• 研究所通信v517 回顧録 トムラウシ温泉

    ここは士幌か鹿追町あたりかなぁ。2024年9月1日。約1年前。

    我が家からちょうど200kmのところにトムラウシ温泉があります。私がとても気に入っている温泉なのですが、日帰り温泉の時間が今は13時からと遅いのです。家に帰るまでに4時間はみておかないといけないので、入浴時間は1時間が限界。(もっとのんびりしたい)

    トムラウシ温泉へは鹿追町、新得町あたりから、トムラウシ山へ向かうルートしかなく、いわゆるどん詰まりでまた同じ道を引き返すので、ここだけで往復で80kmになります。奥の方はうねうねのアップダウンの砂利道です。時々鹿ちゃんも出ます。

    2023年5月の時に道に出てきた鹿ちゃん。群れで出てきます。

    大雪山系やら十勝連峰やら東ヌプカウシヌプリ山やら、すごい山だらけではありますが、山がなくても綺麗な風景です。草とか。

    草かよ

    で、途中に赤い綺麗な橋があります。高所恐怖症なので橋の上では前しか見前しか見ないようにしています。

    人もいないし自然ばっかりですから晴れていると気分がとても良いです。

    で、道は十勝川に沿っていて、ダム湖もあって野生動物もよく目にします。40kmほどは自然だらけで、中間あたりに集落がありまして、郵便局や小学校まであります。そして目的地の施設はなかなか立派な建物です。温泉は2つ広い露天があり、渓流沿いで、一度白いヘビが岩の囲いをゆっくりと私のすぐ近くを通り過ぎて行ったことがあります。

    こちらが温泉施設「トムラウシ温泉 東大雪荘」。宿泊できます。

    この日は温泉へ向かっている時にちょっとしたものを見て「へぇ〜!!」と思ったので、これを書くことにしました。とてもいい天気だったのですが、電光掲示板を見て「そうなのかぁ」とちょっと笑ってしまいました。

    そうですか、洪水中ですか。ヤバいじゃん。


  • 研究所通信v516 回顧録 黒曜石

    遠軽町白滝にある「埋蔵文化財センター」に展示されている黒曜石

    黒曜石(こくようせき)って知っていますか。なんか鋭利に割れる硬い黒い石です。
    昔々、鉄道の敷石に時々混ざっている黒曜石を集めたもんです。列車が近づくと危険なので、線路のレールに時々耳を当て、列車が近づく音を感知すると逃げる、ということしていました。線路で遊ぶと大人に怒られますから。実際耳を当てて音がして振り返ったら列車が見えていて焦って逃げたことがありました。良い子は真似をしてはいけません。
    田舎では線路自体がなくなり真似のしようもないですけどね。

    北海道は世界でも数少ない黒曜石の産地らしく(今まで知らなかった)、この「白滝」と、私の産地である「置戸」、それから十勝が主なところです。そういえば昔「十勝石」と呼んでいました。

    世界で見ると太平洋岸(オーストラリアにはない)、地中海周りと、エチオピア・ケニアあたりにしかないみたいなんです。いったいいつできたんだいっ、ていうと、このセンターにもいろいろ資料が展示されてますが、ネットでは・・・
    「約3万8千年前の旧石器時代にはすでに黒曜石が石器の材料として使われていました。それ以前の各地の火山活動が活発だった太古の昔に形成されたもの」
    だそうです。太鼓の昔て。

    北海道の真ん中周辺にありますねぇ
    まあなんかこんな感じの説明もありました

    とにかく珍しいし、遠軽的には「これはいいぞ」と、文化財センターまで作ってみんなに来てもらおうと必死です。ここの入場料は大人320円と安めで、尚且つ、写真を撮ってもいいですかと聞いた返事が

    「どんどん撮ってください。そして宣伝してください」

    と、もう財政破綻した北見市に遠軽の爪の垢を飲ませてあげたいくらい頑張っています。

    2024年8月11日は曇りでした。人っこ一人いません。このあたりは人は少ないです。
    入場者は自分たち以外は1人か2人。
    綺麗な設備です
    頑張って作った感が満載
    美しいです

    なんかこのヴィーナス像、これ黒曜石に見えないなぁ。なんだろう忘れたよ。あっこの左の感じはこれを想起させますね。

    違うかっ!(笑)(知る人ぞ知る)

    壁にもたくさんの黒曜石が。
    採掘した時のメモ的なものが細かく書かれていました。意味はわかりませんでしたが、頑張った感に溢れています。

    その前にひとつ大事なことを書くのを忘れていました。ここの「北海道白滝遺跡群出土品」は2023年6月に「国宝」に指定されました。(最初に書かんかいっ)
    日本では遺物としては最古の国宝だそうです。だからもう石器作りなどの体験学習も企画していたり、採取場所である山の中への見学ツアーを毎年やったりしています。
    ツアーでは地元食材を使ったレストランで食事をしたり、グルメ層も取り込もうと必死です。

    実はこのセンターに最初に行ったのは2023年10月15日でした。国宝に指定された3〜4か月後です。話題になったので行きました。この時(2024.8.11)は2回目です。
    それで、2024年7月15日に置戸が近いので黒曜石探索の旅に出かけました。調べてみるとピンポイントでこのあたりだということがわかり、行ってみました。それはある峠から林道に入り、多分どこかから歩きで探す場所。途中、鹿が走っていたり、蝶が地面に群がっていたり、水たまりにビビったりしながら進みました。

    車が走れる道路脇には全然見つかりませんでした。車を降りて道なき道を草をかき分け奥へ奥へと進まなければ見つからなさそうでした。最近はクマちゃんがすごい活躍をしているのでやめようと思いました。今後も行かないと思います。・・・知らんけど。


  • 研究所通信v515 回顧録 しげちゃんランド

    なんということでしょう。いつの間にか前回から1年1か月が過ぎています。
    ということで世界の研究所通信ファン10億人の皆様お待たせしました。この1年余りにあったいろんなことをちまちま1年かけて書いてみます。1年かけちゃダメだろ。

    しげちゃんランド外観

    ということで、今回は2024年7月28日に行った津別の「しげちゃんランド」の話です。この近くに「相生(あいおい)の道の駅」がありまして、そこの蕎麦屋が安くて美味くて、特に500円の「蕎麦がき」は最高でした。あれから10年、蕎麦がきはなくなり、かけ蕎麦も850円となり、何か乗せると1000円を軽く超えてしまうためすっかり足が遠のきました。(津別町直営の株式会社相生振興公社なので、当時は非常に良心的な価格だったのだと思います。今ではどこでも利益重視でしょうから、どんどん値段は高くなっている傾向だと思われます。でもその後1回食べましたがやっぱりとても美味しい蕎麦です。私のベスト3に入ります。お金があれば毎日食います。毎日はウソ)

    蕎麦屋の話になっちゃってるし。

    そこから阿寒方面へ2Kmほどのところに「しげちゃんランド」はあります。時々その前を通過する時があったのですが、その都度私は興味がそそられるものの、同席の連れが「不気味すぎるから絶対イヤ」と断るので入ったことはありませんでした。畑仲間のナオヒロくんが時々行っていて、「面白いですよ」というので、一緒に行くことにしました。

    GoogleMapからキャプチャした画像

    入場料700円。そうだよなタダではないよな。一見すると廃墟っぽくもあり、入り口付近にあるワケのわからないオブジェが芸術的ではあるけれど、何か怖い感じもあり、オバケの出る廃校のようにタダで入れる気がしてしまっていたのでした。

    褒め言葉ですよ。(ほんまやろな)

    入ってみると想像以上に作品は多いし面白いのです。しげちゃんは華々しい経歴があり、東京や世界でイラストレーターとして活躍しているようです。計算では現在79歳のようです。
    概要とプロフィールはこちら。https://shigechanland.com/pages/about/index.html
    (ワードプレスのバージョンが上がり過ぎて文字へのリンクのかけ方がわからへん)
    (プラグインに問題があるかもしれないと人工知能さんが言っているが平気で嘘つくのでわからない)
    (ていうか1年経つと世界は随分変わってきているんだな、しみじみ)

    自然のもの「石」や「枝」や「木」を使って面白いものを作っています。展示作品を掲載しすぎるとまずいと思うので写真は少なめに。

    立体ものが多いです
    二次元作品もなんかちゃんとしてます

    で、施設というか建物がいろいろありまして、外にはオブジェがあるのですが、それらのオブジェが楽しかったのとトイレのマークとかも独自に考えていて楽しいです。

    港の浮き玉をカエルちゃんにしています。
    遠くに見える「骨の館」
    自然がいっぱい。中に骨の作品。

    作品は売っていたりしますが、芸術品なので時々目玉が飛び出します。落ちた目玉は芸術作品の一部となります。売店もありましたが、貧乏すぎた私には1000円以上は高くて買えませんでした。500円か300円くらいの何かを作って売ってくれたらいいのになと思いました。ナオヒロ君も輪をかけて貧乏なので買うことはできませんでしたが、ナオヒロ君は木や枝を使ってゲージツ作品を作る力はありますので、刺激にはなっていると思います。


  • 研究所通信v514 ヤブカンゾウの花を

    庭に咲いている謎の花

    我が家の庭にはこのオレンジ色の花が数か所に咲いています。いつから根づいたのかもわからず、何年前からあったのかの記憶はありません。「なんかユリかもな」程度に見ていたと思います。

    というのも、こんな感じで本当にユリ(黄色い花)が咲いているし、クロユリも咲いています。ほぼ自然に勝手に生えてきたと思います。
    そしてこのユリではないオレンジの花がいつの間にか咲いていたのです。

    これはヤブカンゾウという花だということがわかりました。それがこの夏のある日こんな姿で現れました。

    はい、どうぞ

    花を水で洗っただけのものですが、食べられるというのです。ちなみにユリは毒ですので、このユリに似た花を食べるのは少々勇気が要りました。ユリは「花を生けた水を舐めただけでも中毒を引き起こす」猛毒であり、数年前に小腸炎で約2週間入院した記憶がよみがえります。

    ユリではないと言うので思い切って食べてみるとシャキシャキコリコリ、根元は少しオクラのような感じがあって、まあまあ美味いです。塩も何もかけず。

    食べた後で調べてみると、食べている人はほぼ全員、湯がいてお浸しのようにして食べていました。しかもつぼみも美味いことがわかりました。上から2つ目の写真を見るとそのつぼみがいくつか付いているのがわかります。

    誰も生では食べていないが、生でも美味いです。腹も壊しません。と言っておきます。
    すでに20個くらいほぼ生で食べましたが元気です。

    皆さんもヤブカンゾウを見たら、花をもぎって水洗いして食べてみてください。いや、飢えている時は水洗いしなくても大丈夫。何か動く小さなタンパク質が混ざるかもしれませんけどね。おすすめです。


  • 研究所通信v513 ミソ

    6月1日の斜里町から見た海別岳

    海別岳(うなべつだけ)は、北海道斜里町、羅臼町、標津町にまたがる知床半島の付け根に位置する第四紀火山である。第四紀とは「258万8000年前から現在までにあたる地質時代の一つ」。標高は1419.3m。

    この海別岳の右方向には斜里岳があり、左方向には知床連山が見えます。非常に美しい風景が広がっています。今回はあえてその写真は割愛します。

    で、6月1日、発見してしまったのですよ。山体にくっきりと書かれた文字を。

    「ミソ」ですね。

    おしまい。