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  • v388 チミケップ・イベント 前編

    我が家から南にわずか24kmほどのところに、チミケップ湖という湖があります。写真を見ての通り、水はキレイで、波がないと鏡面仕上げになります。この撮影してるところがキャンプ場で、写真に写っている対岸に4kmほどの遊歩道があり、それが15年ぶりに開通したというので、記念のイベントを開催することになったようです。

    根底には市町村合併に関係しているようで、チミケップのある津別町は、近隣の美幌やら網走やらと合併すると言われていたらしいところに、北見と合併する話が湧き出て、町民が、そんなわけのわからん話は冗談でねぇ、と(知らんけど)いうことで、住民投票で合併を拒否したらしいんですね。多分地形的な問題か…。

    で、自治体の予算のことになるとそもそも当時、私はまだ東京でしたし、よくわからないです。ただ、津別町の予算の関係か、森林の管理が滞ってしまい、苦肉の策でクラウドファウンディング で援助を求めて、一定の額が集まったようで、整備に踏み切れたようです。でも詳しくは知りません。

    そもそも何で市町村合併なのか、東京に住んでいたら関心もなく、よくわかりませんでしたが、どうやら健康保険の行き詰まりが最大の問題であるようです。知らんけど。

    つまり、生活道路はともかく、このような遊歩道に割けるだけの予算がなかなか組めなかったのでしょう。地方には大企業がいないですから、あの札幌の時でさえ、市役所で「大企業のある東京と違って、お金が集まらないから、保険料がどうしても高くなる」と説明を受けましたし、お金が都市部というより、東京に集中しているんだなぁ、と思うのでした。人口も多いですが、一人当たりの恩恵(恩恵なのかな)という意味では、かなりゆがんでいるのは確かです。

    この小さなイベントにも、お金がない中で、しかし、観光資源として何とかしたい、人を集めたい、最終的に若い人来て住み着いてくれ、みたいな苦悩があるような気がします。クマちゃんの方が多いかもしれない人口ではね。

    個人的には「人間増えないでくれ」って思いますが。

    この画像の右下に「クラウドファウンディング」と書かれていますね。

    長い間、この対岸の遊歩道の整備がしたくてもできなかったけれど、チミケップファンによって、開通にこぎつけたと思われます。

    5月にこの「森林ウォーキング」のイベントをやるよと公表してたのを何かで見て、個人的には写真を撮りたいと思って参加を決めました。定員は50名。申し込んだら受理されました。

    チミケップ湖は水面の標高が290mと、高いんだか低いんだかわかりにくい位置にありますが、そこへ向かう道路は砂利の山道を登って行った上の方にあるので、標高の高い湖というイメージです。

    湖へ行く道は4本ありますが、訓子府からの1本は特に険しく、数年前から閉鎖されています。おそらく豪雨の時、道が崩れたり倒木で通れないんだと思います。かなりヤバい状況になっていると思われます。そしてやはり整備するだけの予算が厳しいのではないかと思われるのです。

    地方は疲弊しているような感じですね。あちこちで、整備できてない道がたくさんあります。

    車がすれ違うのも危うい砂利道で、誰もいないような静かな湖に、50人も来るんだろうか、というイベントであります。熊もいますしね。

    キャンプ場のすぐそば

    6月2日(日)、キャンプ場の駐車場に10時集合、20分から開会式です。おー、「開会式」って久々の響きです。人数が少ないと悲惨ですよ。はいっ、こうなりました。

    まずまずの人数。目測でスタッフ入れて60人はいました。道東でこんなに人が集まるのは珍しいです。しかもこんなクマちゃんが時々出るような山奥で。こりゃあ人間大集合です。

    流石に50名近くでぞろぞろ歩くとクマが興奮してしまうので(ウソ)、4班に分けられました。私は3班。

    この袋をもらいました。中には植物の資料やら、注意事項やら、いろいろ入ってました。

    主催は「北海道オホーツク総合振興局東部森林室」となっています。

    10人くらい乗れる車2台で、「西湖畔コース約4km」の北側入口へ行き、そこで降りて、南側入口へと歩き、そこからまた車で元のキャンプ場の駐車場へ戻ります。個人でこのコースを歩く場合、どうしても出発地点に戻らないといけないので(車の関係で)、8km歩かないといけない。そのいう意味では、4kmを歩いた先に送迎の車がいてくれるのはありがたいです。

    これ2台で行きます。

    北側入口までは車で4分程度。すぐ着きました。集団の前と後にスタッフが1名ずつ付き、クマちゃんが出てきた時に差し出すことになっています。(ここ笑うとこですよ)

    いよいよ出発

    はい、この続きは次回です。


  • v372 ひつじ・キツネ

    羊くんがいます

    前回からの続きです。
    天気も良く、羊もまたゴロゴロとたくさん日に当たっていました。何度か来たところですが、こんなに数がいたのは、過去初めて。

    丘の向こうにも放牧地があり、全部で200〜300頭はいました。
    雲も羊のよう
    全ての羊が草食べてます

    10分ほど羊を眺め、帰ろうと車を進めたところ、今度は草原にキタキツネが2匹、まるで犬のようにちょこんと座っていました。こちらに気づいたキタキツネは少し考えていました。

    2匹のうちの1匹
    なんか考えています
    やべえ、逃げろ、と言って走り出しました
    こちらは別の1匹。これも後を追っていきました。

    ええもん見させてもらいました。

    帰路につきます。北海道は信号機もなく、まっすぐの道路が多く、やたらとスピードを出す人も多いのですが、猫が泣くから早く帰ろうとか思わずに、適正スピードでのろのろと(適正でのろのろってなんだっ)走りました。

    いよいよ自宅に近づきました。
    満タンにしたガソリンはまだ40km走れるよと表示されていました。
    スタンドで給油。本日は22.4リットル消費しました。3149円。イタタタ。ソフトクリームが12個食える。

    この時点で本日の走行距離は496km。家まで約4km。
    コープに立ち寄り。

    家の近所のコープの駐車場で撮影。右上の数字が本日の走行距離。家まで300メートル強。
    下の数字は航続可能距離で、丁寧に乗ると540kmくらいまで伸びます。

    500.1km、ほぼ19時に家に無事到着しました。平成最後の交通事故は起こしませんでした。

    ということで、平成最後の記事でした。(懐疑的)


  • v371 十勝岳温泉郷から南下

    背景の山は多分、夕張岳
    多分、富良野で写した。背景の山は大雪山系

    いよいよ平成最後の記事となりそうです。

    温泉を出てから、なにせ、カーナビ任せにしようと思っていました。カーナビは判断が早く、すぐにこの道を行けと言いました。

    「マジですか、カーナビさん」

    ショートカットとはいえ、ずっと砂利道で、ボッコボコでした

    「これちゃんと道なんだろうな」
    「閉鎖されてないだろうな」
    「しかしこれ、40km/hも出せないよ」(ガタガタで)

    「このクマちゃんの出そうな道はどのくらいある?」
    「7km」
    「そんなもんか、20〜30kmあったらどうしようかと思った」(心の声)

    「馬横断あり」の標識通過。鹿追から士幌へ。

    14時20分頃、新得に入り、25分で鹿追町入り、15時半頃にひと休みして、美味いソフトクリーム(260円)を食べ、超贅沢グルメを堪能。このソフトクリームのためにここまで走ってきたようなものです。(写真は撮り忘れ)

    このあたりの風景は、近くのボコボコの山と、遠くに大雪山系と日高山脈が見える、素晴らしい景色のところです。年に数回来て、季節ごとの写真を撮らせていただいております。

    これは2016年3月の上士幌の東ヌプカウシヌプリという山(右端)

    さて、ここから北見までは約120km、約2時間。ちょうど18時には帰って、猫と遊べそうです。ズンズンと快調に北上しました。何度も来ている道なので、車を止めて撮影することもなく、足寄に入りました。

    なにも目に入らなければいいのですが、この道沿いにアレがいるんですよね、アレが。いたらヤバいなと思っていたら、いたんですよ。
    「なーにーっ!! やっちまったな!!」

    いったいなにがっ・・・

    そして今度こそ平成最後となるでありましょう・・・(うぜー)


  • v370 大雪山系の温泉へ その3

    十勝岳温泉・凌雲閣の横から撮った風景。さらに奥へ行くと、断崖絶壁で目が回りました。

    一応、予定の範囲で到着した凌雲閣。車を止めて、玄関へと向かいました。私は右へ左へフラフラしながら写真を撮っていました。

    すばらすい

    助手が先に玄関へ着き、こう言いました。

    きゃー

    クマか、クマが出たのかっ!!

    玄関であります

    なにやら、貼り紙があります。近づいてみるとこれがっ。

    出ました。露天風呂を楽しみにやってきて、露天風呂に入れないパターン。思い切って美味しいもの食べようと出かけたら定休日のパターン。

    ネットで時間も場所も値段も調べて万全だと思っていたのに。

    仕方ありません。しかしこのあたりは実は温泉だらけなのです。ここに来る途中に3つばかりありました。ここは道の寸詰まり、一番上ですから、またこの道を下って、最初の温泉に行くことにしました。

    十勝岳温泉・カミホロ荘

    悪くないじゃないですか。日帰り温泉もやっていて、凌雲閣より200円安い600円でした。200円あればコーヒー2杯飲めちゃうじゃないですか。こんな好景気に水を差すような貧乏トークですけど。

    で、普段は1時間半は入浴するのですが、11時なので、1時間入り、帯広へ向かうことにしたのです。なんせまだここから280km走らないといけません。撮影スポットもきっとたくさんあります。最低6時間は必要です。
    夕方6時に帰らないと、猫が泣きます。

    高齢化したトラッシュちゃん
    チンピラのちゃめくん

    こいつらが泣きます。早く帰らないと。

    泣いてしまうのでしょうか。一体どうなっちゃうの。
    平成最後の記事のはずが、まだ終わらないのでしょうか。

    続く。


  • v369 大雪山系の温泉へ その2

    こっ、これはっ

    きゃー、きゃー、と言いながら急ハンドル、少し戻るくらいの鋭角ターンで、青い池へ向かう道路に入りました。

    なーんだ無事だったのか。

    美瑛に入ってからももちろん素晴らしい風景は続き、予定の道を急遽変更して、青い池へ向かったわけです。

    青い池が近い
    駐車場は300台くらい止められそうで、かなり埋まってました。

    完全に観光地であります。斜里の神の子池と違って、整備されまくっていました。夜間の照明もあり、なんだか売店のようなものも準備中でした。池が青いっていうだけなんすけどね。バスクリン的な。

    透明度は神の子池の方がありそうでした。ただ、ここは神の子池の10倍近くありそうな広さでした。

    観光地といえば、もはや貧乏な日本人の姿は少なく、金持ち日本人は海外へと旅立っているようで、さすがは過去最大の好景気であります。

    青い池はやはり直接見た方がよろしいと思います。一応、写真アップしますが、歩いた感覚とか、そよぐ風とか、鳥の声とか、全然違いますから。

    入り口です。観光客が次々にやって来ます。
    池を右に歩き、左の枝にゴジュウカラかな、小さい鳥がすぐ近くにいました。咄嗟にシャッター切りました。鳥は難しくていつもピントが甘かったり、手ブレしたりするのですが、珍しくピントバッチリでした。顔切れたけど。(笑)
    晴れててよかった。綺麗でした。
    どこの国の人かなぁ、おっさんもパチリ。
    カモが2羽いました。

    青い池には23分間、堪能して、温泉へと向かいました。十勝岳温泉・凌雲閣(りょううんかく)というところです。露天風呂からの眺めが絶景で、大人気のようです。すごい山奥です。どん詰まりの。

    青い池から24分。いよいよその凌雲閣が見えてきました。平成最後の温泉です。
    最初の写真がそれです。

    これです、これ。すごい山の上です。11時少し前に到着です。ところが、玄関へ行くと、きゃー、と悲鳴が上がったのです。

    続く。

    この記事もこれが平成最後と思ったのですが…。
    (平成最後と言いながら7回目ですねこれは)