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  • v209 菜園だより/山菜だより/花だより

    ■菜園だより

    花と猫
    すいせんの花とノラネコ

    5月でも雪が降る北の果て北見から菜園だよりです。晴れた日は風がひんやりして爽やかっぽい感じがします。どうか、この爽やかな風にセシウム137やストロンチウム90が混ざっていませんように。 |||(-_-;)||||||

    今朝は雪が混じっていましたが…。

    さて、家庭菜園的なことを始めて2年目に入りました。我流ながら、土の雑味(草の根や石やゴミ)を取ったり、畑部分を広げて行く過程で、すっかりスコップや軍手や長靴に慣れてしまっていて、土作りのプロみたいな気分になってきました。

    そして、どうですかこの畝(うね)のレイアウト。
    手で丹念に土のかたまりを適度に潰して、細やかに仕上げてみました。(笑)

    畑2011

    畑の設計図というか全体図はこれ。写真は図の右上部分になります。

    畑の全体図
    全体図。上が南。太陽は左から昇り、右に沈みます。(画像をクリックすると別窓で拡大) 南(図の上)側に大きな家と塀と高い木があり、日陰部分が刻々と変わります。

    昨年同様、互いの成長を助け合う「コンパニオンプランツ」を考慮し、さらには陽当たり具合を観察し、半日陰部分にはそれに適した作物を配置。
    そして、近所の畑を観察して「マルチ」(注1)なるものを見よう見まねで作成。

    さらに、元を取るために、買うと高いホウレンソウやルッコラを増量。
    何かと便利なネギ、ニラ、ニンニクなどを増量。

    畑の暴れん坊将軍「夕顔」には、暴れさせない棚を作成。アスパラは6株植え足し、来年から年々収穫が増えて行く算段です。
    去年、失敗した「ポットで苗を作る」作業も着々と進行中。

    失敗から学び実践する私。
    むふふ。パーペキ。(ふるっ!!)

    そしてもちろん昨年同様、完全無農薬。そして低肥料。自然の食物連鎖的な力によって、健全な食べ物を作り、頂こうというタクラミなのです。
    将来的にはさらに自然力を高めて、必殺の自然農法(注2)へと向かいたい。理念、理想を追えば、多分そこへ行き着くのであります。

    先日、我が家の庭にいつもやってくる、花粉を運んでくれるでっかいクマンバチが、プレハブの中に入ってきて、仕事をする私の足元でスヤスヤ寝ていきました。(10分くらい動かなかった)
    それから顔の周りをブンブン飛ぶなど、集中力を削ぎまくってくれました。

    でも蜂は花粉を運び、植物に実をつける重要な役割がありますから、集中力を削がれたくらいで殺してはいけません。
    本当に、生き物の役割を実感することが多い日々を送っています。

     

    ■山菜だより

    今年もふきのとうや、フキ、コゴミを採ってきて食べました。コゴミはシダ植物で、葉っぱが開く前の、クルクル巻いた状態のものを食べるのですが、これがおひたしでも天ぷらでも、何とも良い食感で美味いのです。

    コゴミ
    コゴミ

    それから「よぶすまそう (夜衾草)」という、カラシ風味の独特の風味の草も食べてみました。飲酒歴の長い私には、つまみとして美味しかったです。
    それからツクシも食べました。そしてタンポポも食べてみました。タンポポは葉っぱをパスタに混ぜてみました。ちょいニガでした。でも食えますよ。

    それから、庭のあちこちに、野良アスパラが散在していまして、4本ばかりカットしました。

    アスパラ
    我が家の野良アスパラ

    カット面がみずみずしく、そのままかじると甘くて最高でした。茹でてマヨで食いました。アスパラは近くの公園の脇などにも、ニョキニョキ出ていたりします。最初に野良アスパラを見た時には笑ってしまいました。

     

    ■花だより

    我が家の庭にはワケの分からない花も結構咲いています。
    癒しになるか分かりませんが、ビジュアルをお裾分けします。

    ヒヤシンス
    多分ヒヤシンス
    花
    なんだろう
    スイセン
    スイセン
    千島桜
    千島桜
    千島桜
    これも千島桜かな
    花
    なんだろう
    ムスカリ
    ムスカリ
    白いムスカリ
    白いムスカリかな
    花
    なんだろな
    花
    なんじゃらほい
    花
    なんでしょう
    タイム
    去年、種をばらまいておいたタイム。やった!!
    芝桜
    芝ザクラ(サクラソウ)
    花
    なんやろ
    チューリップ
    チューリップ。寒いのでキュッと閉じている。
    花
    分からない
    猫
    9年前にゴミ箱から救出したトラッシュちゃんです。

    それではまた。

    (注1)マルチとは、土にビニールなどを掛けて、作物を寒さや虫から守る方法です。
    (注2)自然農法とは、耕さず、除草もせず、肥料を与えず、農薬を使わない農法。徹底した観察により「適所に種を撒き、放置プレー」が基本。


  • v208 鹿の心臓/畑仕事、始動

    ■鹿の心臓

    鹿の心臓串
    鹿のハツの串

    写真は鹿の心臓の串です。結論から言うと、これ、コクがあってラム肉のような味がしました。とっても美味しかったです。おしまい。

    なんちゃって。

    北海道なので、たまぁにですが、鹿の肉や内蔵が手に入ることがあります。4月17日の土曜日に、親戚が「食べろ」と、冷凍された鹿の心臓を丸ごと一個くれました。

    それはそれはごっつい心臓で、見慣れている鳥のハツ(心臓)の巨大版という感じです。人間の心臓はこぶし大と言われていますので、これは鹿のにぎりこぶし大ですかね。(笑)

    そのカチカチに凍った心臓君を冷蔵庫で一晩、自然解凍。翌日の朝にはぐったりとした心臓君になり、それを赤ワインに漬けて冷蔵庫でまた半日ほど寝かせました。

    臭みを取り、肉を柔らかくするための赤ワインです。この処置が正しいのかどうか知りませんが、食べた感想から言えば大成功でした。

    しかし、赤ワインに浸かるぐったりした心臓はグロさが増量。人間ってヤツは何でも食ってしまうケダモノですな、という感じでありました。

    グロいので最初の写真に載せるのはどうかと思って、スクロールをすると見えてくるように、こうやって文章をダラリダラリと長くしているわけですが、そろそろ良いですかね。鹿の心臓先生の姿を公開してしまいましょう。

    はい、ドーーン!!

    鹿の心臓
    鹿の心臓

    比較するものを置かなかったのはミスでしたが、さっき書いた大きさです。これを切り刻んで串に刺します。スプラッター映画のように心臓をガツッとつかみ、狂気の笑みを浮かべながら切れ味の良い包丁でザクザクとバラし、先端の尖った木の棒でこれでもかこれでもかと串刺しに…。

    そして塩と胡椒とタイムパウダーを傷口に刷り込むように刷り込んで…。
    で、こういう感じになります。

    鹿の心臓の串
    鹿のハツ串

    あら不思議、急に美味そうになってしまいました。
    できれば炭火で焼きたかったのですが、ガスコンロで焼きました。(最初の写真)
    鹿の「心臓」は、鹿の「ハツ」という美味しい食べ物に生まれ変わりましたとさ。
    めでたしめでたし。

    ■畑仕事、始動

    昨年から始めた家庭菜園的「畑」。 今年2年目となり、少しつかんだコツを活かして、より楽しい畑仕事をしようと意欲満々です。

    まず、本業の事務所であるプレハブにグリーンカーテンを作るために、蔓が伸びるコーヤと豆類を植え、さらに昨年大豊作だったキュウリも植えます。
    そして、放っておくとガンガン伸びるトマトも、やってはいけないと言われる放ったらかし農法で、伸び放題にさせます。

    トマトは芽かきをしないと失敗すると言われていますが、私の感覚では「そんなはずはない」のです。
    トマトに関しては、ちゃんと「芽かき」をして育てるヤツを畑に作り、それとは別にグリーンカーテンという大義名分で「放ったらかしトマトは成功するか実験」をするのです。

    楽しい。

    グリーンカーテン仕込み
    伸び過ぎていた庭のサクランボの木(写真左)の枝を切って、支柱として立てかけました。

    高所恐怖症で上れなかったプレハブの屋根に、冬のうちから上る練習をして、やっと上れるようになりなりまして、こうやって組み上げたのです。

    そして去年より1か月も早く、畑を起こして、準備に入りました。まだ雪も降りますし、霜も降りるので、種まきはまだ先になります。

    庭の畑
    これはまだ半分耕したところ

    重労働ですので、もちろん筋肉痛で苦しんでおりますが、去年よりも倍くらいの効率で掘り起こし作業が出来ています。
    昨年、唯一イヤだった「ヨトウムシ」との闘いを有利にするため、ブロッコリーは手入れしやすい場所に変え、クモの巣に引っかからないように、支柱と支柱の距離を離し、「ウリハムシモドキ」にはマリーゴールドを与え、アゲハチョウのために山椒の木の苗を8株ほどすでに仕込んであります。

    ドーンと来い、虫。(役割のない生物は存在せず、決して殺さない)

    あのダンゴムシですら、土を改善してくれるというので、ガマンしております。幸い北海道東部にはゴキブリがおりませんので、その点は快適です。あれは意味が分からない存在ですが、お願いだからいなくなるか、形や動きを変えてもらいたい、
    蚊もちょっと勘弁してもらいたい。(蚊は増え過ぎる人間を淘汰する役目かな)

    さてさて、まだ寒い北見ですが、ちらほらと我が家の庭にも花が咲き始めています。
    冬が長いと春は特別良いものですね。

    クロッカス
    黄色のクロッカス
    クロッカス
    紫のクロッカス
    クロッカス
    白いクロッカス

    最後にひとこと。今年は放射能だけが気がかりです。
    すべてが台無しになりませんように。


  • v207 何の罰ゲーム?/網走流氷祭り

    ■何の罰ゲーム?

    雪中焼肉
    雪中焼肉

    ここのところ、土日の天気が良くありません。

    ウチの近所に、いい肉屋さんを発見しました。融通がきいて、値段も良心的で、買って食べてみたら、肉もスーパーのものより美味しく感じました。(気のせい?)
    店に入って最初に目についたのは新鮮なホルモンでした。ホルモンはやはり炭で焼いて食べたいもの。室内では煙が充満して焼けない。外で焼くには冬なので寒過ぎる。
    しかし・・・
    北見には寒い中、焼肉を楽しむ「焼肉祭り」なるものがあります。なるほど、寒い寒いと言って食べるのもまたオツなものかも知れません。なんせ半端じゃない寒さですから。ならばウチでやっても良いではないかと、庭で焼肉をすることにしたのです。

    今年は氷点下20度なんてものありました。何だか良くないことも続きました。そんなものは焼肉パワーで粉砕です。

    先週土曜日のことです。曇り空でしたが天気予報ではそれほど悪くないみたいでしたので決行することにしました。

    庭の除雪をし、炭と七輪を物置きから引っ張り出し、いろいろなホルモンを少しずつ、それと近所のスーパーに一尾50円のエビがあったのでそれを4尾買って、いよいよ焼肉のスタートです。

    おいしい焼肉
    焼肉と言いながら、エビが中心になってますが(笑)

    コブクロにナンコツ、白ホルモン(腸)、上ミノ、そしてハラミ、それとエリンギとタマネギ、焼酎も用意して、腰を落ち着けてじっくり飲み食いしようと思ったのです。

    焼き始めて間もなく雪が降ってきました。雪見酒もこれまたオツなものです。
    ところが、雪がだんだん大粒になってきました。心なしか気温も下がってきたようで寒くなってきました。

    「何だこの雪。天気予報、大胆に外したな」

    想定外の雪でした。それよりも風が出てきたのが最悪で、体感温度が下がり、そして足の指先が寒さで痛くなってきました。設営に時間がかかりすでに冷えていたのです。

    「足の指、もげるかも」

    とかなんとか言いつつも、飲み食いを続けていましたが、雪も激しくなり、タレに雪が積もり、酒が雪割りになり、耳も痛くなってきました。

    一緒に食べていたツレが言いました。
    「これ何の罰ゲーム?」

    ホルモンに雪
    ホルモンに雪が積もる(笑)

    そしてついに、足の指が麻痺してギブアップです。寒さに粉砕されました。

    片付けが終わって家でホッとした頃、雪は止み、ちょっと晴れ間すらあるような明るさになった時、こう思ったのでした。

    「いい天気だ。天気予報、はずれてないわ」

    その一週間後、つまり一昨日(2月12日)のことです。たまには娯楽も必要だと、網走の流氷祭りへ行くことにしました。あと2日で開催も終わるので、行くなら土曜日が良いと思ったのです。

    夜のライトアップが奇麗だと聞き、夕方から車で1時間かけて網走へ行きました。天気はというと、天気予報お墨付きの悪天候です。

    天気図
    網走の真上に990hPaの弱い台風並みの低気圧。等圧線も細かく、風が心配。

    道路は雪と寒さででガタガタのツルツル、風も強く、雪も降っていましたが、こんな日にドライブしている人などほとんどなく、ほぼ貸し切りの道路をトラブルも無く、夕方4時半頃に網走に入りました。

    ところが会場までの案内がなく、人影もほとんどなく、祭りっぽい雰囲気がありません。車で海辺の寂しい寒々とした小道を探しまわり、20分ほどかかってやっと警備員を見つけ、祭りの駐車場にたどり着いたのでした。車は10台ほど止まっていました。

    そこは会場まで一番近い駐車場だったのですが、会場までのわずかな距離を歩くのがつらいほど、寒くて暗くて風が強くて、“祭り感”ゼロで、それが逆に面白いと感じました。

    2011流氷まつり
    あったあった。と、会場入り口から、最初に見た景色

    とにかく真っ暗で吹雪のような天気の中、雪像が見えてきました。この写真の右側がオホーツク海で、流氷が見えるのですが、何だか暗くてよく分かりませんでした。

    氷像や雪像は、クオリティが高く驚きました。どうですこれ。

    2011流氷まつり
    おおー!!
    2011流氷まつり
    ほほー!!
    2011流氷まつり
    結構でかい
    2011流氷まつり
    美しい!!
    2011流氷まつり
    素晴らしい!!
    2011流氷まつり
    これがメインの雪像なのにライトアップされていない
    2011流氷まつり
    こんなにでかいんです

    札幌ほどの規模はありませんが、なかなか見応えのある雪像でした。そして、人が少ないのを良いことに、極寒の中、子どものための「監獄滑り台」というスゴいネーミングの滑り台を2回も滑り、雪の迷路にも入り、祭りを堪能していたのです。

    2011流氷まつり・滑り台
    楽しかった滑り台。すごいスピード感。
    2011流氷まつり・迷路
    迷路の中から撮影(雪見えませんが降ってるんですよ)

    しかし、いくら堪能しているといっても、腹減ってます。何か食べようと思いましたが、辺りには何もありません。
    飲食の場と思われる長ーいテントは午後5時というのに閉め切られて入れず、物産展をやっていたらしき建物もちょうど電気が消され終了。入り口付近にあった屋台も「一店のたこ焼き屋」以外は終了していて、そのたこ焼き屋ももう終わり的なオーラを出していました。

    2011流氷まつり・出店
    右のあかりが唯一やっていたたこ焼き屋

    とにかくもうたこ焼きしかないのでたこ焼きを頼みました。
    屋台の人は「まだいいよ」と売ってくれたのでした。

    しかし、あまりの寒さと、防寒できる場所がなかったため、暗くてやや遠い駐車場の車まで戻ることにしました。
    それが前を向けないほど強風で、冷たい風にあおられながら、凍り付いた道の氷に滑りながら、もう車が数台しか残っていない駐車場にたどり着いて、車内でたこ焼きを食べたのです。

    「あれ?」
    「あれ?」
    「なまやけ?」
    「んー、なまやけ」
    「ぬるい」
    「いや冷えてる」
    「これ、何の罰ゲーム?」

    そーです。ここに来るまでに冷えてしまったのです。しかもちゃんと焼けてない感じ。
    ショボーンとしながら食べ、寒い中また会場へ行くと、たこ焼き屋ももう閉店。すべての売店は終了していました。見学客は数人。強い風と雪。

    そんな中、雪像を見ていると突然、すごくヤバい感覚に襲われました。
    耳が勝手に動くというか、冷凍した肉が溶けていくような感覚というか、痛いというよりは圧迫感のような、今までにない妙なヤバさです。

    「耳、もげるかも」

    怖くなって帰ったのでした。


  • v205 畑ときのこと魚の記録

    ■畑ときのこと魚の記録

    冬の庭
    雪に埋もれる研究所(12/23)

    約5か月ぶりの研究所通信となりました。この間様々なネタがありましたが、落ち着かず、書かないうちに怠け癖がついてしまいました。浅くお詫び致します。(詫びる理由など無いっ!!)

    30年ぶりに過ごしている北見の実家での生活。かつては日照率日本一、と言われるほどの雨が降らない地域でした。太陽光発電研究はその走りでありました。多分。
    高校生の私は「電気化するまで車は運転しない」と豪語していたものです。

    あれから30年、しつこく降り続く雨に、気候が変わったことを実感しました。

    高齢化により町内会はヨレヨレ、両親もガタガタ、家もボロボロ。それでも電気もガスも水道も使えます。
    そういえば、劣化したガス管からのガス漏れ事故で同級生が亡くなってしまいましたし、水道は大雨で泥が混ざり、2回も大変なことになっていた北見であります。地方のインフラは疲弊しております。何が起こるか分かりません。

    さて、この5か月にはいろんなことがありましたが、当たり障りのない畑のことを中心に写真で綴ってみます。なんせ40種類ほど実験したのですから、記録として書いておきます。

    興味のない人にはあんまり面白くないかもしれません。
    え、興味があっても?(そりゃ面白いかどうかは文才とかありますから…)
    あらかじめお詫び致します。浅めに。

    今年はとにかくずっと雨でした。晴れたと思えば37度の高温になったり、荒れた天気でした。その割には良く野菜は頑張ってくれたと思います。

    パセリ
    パセリはこのでかいプランターで

    パセリは室内で十分だと思うのですが、どっさり収穫してみたかったので、バカでかプランターを使用。ちゃんとモッサリ育ちましたが、蛾の繭(まゆ)がいくつか出来ていました。見ないでパクッと食べると大変なことに。
    パセリはまずまず成功。

    ミョウガ
    ミョウガ(7/7)

    ミョウガも大豊作でした。使い切るのが大変で、少し近所にお裾分け。もともと昔から植えっぱなしのもので、特別何も手をかけていません。素晴らしいです。

    アスパラガス
    アスパラ(7/13)

    気体でもないのにアスパラガス。これは今年5株を買って植えました。アスパラの根は深く、30センチくらい掘りました。食べられるようになるには3年かかるそうです。そのかわり毎年食べられるようになるので、1年限りでダメになる最近のF1野菜よりは経済的です。買うと高いですしね。3年後がとても楽しみです。

    チンゲンサイとルッコラ
    チンゲンサイ(上)とルッコラ(右下)(7/11)

    チンゲンサイは見事な感じに育ちました。「チンゲン丼」を何度食べたことでしょう。ホタテの貝柱などと合わせてトロみをつけて、ウマウマヒヒーンです。
    ルッコラも、これまたドッサリと食べ切れないほど出来ました。花も食べました。10月はほぼ毎日ルッコラの大盛りサラダ(粉チーズとオリーブオイル、塩こしょう、レモン汁をかけて食います)という、贅沢を尽くしたのでした。
    水で洗っていると、時々アオムシ(モンシロチョウの幼虫)が「こんにちは」と出てきます。さすが無農薬。

    来年はさらに増量を狙っています。独特の香りが最高です。

    ホウレンソウとサラダ菜
    ホウレンソウとサラダ菜(7/19)

    ウリハムシモドキに食われながらも、結構いい感じに育ったホウレンソウ。虫も喜ぶほどのホウレンソウ。買うと高いホウレンソウ。来年はホウレンソウエリアを3か所作り、輪作のようにして毎日ホウレンソウを食べる予定です。お楽しみに。

    サラダ菜はまあレタスなんですが、どことなく元気がなかった感じでした。葉っぱは大事なので来年はもっと良くできるように研究したいと思います。

    トウキビ
    トウキビ=とうもろこし(7/19)

    トウキビは通路の端々に8本。それぞれから2本の実(種?)が穫れました。味も文句なし。特に何もしなくてもスクスクと育っていきました。他の作物より成長が目に見えて早かったです。
    ただ強風の時に倒れかかったので、必死に盛り土で凌ぎました。
    スーパーなどで売っている「ご近所野菜」のトウキビも美味しくて激安なので、あまりお得感はないのですが、とにかく育つのが早くて、頼もしい姿を見る、という意味で来年も作ります。

    ズッキーニ
    課題のズッキーニ(7/26,8/2)

    ズッキーニは失敗しました。左の写真のようにスクスクと育っていましたが、この茎がポッキポキと折れやすく、でかい葉っぱの重みでものすごくバランスが悪い状態になります。普通は支柱を立てるらしく、その「支柱を立てる」という情報を掴んでからもそうしませんでした。
    「支柱なんかなくても大丈夫だろう」
    と思ったので。
    見事にセンターの茎が裂け、ひとつだけつけていた実だけ残して死んでしまいました。
    「弱すぎるんじゃいっ、どんだけ過保護にしなきゃならんのじゃいっ!!」
    と逆切れする私。

    ニラ
    ニラ(7/26)

    ニラも失敗しました。待てど暮らせど育たず、やっとポヤポヤっと生えてからも弱々しくてダメでした。ところが、隣の土地との境目に「野良ニラ」が生えていて、これがワッサワッサと元気いっぱいなニラなのでした。畑の方は、日当りとか場所に問題があったのかも知れません。来年は野良ニラだけに期待します。

    シシトウ
    シシトウ(8/3)

    シシトウは成功。元気がいいのがたくさん穫れました。焼いて酒のつまみ。

    夕顔
    夕顔(8/6,8/10)

    夕顔には気をつけろっ。油断をすると大変なことになる。
    日陰に種を植えたら、芽が出た後、全然育たない。そこで日当りの良い場所に移植をしたのです。
    するとニョキニョキと成長し、わずか4日で畑中に広がり、トマトとキュウリに絡み付き、トウガラシやホウレンソウにもチンピラのように絡み、手当り次第に蔓を伸ばして大暴れ状態に。
    これはたまらん、ということで仕方なしにバッサバッサとぶった切りまくりました。結局出来た実はひとつだけでしたが、25cmくらいの大きさで、何日も何日もみそ汁の具になったのでありました。
    夕顔は畑の暴れん坊将軍です。

    パプリカ
    パプリカ(8/20)

    実は付けるものの色付かない。いったいいつになったら食っていいのか分からず、緑のままでっかいピーマンのようになって、1~2か月でやっと色がつきました。でも結局、なんか食べる気がしなくて、大部分食べずにそのまま腐ってしまいました。

    ニンジン
    ニンジン(8/20)

    おまえはもやしかっ。というほど育ちませんでした。土の下で見えないので、掘るタイミングも掴めず、8本ばかりのニンジンは、とうとう最後までまともな大きさになりませんでした。難しい。

    ブロッコリー
    虫食いでボロボロのブロッコリーの葉(8/22)

    こいつには泣かされました。よほど美味しいのか、これには虫が付くのです。ヨトウムシっていうヨトウガの幼虫が。気持ち悪いので写真はありません。
    それが一度にどっさり群がるものだからさらに気持ちが悪い。だからといって農薬はイヤなので、ひたすら一匹ずつ箸でつまみ出して、遠くへ捨てていました。

    しかし、なかなか減らないのでネットで調べると凄い情報がありました。ヨトウムシを酢に浸けて殺害。そのまま放置するとヨトウムシのエキスが酢に混ざる。それを撒くとヨトウガが近づかなくなるというものでした。
    それで、やってみました。
    酢の海で溺れるヨトウムシ。「すまねぇなぁ」と思いつつ。

    そしてプカプカ浮かんだヨトウムシだらけになった、たっぷりのエキス入りの酢が完成。さて、撒こうかなと思ったその時。
    「これはこれでブロッコリーを食べる気がしない」
    と、結局やめてしまいました。チャンチャン。

    ヨトウムシをこまめに取り除いていたら、いつの間にかいなくなりました。ブロッコリーの葉はボロボロでしたので、死んでしまうかと思っていたら、一応ちゃんと美味しい実(?)が4つほど出来たのでした。凄い生命力。

    豆
    豆(8/22)

    豆は写真の「金時いんげん」、そして「茶豆」、「えんどう」にトライ。それぞれちょっぴりしか出来ず、なんだかガッカリ。気候のせいだったのでしょうか。

    トマト
    トマト(8/28)

    トマトは、知らなかったとは言え、わき芽を摘むなどの作業をしなかったことで、注目の観察対象になりました。
    前回も書きましたが、おばちゃんの一言「あのトマトは無理だわ」。
    実がたくさん付き過ぎて、栄養が回らない、という理屈のようです。

    いやいやいや、うまい具合に1日に5~6個ずつ、順番に赤くなっていき、かなり長い間、トマトを食べ続けることができたのです。ちゃんとした赤いトマト。だからわき芽は神経質に取らなくても大丈夫っ!! なはず。

    しかし、そういう常識を逸脱した行為は異端児のように見られかねないので、来年は次のような計画を立てています。

    まず、畑のトマトはきちんとわき芽を摘み、余計な枝は払い、キレイに育てる。そして、それとは別に、プレハブ小屋の窓に緑のカーテンを「トマトとキュウリとゴーヤ」で覆い尽くすのです。こちらの方はほぼ手入れをせず、放置します。だって緑のカーテンなんだもん。
    果たしてこのわき芽すら取らないトマトは、実が赤くなるでしょうか。今から楽しみです。

    トウガラシ
    トウガラシ(8/28,8/30)

    これは激辛トウガラシ、苗から植えたもの。それと種から植えたものも、どちらも完璧に育ちました。激辛の方は本当に激辛で、もうやめろっ、というくらいのしつこい辛さでした。

    カボチャ
    カボチャ(9/22)

    日陰に植えたためか、元気がありませんでした。ひとつだけ15cm程度の小振りの実をつけただけでした。しかしちゃんとカボチャの味がして、美味でした。

    きのこ
    きのこ(9/29)

    これは畑ではありません。山へ行って、父が穫ってきたものです。みそ汁の具になったり、酒のつまみになりました。私も山へ何度か行きましたが、今年は暑さや雨からくる虫害によって、ラクヨウ(ハナイグチ)というおいしいキノコは壊滅状態でした。
    キノコは一歩間違えると・・・踏んでしまいます。いや、大変なことになりますから、気をつけなければいけませんね。

    キュウリ
    キュウリ(10/3)

    キュウリは大大大豊作でした。2株しかないのに、10月になっても食べ切れないほど残ってしまいました。この写真の最後のキュウリは全部酢につけてピクルスにしました。

    ゴーヤ
    ゴーヤ(10/23)

    北海道でも育つんですね。普通のゴーヤと白ゴーヤが出来ました。でも少なかった。肥料が足りなかったのかなと思いました。来年はトマトとキュウリとゴーヤの巨大グリーンカーテンを作ります。

    ニジマス
    ニジマス(10/27)

    今年は何度か釣りに行きました。これはニジマスですが、他にはアメマス、ウグイ、ヤマベが釣れます。この日見つけた釣り場は入れ食い状態で、釣り堀会場と呼んでいます。
    ここには大きな鮭が気持ち悪いほどに群れをなして泳いでいました。川幅は3m程度の沢です。深くても1mはありません。だいたい深さは40cm程度です。ボロボロになった鮭の卵(イクラですよ)を狙って、川魚がいるのです。
    だからエサはイクラを付けます。気持ち悪いイモ虫とか付けなくて良いので安心でした。

    そんなわけで、食料危機に備える、サバイバルライフ。
    冬はワカサギとチカを釣りに網走へ行くのだ。

    なんか変な終わり方。あ、ダイコン忘れてた。

    ダイコン
    ダイコン(10/16)

    ダイコンは早く植えたのに、いつまでたっても大きくならなくて、10月半ばにやっと収穫できました。ちょい日当たりが悪かったか。次はもう少し上手に育てたい。

    この他、イチゴとネギとニンニクとナスとキャベツとヒマワリは完全失敗。
    ハーブ類が7種類、シュンギクと赤シソ青シソは成功。以上約40種類。
    来年は「連作障害」との戦いだっ!!

    来年の畑の仕込みはすでに出来ているぜっ!!


  • v204 食物連鎖を体感

    ■食物連鎖を体感

    アゲハの幼虫
    アゲハの幼虫(7/2)

    裏玄関を出たところに、高さ1メートルもない山椒(さんしょう)の木があり、邪魔なので切ることにしていたある日、でっかい緑色のイモ虫的な生物が目に留まりました。

    「なんだっぺよ」(なんでなまる)

    アゲハの幼虫でした。よく見ると、それは7~8匹も居て、周辺にいろんな植物が接しているのに、山椒の木の葉っぱだけを食べているのでした。

    アゲハの養成所となっているこの木は切れないと思いました。1本しかない山椒の木を切ると、この周辺からアゲハがいなくなるかも知れません。この木は大切な役割を果たしている可能性がある。

    チンゲンサイ
    久々に晴れた日、チンゲンサイをゲット(7/14)

    そんな発見のあった頃、畑の作物は、1か月以上も晴れ間がほとんどなく、寒くて、天候がひどく悪かったにもかかわらず、キュウリ、ホウレンソウ、ルッコラ、とうがらし、チンゲンサイなどが食べられるくらいになっていました。

    川魚の釣りが解禁になった7月1日に、73歳になる父がヤマベを釣ってきました。
    中にはまだ生きているヤツがいます。
    魚をさばくのですが、腹を切って内蔵をえぐり出すわけで・・・

    「魚が限界だっぺよ」(なんでなまる)

    鳥も豚も牛も、自分でさばけといわれてもそれは無理な話だと思うのです。

    ヤマベ
    ヤマベとアメマス(7/1)

    自給自足を目指す私としては、自分も釣り名人にならなければなりません。そこである土曜日に、近所の川へ行きました。(車で20~30分)
    不運なことに川は雨で増水し荒れ狂い、水が濁りまくっていました。それで支流の上流へと移動して、どうにか釣り糸を垂れることが出来たのでした。

    結果は、ちっちゃいヤマベが4匹ほど。(写真もない)
    魚には「すまねぇなぁ」と思うものの、釣れた時はちょっと嬉しかったり。まあ、小さな収穫だが生きるための大きな一歩、というところでしょうか。

    そうこうしてるうちにウチの山椒の木の脇で、アゲハが羽化しているところを発見しました。

    アゲハが羽化
    アゲハが羽化(7/19)

    あいにく天気が悪く、乾かないのか、羽が伸びるまでパタパタしていました。何時間か経ってようやく飛び立って行きました。その間に鳥に狙われたら食われてしまうのでしょう。過酷でありますね。
    数日後にまた数匹が羽化し、そのまた数日後にはアゲハが山椒の木の周りに戻ってきて、ヒラヒラ舞っているのでした。またここに卵を産みつけるのかも知れません。

    でかキュウリ
    でかキュウリ

    7月31日。「どこまで育つか実験」で、穫らずにいたキュウリをもぎました。そろそろ食べないとダメになるような気がして。
    長さは45cmもありました。このビア樽みたいな猫の名前は「デカ」です。デカとデカキュウリを並べてみました。
    キュウリはとにかくよく育ち、次々に収穫できています。
    (デカキュウリは美味しく、腹一杯になりました)

    ひと月前、やや閑散としていた畑はいつのまにか鬱蒼としたジャングルのようになっていました。

    ジャングルのような畑

    左下はズッキーニ、左にトウモロコシ、中下はカラーピーマン、真ん中にキュウリ、右にトマトが写っています。
    この雑然とした雰囲気を醸し出している一番の原因はトマトにあります。実は、トマトの育て方で、「1本立ちさせる」とか、「わき芽を摘む」とか、「5段くらいで止める」とか書かれていた情報はあったのですが、よく理解できなかったのでした。

    「どこを切るのかわかんねーじゃん」

    育ってきたら考えよう、程度に構えていたら、いつのまにかモッサリと。

    親戚のおばちゃんがやってきた時に、「トマトのわき芽が良く分からないので教えてほしい」と言うと、秒速3mで畑に向かい、即座に、落胆しつつこう言ったのでした。

    「ああぁ、育ち過ぎだわ!」

    そして枝をポキポキ折りながら、わき芽のことを教えてくれました。

    「いいかい、わき芽はこれっ!! こういうのは取るっ!!」ポキポキ
    「この枝、全部無駄」ポキポキ、ポキポキ
    「これもわき芽!!」と言った直後
    「あ、キュウリだった」(明らかにミス)
    「この太い枝は全部わき芽!! 実もついちゃってるし、しょーがない、ほっとこう」

    後日、おばちゃんが訪ねてきた時、「あのトマトは無理だわ、残念だけど」とボソッと言ったのでした。おそらく赤くならないだろうと言うのです。育ち過ぎていて実に栄養が回らないらしいのです。

    しかし以前、「自然農法」について書かれたものを読んで、人間の手をほとんど加えない方が美味しいものが出来るとか、現代の農法が大量生産のために歪められているとか、常識は間違えているとか、「別の理論」もあるわけで、この際、せっかくだからトマトは実験として、ダメと言われるモッサリ農法を続けようと思ったのでした。

    「実践の失敗から学ぶのだっ!!」

    と思っていたら、ある日、父がこりゃダメだと言って、トマトの実ごと枝をポキポキ折って、少しスッキリさせてしまいました。中途半端な実験になってしまいました。

    ホウレンソウとウリハムシモドキ
    害虫 on ホウレンソウ(7/21)

    「なんだこの虫は!!」
    「黄金虫じゃないの」(妻)
    「黄金虫は違うじゃろ、ホタルっぽいが・・・」
    「ホタルなワケない」

    それはウリハムシモドキでした。なんだよウリハムシモドキって、普通に名前が分かるわけない虫って、みんなどう思う?
    ホウレンソウ、インゲン豆、チンゲンサイ、シュンギクのところに、こいつらがはびこっていました。とところがこいつらは、マリーゴールドが大好きらしく、ちょうど害虫対策で植えたコンパニオンプランツ「マリーゴールド」に見事に集中していたのです。

    マリーゴールドにたかるウリハムシモドキ
    マリーゴールドに集まるウリハムシモドキ(8/1)

    しかし、周辺の野菜にも付いてしまうので、少し殺さねばならないなと思いました。しかし、何だか可哀想で虫が殺せません。ゴキブリであれば完全に死を確認するまで徹底的に薬剤で殺害しますが、例えば嫌いなクモだって、その存在は必要な存在であり、それを気持ち悪いという理由でガスガス殺せば食物連鎖が崩れ去って行くのです。だから無闇に殺してはいけない。
    でもゴキブリだけは例外。ぶっ殺す。ワナワナ。

    ウリハムシモドキもここに居る理由がある。人の都合で殺してはならない。

    やがてウリハムシモドキはマリーゴールドを食いつくし、豆やホウレンソウに被害を与え始めました。マリーゴールドを新たに移植してごまかしたりしましたが、それにも限界がありました。ウリハムシモドキが増えすぎて。

    仕方なく、ウリハムシモドキの駆除についてネットで調べました。

    「洗面器のようなものに石鹸水を張って、そこに落とすだけ。水でも良い」

    何と簡単な。水でやってみました。水に落とすとウリハムシモドキは手足をバタバタさせて浮いています。器の壁がツルツルしていて水から出られず、やがて数匹がくっ付いてかたまりになって水に浮いたまま、ジタバタと動いていました。何時間も死にません。

    石鹸水なら、おそらく窒息してすぐに死ぬのでしょう。

    「できねーわ」

    何だか可哀想なので、遠くへ行って捨てました。まだ生きていました。
    その後、ウリハムシモドキはちっとも減らないので、ついに切れてしまいました。

    「あーウットオシイなー、このこのこの」

    水に次々に落として、蓋をして1日放置。みんな死にました。(泣)

    私の事務所はこの畑の前にあり、仕事をしているとクマンバチやモンシロチョウ、ガ、ハエ、ガガンボ、クモなどが「失礼します」の一言もなく入ってきます。

    ここでもハエが鬱陶しい時があり、手元に常備しているゴキジェットを噴霧した時が2回ありました。その都度、ハエがジタバタ苦しむ音がするので、最近ではゴキジェットを噴霧することが出来なくなりました。

    ハエですら、こいつらにも存在している理由がある、と思うようになってしまいました。ハエを殺すことは、巡り巡って、自分を殺すことでもある。無駄な殺生はいけません。

    メシを食っている時、ハエがブンブンとやかましく飛んできました。

    いい加減にせーよ。バシッ!!(一撃)

    まあ1匹ですから。