• 研究所通信v522 回顧録 ヤーコン

    2025.8.22 極小カタツムリ

    この通信、畑のネタを1年間も放置し、2年くらい適当に書いてお茶を濁していたのですが、ちゃんやっとかないとあとで苦労するもんだなと思う今日この頃です。

    ヤーコンは2019年に作ってみて大成功を収め、翌年も頑張ろうとその根を土に埋めました。その根は春に引っ張り出して、いくつかに株分けして植えるのですが、土から取り出すときのことを考え、軽く穴を掘ってブルーシートを敷いてその上に土と共に埋めました。

    ひと冬を越して掘り出してみると雪解け水がブルーシートのせいで抜けず、根は水浸しでダメになっていました。

    ヤーコンの種芋は種屋さんでもなかなか販売されません。ヤーコンそのものもスーパーなどでは見かけません。流通量が少なく知名度も低いというのが理由のようですが、以前私が聞いた話では、ヤーコンというのは ピー の関係で ピー なことになっているようで、ピーになりかねないのでなかなか目にしないということでした。ガセかな。
    農家さんが作ったものが、ちらほらと直売所や道の駅や温泉施設等で時々売られています。とっても貴重なので、種芋は速攻で買うようにしています。栄養価や効果については調べてみてください。すんごいですから。

    さて去年の話。2024年春、種芋が手に入ったのでガッツリヤーコンを植えたのです。

    2024.7.22 いきなり7月の写真

    珍しくマルチというビニールを施しました。(雑草防止)
    あとは放置プレイ。

    2024.9.10 スクスク育っています
    2024.9.23 元気です
    2024.10.6 モリゾーのようです。ちょっと1本を
    1本を引っこ抜いてみました。まあまあ大きい芋ができています

    それから3週間ほど放置した10月29日の朝、霜が降りまして、畑へいくと厳しめの寒さの中、謎の生物がボーッと立っているではありませんか。まるで恐怖映画のようです。

    彼らは無抵抗なので恐れることなく引っこ抜いていきました。

    たくさん採れました
    結構でかい 2024.10.29

    このヤーコンの根っこの塊があるんですが、これ、

    なんかグロテスクではありますが、この塊が種芋になるんですよ。これをプランターに入れてひと冬越しまして(8株くらいかな)、寒い部屋に置いておくだけなんですが、春になると掘り出して、この塊を4〜5センチ程度にパキパキと割りまして、使い捨てのビニールのポットに植えておきます。

    ポットは50個くらいになりました。50鉢ですね。

    そうするとじわじわと芽が出てきます。(写真撮っておけばよかった)
    そいつらを畑に移植しました。今年の6月29日。

    この右側に植えまして、割り箸を立てておきました。30株くらい。ここはナオヒロくんがしっかりまともな畑になるように耕してくれました。

    それ以外にも荒地状態のところに適当に移植しまして、こんな感じで伸びてました。

    どこに何があるかわからんけど。これ8月22日。ヤーコン伸びてます。

    この日、まともな畑に植えた方のヤーコンはこう・・・

    えーと右側にヤーコン。左側はナオヒロくんのかぼちゃ。

    ヤーコンのアップ。元気です。 2025.8.22

    それから約1か月後の9月11日はこう。

    順調です 2025.9.11
    カボチャはガンガン伸びてます 2025.9.11

    今年の夏はめちゃくちゃ暑かったせいか葉っぱの色が焼けて見えますね。ヤーコンはまずまずいい色。で、適当に植えたヤーコンはというと・・・

    成長が遅いです。 2025.8.22

    肥料もあげていないし、ただ放置していて、2回くらい雑草を簡単に抜いただけです。やっぱだめか、弱々しい。土が固いんですよね。

    さて収穫時期まではあと3週間くらい。どうなるか楽しみですね。
    また謎の生物を惨殺みたいな感じになるんですかね。


  • 研究所通信v521 回顧録 山ぶどう2

    クリームマロン 2025.9.20

    (前回からの続き)2024年秋、庭の山ぶどうの実生を山の広い畑の隅に13株を移植しました。寒い寒い冬が明けた4月初頭、植えた現場へ行くとそれっぽいものは無くなっていて、「全部死んだ」と思いました。誰が見ても全部死にましたね、という感じでした。

    もし仮に定着したとしても、それがオスの木であれば失敗なので、何としてもメスの木を確保したい。だから複数本が生き延びて欲しい。仮に数本生存できたとしても、メスがゼロではダメなのです。
    どうすたらええの。

    そこで私は動画などを参考に「接ぎ木」はどうかと考えていました。接ぎ木であれば枝はいくらでもある。そんな時ナオヒロくんから「接ぎ木が良さそうですよ」と連絡が来ました。たまたま同じことを考えている時っていうのは、実現するような気もしますね。

    早速「接ぎ木用のテープ」と「木の切り口保護剤」を購入(2025.4末)。実行してみました。

    以上2025.5.21

    このようにして10か所以上、ワケのわからない木やクルミの木などに仕込んでみました。これでも動画を参考にしたのですが、このあとにまたいくつかの動画を見ましたら、なんか違うんです。どれも簡単そうに見える。実際簡単でした。でもどれが正解なのかよくわからないです。

    案の定、これらの接ぎ木は全部失敗しました。

    以上2025.6.11

    大失敗でした。困ったなー、全然ダメじゃん。無理なのかなぁ。と諦めかけていた時、ナオヒロくんが話しかけてきました。

    「植えた山ぶどう何本か生きてましたよ」
    「なんだとっ!!」(刑事ドラマ風)
    テーマ曲が流れ現場へと急ぎました。

    2025.7.28

    なんと13株のうち少なくとも5つの株が生きていました。春先の早い時期にはまだ葉っぱができていなかっただけでした。ひと冬越したので多分大丈夫だろうから下手に肥料とかやらずに放置するつもりです。自然の力を信じる。その方が強く育つ。(ほんまかよ)
    おそらくある時期から急激に伸びていくでしょう。この中にメスの木になるものが1本でもあればいいのですが。この約2か月後・・・

    2025.9.18 ほんの少しだけ成長している

    そして超すごいことに、庭には大量の実生が生えてきていました。

    赤い丸で囲ったところ約35か所に山ぶどうの実生がっ!! 2025.9.26

    この場所は庭のごくごく一部で、あっちこっちにたくさん生えていました。200株近くあると思います。これをこのままひと冬越させて、春に100株ばかり畑へ移植してみます。

    ちなみにこの畑のある山には山ぶどうがありません。数学が苦手な人に数学をやりなさいね、と言って移植するようなもんですね。山ぶどうくんには頑張ってもらいましょう。

    今、頭の中だけで計画は進行中で、1か月後には何かしていると思います。

    山ぶどうのない山に山ぶどうを植えて、そのうちのメスの木のツルを伸ばして、山中を山ぶどうで覆う計画。これを実現するには、そうだなぁ、3年いや5年はかかるかな。どっさり実をつけるまでに。そしたら自分結構ヤバい歳になっているなぁ。嫌だなぁ。

    山ぶどう大好きなクマちゃんだらけになるかもな。ナラ・ブナ・カシワ・クリ・リンゴ・ナシ・マタタビ・コクワの木を植えてその実を食べてもらおうか。あ、もっとクマちゃんだらけになるやん。

    クマちゃんに喉笛掻き切られてあの世に行くのかなぁ。
    (多分年内に、「山ぶどう3」に続く)


  • 研究所通信v520 回顧録 山ぶどう1

    2024.10.12 庭で採れた山ぶどうのジュースに満足げなクリームマロン

    2024年の庭の山ブドウはおそらく過去一番の収穫でした。半分近くはナオヒロ君にプレゼントし、残りで100%ジュースと大人のドリンク(OD)を作りました。

    その前の2023年はやはり多くの実をつけたのですが、収穫前日にすべて鳥に食い尽くされのでした(v505)。同じ轍を踏むまいと対策をしました。

    2024.8.8
    その日、鳥に食われないようにとカバーをかけました
    2025.10.9 その2か月後にこれと
    これくらい採れました(去年ですよ)
    軸を外してこのでっかい鍋に2杯。こんな感じ。(去年ですよ)

    これまではアレをアレするのですが、これに秘密のアレとアレを使ってアレをしてODにしたのですが、これが不思議な独特の美味さとなっていました。これはひょっとすると大変なものができるかもしれないと直感しました。今年2025年はアレとアレの比率を変えて、過去最高のODを目指してやってみたいとずっと思っていました。ところが今年は予期せぬ事態となっているのです。

    今年は春の段階ですごい数の山ぶどうベイベーができていてテンションが爆上がりだったのですが、1か月もするとその実がポロポロと軸ごと落ちて、どんどんなくなっていきました。部分的には残っていますが、9月になってさらに実が激減しているのです。(暑さのせいだろうか。わからない)

    2025.9.26 今年はこんな感じで、なんとなく実が少ない。わかりにくいですが

    鳥対策してないのもあったかもしれませんが、鳥であれば軸が残ります。実そのものがついていないところが多いです。
    ただ収穫量がどうあれ、もともと庭では面積的に限界があります。もっと多くの山ぶどうを育成できないだろうか。今使っている山の畑に作れないだろうかとここ数年思ってはいました。

    50m四方に山ぶどうを張り巡らせる。なんなら畑の外に伸ばして山ひとつ全部を山ぶどうにしてやろうか、なんなら山ふたつ全部山ぶどうにしてやろうか、と。あー、クマちゃんがきちゃうかなぁ、なーんて妄想を膨らませていました。で去年、現実にその一歩を踏み出してみたのです。

    2024.9.14 山ぶどうの移植計画を実行

    実は去年・一昨年あたりから、庭の中に山ぶどうの実生(みしょう、新芽的なやつ)がボコボコ出てきたのです。元々生えていた山ぶどうがたまたまメスの木で、その実が落ちて芽が出てきたわけですが、今まで15年間、実生はなかったのです。これは親山ぶどうが寿命を迎えるので子供がたくさん出てきたのか、なんのサインなのかわかりませんが、今年その実生の数は庭に100株以上出ていることを確認しています。庭は1本の木でツルが伸びまくって飽和状態ですから、放っておくと大変なことになります。

    で去年の話。2024年は20株ほど発見し、そのうちの13株を畑に移植することにしました。秋です。

    2024.9.14 畑のある山の奥の方に植えることにしました

    一応ちゃんと鉢に移植して準備しました。土もある程度準備しました。

    日当たりが良く、林もあって、ツルが伸びて行きやすい場所

    植える場所の草を剥ぎ取り、浅いけれど土を入れて13株を植えました。そして水をあげて、頑張れよと声をかけて山ぶどうベイベーを励ましてあげました。この後厳しい冬の寒さに襲われるので、心配ではありました。

    なんとなく失敗の予感

    なんとなくですが、これでは死ぬよな、と思いました。それで約1か月後の10月11日に庭の落ち葉を集めて、このベイベーたちにかけてやりました。

    枯葉の布団です 2024.10.11

    「春に会おうぜ、ベイベー」(続く)


  • 研究所通信v519 回顧録 宝物掘り

    林の中で美しい青虫がお出迎え

    昔小1から小5まで住んでいた滝上町濁川(当時は人口1000人程度かな、今は100人ちょいらしい)という町で、自分の宝物を箱に詰めて、割と大きな川の崖っぷちに埋めました。もう知り合いもほぼいなくなり、時々は訪れて空気を吸って帰るのですが、宝物を埋めた場所の記憶が曖昧で、あれから半世紀が過ぎてしまいました。町の様子は一変しています。ただ川は昔と同じように流れています。

    赤丸のところが滝上町濁川のあたり

    2つ下の弟が宝物を埋める時一緒にいたとのことで、弟はなんとなくの場所は覚えているようで(私の記憶よりは具体性があり、私の記憶とは100〜200mずれている)、こちらにきた時に一緒にその「濁川」へ行ってみたのです。2024年6月24日。

    線で囲ったあたりの範囲に埋めたはず

    多分ここではないかという場所に行ってみたものの、崖っぷちで危険でもあり、川へ続く道は通行禁止となっていました。その先へ行って場所の確認をしようと思いましたが、雨が降っていたこともあり諦めました。

    濁川は現在の住まいから約120km。往復240km、ちょっと行ってくるわ〜という距離ではなく、意を決していくことになります。約3か月後の9月23日、元気なナオヒロ君を連れてチャレンジしてみました。ナオヒロ君は金属探知機まで用意してくれて、絶対に見つけようと意気込んで行きました。

    この左側が崖で下に川が流れています。
    下の方まで降りたところ(左手前に崖)
    弟がこの洞窟を記憶していた。左側が崖

    早速崖を登ります。

    転げ落ちても死なないナオヒロ君の勇姿
    わかりにくいですが下を見下ろしたところ

    この辺りの10m四方くらいの範囲だろうと思われました。との木かわからないけれども、木の根元に埋めた記憶があります。ただ木も成長しますから、下手すると倒れて新たに木が生えている可能性もあります。大雨で全部流れた可能性もあります。地形も変わっているかもしれない。

    木の根元をガシガシやるナオヒロくん
    下から見るとこんな感じ、多分この辺りのはず
    ここは似ているけれどちょっと離れたところ。多分違う。

    1時間近く探しましたが、どうもそれっぽいものは出てきません。確か金属の箱に、少なくとも大きめの黄色い虫メガネは入れた記憶があります。そのほかのものは記憶から消えました。ひょっとしたら当時世界中の子供に大人気だった「怪獣パン」(いや人気だったかどうかは知らんけど)の「おまけのプラスチックの怪獣」も入れたかもしれません。とても貴重です。ひょっとしたら夏祭りのくじ引きのハズレでもらった「小さい雑なプラスチックの車」も入っているかもしれません。だとしたら死ぬほど欲しい。それがもし入っているならまた探してみたいと、これ書きながら思いが強くなっています。(もし鉛筆や消しゴムだったらふざけんなと自分に言いたい)

    金属探知機が反応したところには空き缶が埋まっていたり、ゴミばかり。

    ナオヒロくん、よく頑張ってくれました

    ということで、残念ながら見つかりませんでした。この場所ではないのか、流されてしまったのか、わかりません。まだ残っていることを願うばかりです。

    メシにしよう。
    帰り道道、当てにしていたレストランが行く先々で全部休業中。食べるところがない。仕方なく濁川から30km先の大きい町の紋別で食べることにしました。

    何度か行ったことのある「cafe plus A」というカフェ。ケーキなども美味しい。ここには私がとても気に入っているカレーライスがあるのです。1970年〜80年頃、函館までの長距離列車に乗った時に、その食堂車で食べたカレーライスが、驚くほどマズかったのですが、なんというか妙なスパイスの香りだけの具のないカレー、高級感のない銀の皿、旅のテンションが一気にしぼむ味のカレー、そんなヤバいカレーが、ここでですねっ!! なんとですねっ!! 味わうことができるのですよっ!! ただし・・・

    とっても美味いんですよ。残念ですね、美味いんですよ。当時食堂車で食べたカレーのスパイスの香りがほんのり記憶を呼び覚ますかのようにするのですよ。ああ、今食堂車に乗っている、と感じる味。あのマズいカレーの味が奥底にある。「すごく美味しいすげぇマズいと感じた風味の残り香がするカレー」です。実に美味い。

    ということで、宝物探しは失敗に終わりましたが、いつかまた探すかもしれません。見つかった時にはまたここでカレーを食べようと思います。


  • 研究所通信v518 回顧録 あっちこっち

    2024年9月15日、チミケップ湖近辺で鹿に出くわす

    2024年9月からの1年間を掻い摘んで列記。

    2024年10月13日、オンネトー。雌阿寒岳と阿寒富士かな
    その日に出くわしたキタキツネくん
    2024年10月20日、層雲峡
    鹿がわいわい
    鹿ががやがや
    帰り道でも鹿だらけ
    2024年10月26日、チミケップ湖にあるホテルの飼い犬、外に3匹いて、「チミちゃん」「ケップちゃん」「なんとかちゃん」みたいな名前だったような気がする。(未確認)
    2024年11月2日。標茶町標茶(しべちゃ)にある多和平(たわだいら)。360°の地平線が見渡せる大牧場。キャンプ場になっている。羊がいた。
    北見富士に続くまっすぐな道が見えるところ。2024.12.8
    2024年12月30日に出たサンピラー(太陽柱)
    2025.1.3の朝は氷点下19度
    その日の端野町忠志の橋。氷点下16度。
    2025.1.25 屈斜路湖の白鳥を撮る人
    その時近くにいたスズメ
    2025.2.11 上士幌あたりか
    2025.5.3 時期前の湧別チューリップ公園の金集め人形
    2025.5.6 斜里岳に続く道(清里町)
    同日 その左に知床連山も丸見え
    2025.5.12 我が家でガス漏れ 土中のガス管取替えでドタバタ
    2025.601 遠軽の牛
    同日、滝上へ向かう道路脇に一瞬何か見えた
    クマちゃんやないかい!!
    2025.6.8 足寄あたりの道で鹿横切る
    同日、音更にあるナイタイ牧場。日本一広い牧場1700ha
    その日のどこかの猫
    2025.7.5 帯広あたりのジャガイモ畑
    2025.7.13 温根湯「夢風船温泉」近くの池のスイレンと鯉の地獄世界
    2025.8.4 販売中の自分の作品。グラスが品切れになるとの通知があり自分で買った。
    2025.9.5 置戸町勝山の「虹の滝」
    その涼しげな滝のアップ。
    その清流。

    とりあえず。