• カテゴリー別アーカイブ 畑のいろいろ
  • v440 菊芋掘り実験

    山の麓。ここからまっすぐ畑に向かう道なのですが、除雪されていません。

    冬です。3月22日(日)は間違いなく冬です。東京じゃ桜が満開なようですが、北見はコロナウイルスが満開、いや違う、まだ夜中には氷点下10度くらいまでは下がっています。昼間は0度前後、時々10度近くまで上がります。

    そんな中、ナオヒロくんが言いました。
    「あの畑は下界より10度高いので、雪は融けているんじゃないでしょうか」
    「冬は10度低いかも知れんよ」
    「1回見てみましょうよ」
    「雪フッワフワ、土カッチカチだと思うよ」

    とにかく行ってみました。すると山の麓の道路は除雪されておらず、車を止めるために2メートルほど除雪し、頭を突っ込んで止めました。持ってきたコンテナやピッケルは置いておき、私はカメラとスコップ、ナオヒロくんもスコップを持ち、山へ入って行きました。


    雪が融けかけ緩くなっていて、時々踏みしめた時にズボッとハマります。それが体力を奪っていくので、たった30メートルほどで、息が切れて、休み休み進みました。

    雪のない場所は歩きやすいですが、歩くと遠い。いや畑までは4〜500メートル程度なんですが、のぼりは辛いです。

    雪解け水でぐちゃぐちゃエリア。

    どんどん登ります。ここまで雪は融けてません。太陽光をずっと受け続ける畑では融けているだろうか。

    この先に畑が。

    畑までもう少し。畑に雪はどのくらい積もっているのか。融けているのか。

    一面銀世界。

    やーまーはしろーがねーあーさひをあーびいてー・・・

    雪、融けてませーん。写真の右中程に「菊芋の森」の取り残しがあります。菊芋の取り残しはまだ全体で100本ほどあります。

    真ん中あたりに菊芋が密集しています。

    「菊芋の森」の近くまで来ました。雪はズボズボ抜けるので疲労します。
    もうちょいで到着です。

    狙いをつけた菊芋の株

    ナオヒロくんは言いました。
    「雪があるのは想定してませんでしたーっ!!」

    今年は雪が少なかったのと、少し暖かい日が続いたので、雪が溶けていると思っても仕方がないのかも知れません。実はこの「雪が少なかった」ことでの弊害を私は心配していました。

    去年の12月まで雪はほとんど降らず、しかし気温氷点下20度は軽く下回っていましたので、土の中の菊芋が心配でした。
    きちんと調べたことはありませんが、通常は、雪が降りその雪が残ることで雪の温度のおそらく0度くらいで土の表面が保温されるのです。氷点下20度30度の冷気をガードし、0度程度に保温してくれている、と思うのです。知らんけど。(大雑把には合っていると思う)

    しかしこの冬は、雪がない状況で極寒の冷気に晒されました。ガードがない状態で、直に冷気が襲っており、土中深くまでしばれて(凍って)、菊芋が死んでしまうのではないかと思ったのです。

    このあと、1本の菊芋の株の周りを除雪して、土の状態を確認しました。

    写真ではわかりにくいのですが、スコップを突き刺しても歯が立たず、まさにカッチカチなのでした。見ろやこの土、カッチカチやで、カッチカチやで、ゾックゾクするやろ。
    しかしナオヒロくんは言うのでした。
    「掘ってみましょう」

    写真ではもう訳がわかりませんが、このカッチカチの土を、何度もなんどもスコップの先をガシガシと突き立て、ちょっとずつ削っていきました。すると浅い位置にあった菊芋に到達し、一部削ってしまうのでした。

    「ああー!! やってもうたーーっ!!」

    もうこれは仕方がないのです。とにかくカチカチ。10センチ掘ってもカチカチ、20センチ掘ってもカチカチでした。

    やはり去年のうちにかなり深いところまでカチカチに凍っていたのでしょう。その後も1月の末になるまで雪はまともに降りませんでしたので、さらに深くまで凍ったのだと思います。

    そうして1時間以上格闘し、ついに最初のひとつをゲットしました。もちろん菊芋は凍っていますが、綺麗でした。

    とったどー!!

    考えてみれば、昨年、菊芋を土とのミルフィーユにして、発泡スチロールに保管しましたが、結局それらはカチカチに凍っていました。しかし、うまく解凍することで、チップスはできましたから、同じように解凍をうまくやれば綺麗にチップスはできるだろうと思いました。

    さらに掘り続ける

    もう写真が意味をなさないほど、わからないですね。

    菊芋が見えたら、少しずつその外側を削ります。

    うーん、取れない。

    はいっ。どうですかこの↑写真。雪解け水が入り込んで、菊芋半島ができましたよ。

    そして少しずつ削れる部分が増えてきて、続々と菊芋をゲットできてきました。

    株の周りを深さ30センチ近く掘りましたが、まだカッチカチでした。そして雪解け水が流れ込み、菊芋島ができました。屈斜路湖のようになってきましたね。

    これでもまだ島はカチカチなのですが、この島が動きました。そしてウォーっと叫びながらテコの原理で持ち上げると・・・。
    ガバラーっ!! ドーン!! とブロックで剥がれました。

    でもこの剥がれたブロックも手で割れないほどカチカチで、持ち上げて叩きつけても割れず、結局スコップで少しずつ削って、菊芋を収穫しました。ここまでまるまる2時間かかりました。

    ほぼ一株分の菊芋をゲットしましたが、持って帰る入れ物がありません。車まで戻ってコンテナを持ってきて、それをまた車に運ぶ気力が残っていませんでした。少し考えました。ここはやむを得ないだろう、と私は服を脱ぎました。

    インナーのシャツの袖を結び首の穴を塞ぎ、布の袋を作りました。素晴らしい。自画自賛。この必殺技によって無事、1往復で済んだのでした。

    疲労で帰り道の写真は撮り忘れました。

    車に戻り発泡スチロールの箱に投入。5kgくらいかな。

    結局このくらい採れました。もちろん凍っているので、これを3日くらいかけてゆっくりと解凍して、チップスを作ってみる予定です。

    今回わかったのは、土がカチカチのうちは掘らないほうがいい、と言うことになりますね。
    疲れるから。

    2日経った本日、身体中が痛く、湿布薬が大活躍しています。


  • v435 菊芋チップス完売

    おかげさまで、菊芋チップスは完売しました。
    次期は自然と相談して決めます。しばらくお待ちください。

    秋の収穫時期からすぐの時は、何も考えずにひたすら「スライス&乾燥」の作業を進めましたが、いっぺんにはできないのでした。生の菊芋の保存期間がどれくらいなのかが勝負所でした。よく2か月間も作り続けることができたとは思います。(常温で1週間とも言われています)

    ここ北見では氷点下10度20度は普通なので、腐るということはありませんでした。発泡スチロールの箱に土と菊芋をサンドし、ミルフィーユ状態にして、「玄関」と「外」に置いてみました。(ていうかそこ以外に置く場所がなかった)
    玄関に置いたものでもカチカチに凍りました。外に置いたものは、菊芋が可哀想すぎて、12月のうちに玄関へと移動しました。

    この冬は1月が終わる頃までほとんど雪が降らず、雪による保温効果がなかったため、外置きでは菊芋は凍死するような気がしました。実際のところはどのくらいで細胞が破壊されてしまうのかわかりません。

    1月2日。0度くらいだったか、少し暖かかったので、箱の中身を出してみることにしました。

    左上、土と菊芋が凍って四角くなったままスポッと外せた。積雪はゼロ。
    とおー、ジャーマンスープレックスで崩す
    菊芋だけ箱に入れる

    もちろん菊芋も凍っているのですが、悪くはなっていないのでした。それをゆっくり解凍するため、バケツに小分けに入れて、寒いけど凍らない程度の廊下に置き、頃合いを見て順繰りにスライスしていきました。

    スライスするまでにも、土を綺麗に落とす作業がまた大変で、大きなタライの上でブラッシングしました。水で洗えば早いのですが、台所では土が出すぎ、外で洗おうにも、水を使えば全部凍るだけ。ということで土落としには苦労しました。

    また、乾燥方法については、昨年、靴乾燥機などを使ったのですが、今年は布団乾燥機と室内ビニールハウスで大量生産を図ったものの、うまく機能せず失敗。ナオヒロくんがうまい乾燥方法をナオヒロ邸で確立(企業秘密)したため、その方法に乗っかりました。

    わが研究所でも、環境の整備に腐心しながらも、なかなかうまくはいかず、品質が安定しないため、今回はひたすらナオヒロくんに負担をかけ続けました。

    菊芋チップスは、冷凍保存した菊芋でも作れることはわかりましたが、その手間があまりにも過酷(なんだかんだ乾燥だけで3日以上かかってしまう)で、「ちょーラクしたい派」の私としては、質の安定も考え、まともな食品乾燥機を購入することにしました。乾燥させるだけですから機械化しても良いかなと。時間短縮はできそうです。この1、2か月は実験期間となります。

    次期は春になります。菊芋はまだ大量に畑に残っています。菊芋が死んでいないことを祈ります。多分大丈夫。春は逆に凍りつくことがなくなるため、収穫後は速攻で一気にチップスを作っていかないと、菊芋が腐ってしまう可能性が高いです。

    秋の収穫時期には、凍らせて保管することもできますが、もうミルフィーユ保管はイヤ。(笑)
    収穫と同時に一気にチップスにしていくつもりです。チャッチャと終わらすっ。

    つまりどんな時期であっても、速攻でチップスにし続ける必要が出てきます。恐ろしいです。だって機械化してもやっぱりちょっとずつしかできないんだもん。(結局ラクはできそうもない)

    でもやるしかない。なぜなら菊芋は、今後の日本では必要不可欠の野菜となるからです。(大きく出たな)

    健康維持のためにも、特別な意味を持ってくるものだと確信しております。超自然食であり、多様な効果がある。もし、売れなかったら、自分とナオヒロくんだけがどんどん健康になっていきます。うまくいっても失敗しても大丈夫。(泣)

    頑張りマウス。


  • v432 菊芋チップス

    乾燥システムの一部。

    チップス作りは進んでいます。あれから18日も経っています。

    布団乾燥機と靴乾燥機を駆使したシステムは解体し、新システム心臓部となる器具を購入、熱源と熱伝導のコントロールは手動。さらにリサイクルショップと100均で細かなものを組み合わせて工作し、新乾燥システムは完成したのですっ。いや完成途中。

    菊芋スライスのための「針金指サック」は素晴らしく機能していました。スライスする時には必ず装着していました。が、菊芋を最後までスライスできないため、ある日、つい、素手で、慎重に慎重に、ゆっくりカットしていたところ、ピトッとまた親指の同じ場所に触れ、うわ危ねぇうわ危ねぇ、とじっと指を見ていたら、血がっ!!!

    切れてなくないですよ。

    切れてるんよ。

    スライサーの刃って、切れ味最高ですよね。

    針金指サックを久々に外した途端にやっちまうとは。しかも同じ場所だからなんか痛いのが治らないし。

    あー腹立つなー、なんでスライサーは凶悪なのかなぁ、もう素手でやるのはやめだっ、と思うと同時に、安全な電動スライサーが欲しいと思うようになりました。

    商品を物色して、Amazonの「欲しいものリスト」に追加し、価格をメモしました。約1万2000円。無理だわー。

    仕方なく、何かないかと探したらカッターガード手袋があるよと、ナオヒロくんが教えてくれたので、「仕事用品店」へ行くと1000円で売ってました。
    なんだあるじゃないか。
    少しアートが入った針金指サックの商品化、発明品販売の夢は打ち砕かれました。

    数日後、電動スライサーがタイムサービス的なやつで安くなっていました。新古品なら、ななな、なんと約3500円にプライスダウン。70%off。あーー、手が届く。カッターガード手袋はあっという間に不要物と化してしまうのか。でも買うしかあるまいっ。と迷いながら購入。(12/16)

    ジャーン

    3日ほどで届き(12/19)、早速試してみると、スライスの厚さは元の仕様が3ミリで、アタッチメントを付けると1ミリになります。で、3ミリはもはやスライスではなくブロック。1ミリは微妙に0.8ミリくらいか、ちょっと薄い。中間のアタッチメントはなく、微調整不可能。なかなか悩みました。

    スライスの大元のボード
    ここにアタッチメントを差し込む
    隙間が薄くなる

    試しに菊芋をその「1ミリの薄いカット」にして、乾燥させてみたら、すごく縮むためペラッペラで「ちょー薄い」仕上がりに。でもそれは軽くてふわっとした感じのチップスになり、まるで別のお菓子のよう。それはいいのだけれど、カットする時の手の圧力で、0.1、0.2、0.3ミリとかの超薄切りになってしまうミスカット菊芋がたくさんできてしまい、かなりの量がダメになってしまう。

    無駄が多くなるし、電動スライサーはやっぱりダメなのか。

    そこで、できるかどうかわからないけれど、1.2〜1.4ミリくらいにできないか、ピーラーとヤスリを使って、アタッチメントを削ってみました。

    シューーッ、シューーッ(ピーラーで少しずつ削る音)
    シャッシャッシャッ(ヤスリで削る音)
    フッ(粉を吹き飛ばす音)
    お、削れるやん。
    シューーッ、シューーッ(ピーラーで少しずつ削る音)
    シャッシャッシャッ(ヤスリで削る音)
    フッ(粉を吹き飛ばす音)
    シューーッ、シューーッ(ピーラーで少しずつ削る音)
    シャッシャッシャッ(ヤスリで削る音)
    フッ(粉を吹き飛ばす音)

    できたっ!!

    電動スライサーに菊芋を投入!
    「投入!!」
    スイッチを押す。
    「スイッチオン!!」
    ガコンガコンガコンと動き出し、上から手で圧力をかけます。
    菊芋がスパスパと無駄なく切られていきました。
    「さあ、厚さはどうだ」

    おおお、と歓声が上がりました。私の。

    いいじゃんいいじゃん。

    最近やたらとうるさい「うるまろちゃん」もいいねと言ってます。

    これによって薄すぎるミススライスもできにくくなり、とてもいい厚さのスライスが無駄なくできるようになりました。もう元のペラペラの薄さには戻せないけど。
    指を切るウケ狙いもできなくなりました。(笑)

    そして問題ともいえない問題が発生。均一に適度な厚さに切れるようになったおかげで、スライスが多めに生産され、切断数=表面積が増えるので、いつもより少ない菊芋の消費で、干しカゴはすぐいっぱいになり、干しカゴの数が増え、吊るす場所もいっぱいになってしまうのです。そして出来上がる量(重さ)は、いつもより少ない、つまり、手間が異様に増えてしまったのでした。

    まあ、質が上がるってことだから、良いことではありますが、ストックしている生の菊芋も、とにかく早く処理しなければ悪化・劣化を招くので、なかなか進まないストレスとの戦いになっています。

    あれですよ、時間かかるんすよ。
    まず土がついた菊芋を洗うんですが、1回に3キロとか5キロとか、もう台所が泥だらけ、菊芋には凸凹があり、完全には土を落とし切れず、歯ブラシでこすり落としたり、包丁を入れて掻き出したり、1時間2時間はあっという間。
    それからスライスはガコンガコンと電動スライサーが切ってくれるものの、スライスの水洗いや、悪くなった部分の切り落としや、変色したものとの選別やで1時間、2時間があっという間。これを干しカゴにひとつひとつ並べて、いろんなところに吊り下げて、初期の乾燥を行うための設置に1時間前後。台所の掃除、後始末に20分。

    早朝と夜中に、それら全て、腰に来る。1日2回、腰に来る。

    主婦って大変、と思う。だって似たような動作じゃないですか。

    主婦はすごい、と言う結論です。

    カリカリはまだかーっ!! と女帝がご立腹です。

  • v431 菊芋チップス苦難

    複合機を泥だらけにするクリームマロン

    菊芋チップスの製造は順調に進んでいたように思えました。少なくとも去年よりはいいものができている。ただ量産が難しい。

    ナオヒロくんに参戦を求めたところ、良質なチップスが次々に出来上がってきました。(3日で1000グラム=1キロですが、これはなかなかの数字)

    一方、言い出しっぺ&指導的立場の自分のチップスといえば、100時間かけても200時間かけても、そのナオヒロくんのパリッとサクッとした食感がなかなか出せず苦悩しておりました。

    布団乾燥機と扇風機の併用だけではどうにも乾燥が一定以上進まない。日干しできる時間も少なく、寒すぎて外に出してもうまくいく気がしない。全然納得のいく食感にならないため、スライスした菊芋の量ばかりが増えて完成せず、いよいよ困ってしまいました。

    なぜナオヒロくんのチップスは格段に違うのだろうか。

    途中から去年の靴乾燥機も導入し、乾燥は少し進みましたが、ナオヒロチップスには到底かなわない。そこでナオヒロ邸に視察に行きました。

    「おばんですー、入ってもいいかなっ」

    「どうぞどうぞ」

    「おー、これは、なるほど、これがいい味を出すわけだ」
    「☆★をうまく◇◆させている。そうかそうか、少し危険度も高いなぁ」

    「これがですねー、ずっと続けると、○△◇☆○△◇☆」

    「わはは」

    「○△◇☆○△◇☆○△◇☆」

    「それは大変だなー」

    「○△◇☆○△◇☆○△◇☆、○△◇☆○△◇☆」

    「うーん、簡単にはいかないな」

    などという重要な企業秘密に関わる会話を5〜10分して、視察は終わりました。
    与党政治家の海外視察の数万倍有意義な10分の視察でした。数億倍かな。

    それから、これは根本的に考え直す必要があると考え、今年作成した乾燥機1号と2号は解体しました。

    道具の一部を揃えるのに1週間から10日かかる。それも見通しとしては、自信度60%くらいなのです。とにかく今の装置ではうまくいかないのだから、新システムを作らないといけません。

    室内の大改造も必要になりそうです。

    その間、ナオヒロくんに少し大変な思いをしてもらい、一定量作り続けてもらうこととしました。

    それにしてもなんですねぇ、やっぱ、私一人では気づかないことだらけなんですね。一人の限界を感じます。ナオヒロくんには助けられることが多いです。

    菊芋チップスの生産は、菊芋がある限りまだまだ続きます。

    庭にぶっこんだ50キロもの菊芋は、本日12月9日の氷点下16度によって、掘り出しが不可能になったかもしれません。

    北海道過酷。

    土と菊芋のミルフィーユ発泡スチロール詰めは6箱(一箱の菊芋は15kg程度)あり、完璧にカッチカチに凍ったと思われますが、ひと箱は玄関内に救助したばかりでした。(それでも凍るけど)
    それも室温によって徐々に解凍したときにまともなチップスになるのかどうかも、近日中に実験することになります。土も凍っているので、なんか、土の処理を考えだけでも憂鬱な感じ。

    いやもともとは、冬でも菊芋を掘り起こして、新鮮な生の菊芋を食せないか、という発想であったのですが、「多分凍る」と思ったときに、凍ったら熱を通して食べると良い(生はおすすめできない)、との情報があり、チップスなら仕上がりが変わらないかもしれない、と思って、これ書いてます。

    まだまだわからないことだらけでございます。


  • v430 菊芋チップス量産中

    少ない窓辺は干しカゴだらけ

    菊芋は結局採りきれず、畑に半分は残してしまいました。春にどうなっているかを調べて、食べられたらいいのになぁ(多分食える)、というところ。

    そして、こちら北見ではすでに氷点下も2桁となり、土と菊芋のミルフィーユにした発泡スチロールの箱は外に置いてあり、箱の中は凍ってるだろうなぁと、絶望視しています。

    腐るわけではないので、それらをチップスにできれば無駄にはならないだろうとは思います。

    そして部屋で冷えている凍っていない菊芋たちがそこそこあります。現在20個の干しカゴをフルに活用し菊芋チップス(乾燥菊芋)を量産中で、同時にナオヒロくんも参戦し、なかなか高品質と思えるチップスが出来てきているところです。去年の試作よりは雑味がなくはるかに美味いです。

    直径35センチの干しカゴに菊芋をセットし、カラカラに干します。干すとギューッと縮みます。猫の目で言えば夜と昼の黒目くらい。菊芋チップス100グラム作るには10カゴくらい、もっとかな、とにかくもうホント100グラム作るの大変なんす。

    スライスにあたっては、指をスッパリザックリやっちまったことを教訓に、針金指サックを親指・人差し指・中指用の3個を作り装着。怪我することもなくなりました。大活用しています。

    こんな感じで

    針金指サックをしての作業では「安心感」があり、作ってよかった、これ、発明なんじゃね、と思うこの頃なのでした。

    ただ、天日干しに苦労しています。晴れ間が少ないのと、我が家は大半が日陰。しかもすぐ雨は降るし、風強いとカゴ自体が飛ぶし、午後4時には日が沈んで真っ暗だし、外は氷点下か、暖かくてもせいぜい3度だし水分飛ぶのかという気温、紫外線弱くないのかという光線具合、罰ゲームのような作業が続いています。

    マロニーちゃんはまったりとしています。

    マロニーちゃんって、マロ兄ちゃんだな。メスなのにオスになっちゃうなぁ。
    マロ姉ちゃんが正しい名前だけど、まろっぺとかまろたんとかやっぱり言いにくいし、ましてやクリームマロンと定めてしまった名前は言いにくいこと限りなし。

    ということで、俗称というかニックネーム的な呼び方を模索していましたが、ここ最近、マロニーちゃんが呼びやすいなと思っているところです。