ったり晴れたりと、訳のわからない天候でした。

    エゾ松か赤松か赤エゾ松か、よくわからんとです。

    ただの松の葉っぱですけど、先端の色が鮮やかです。

    ズンズン ヨロヨロ

    先頭の女性の保安要員が、時々立ち止まっては、自然現象やら何やら色々と説明してくれました。エゾモモンガがいる形跡とか、氷点下30度くらいで木の幹が割れることがあるとか、なかなか為になります。ヤマブドウかと思ったら「ツルアジサイ」であったり、まったく知らないことを知ると得した気分に。

    ヨロヨロ

    特に何もない道ですが、何でもある道でもあります。土も石も草も花もキノコもある、虫もいる、人によっては「別にどうってことのない見所」ですが。途中、シマリスがちょろちょろっと出てきたり、うまくいけばクマちゃんにも・・・。

    特に地元の人、北海道人には、何の感動もないかもしれません。私は長いこと東京にリタイヤしていたためか、戻ってきて10年が過ぎても、目に入る自然はとても美しいものばかりです。

    どうですかこのコゴミ。

    フラフラ

    コゴミ、どんだけーっ!!

    フラフラ

    倒木のトンネルです

    いやー、半端ない。やはりこの倒木、ひとつひとつがかなり重いですし、遊歩道を整備していくには、倒木は撤去したいのでしょうが、重機も入れにくく、自分がやると考えたら、ここを整備するのは嫌だなー無理だなーと思いました。

    歩いているだけで、筋肉痛が襲ってきて、最後の方はフラフラでした。たった1時間半歩いただけで。(前日の畑の作業の影響も)

    大人数で歩いたので、クマちゃんの心配はほとんどありませんでした。個人で来た時に、1人・2人で静かに歩いたら、出てくるかもしれませんね。

    無事、歩き切り、車に乗って最初の集合場所へ戻りました。そして何かをもらっています。

    一体何を・・・。

    続く。