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  • 研究所通信v531 栗

    2025.9.20 クリームマロンちゃんは、栗ーム栗(マロン)

    以前玄関の前にでっかい栗の木がありました。それが10年くらい前か、寿命を迎え切り倒しました。その多分何年か前、栗の実が落ちて転がって、玄関の左、物置の前、ちょうど邪魔にもならないところ、公道のギリ手前で止まりうまいこと地面にめり込んだのでしょう。

    3年前、そいつが物置のドアのギリ邪魔にならないところから芽を出してスクスクと育ち始めました。なんか木が生えてきたな、と思っていたらあっという間に大きくなり、栗なのかなぁと思っていたら2年目で栗の実が採れ始めました。3年目の今年はもう無限にできるのではと思うほど落ちて、公道に転がり、それを拾う日が続きました。

    2025.9.20 どんどん落ちてきます。トータル300個くらいかな
    2025.9.20 マローンちゃんも栗に飽きてしまいました
    2025.9.23 こんな感じでたーくさん落ちてます。

    毎日のように落下する栗を拾っては、それを普通に茹でたり蒸したりして食べましたが、どんどん落ちてくるので何か作れないか、という時に、ある友人から連絡が来ました。「鍋パーリーをやるよ。鍋の準備はするので、アナタはデザートを用意してくれ」と言われ、なんというタイミングだろうと思いました。

    そりゃあもうデザートと言ったらモンブランしかないでしょ、と思いました。ケーキとか作ったことはありませんが、今はYouTubeという便利でわかりやすい解説がありますので、見よう見まねで作ることにしました。

    マロンクリームを手作り。案外簡単。そして、絞り出しのグッズを100円で買い、ホイップクリームは面倒なので購入、生地は適当にクラッカー的なものと思いましたが、フランスパンがいいのではないかと購入して、作ったのです。モンブラン。

    2025.9.27 なんとなくはできたじゃないですか(笑)
    同日 どうですかこの数。

    たくさん作ったのには訳があるんです。甘みなんす。北海道人は味が濃いものを好む傾向にあります。私はずっと薄味に慣れてきました。甘いのが好きなのは子供、私のような甘みを抑え苦み走った人は大人。(ここ笑うところですよ)

    ということで3種類の味を作ってみたのです。

    3種類わかるようにしました 

    まずひとつ目は、最初に試作した「試作もん」。記念的・記録的な初作品ですね。甘み控えめです。次に「大人もん」はさらに甘みを抑えた栗の味しかしない渋い逸品。そして砂糖多めの「子供もん」です。

    私はどれも美味しいなぁと思いました。ですが評判はイマイチ。それで思ったのです。
    『あー、あれだ、砂糖だ。足りんかったんだっ』
    実は子供もんですら甘味が足りんかったのです。

    まあまあ良くできたのになぁ。自画自賛ですが。
    ということで栗は来年もどっさりできると思いますのでまた何か作ろうと思います。

    それでですね、「桃栗3年柿8年」の通り、栗は本当に3年であっという間に育って実を落とすんだなと実感しました。生えているところは肥沃な土とも思えません。すごい生命力。で、ピンときました。
    「山の畑の奥に栗林を作ろう」と。5〜6個の栗を仕込んでみようと思っています。今、ピートモスという湿らせた土に混ぜて冷蔵中で、春に栗を土に埋めます。ちゃんと生えてきたらクマちゃんもさぞかし喜ぶことでしょう。(危ねぇわっ)

    さて、栗の木はひとつ困ったことがあります。冬になっても枯れ葉がガッチリ枝に付いたままなかなか落ちないのです。そして春先に落ちまくって近所迷惑になります。葉っぱが落ちたらその都度拾うことになります。道路脇なところがちょっと困ったものです。

    本日11月25日朝の栗の木です。この葉っぱ春先まで落ちません。

  • 研究所通信v528 山ぶどう2025 少ない

    2025.7.15 庭に勝手に咲いているユリ

    今年は何か変でした。
    2023年は大収穫目前ですべて鳥に食い尽くされ、2024年はガードして過去一番の収穫。今年2025年、春には早くもたくさんの山ぶどうベイベーがありワクワクしました。(写真撮っておけばよかった)

    ところが早い段階でそのベイベーたちが日に日にどんどんなくなっていき、そこに記録的な暑さが襲い減り続けました。それでも少しは実っていて、この秋には「また鳥に食い尽くされないよう」ひとつひとつにカバーをかけました。

    2025.10.12 面倒なのよね。今年は少なかったけど

    全部ではなく良さげなものにだけ。鳥に少しは分けてあげないといけませんからね。
    ただ、このカバーかけは、自分の理想とする「ほったらかして実ったら食う」には程遠いのであります。かなりの手をかける不自然なやり方であり、自らやってしまっていることは残念であります。

    2025.10.29 収穫

    どうですかこの少なさ。過去一少ない。気候が関係したのかはわかりません。山の山ぶどうもこんな感じであればクマちゃんも人里に降りてくるのもわからなくもないです。

    2025.11.1 なんだこの少なさはよぉと言っております

    11月1日に山ぶどうの処理にかかりました。ささっと水洗いして、軸から実をひとつずつ外していきます。

    面倒なことするわねぇ
    終わったのね。空になった方に入らせてもらいますわよ

    それでも15分くらいかかりましたかねぇ。ここから潰していくわけですが、ふとテレビを見ると大谷しゃんが山ぶどういいなぁという顔でバッターボックスに入っていました。

    この日は山本由伸が6回1失点の好投で3対1でドジャースが勝利してました。

    そして私は潰した少ない山ぶどうの糖度を測ったところ22度もありました。これは果物としてはかなりのもので、AIくんに聞いてみたら果物ってこんな感じなんですよ。

    果物 糖度 (Brix%)
    イチゴ 8.0〜15.0度
    みかん 10.0〜14.0度
    りんご 12.0〜17.0度
    ぶどう 17.0〜22.0度
    バナナ 20.0〜21.0度
    スイカ 10.0〜13.0度
    メロン 12.0〜16.0度
    桃 11.0〜15.0度
    梨 10.0〜14.0度
    グレープフルーツ 7.0〜10.0度

    22度の山ぶどう最高じゃないですか。スイカのほぼ倍じゃないですか。クマちゃんが欲しがるのもわかりますよ。ところで鳥って甘さを感じるんでしょうか。わからずに食べられていたとしたらちょっとそれどうなのよと詰めてみたいところですね。
    それはともかく、良質なのにちょっとしか採れなかったのは返す返すも残念です。

    2025.11.1 少なすぎるっ

    ここに謎の粉を2種類加えました。1種類の粉をやや入れすぎたと思われ、何もかも失敗に終わるかもしれません。どうか美味しいジュースができますように。できてもコップ2杯かな。(笑)


  • 研究所通信v526 今年の畑

    今年の夏に出会した鹿 標茶のあたり 7月27日

    さて、今年の畑の様子を写真で見て行きましょう。

    ナオヒロくんのサツマイモ予定地 手前はタマネギ 2025.6.11

    今年の夏、7月8月は猛暑となり、ここ北見でも40度近い気温になりました。畑は日光直撃で45度になっていました。当然野菜には影響があり、タマネギは大きくならず虫が入り、ジャガイモも虫に食われたり大きくならず、トウキビはほとんど鹿に食われ、うまくいったのはサツマイモでした。

    2025.9.11 青いネットのところ2か所がサツマイモ

    サツマイモはやはり気温の関係か、暑くてもよく育つみたいです。ナオヒロくんは4種類のサツマイモを植えていました。
    植えるといっても、ちょっとびっくりしたのですが、サツマイモって種芋がないんですね。種がないんですよっ。去年作ったサツマイモの茎の節々から根が出て芋ができるみたいです。

    それで、余談ですが、じゃあやってみようかなと、収穫後にたくさんある捨ててある茎をもらいまして、これを水の入った容器につけておき、春になったら取り出して畑に埋めればいいらしいです。手順としてはこんな感じ・・

    2025.10.10 サツマイモの茎部分から
    2025.10.10 葉っぱを取り除き
    2025.10.14 水につけておく(2本入れた)

    この茎を土に埋めると、それぞれの節(7〜8くらい)から根が伸びて、それがサツマイモになるそうです。さらに茎そのものが伸びていき、できてくる節ごとに芋がつきます。なんかすごいです。

    それはともかく今年2025年の畑は・・・。

    2025.6.11 ジャガイモの畝
    2025.6.11 ニンジン予定地
    2025.6.11 タマネギは既に植えてありました
    2025.6.29 ジャガイモ発育中
    2025.6.29 ジャガイモと、青い網のところはサツマイモ
    2025.6.29の玉ねぎ 今年は暑すぎて成長しない
    2025.8.22 畑からはみだして伸びるカボチャ

    カボチャはうまく行きました。というのも見るとわかりますが、雑草が温度を5〜10度も下げてくれるらしく、それが良かったのかもしれません。
    庭での家庭菜園の場合、いろいろな野菜を作る上で、ご近所さんの目を気にして「だらしない」とか「ズボラ」とか思われるからと、自ら雑草を刈ることで庭が高温となり、失敗するかもしれません。

    余談ですが、
    我が家の場合、庭に山ぶどうが狂乱状態で伸びまくっていて、しかも雑草もあまり刈らないので、ジャングルと化しているわけですが、私がこの状態を気に入っていまして、ご近所さんがどう思っているのかはわかりません。
    雑草を狩らない理由がありまして、その雑草のほとんどが「ミツバ」と「チャイブ」が主たる草で、もったいなくて刈れないのです。ほかチューリップ、福寿草、クロッカス、ユリ、アスパラ、ミント、ルピナス、京ブキ、菊芋、アザミ、訳のわからない花、訳のわからない草、などもあり刈れません。カヤだけはカットするのですが、間違えてミツバやミントをカットしてしまうと「ああ、やっちまった、もったいない」と思ってしまいます。

    2025.8.22 カボチャが大暴れ
    2025.8.22 ハウスの中
    2025.9.11 サツマイモも溢れんばかり
    2025.9.11 ジャガイモ収穫、実は小さく少なく失敗気味
    2025.9.18 サツマイモは大成功 これはごく一部

    2025年は今ここまで。


  • 研究所通信v505 残念だが良し

    これは去年の庭の山葡萄です

    害虫対策も追肥も何もしていない庭の山葡萄がのびのびと暮らしています。そして毎年、秋になるとたくさんの実を付けてくれて、ジャムにしたりワイーンにしたりする楽しみがあります。今年はさらに伸ばしに伸ばして、庭のほとんどを山葡萄が占めるようになり、これからはさらに重層的に発展させようと思っています。

    ぶどうはいつも完全に葉っぱが落ちてから収穫しています。今年も時々味をみながら「かなり甘いいいやつになっている。葉が落ちるころにはもっと甘くなっているに違いない」と、葉っぱが落ちるのを楽しみに待っていました。
    今年は酵母に加え、実験的にホップも使ってみようと準備もしていました。

    ある日。いやある日じゃない。それは11月2日(木)の昼。ぶどうちゃんはどうなったかなー、と眺めると、黒い粒が全部消えていて、あれっ? なくなってね? あれあれ? どーゆーこと? と思い近づいてみると、やはり実が完全になくなっていました。まさか泥棒にやられたのではないか、と思いましたが、よーーーーーーく見るとぶどうの軸は残っていて、まだ緑の小さい粒も残っていました。熟した実だけなくなっています。

    こんな状態。

    クマが食っていったにしては丁寧すぎるし、人だってこんな取り方はしません。かと言って毎年こんなことはないのだからこの辺の鳥(カラスやスズメ)が食べたとも思えませんでした。

    ただ、ここのところあまり見かけない「ヒヨドリ君」が、数日に渡って早朝にバタバタギャーギャー言うのを聞いていました。ヒヨドリは世界的にみるとなかなか珍しい鳥らしく、ここに来てくれていると言うのはまずまず良い環境だからではないだろうか、と、木や草の手入れは最低限にして自然に任せていたことを肯定的に考えたりしました。

    綺麗にすればいいってもんじゃないんだよ。庭っていうのはな。(ドヤ顔)

    で結論なんですが、多分ヒヨドリが「美味い美味い」と言って全部食べてしまったのだろうと思います。
    ただ、今年は暑さのせいで山の木の実(コクワとかドングリとかマタタビとか?)が実っていないらしく、おかげでクマちゃんが食べ物がなくて事件を頻発させていたりしますので、鳥も困っていて、山葡萄に手をつけたのかもしれません。知らんけど。キツネやリスではなさそうですし。

    参考資料 2016年の冬に庭に来たヒヨドリ君です。

    山葡萄が全部、一粒も残さず食われてしまったのは残念でしたが、ヒヨドリ君はこの美味すぎる山葡萄に興奮してハフハフ言って食べまくったと思われ、まあ、鳥が喜んでくれたのだし、良かったではないか、と自分を納得させているのでした。おしまい。


  • 研究所通信v491 山葡萄をジュースに

    クリームマロンは元気いっぱいで微笑ましい (22/10/27)

    庭の山ぶどうが細長い庭のほぼ橋から端までの20メートル弱、二手に別れて2列、この5〜6年で伸びまくってたくさんの実をつけるようになりました。

    ビッシリ 22/10/29

    この山ぶどうには特に肥料をあげるわけでもなく、誘引はするものの剪定をするわけでもなく、放置しているだけで実をたくさん付けるわけです。ただ放っておくと、庭に生えている幾つかの高い木に巻きつき付いて、上の方まで上っていくので、途中で引き摺り下ろして、100均で買った細い支柱を組んだ「葡萄棚」的な棒にトマトクリップなどで固定していきます。

    春先から実がたくさん出来ていくのがわかります。問題がひとつありまして、スズメバチが山ぶどうが大好きで寄ってくる、というスリルが発生します。

    数年前のある日、知らないおじさん(70歳くらいか)が庭に侵入していて、ばったり出くわした時のことでした。

    「あ、あのー、どなたですか」
    「あー、ここにさ、これ付けといてさ、見に来たんだ」
    「はぁ」
    「ほらスズメバチがいっぱい取れとるわ」
    「あ、本当ですね」
    「スズメバチは山葡萄に寄ってくるからさ、ワナ仕掛けといたんだよ」
    「はぁ」(それまでまったく気づかなかった)
    「この辺一帯に仕掛けて回ってるの」

    だそうで、知らないおじさんがいつの間にかスズメバチのワナを仕掛けていること自体に多少のショックを受けたものです。なんというか、大したおじさんです。普通できないでしょ。(笑)←笑っている場合ではないかもしれん

    そしてそれは毎年、知らないうちに設置していき、知らないうちに回収されているのです。今年も知らないうちに設置されていて、スズメバチやハエなどがが取れていました。

    知らないおじさんが付けていくワナ

    10月29日、山ぶどうの葉っぱがほぼ全部落ちて、甘くなった山ぶどうの収穫を始めました。
    まずはでかい鍋に最初に採ったぶどうを放り込みます。

    15時23分

    じわじわ重ねていきます。

    15時26分

    ちょっと小粒かな。

    15時47分 これ2つ目の鍋(2段に重ねています)

    いやーなんぼでもあるわ。

    16時21分 鍋に収まらずバケツと袋にも

    1時間弱かかりました。去年はジュースとジャムを作りましたが、ジャムはたっぷり余っています。
    「しゃーない、ジュースだけ作るか」
    台所のシンクに全部入れました。

    包丁は大きさの目印 19時7分

    この山ぶどうの一粒一粒を軸から外して鍋に入れていきます。水道の流水でパチャパチャ洗いながら。

    20時20分 約30分かけてこのくらい

    そこそこの早さでぶちぶち外しているんですが。

    21時35分 約2時間

    今回は虫がほとんど出てこなかったのがラッキー。もう時々氷点下になるので虫が少ないのです。昨年の記憶では小さいクモがノコノコと歩いて出てきたりしました。クモは苦手なのでこればっかりは耐え難い。

    22時29分 でかい鍋2ついっぱいになりました。

    約3時間かけて軸から外しました。この日は疲れてしまい、翌日から夜に3日かけてジュースにしました。
    作り方は適当な鍋に取り分けて火にかけます。グツグツして10分くらいで火を止め、自然に冷まして、それをガーゼやサラシで濾します。(絞る)

    本当に少しずつしか絞れません。ほとんどが皮と種です。1リットル絞るのに1時間くらいかかります。結構飛び散るし、赤いしぶきがあちこちに血痕のように台所の壁に付着します。警察に見つかったら大変。

    1リットルのペットボトルに1日1本、3本絞りました。それを毎日少しずつ、ちょぴっとずつ飲んでいます。めちゃくちゃ濃くて甘くて酸味も良いです。これは多分体のどこかに良いクスリだと思います。

    何も加えていない、100%山ぶどう。足が速いし(足はないやろー)、冷蔵が必要なので、送料も高くつくし、量も多いわけでもなく(ゴクゴク飲むとあの苦労が一瞬にしてなくなってしまう感じ)、なかなかお分けすることもできません。残念ですが、自分うちだけで飲みます。本当に残念です。えーんえーん(嘘泣き)