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  • 研究所通信v529 山ぶどう2025 来年の準備とヘルニア

    2025.8.10 津別 今年の夏は暑うございました

    さて、我が家の庭の山ぶどうも少々夏バテしたのか不作でありました。ただ豊作だとしても庭ですから、量的には限界というものがあります。前にも書きましたが(v520)、山ぶどうを山の畑に仕込めないかという実験は続けています。
    ただ、移植はできましたがなんとなくショボショボで生育が遅い。接ぎ木は失敗。

    庭にはこの2年ほどで実生が大量に発芽していて、このまま庭で成長すると大変なことになってしまうということもあり、どうにかうまいこと移植できないかと、やむを得ず山の荒地部分の土を耕して肥料を少し入れて移植してみることにしました。その前に我が家の庭の一部・・・

    2025.10.4 庭の山ぶどうの実生
    2025.10.4 同じく実生

    庭には山ぶどうの実生がなんと200株近くありました。とりあえずポットに50株ほどを移植して、寒い部屋で越冬してもらいます。

    2025.10.4 スコップで掘り起こし
    2025.10.4 ポットに移植
    2025.10.4 約30個をコンテナに詰めて寒い部屋に移動

    これを2つ作って約60の実生を寒い部屋に移動し、土が乾くので時々水をやっています。こいつらが死んでしまう可能性もなくはないので、地面に残った実生約100株はそのまま庭で越冬してもらいます。その方が自然なので全部ほったらかした方が良いのかもしれません。まぁ室内は実験ですから。

    さて、こいつらを来年、山の畑へ持っていくわけですが、そちらの準備をしないといけません。これが大変なんす。しかもちょうどこの時、9月末、左肩と左腕に謎の痛みがあり、ずっと我慢したのですが、我慢も限界に達し、整形外科へ行きました。10月16日。

    「左の肩と手が痛いんす」
    「どれどれ」
    「いたたたたた、いたたた」
    「あー、これ帯状疱疹かな、ちょっと上向いて」
    「うぎゃあ」
    「いや違うな、ヘルニアだな」

    ということでレントゲンで被曝させられて、はっきりと頸椎椎間板ヘルニアであることがわかりました。痛みの元は首です。痛いのは左手、指まで痺れが出てきていました。

    「安静にしてくださいね。風呂と酒は禁止ね」
    「薬飲んで目まいとかするかもしれないからドライブも長距離はダメ」

    しれっと風呂と酒禁止って酷すぎないですか。安静にしろと言われましても無理なんすよ。雪が降る前にやることいっぱい。

    2025.10.10 土と落ち葉を車に積む

    とりあえずこの日は畑に運んでおしまい。都合により2週間後・・・

    2025.10.23 ここに山ぶどうを移植する畑を作る
    2025.10.23 草を刈りまして、スコップで土を起こしました
    2025.10.23 そこに土を入れます。

    写真の上真ん中あたりに白い容器がありますね。人間はナオヒロくんです。手伝ってくれます。
    で容器の中には粉が入ってしまして、これは菊芋の粉なんです。
    でその粉を畑にパラパラ撒きます。栄養剤みたいなもんです。たっぷりやると虫が寄ってきたり、カビが生えるので適度に撒いて混ぜます。

    2025.10.23 菊芋の粉を撒いて混ぜる
    2025.10.24 翌日ここに庭の落ち葉をぶちまけました。

    落ち葉は気休めです。これを2日に分けて4か所に作りました。その作った場所はここ。

    2025.10.23 左腕が痛いのにここを開拓
    2025.10.23 こうなる
    2025.10.24 こんな感じのところがひとつ
    2025.10.24 この日はついに必殺兵器がっ

    ナオヒロくんが壊れた耕運機をどうにか動くようにしました。ただオイルが漏れていていつ壊れるかわかりません。

    2025.10.24 ある程度手作業は必要で、そこに耕運機をかけます
    2025.10.24 耕運機で起こしてからも手作業でならし・・・
    2025.10.24 菊芋の粉を撒き、この後落ち葉の布団をかけました。

    この畑に来年、山ぶどうの実生をどっちゃり植えます。生きて伸びて実がつくメスの木とわかったらそれを重点的に支柱に誘引して、5〜10年で山に山ぶどうを張り巡らせる予定です。
    (10年後って死んでるかもしれんけど・・・)


  • 研究所通信v521 回顧録 山ぶどう2

    クリームマロン 2025.9.20

    (前回からの続き)2024年秋、庭の山ぶどうの実生を山の広い畑の隅に13株を移植しました。寒い寒い冬が明けた4月初頭、植えた現場へ行くとそれっぽいものは無くなっていて、「全部死んだ」と思いました。誰が見ても全部死にましたね、という感じでした。

    もし仮に定着したとしても、それがオスの木であれば失敗なので、何としてもメスの木を確保したい。だから複数本が生き延びて欲しい。仮に数本生存できたとしても、メスがゼロではダメなのです。
    どうすたらええの。

    そこで私は動画などを参考に「接ぎ木」はどうかと考えていました。接ぎ木であれば枝はいくらでもある。そんな時ナオヒロくんから「接ぎ木が良さそうですよ」と連絡が来ました。たまたま同じことを考えている時っていうのは、実現するような気もしますね。

    早速「接ぎ木用のテープ」と「木の切り口保護剤」を購入(2025.4末)。実行してみました。

    以上2025.5.21

    このようにして10か所以上、ワケのわからない木やクルミの木などに仕込んでみました。これでも動画を参考にしたのですが、このあとにまたいくつかの動画を見ましたら、なんか違うんです。どれも簡単そうに見える。実際簡単でした。でもどれが正解なのかよくわからないです。

    案の定、これらの接ぎ木は全部失敗しました。

    以上2025.6.11

    大失敗でした。困ったなー、全然ダメじゃん。無理なのかなぁ。と諦めかけていた時、ナオヒロくんが話しかけてきました。

    「植えた山ぶどう何本か生きてましたよ」
    「なんだとっ!!」(刑事ドラマ風)
    テーマ曲が流れ現場へと急ぎました。

    2025.7.28

    なんと13株のうち少なくとも5つの株が生きていました。春先の早い時期にはまだ葉っぱができていなかっただけでした。ひと冬越したので多分大丈夫だろうから下手に肥料とかやらずに放置するつもりです。自然の力を信じる。その方が強く育つ。(ほんまかよ)
    おそらくある時期から急激に伸びていくでしょう。この中にメスの木になるものが1本でもあればいいのですが。この約2か月後・・・

    2025.9.18 ほんの少しだけ成長している

    そして超すごいことに、庭には大量の実生が生えてきていました。

    赤い丸で囲ったところ約35か所に山ぶどうの実生がっ!! 2025.9.26

    この場所は庭のごくごく一部で、あっちこっちにたくさん生えていました。200株近くあると思います。これをこのままひと冬越させて、春に100株ばかり畑へ移植してみます。

    ちなみにこの畑のある山には山ぶどうがありません。数学が苦手な人に数学をやりなさいね、と言って移植するようなもんですね。山ぶどうくんには頑張ってもらいましょう。

    今、頭の中だけで計画は進行中で、1か月後には何かしていると思います。

    山ぶどうのない山に山ぶどうを植えて、そのうちのメスの木のツルを伸ばして、山中を山ぶどうで覆う計画。これを実現するには、そうだなぁ、3年いや5年はかかるかな。どっさり実をつけるまでに。そしたら自分結構ヤバい歳になっているなぁ。嫌だなぁ。

    山ぶどう大好きなクマちゃんだらけになるかもな。ナラ・ブナ・カシワ・クリ・リンゴ・ナシ・マタタビ・コクワの木を植えてその実を食べてもらおうか。あ、もっとクマちゃんだらけになるやん。

    クマちゃんに喉笛掻き切られてあの世に行くのかなぁ。
    (多分年内に、「山ぶどう3」に続く)